小説作品一覧
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4.0劇場の最前列に座っていた男は、暗闇のなかで喉を掻き切られて死んでいた。泥酔状態だったらしいその男は上演中の舞台「真鍮のベッド」の脚本家だった。駆けつけたニューヨーク市警ソーホー署の刑事マロリーとライカーは捜査を開始する。だが劇場の関係者は、俳優から劇場の“使い走り”に至るまで全員が、一筋縄ではいかない変人ぞろい。おまけに、ゴーストライターなる謎の人物が、日々勝手に脚本を書き換えているという。ゴーストライターの目的は? 殺人事件との関わりは? 氷の天使マロリーが、舞台の深い闇に切り込む。好評シリーズ。
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4.0英国でドラマ化の人気シリーズ、第3弾! アイスランド北部の町、ソイズアールクロークル近くの建設現場で、撲殺された男性の死体が発見された。 被害者は建設業者のエリアス・フレイソン。シグルフィヨルズルに住民登録をしていたため、アリ=ソウルが捜査に駆り出される。 慈善事業にも関わっていたというエリアスだが、自宅からは大金の入ったスポーツバッグが見つかり、同僚からは陰の仕事に手を染めていた可能性を耳打ちされる。 一方、首都レイキャヴィークのニュース編集室に勤める女性ジャーナリスト、イースルンがこの事件の調査のため北に向かう。エリアスの元妻によれば、被害者は金や女性関係に汚かったらしい。さらに捜査関係者は、エリアスが行っていた不正の先で、ある少女が命の危機に瀕していることをつかむ。 その頃、アリ=ソウルの同僚であるフリーヌルに、脅迫めいたメールがいくつも届いていた。ある過去を抱えていたフリーヌルは、精神的に追い詰められていく。 噴火の影響で火山灰雲が垂れ込めるアイスランドの、白夜の二日間――。 捜査の先に見えたのは、日の沈まない極北の町に隠された暗い記憶の数々だった。
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4.0「キャプテンは、」 耳の奥がきんとした。 「大地にお願いしたい」 背筋は伸びきったまま、制止した。息も止まった。周りがかすかにざわついた。 そのざわつきを押さえるように、「はい!」 威勢のよい声が、後ろからまっすぐ飛んできた。 「よし。大地、頼んだぞ」 「そうだ、周斗。キャプテンマーク、あとで大地にわたしといてくれ」 ずっとつけていたサッカーのキャプテンマークを、他のチームから移籍してきた大地に渡さなくてはいけなかった周斗。くやしくて、チームメイトからも孤立してしまう。自分がいやになっていた周斗が出会ったのは古ぼけた時代遅れの銭湯だった。あさのあつこ氏の推薦デビューの著者が描く、切なく温かい感動の物語。
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4.0春の祭典を目前にしたスウェーデンの田舎町で、不動産業者の女性が行方不明になった。良き妻、幸せな母、教会の熱心な信徒がなぜ? 失踪か、それとも事件か、事故か。ヴァランダー警部らは彼女の足取りを追い、最後に向かった売家へ急いだ。ところがその近くで謎の空き家が爆発炎上、焼け跡から発見されたのは、黒人の指と南アフリカ製の銃、ロシア製の通信装置だった。二つの不可解な事件の関連は? スウェーデンとロシア、そして南アフリカを結ぶ糸は? EU各国で爆発的な人気を誇るベストセラー作家の、CWAゴールドダガー受賞シリーズ。/解説=吉野仁
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4.0山岳小説の白眉「強力伝」ほか4作の傑作選。 男はなぜ180キロもある巨石を背負って白馬山頂を目指したのか……? 徹底的な取材に基づいて実在の人物像に迫り、この無謀な計画がもたらした悲劇と男の友情を描いて“山岳小説の白眉”と称された著者処女作「強力伝」(第34回直木賞受賞作)。 ほかに、極寒の富士山に挑む気象観測官の物語「凍傷」や、「春富士遭難」、「殉職」、「新雪なだれ」と、いずれも富士山を舞台に過酷な自然と闘う人間の壮絶なドラマを描く4作品で構成された[新田次郎山岳小説・傑作選]。登山家・今井通子氏による1995年当時の解説も再収録。
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4.0旧家の仏壇と庭の隅に隠された穴とのおぞましき関係とは? 死ぬ、消える、終わる。呪われた実話全23話! 怪異が原因で人が死んだ話、失踪した話、人生が狂ってしまった話――すなわち凶悪なレベルで呪いや祟りが発動した実話ばかりを集めた実話怪談集。後継ぎが触れると家が絶えてしまう旧家の仏壇の秘密…「仏壇」、廃寺の床下に封印されていた箱。中には縛られた人形が…「廃寺の人形」、刑場跡に作られた学校の職員室。そこには座ると死ぬ席が…「職員室」、道路拡張のための立ち退きを渋る一人暮らしの女性。二階のものが反対しているからと言うのだが…「能面の家」ほか、容赦ない力があなたを闇に突き落とす衝撃の23話! 著者について 神沼三平太(かみぬま・さんぺいた) 神奈川県出身、O型。大学の非常勤講師として働く傍ら、趣味で実話怪談の蒐集を始めた。実話怪談コンテスト超-1/2010年大会、稲川賞受賞。第8回ビーケーワン怪談大賞優秀賞受賞。2011年『恐怖箱 臨怪』(竹書房文庫刊)にてデビュー。主な作品に『実話怪談 怖気草』、「憂怪」四部作『恐怖箱 崩怪』『恐怖箱 坑怪』『恐怖箱 叫怪』『恐怖箱 醜怪』(竹書房文庫刊)、『恐怖箱 怪談とか。』『恐怖箱 袋小路』(Kindle)、共著に「恐怖箱 百物語」シリーズ等がある。
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4.0ブラック企業を辞め、東京都立川市にある実家の中華料理店で引きこもっていた青年・大倉多聞。 両親の借金のカタに見合いをさせられるが、その相手の家族がどうにもおかしい。 婿入りを前提に相手の家に居候することになったが、 許嫁となった女子高生・杏子も、当主の祖父・藤林源吾も、凄腕の忍術の使い手だった! 車に変化する蛙・山王丸、アイドルオタクとして活動する杏子の兄の三太、黒装束に身を包みある秘密を抱えている母親の美佐など、 おかしな家族とも少しずつ関係性を築いていく。 「立川の大盛りの店を守る」謎のバトルを、中華料理で見事に闘い一皮むけた多聞だったが、 彼が藤林家に婿入りするのには、隠された背景があった。 鍵となるのは、立川で活動をしているある地下アイドルで……。 『僕僕先生』の著者による、現代の「忍者一家」で過ごすことになった青年の日常を描く、 はちゃめちゃボーイ・ミーツ・ファミリーな成長物語!
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4.0ノンフィクションライターの小林は、脳梗塞で療養中の元与党幹事長・佐竹の回顧録のゴーストライターを引き受ける。売れないライターからの一発逆転を狙い、小林は過去のスキャンダルを告白させようと試みるが、国の行く末を憂う佐竹が語り出したのは、戦争のできる国家へと大きく舵を切る現総理大臣のスキャンダルだった。しかし、佐竹の告解が終わった刹那、公安警察が現れて乱闘になり、脳梗塞を再発した佐竹は死亡してしまう。佐竹の告白と乱闘の一部始終が録音されたレコーダーを手に、現場から命からがら逃げ出した小林は、旧知の警察官の助けを得て、マスコミを巻き込んだ大勝負に出るが――。
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4.0不動産大手に入社したものの、お人好しすぎて成績イマイチなOL・仙川凛香。上司に与えられたラストチャンスは開発予定地に立つ「ツバメビル」の各店舗を3ヶ月で退去させること。 「弱みを握ってでも立ち退かせなさい」と言う上司の指示で身分を偽ってビルに潜入する凛香。でもなぜか日本酒バーを営む美青年・飛田と、個性あふれるテナントの人々の悩みを解決することに……!? 凛香の、そして「ツバメビル」の明日はどっちだっ!? 頑張る女子へ、ビタミン小説。
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4.0バリー賞2018年度最優秀作品 父を狩る。生き延びるために。 映画化決定! 「才気迸る、出色のスリラー!」 ニューヨーク・タイムズ紙 「父への娘の愛憎が物語をより力強くしている」 パブリッシャーズ・ウィークリー誌 「鳥肌が立つほどの衝撃のクライマックス!」 カリン・スローター 拉致監禁犯の男とその被害者のあいだにできた娘――それがわたしだ。原野の沼地で生き抜く術を熟知した父を太陽のように崇めながら、12歳まで電気も水道もない小屋で育った。そう、あの日までは。そして今日、終身刑の父が看守を殺して逃走した。父を捕まえられる人間がいるとしたら、父から手ほどきを受けたわたし以外にいない。父と娘の緊迫の心理戦、究極のサバイバルゲームがいま始まる!
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4.0私が概略を話すと、父は目を閉じて首を垂れる。ややあって顔を上げたときには、まず事件は解決したと思っていい。父のお蔭で迷宮入りを免れた事件もかなりの数になり、老いてなお旺んな好奇心と推理力には脱帽するしかない。推理作家の椿氏も、父の安楽椅子ならぬ炬燵探偵ぶり、窓がまち探偵ぶりに惚れ込んでいる。退職刑事が調べて現職刑事が寝台探偵を務めるという逆の構図で描かれる「拳銃と毒薬」など、8編を収録。国産《安楽椅子探偵小説》定番中の定番として揺るぎない地位を占める、名シリーズ第6集。/【収録作】「つまらぬ事件」/「桜並木の一本の桜」/「死は木馬にのって」/「拳銃と毒薬」/「耳からの殺人」/「馬の背」/「針のない時計」/「昔の顔」/あとがき=都筑道夫/解説=西澤保彦
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4.0推理作家の椿正雄さんには、元刑事の父が何かとお世話になっている。ダイイング・メッセージだの殺人予告だの、父の衰えを知らない好奇心を満たすような話の相手も、少なからず務めてくれているらしい。その椿さんがわざわざ一席もうけるという。非番の日を見繕って現職刑事である私まで招ぶからには、魂胆ありと見たが……。現職退職両刑事と推理作家が故人の梗概(ミステリ)を巡って文殊の智慧を絞る「あらなんともな」など、退職刑事の健在ぶりを示す8編を収録。国産《安楽椅子探偵小説》定番中の定番として揺るぎない地位を占める、名シリーズ第4集。/【収録作】「連想試験」/「夢うらない」/「殺人予告」/「あらなんともな」/「転居先不明」/「改造拳銃」/「著者サイン本」/「線香花火」/解説=田中博
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4.015歳のローラは、念願かなって教師の職につき、新しい生活をはじめることになった。孤独な下宿生活、学校の生徒たちへの不安、大学に通いはじめた姉メアリの帰省、アルマンゾとの心ときめくそりでのドライブ。明るく、行動力あふれるローラが、18歳で結婚するまでを描く青春編。
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4.0こんにちは、みなさん、聞こえてますか?――そう語りかける真銀アヤはバーチャルCTuber。動画ではなく〈意識〉を配信することで人気急上昇中。彼女の【自己紹介】に隠された秘密とは? そして彼女の正体は、いったい何なのか……。「最後にして最初のアイドル」で星雲賞を受賞した日本SF界の新星による、〈意識〉と〈世界〉の本質に迫る新時代のスペキュレイティブ・フィクション。
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4.0作家、女優、映画監督、映画、タレント……豪華26人が「恋文」を競作! 史上最高の執筆陣が放つ、心を鷲づかみにする名文集 あなたはラヴレターを書いたことがありますか? 恋心ほどやっかいで愛しいものはない。 かつての同級生、年齢の離れた伯父、昔自分を弄んだ男、 はたまたオンビニエンスストアなど、贈り先は多種多様。 史上最高の執筆陣による、他の追随を許さない異色の恋文アンソロジー! 〈アンソロジー執筆者 以下、掲載順〉 吉本ばなな 川上未映子 二階堂ふみ 西川美和 壇蜜 小池真理子 横尾忠則 山本容子 俵万智 桐野夏生 小島慶子 姫野カオルコ 山中千尋 松尾スズキ 加藤千恵 松田青子 村田沙耶香 春風亭一之輔 砂田麻美 中江有里 島田雅彦 岩下尚史 高樹のぶ子 皆川博子 橋本治 長塚京三
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4.0空から風にのってやってきた、メアリ・ポピンズと不思議な世界へ。 安野光雅が描く、美しい絵の中へ遊びにゆきます。 ある日、ロンドンの美しい桜通りに住むバンクス家に、こうもり傘を差した乳母、メアリ・ポピンズが東風にのって現れます。彼女がやってきてから、子どもたちは大喜び。指をぱちんと鳴らすと、魔法がかかったように散らかった部屋が片づき、不思議な鞄からは何で<bも出てきます。大道芸人の描く絵の中に入って遊んだり、空中に浮いたままお茶会を楽しんだり……。 日常の風景から、いつの間にか不思議な世界に入り、ひとしきり楽しむと、また当たり前の世界に戻る、空想物語の名作。 詩人・岸田衿子による軽やかな日本語訳と純粋な語感は、時を経ても色褪せず、安野光雅のあたたかく、ユーモアに彩られる空想あふれる絵は、心躍る世界を、そっと閉じ込めて思い出させてくれます。 著者について 作:トラバース(P.L. Travers) イギリスの児童文学作家。本名はヘレン・リンドン・ゴフ(Helen Lyndon Goff)。1899年、オーストラリアに生まれる。1924年、25歳の時にイギリスへ移住し詩人としてデビュー。その後、児童向けの小説や詩を多数発表。1977年、大英帝国勲章受勲。 訳:岸田衿子(きしだ えりこ) 1929年、東京に生まれる。詩人・童話作家。岸田國士を父に持ち、妹は女優の岸田今日子。東京芸術大学油絵科を卒業。詩集に『忘れた秋』『あかるい日の歌』『いそがなくてもいいんだよ』。絵本、童話に『かばくん』『帰ってきたきつね』『プッポコとペッポコ』シリーズ。童詩集に『木いちごつみ』『かぞえうたの本』『へんなかくれんぼ』『森のはるなつあきふゆ』。エッセイ集に『風にいろつけたひとだれ』『草色の切符を買って』。翻訳にアーノルド・ローベル『どろんここぶた』などがある。 絵:安野光雅(あんの みつまさ) 1926年、島根県津和野町に生まれる。BIB金のリンゴ賞(チェコスロバキア)、国際アンデルセン賞などを受賞。1988年紫綬褒章、2008年菊池寛賞、他を受賞。2012年、文化功労者に選ばれる。主な著作に『ふしぎなえ』「『旅の絵本』シリーズ(全9巻)」(福音館書店)、『本を読む』(山川出版社)、『小さな家のローラ』『赤毛のアン』『あしながおじさん』(小社刊)などがある。2001年、津和野町に「安野光雅美術館」、 2017年、京丹後市の和久傳の森に「森の中の家 安野光雅館」が開館。
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4.0息子を交通事故で亡くした女性・由里。悲しみに暮れる彼女のもとに、深夜0時に電話が鳴る。「お母さん」と尋ねる声は少女・沙羅のものであった。もう帰らぬ息子を想う母親と、母親と生き別れた少女の不思議な出会い。息子と同じく交通事故で夫を失う悲劇をきっかけに、由里は沙羅とともに「夢にみた」賽の河原を探す旅へ出る。賽の河原で息子が石を積み続けなければならない理由とは。血のつながりがない人と人との間には、肉親に対するような情愛が生まれるのか。愛する者と別れ、独りで生きなければならない人々が、苦しみながらも前向きに歩み始める姿を綴った一冊。幻冬舎グループ主催小説コンテスト『テーマ「愛」出版0円キャンペーン』大賞受賞作!
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4.0十四年の刑期を終えたラファエルは、出所するとすぐに弟ウィリアムとともに新しい<仕事>に取り掛かった。すべては計画通りに進んでいた。だが、三千万ユーロの宝石を手に飛び出したとき、ラファエルたちを待ち受けていたのは警官隊だった。激しい銃撃戦が繰り広げられ、最愛の弟が瀕死の重傷を負ってしまう。 追っ手を逃れ、瀕死のウィリアムを一刻も早く治療しなければならない。警察の非常線をかいくぐり、ラファエルたちは村はずれの古びた屋敷に逃げ込んだ。広大な敷地に建つその家にいたのは夫の帰りを待つ妻のサンドラがひとりだけ。理想的な隠れ家のはずだったが、帰宅した屋敷の主は純粋なほどに残酷なシリアルキラーだった……。 フランスを代表するミステリー作家が紡ぐ極上のサイコスリラー、ついに日本上陸。
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4.0あなたの心、研ぎ直します 堺で代々刃付けと呼ばれる研ぎの工程を担っている一家に生まれた凪。 鍛治が打った刃物を研いで鋭くするだけではなく、古い刃物を研ぎ直すこともある。 ある日、凪のもとにひとりの少年が訪れる。 彼は、真ん中で折れた包丁を研ぎ直してほしいと依頼するが、そこには秘密が隠されていた!? くたびれた刃物も、隠された持ち主の想いも、凪の手によって研ぎ直されていく……。 ◎目次 プロローグ 第一話 とんかつと牛刀 第二話 鱧と骨切り包丁 第三話 古墳と昆布と煙草包丁 第四話 たまごサンドとパン切り包丁 第五話 水茄子と三徳包丁 第六話 穴子と出刃包丁 第七話 金魚と夏祭りと水本焼包丁 ◎著者 遠原 嘉乃(とおはら・かの) 大阪府出身。2015年11月に第3回「なろうコン大賞」受賞作『騎士団付属のカフェテリアには夜間営業をしておりません』(双葉社)で書籍デビュー。 2016年4月に同シリーズ2巻を、2017年4月、『化けてます、こだぬき、落語家修行中』(同社)を刊行。 カバーイラスト くっか
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4.0桁違いの嘘つきで素姓も知れない二人の若者に担がれ、国家統一を目指す都市の姫となったカラスミ。時代の流れに翻弄されながらも、自らの運命と真摯に向き合うひとりの少女の姿を描いたオリエンタルファンタジー。この作品は電撃文庫版『七姫物語』を再編集したものです。
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4.0ニック・ヴェルヴェットは当代きってのプロの泥棒である。つねに依頼を受けて動く彼が盗むのは、価値のないもの、もしくは誰も盗もうとは思わないものだけ。報酬は一件につき二万ドル。そんな型破りな条件にもかかわらず、彼のもとには依頼が次々に舞い込んでくる。ターゲットはプールの水、おもちゃのネズミ、プロ野球チーム、使い古しのカレンダー等……それらをニックはどうやって盗む? そして依頼者はなぜ盗ませようとする? 短編の名手ホックが創造した唯一無二の怪盗ニック、その全仕事を発表順に配して贈る全集第1弾、全15編収録。
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4.0舞台は1980年代。時の大統領ミッテランがブラッスリーに置き忘れた帽子は、持ち主が変わるたびに彼らの人生に幸運をもたらしてゆく。うだつの上がらない会計士、不倫を断ち切れない女、スランプ中の天才調香師、退屈なブルジョワ男。まだ携帯もインターネットもなく、フランスが最も輝いていた時代の、洒脱な大人のおとぎ話。
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4.0超記憶をもつ少女の壮絶な半生。 ナノは超記憶能力をいかし、東京大学医学部にダントツの成績で合格した。しかし、体調不良に見舞われ、自身の寿命が長くないのではと疑い始める。そこで、二億円を元手に、一人でひっそりと生きていくと決意し、最後の計画を実行する。 宅配ドライバーのソライは、ナノが仕組んだ計画に巻き込まれ、預金を盗まれてしまう。手がかりもなく、警察すらお手上げかと思われたが、ソライはナノにたどり着く。盗んだお金を返すというナノについて、香港に行くソライ。盗み出した金を引き落とし、帰国しようとしたところで、事態は急展開。二人の運命が大きく動き出す。 「想いのこし」というタイトルで映画化されたベストセラー 『彼女との上手な別れ方』で作家デビューした気鋭の脚本家による、“忘れられない”物語。
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4.0上流階級が秘密に繰り広げる淫靡な「交歓」。 出版社社主であった亡父の跡を継ぎ、経営者となった桂子さん。だが、そんな折、夫が脳卒中で急逝してしまう。 夫の研究室に残されたBRAINというコンピューターとフロッピーの遺言。未亡人となった桂子さんの前に出現した亡夫の学友だったと名乗る謎の財界の大物・入江晃。桂子さんは太陽のような魅力を持つ入江に惹かれていくのだが、入江には知られざる顔があった。 竹林別荘、秘密倶楽部、豪華邸宅と上流階級の濃密な交歓を華麗典雅な筆致で描いた知的刺激が満載の倉橋ワールドが展開される。「桂子さんシリーズ」の第3弾。
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4.0シェイマス賞&アンソニー賞受賞作家による、傑作最新ミステリー登場! 疾走感、小気味よいテンポ、入り組んだプロット――。稀代のストーリーテラーが生み出す、予測不能の展開が待ち受ける! サリー・ホランド、女子大学生。ときどき、麻薬捜査官。ひょんなことから麻薬捜査の情報提供者(CI)にスカウトされた聡明なヒロインを待ち受ける運命とは!? 【あらすじ】 フィラデルフィアに住むサリーは、優等生プログラムでセント・ジュード大学に入ったばかりの17歳。感謝祭前の学内パーティーで、先輩のDに頼まれて彼を車で街まで送ったせいで、彼女は麻薬取引に巻き込まれ、麻薬捜査課の刑事ウィルディに逮捕されてしまう。刑事が送検しない条件として持ち出してきたのは、学内の秘密情報提供者(CI)として捜査に協力することだった。Dの正体を明かすことを頑なにこばんだサリーは、代わりとなる別の売人を見つけ出すために独自で捜査を開始する……。 Duane Swierczynski/ドゥエイン・スウィアジンスキー 2005年、クライム・スリラー『Secret Dead Men』で作家デビュー。ひねりのきいたプロットと、クールでドライヴ感のある犯罪描写に定評がある。2011年に『Expiration Date』でアンソニー賞の最優秀ペーパーバック賞、2012年に『Fun and Games』でシェイマス賞の最優秀ペーパーバック私立探偵小説賞を獲得しているほか、エドガー賞、バリー賞など多くの賞にノミネートされている。ミステリーの執筆と並行してアメリカン・コミックの制作も手がけ、『デッドプール』『ジャッジ・ドレッド』など多数の作品を世に送り出している。邦訳には『メアリー・ケイト』『解雇手当』(いずれもハヤカワ・ミステリ文庫)など。妻子とフィラデルフィアに在住。
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4.0母子家庭で育ったジョーは実家を出て念願の大学進学を果たす。授業で身近な年長者の伝記を書くことになり、祖父母も父親もいないため介護施設を訪れたところ、末期がん患者のカールを紹介される。カールは三十数年前に少女暴行殺人で有罪となった男で、病気のため仮釈放され、施設で最後の時を過ごしていた。カールは臨終の供述をしたいとジョーのインタビューに応じる。話を聴き、裁判記録を読むうちにジョーは事件に疑問を抱くようになり、真相を探り始めるが……。バリー賞など三冠、エドガー賞最優秀新人賞最終候補となった衝撃のデビュー作!
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4.0かつて八百八狸を統べながら、現在は四国・久万山に封じられた大妖怪・隠神千狸。たった独りで三百年を生きる彼はある時、あやかしが見える体質のせいで気味悪がられ、孤独に暮らす少女・三春と出会う。 山から出られぬ自分にとって、丁度良い暇つぶしだ。 そんな軽い気持ちで三春をかまい始めた千狸だが、過ぎ往く四季を幾度も巡り、共に笑い共に遊び、時には喧嘩して振り回されるうちに、いつしか“隣に誰かがいてくれる”日々が当たり前のものになっていき――。 これは孤独を厭わぬ妖怪狸と孤独を嫌う少女、二人の孤独が雪解けていく物語。
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