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Posted by ブクログ
この島国に住み生きていると忘れがちになってしまうグローバルなこと、このMasatoシリーズは考えさせてくれます。
アビーという女の子にとってもアルメニア人であるということが足枷になっているし、悩みでもある。
民族、人種の違いって、ましてや他所の国に住んでいるということも人としてこれほど重くのしかかっているなんて。
清々しいだけの青春小説でない、けれど未来をこれから切り開いてゆく若い人たちに読んで頂きたい。
マリオットって隠喩の小道具も、とても効果的です。
Posted by ブクログ
「Masato」「Matt」に続く作品は「M」。
マサトでもあり、マットでもある「僕」が自分について問い続けるからだろう。
とにかく、父の仕事の都合でオーストラリアに連れてこられ、
困り果てていた少年が日本に戻らぬ選択をし、
ここでは、ついに大学まで卒業をしてしまう!
なんか、こちらも年をとったよね、そして読後の良さは覚えているけれど
はたしてどこがどう良かったのかを全く覚えていないという始末。
いちおう、本棚チェックをしたのだが、収めていなかった。
年のためにみた、前の本棚にも無し(あの頃はムラがあったからな)
とにかく本作は、岩城系らしさが全開、良い意味で。
マットは自分のグルグルから、同じように悩む他者へ目を向け、
居心地の悪さを感じるが・・・やがて、というお話。
アビーというアルメニア系の女性が、なかなか秀逸。
アルメニアも、以前、ジェノサイドをテーマにした児童文学作品を
読んだのだけれど、これも収録しておらず。
ネットでもチェックしたけれど、さして有名なタイトルでもなく
古い作品だからなのか、はたまた検索が未熟だからか
ヒットせず。
つくづく、ちまちまと(?)この本棚を活用する意義を感じる。