嫌な奴

嫌な奴

748円 (税込)

3pt

学生時代に杉本の「親友」だった、粗暴で自己中的な男、三浦。病に臥せる三浦を、杉本は十二年ぶりに病院に見舞う。そこから再び始まった二人の奇妙な関係は、不本意な同居生活まで発展する。これはいったい、友情か、愛情か、執着 か……。傑作BL『箱の中』の作者が、執拗かつ理不尽な同性同士の愛を描く。

カバーイラスト:丹地陽子

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嫌な奴 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年03月22日

    やっぱり執着と登場人物の性格の悪さを描かせたら木原さんだなって原点回帰なストーリー。三浦の暴力や執着はあからさまだけど、偽善や体裁そういう誰も持つ闇の部分を持つ杉元もまた嫌な奴な訳で。でもそれも含めて嫌悪感を抱きつつも読み進めていくうちに何故だかキャラに感情移入してしまう。ハッピーエンドに見えて本人...続きを読む

    1
    購入済み

    BL小説の巨匠

    2022年08月26日

    タイトル通り本当に嫌な奴しか出てこない。書いている時作者は辛くなかったのだろうか?この作品はラブラブハッピーエンドや甘いお話を求めている方にはお勧めできません。挿絵も内容に合っていて素敵です。

    #切ない #深い #ドロドロ

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    Posted by ブクログ 2021年07月16日

    初の木原音瀬先生の作品!
    普段の倍の速度で読み終えました!
    すっっっごいのめりこみました!
    凄いです。この世界観。かなり重みのある話というか、縛り付けられるような感覚に陥る。
    そのワールドにはまり込んでしまう。いやぁ凄い!
    こういう愛?の形に触れるのは初めてで震えました。
    そして、この先生の文章とて...続きを読む

    0
    購入済み

    三浦が不憫すぎて‥‥

    2021年04月03日

    最後の3行で涙腺崩壊しました。
    初回限定のSS読めた人が羨ましいです。
    どうしようもない切ない想いが伝わってきて、読みながら苦しかったです。

    0

    Posted by ブクログ 2020年02月16日

    恋愛でも友情でもない、なにかわからない、嫌で仕方ない、一緒にいると苦痛しかない、でも離れられないという、この関係が好き。とくにこの作家さんの描くこのどうしようもない関係が好き。今まではそこに結局ハッピーエンドがあって、それもそれでめちゃくちゃ好きだったけど、今回はそれが全てだったな。それもそれでいい...続きを読む

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    購入済み

    2021年09月30日

    木原さんの作品レビューには「木原作品らしい」という表現がよく見受けられ、この人の作品をそれなりに読むまでは「なんだそれは」と思っていたのですが、もはや「木原作品」というのがひとつの形容詞なんだな、と腑に落ちました。

    生々しさ、嫌らしさ、醜さ、痛さ、脆さ、重さ、狂気じみたある種の純粋さ、そういうもの...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年06月27日

    木原音瀬の作品、という感じ。
    フィクションであるが、リアル。BLはファンタジーという単語があるように、同性同士の恋愛を楽しく描く作品が多い中、木原音瀬作品はいつだって重い。人の目が気になるというのは、多かれ少なかれほとんどの人間が持っている感情で、いつもそれを丁寧に描きだす。だからこそ、それを描き出...続きを読む

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    購入済み

    2021年04月01日

    「美しいこと」といいなんて切ない結末でしょうか。ちゃんと幸せにしてくれればいいのに…
    もうちょっとで杉本(受け)も三浦(攻め)の事すきだと自覚できたのに…
    先生特々の雰囲気で淡々と描かれていて、三浦がどうしてもいやな杉本の感情も、拒否されても傷つかれても離れられない三浦の感情も共感出来で悲しかっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年10月04日

    どっちも嫌な奴…と思いながら最後まで一気に読んだ
    杉本も三浦も嫌な奴、優しくないくせに優しいふりしたり、優しさを求めてるくせに攻撃的で無神経でほんと嫌、読んでる自分のずるさや汚い部分を見せられてるようでほんと嫌
    でも物語の主人公たちがいい奴でなくちゃいけない決まりがあるわけで無し
    最後1ページに書か...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年02月22日

    男同士の愛情(執着?)のお話。男同士であろうと男女であろうと、お互いの愛情の大きさは同じっではなく、必ず大小がある。一方がすごく想っているのに、片方はそうでもない場合に悲劇がおこる。愛情というものの切なさを考えさせられた本。

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