プロフィール 作者名:岩城けい(イワキケイ) 性別:女性 生年月日:1971年 出身地:日本 / 大阪府 職業:作家 2013年『さようなら、オレンジ』で第29回太宰治賞を受賞し、小説家デビュー。同作は第8回大江健三郎賞も受賞。
作品一覧 2023/06/26更新 M 試し読み フォロー 大江健三郎賞8年の軌跡 「文学の言葉」を恢復させる 試し読み フォロー さようなら、オレンジ 試し読み フォロー ジャパン・トリップ 試し読み フォロー Masato 試し読み フォロー Matt 試し読み フォロー 1~6件目 / 6件<<<1・・・・・・・・・>>> 岩城けいの作品をすべて見る
ユーザーレビュー M 岩城けい この島国に住み生きていると忘れがちになってしまうグローバルなこと、このMasatoシリーズは考えさせてくれます。 アビーという女の子にとってもアルメニア人であるということが足枷になっているし、悩みでもある。 民族、人種の違いって、ましてや他所の国に住んでいるということも人としてこれほど重くのしかかっ...続きを読むているなんて。 清々しいだけの青春小説でない、けれど未来をこれから切り開いてゆく若い人たちに読んで頂きたい。 マリオットって隠喩の小道具も、とても効果的です。 Posted by ブクログ Matt 岩城けい MasatoからMattになっても日本人であることから逃れられない。日本人だけじゃない。それぞれの出自の刻印から逃れられない。収容所にいた刻印も含めて。違いが生み出す暴力や自殺。和解を安易に導かない。安易な昇華は求めない。名作です。 Posted by ブクログ さようなら、オレンジ 岩城けい ダイバーシティは孤独な戦いだ。その辛い現実を描くだけでなく、希望を描ききっている秀逸な作品だと思う。特に92頁から94頁の溢れる言葉に強く胸を打たれた。違うことを諦めない力強い宣言がそこにあった。 Posted by ブクログ Matt 岩城けい オーストラリアの名門校に合格し、新たな生活に入った真人。前作の「Masato」に続き、葛藤しながらも生活を楽しんで成長していく話 と思って読み始めたら、予測を上回るヘビーな内容だった。 オーストラリアではジャップと嘲られ、日本にでは帰国子女と呼ばれ、日本人とは感覚が違うと退けられ、自らのアイデンテ...続きを読むィティに苦しむ。 自国のコミュニティから脱することのできない親と、現地に馴染んでいく息子との広がっていくみぞ。 悲惨な展開もあるけど、教育制度の違いも面白く、先が気になってやめられない一冊でした。 Posted by ブクログ Masato 岩城けい 外国で暮らすことになった子どもとその家族の描写が良いのはもちろんのこと、プロットもとても良いのでちゃんと小説として楽しめた。 子どものストレスも、母親の焦りもわかりすぎて、もっと早く読んでいたら辛くなっていたと思う。渡米から一年経って、自分もマサトと同じような経過をたどった今の時期に読んで良かった。...続きを読む数か月前に買っていたけど、今読んで良かった。 子どもは吸収が早いから、英語ペラペラになった?、何か英語しゃべってみて。悪気なく子どもに言う人には、子を守るべき親として逆に問い返したい。ペラペラってどういう状態ですか?あなたは日本人にも、何か日本語しゃべってみてと言いますか? 親がブレない信念を持っていること、変化に適応する子どもを否定しないこと、どちらの文化も否定しないこと、子どもと同じように苦労し努力すること、本当に大事だと思った。 ぼくはイエローでホワイトで〜で描かれた移民二世とはまた違う、外国で暮らす日本の子どもの葛藤を伝えてくれる作品。これがもし、ぼくはイエローでホワイトで〜のような、よりキャッチーなタイトルだったらもっと多くの人に読まれているのではないかと思う。 Posted by ブクログ 岩城けいのレビューをもっと見る