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両親の虐待に耐えかね逃亡した少年は、遺伝子研究を行うテニエル博士の一家に保護される。彼は博士の助手として暮らし始めるが、屋敷内に潜む「実験体七十二号」の不気味な影に怯えていた。一方、ジェリーフィッシュ事件後、閑職に回されたマリアと漣は、不可能と言われた青いバラを同時期に作出したという、テニエル博士とクリーヴランド牧師を捜査することになる。ところが両者と面談したのち、施錠されバラの蔓が壁と窓を覆った密室状態の温室の中で、切断された首が見つかり……。『ジェリーフィッシュは凍らない』に続くシリーズ第2弾!/解説=福井健太
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Posted by ブクログ
マリアと漣シリーズ第二弾。
不可能と言われた青いバラを同時期に作出したテニエル博士とクリーブランド牧師。
両者と面談した直後、密室状態の温室で切断された首が見つかり、事件の捜査が始まるが、解けない密室の謎、怪しい容疑者、そして起こる第二の事件が謎をさらに複雑にしていく。
2人の青いバラを巡る長く哀しい事件だった。
ジェリーフィッシュと同じく被害者の独白と断片的に挿入される事件や証言や視点。
複雑な構成と絡み合う時間と証言と事件から、途中でなんとなく真相が見えて来たけど、犯人でない事を祈っていたけど、さらに切ない結末だった。
先が気になってページを捲る手を止められなかった。
最後まで読むと、タイトルに込められた意味と仕掛けも分かる。
続けて第三弾の「グラスバードは還らない」を読みたいところだけど、買ったばかりのミステリーを読んでしまいたい…。
Posted by ブクログ
人間って思い込みとか固定観念にとらわれて生きているんだなぁ。
それを実感出来る話でした。
マリア&漣シリーズ2作目。
今回は2人の人物が同時期に発表した「青い薔薇」から始まるミステリー。
テーマは「遺伝子」ですね。
前回より分かりやすかったけど、やっぱり難しいテーマだなと思います……いや完全に理解できなくてもトリックは分かるし事件も解決できるんだけどね。書いてあるなら理解したい!って思うじゃないですか。
……え、私だけか?
このシリーズは過去と現在が交互に進んでいくパターンの展開をするんですが(この作者さんのパターンなのかもしれない?)、まぁこの挟み込み方が上手なんですよね。
マリアが最後に告げた真実に思わず「えっ!?」って声が出てしまったもん。
最初に人間は思い込みとか固定観念にとらわれて生きている、って書いたんですけど、この挟み込み方が上手だから余計にとらわれちゃうんですよね……そして何の違和感もなく読み進めて最後の最後に引っ掛かってることに気付くという……。
まぁ私がぼんやり読んでるせいかもしれないけれど。
けれど、これは舞台設定がアメリカってのも関係ある気がしますね。
あちらでは普通なことがこちらではイレギュラーとかあるじゃないですか。
その辺も違和感なくうまく織り込んである気がします。
あと、独立している作品ではあるんだけど前回のジェリーフィッシュは凍らないに出てきた登場人物とか場所がまた出てくるのが個人的には嬉しいポイントでもありました。
何かいいよね、前の登場人物が次も出てくるって。
話がちゃんと繋がってる気がするし、そうやって人間関係増えてくのジャンプみたいで良くないです?
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