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中学高校の同級生だった洋美とリラは乳児の予防接種会場で偶然に再会。育児に悩む洋美にリラは手を貸し、二人は“ママ友”となった。やがて洋美の子・敏光とリラの子・光鳥は同じ幼稚園、小学校へと進むが、“問題児”の敏光の乱暴がひどくなり、その対象は光鳥に。リラはついにあることを決断する……。母親の無力感、悔しさ、葛藤を浮き彫りにする著者会心の長編!
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Posted by ブクログ
中高同級生の母親とそのそれぞれ子供が主人公。 子供の片方がもう片方をいじめて、母親の関係性も変わっていく… ものすごく重たい題材なのに、早く続きを読みたくて一気に読んでしまった。 朝比奈あすかさんは心理描写がすごく上手い。なんでこんなにも人の心の奥底が分かるのかというほど。 だから自分にもこういうと...続きを読むころあるよなって毎回自身を省みている気がする。 最後は爽やかで、主人公たちの今後に希望が持てた。
学生時代の同級生だった洋美とリラ。偶然再会し、二人の子も同年齢なのでママ友に。しかし、子どものいじめ問題が発覚して、二人の関係も変化する。母親の葛藤を鋭く浮き彫りにした衝撃作。 「絆」の元々の意味は、動物をつなぎとめる綱が転じて、断とうにも断ち切れない人の結びつきをいう。親子関係、夫婦関係、友人関係...続きを読む、職場や社会的立場上の関係など、人間社会は様々な絆で成り立っている。その中でも親と子の関係は、他人が立ち入れない結びつきだ。洋美とリラの二人の母親が感じる子供の成長がとても感慨深い。
朝比奈あすかさんの作品を初めて読みましたが、話の流れ方がよく、文章もストレートで、とても読みやすい作品であった。本作は子供に翻弄される親の様子が丁寧に描かれており、私にはまだ子供がいないので想像ではあるが、現実に親が抱く感情にとても近い作品になっているように感じる。いじめる側の親もいじめられる側の親...続きを読むも、それぞれ葛藤があり、縁が切れそうで切り切れない現実的な設定が胸をうつ。おすすめの一作。
重くずっしりとしたものが読み終わった後も消えない。最後は前向きな終わり方なのだろうけど、私は考えるところが多かったかな。
学生時代の友だちと偶然再会し、リラは育児に悩む洋美に手を貸す。その後同じ幼稚園のママ友になった。 洋美の息子敏光にリラの息子光鳥が毎日暴力を振るわれていることを知る ママ友、友だち、夫婦関係、親子関係、職場のいじめなど問題が盛り沢山で興味深かったけど どれもなんとなくしっくりいかないまま終わった感じ...続きを読む
高校の同級生に再会しつきあいが始まった、リラと洋美。リラの息子の光鳥(ライト)はおとなしくはっきり物を言えない。対して洋美の息子、敏光は凶暴で、影で光鳥をいじめる。子どものケンカとはいえ、親、ママ友、先生など巻き込み互いに距離を取る。どの母親の気持ちも同意してしまう。自分の子どもが一番かわいいのに、...続きを読むそう心から思えない洋美が気の毒、だけど頑固すぎる。子育ての成功って、どっちかが死ぬまでわからない、なるほど納得。周りで出会う人によっても子どもの成長も、トラブルになるかどうかも違ってくる。不確定要素が多い中、子育てってギャンブルに近いとも感じた。 本当に素晴らしい作家さんだと思う。他の作品ももっともっと読みたい。 最後まで光鳥が覚えられず何度もページを繰った…
すごい共感できる部分がたくさんあってぐいぐい読んでしまった。 学校からの着信にどきどきしたり、今日は何もされてないかな?と帰ってきたら子供の顔色を見てしまったり。 めでたしめでたしとはならない内容だけど、なんとなく結末に希望が見えた感じがしてよかった。
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