【感想・ネタバレ】Mのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年07月16日

この島国に住み生きていると忘れがちになってしまうグローバルなこと、このMasatoシリーズは考えさせてくれます。
アビーという女の子にとってもアルメニア人であるということが足枷になっているし、悩みでもある。
民族、人種の違いって、ましてや他所の国に住んでいるということも人としてこれほど重くのしかかっ...続きを読むているなんて。
清々しいだけの青春小説でない、けれど未来をこれから切り開いてゆく若い人たちに読んで頂きたい。
マリオットって隠喩の小道具も、とても効果的です。

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Posted by ブクログ 2023年08月14日

岩城けいの最新作。Masato がMattになって、再びMasato になって歩み始める。アルメニア系移民の彼女の自立と絡ませて、より複雑なダイバーシティのなかでのアイデンティティの獲得を物語にする。これでMasato シリーズは終わりかな?注目の作家さんです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年07月20日

「Masato」「Matt」に続く作品は「M」。
マサトでもあり、マットでもある「僕」が自分について問い続けるからだろう。
とにかく、父の仕事の都合でオーストラリアに連れてこられ、
困り果てていた少年が日本に戻らぬ選択をし、
ここでは、ついに大学まで卒業をしてしまう!
なんか、こちらも年をとったよね...続きを読む、そして読後の良さは覚えているけれど
はたしてどこがどう良かったのかを全く覚えていないという始末。
いちおう、本棚チェックをしたのだが、収めていなかった。
年のためにみた、前の本棚にも無し(あの頃はムラがあったからな)

とにかく本作は、岩城系らしさが全開、良い意味で。

マットは自分のグルグルから、同じように悩む他者へ目を向け、
居心地の悪さを感じるが・・・やがて、というお話。
アビーというアルメニア系の女性が、なかなか秀逸。

アルメニアも、以前、ジェノサイドをテーマにした児童文学作品を
読んだのだけれど、これも収録しておらず。
ネットでもチェックしたけれど、さして有名なタイトルでもなく
古い作品だからなのか、はたまた検索が未熟だからか
ヒットせず。
つくづく、ちまちまと(?)この本棚を活用する意義を感じる。

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Posted by ブクログ 2023年11月02日

Masato、Mattに続く第三弾。前の2作は多国籍のオーストラリア社会で両親とも日本人の少年が、自分は何者なのかと悩みつつ成長する話で、ストーリーを楽しみながらオーストラリアの学校制度やMasatoに代表される人たちの葛藤を考えることができた。今作は葛藤や思い悩む彼らの内面がメインで分かりにくかっ...続きを読むたけど、日本の多数派として暮らしていると想像すらしない思考に触れることができた。

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Posted by ブクログ 2023年09月11日

これが最後とか。

安藤真人もいよいよ大学生から社会人へと大人への道を進む。 

自分の内面に向き合う多感な年頃になって
オーストラリアは外からのイメージだとおおらかな国のように思うけれど
観光では見えない複雑な多民族国家の中、
真人の家族の事情、アビーの事情も絡み合って人生はより複雑に。

大人に...続きを読むなっていくとはこういうことなのかと、
これはどこの国に住もうともありえる話。

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Posted by ブクログ 2023年08月26日

3部作だと知らずに手に取ってしまった。
出自についての葛藤は、当事者にしかわからないものがあるのだと思う。
そんな人同士の恋愛は、一筋縄ではいかないだろうけど、乗り越えて欲しいなと思った。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年08月20日

大学生になったマサトことマット。オーストラリアでの日本人としてのあり方、自己の存在意義に揺れ動く。人形劇を通じて親しくなったアルメニア人のアビー、彼女の抱えるアルメニア人のルーツへの固執など自分にも関わりすんなりと恋人になれない。移民と言ってもいろんなケースがあり都合のいい人間を演じながら少しずつ怒...続きを読むりが蓄積されていく様子が伝わってくる。
三部作が一応完結したようだが、この先マサトがアビーとまた新たに出会えたらいいなぁと思った。

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