無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
成功した外食チェーンうめもりの社長梅森は、銀行に騙され全てを失った時に築地の仲買人たちに助けられた恩を忘れていなかった。その音頭をとってくれた桶増がビルを買ってくれと言う。テナントが入らない麻布のビルを。金沢の老舗料亭万石の料理人ジュンペイは、店主から娘がイタリアンの店を出したいと言われ困っていると相談される。女子大生由佳は就職で悩む。米系企業から誘いがあったが被災地で頑張っている親を捨てることになってしまう。うめもりでバイトしていると…
いやいやいや。こりゃ面白かった。ベリー面白かった。
外食産業のノウハウや、(私の大好きな)デパートの物産展の裏側、不動産業のインチキ等蘊蓄が面白い。だけでなく、人物描写もストーリー展開もラストもある種の理想の小説の形だった。
Posted by ブクログ
楡周平さんは様々な業界を題材にビジネス小説を書く作家さん。今回は飲食業界、まさに「食」がテーマ。
恩義ある人から麻布の閑古鳥が鳴くような場所にあるビルを譲り受けた主人公が、飲食店を開き、どう建て直していくかを描いた物語。
飲食店だけは僕はできないなあと自分で思う。第一に舌が肥えておらず、ビジネスセンスもなく、細かいことを気にしすぎる。
この小説を読む限りでも家賃交渉から始まり、店のコンセプト、ターゲット客層を決め、メニューと価格帯、何よりも料理人の腕。内装や備品、食器類。仕入れ先を決め、客数と客単価のシュミレーション。人の採用と教育。人件費、光熱費、損益分岐点の計算。連日満員なんてありえないから、見直しの繰り返し…気が狂いそうだ。サラリーマンでよかったと、つくづく思う。
ネタバレはできないが、新店舗はとある仕掛けで大盛況。地方創生も兼ねてハッピーエンドに終わる。まあ、コロナという大きすぎる問題も無い時代に書かれているし、夢を追う人たちの応援歌のような小説だからなあ。
美味いものを食べると、人は幸せな気持ちになる。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。