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総合家電メーカー北米事業部長の唐木栄太郎は取締役の椅子も目前のエリートサラリーマン。妻と名門私立中を目指す息子と3人、都内で幸福な年末を迎えていた。ところがある日、故郷・秋田で独居する老母が、雪かき中に骨折したとの知らせが。幸い命にかかわる大事には至らなかったが、やがて病院での療養を終えた車椅子の母を、唐木は東京に引き取る決意をする。息子も無事合格し、母を交えた新たな生活は順調に滑り出したかに見えたが、運命は急転、唐木一家を悪夢の日々が待っていた……。現代日本の誰もが抱える「今そこにある危機」を真正面から描ききった著者ならではの問題作、ついに電子化!作家・堺屋太一氏も推薦!
...続きを読むPosted by ブクログ 2017年03月22日
20170322
社会派小説が好きで、楡さんの作品は何冊も読んできたが、本作は最高傑作だった。
世界を股にかけての日々の激務に加え、母親の介護、さらには妻の病気と難題づくめの状況からの退職。
胸に積まされる出来事の連続だが、まさにいつ自分の身に起きてもおかしくない事ばかりだ。
しかし、希望...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年09月14日
高齢社会が進む中、介護問題は他人事ではなくなっている。主人公・唐木は大手電機メーカーの国際事業部長。彼の母は秋田で一人暮らし。それが母の骨折から要介護状態となったことで、一気に唐木家を追い詰める筆致が読書速度を上げる。閑職に追われた唐木の退職決断は身につまされた。母の介護は続くが、唐木の再就職という...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年12月30日
身内のこともあって、介護について少し勉強したので、題名を見て作家が楡さんなので買ってきた。
正直がっかり。現実の介護問題とは程遠い。得るところもなかった。
収入が年間手取り1000万円で役員目前かというエリートサラリーマン、田舎で独り暮らしの母親が骨折、東北までの交通費もバカにならないと自宅に引き...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年06月27日
最近、この手の本を見ると手を出してしまう。身につまされる話だった。
小説としてはやや盛り上がりに欠け、展開も予想できる内容なので想定内。むしろ、体験談を読んでいるようでかなり身近なお話といった感じ。
解決の仕方は家庭により様々。このケースはウルトラCというか…我が家には当てはまらないが、何とか上手く...続きを読む
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