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日本から移住してはや5年。父と二人、オーストラリアに暮らす安藤真人は、現地の名門校、ワトソン・カレッジの10年生(16歳)になった。Matt(マット・A)として学校に馴染み、演劇に打ち込み、言語の壁も異文化での混乱も、乗り越えられるように思えた。そこに、同じMattを名乗る転校生、マシュー・ウッドフォード(マット・W)がやってくる。転校生のマット・Wは、ことあるごとに真人を挑発し、憎しみをぶつけてくる。「人殺し! おれのじいさん、ジャップに人生台無しにされたんだ!」。第二次世界大戦、日本とオーストラリアの、負の歴史。目をそむけてはならない事実に、真人――マット・A――は、自らの<アイデンティティ>と向き合う。人種が、言語が、国が、血縁が、歴史が、17歳の少年の心と体を離さない。
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年01月23日
オーストラリアの名門校に合格し、新たな生活に入った真人。前作の「Masato」に続き、葛藤しながらも生活を楽しんで成長していく話 と思って読み始めたら、予測を上回るヘビーな内容だった。
オーストラリアではジャップと嘲られ、日本にでは帰国子女と呼ばれ、日本人とは感覚が違うと退けられ、自らのアイデンテ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月08日
前作『Masato』から成長した真人の10年生(16~17歳)の一年間が描かれている。
MasatoからMattへの成長が文体にも現れて、対象読者年齢もその分あがっている。
オーストラリアに溶け込んでいたMattだったが、転校生で同姓のMattから憎しみをぶつけられることで過去に日本が犯した罪...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月27日
「Masato」の続編。
小学生の時にオーストラリアに移ってきて、今は16歳。父との対立、日本人であるだけで拒絶反応を示す、戦争の負の記憶を持つ人たち。みんなのことが嫌いだし、何よりも自分自身が大嫌い。自分とは何なのか?アイデンティティを模索する少年の話。
キャンベル先生の「みんな言ってる、と...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月27日
「Masato」の続編。
主人公は成長して、家族や学校やまわりの環境も変化して、前作よりもよりシリアスな内容だった。
ロビーのことはショックだった。
どうしてこんなことに、と思わずにはいられない。
Matt自身だけでなく、父、母、姉それぞれにいろんな思いと困難を抱えてる。
この先の主人公たちが...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月10日
前作が良かったので続編
仲の悪い夫婦の関係を子供が冷めた目で見ているところとか、うざい親はほっとけばいいけど、面倒いのはほっとけないとかリアル。親子でも他人の始まり。「親に向かって」とかいつまでも言っても仕方ない事。人間としてどうなの?と言いたい。
新しく登場したw.マットがマサトがら日本人だと...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年04月02日
1作目の『Masato』が面白かったので期待してたのですが、少し「読みにくい」と思う文章が多かったと感じました。
オーストラリアに残ることを決めたマットでしたが、父親の生き方に反発したり、日本人を憎む転校生に突っかかられたりと、相変わらず過ごしやすいとは言えない生活を送っています。
カノジョができ...続きを読む
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