【感想・ネタバレ】嫌な奴のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2020年03月22日

やっぱり執着と登場人物の性格の悪さを描かせたら木原さんだなって原点回帰なストーリー。三浦の暴力や執着はあからさまだけど、偽善や体裁そういう誰も持つ闇の部分を持つ杉元もまた嫌な奴な訳で。でもそれも含めて嫌悪感を抱きつつも読み進めていくうちに何故だかキャラに感情移入してしまう。ハッピーエンドに見えて本人...続きを読むたちは気づいてないのが滑稽で切なくてまた愛おしい。

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購入済み

BL小説の巨匠

2022年08月26日

タイトル通り本当に嫌な奴しか出てこない。書いている時作者は辛くなかったのだろうか?この作品はラブラブハッピーエンドや甘いお話を求めている方にはお勧めできません。挿絵も内容に合っていて素敵です。

#切ない #深い #ドロドロ

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ネタバレ購入済み

嫌な奴

2022年02月17日

タイトルの嫌な奴って、最初は三浦のことかなと思いながら読んでたけど、これは和也も三浦もふたりとも嫌な奴ってことなのかぁと理解。
人間臭くてドロドロしてて、どうしてこんな嫌なヤツに惹かれてしまうんだろうっていう、どうしようない業のようなものを描くのが木原さんは本当にお上手で、すごかったです。
木原節全...続きを読む開でほぼ無糖だけと、一気に読んでしまった。
面白かったです。

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Posted by ブクログ 2021年07月16日

初の木原音瀬先生の作品!
普段の倍の速度で読み終えました!
すっっっごいのめりこみました!
凄いです。この世界観。かなり重みのある話というか、縛り付けられるような感覚に陥る。
そのワールドにはまり込んでしまう。いやぁ凄い!
こういう愛?の形に触れるのは初めてで震えました。
そして、この先生の文章とて...続きを読むも読みやすかった。
もっと木原先生の作品に触れたい。

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購入済み

三浦が不憫すぎて‥‥

2021年04月03日

最後の3行で涙腺崩壊しました。
初回限定のSS読めた人が羨ましいです。
どうしようもない切ない想いが伝わってきて、読みながら苦しかったです。

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ネタバレ購入済み

2022年09月29日

一度嫌な奴って思ったら頭の中から簡単には消えない。
和也にとってはガキ大将だった三浦。
三浦にとっては忽然と姿を消された上に偽善で塗り固められた親友。

毛嫌いされても傍にいようとする三浦と突き放しきれない和也を見ていると、その後もなんだかんだ言って一緒にいる気がする。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年02月26日

本筋は前のと変わらず、スマホが加わったくらい。ヒロインの外見も変わったかな。

杉本と三浦の心情もそのままなので、前と同じようになぞりつつ、昔の作品を読んだ時のようにどんどん三浦に対しての気の毒さが強まった。

最初は三浦が「嫌な奴」に見えたけれど、読み進めていくうちに杉本のほうが「嫌な奴」では?と...続きを読む気づけて面白い。暴力を振るわれたら嫌だから言いなりになる、友達面をするのはわかるけれど、あんなに慕われているのに親友面を続けるのがわからない。小野寺の指摘通り優越感を覚えていたのだと思う。なんだかんだ、杉本は三浦から執着されることに満足感を得ていたのかもなあと思った。さすがに火事で死んだと聞かされた時の対応はひどすぎるとは思ったが、そのときの杉本はどんな気持ちだったのかわからない。そして生きていたと知った時も。反射で逃げているように思えた。

一番の救いは特典のSSで、杉本のほうから三浦に触れたこと。それだけでなにもかも許してしまいそうなほど、ため息が出た。なにを許すのか自分でもわからないけど、どちらかが死ぬまで穏やかに生きていて欲しい。

おそらく、三浦が杉本から離れた様子を見せた時、杉本が動揺しすがり付くようなことになれば、三浦もまた多少報われるんじゃないかと思う。
一方的なものが、双方向へと変化していったのが良かった。
三浦は杉本はこんなに「嫌な奴」なのに、どこがいいのだろう。三浦視点の小説も読みたかった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年02月17日

1998年4月ビブロス初出の20年以上前のノベルス版を、今風に大幅加筆修正。しかも、「箱の中」「美しいこと」「秘密」に続いて講談社文庫からの出版です。

現在の木原作品の特徴をギュギュっと濃縮した、原典のようなストーリーです。
これっぽっちも好きじゃない相手(♂)に異常に執着され拒絶し続けるも逃げ場...続きを読むのない状況に追い込まれ嫌々受け入れるけど、ドロッドロの愛憎の渦中で気がつけばほだされてしまっている…という展開。
息つく暇もなく読み切ってしまいました。

それで思ったのが、杉本視点で三浦という男がいかに粗暴で自己中で恐ろしい存在かということが書き連ねてあるけれど、実は一番自己中で冷酷で「嫌な奴」なのは三浦じゃなくて、杉本だよね?ということでした。
そもそも気の合う親友のふりなんかして、なのに急に行方をくらますとか、相手が傷つくのは当たり前なのですよ…
何か事情があったならいざ知らず、小野寺にはちゃんと色々話してたとか知ったらショック以外の何ものでもないですよね~
ま、そんなことは杉本の主観でストーリーが進行しているのでいっさい語られていないのですが、小野寺の言葉によって徐々に読者にはどっちもどっちなことに気づかされるのです。

杉本は、三浦を怖がりつつも相当振り回しているような。
そんな風にに逃げ回ったり冷たく接したりしたら、ますます執着されちゃうのですよ…
三浦が「同情もしてくれない、友達にもなれない。そこにいないみたいに無視される」と本音を暴露したところは切なかったです。身体しかくれないから身体だけでも、というのはちょっと…と思いましたが、最後で三浦の心情をうかがい知るともう同情しかなかったです。

このお話がさらに進化したのが「FRAGILE」かな。
テーマは似ているけど、まだ「嫌な奴」の方が衝撃はソフト(笑)
あれほど痛くはないので、読みやすかったです。
木原作品の醍醐味を存分に味わうことができました。

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Posted by ブクログ 2020年02月16日

恋愛でも友情でもない、なにかわからない、嫌で仕方ない、一緒にいると苦痛しかない、でも離れられないという、この関係が好き。とくにこの作家さんの描くこのどうしようもない関係が好き。今まではそこに結局ハッピーエンドがあって、それもそれでめちゃくちゃ好きだったけど、今回はそれが全てだったな。それもそれでいい...続きを読む

この二人は、お互いにとってお互いが嫌な奴なんだろうな。なんかもうどうしようもないな。でも、こうなっちゃうんだろうなと思わせる二人が好き。

ただ、どこかで三浦に少しでもなにかを、と願ってしまったわたしにとって、初回限定の書き下ろしSSがあって、読めて、読んで、ほっとした。

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ネタバレ購入済み

引き込まれる。

2022年03月25日

独特な世界観。
三浦の和也に対する脅威的な執着。最終的に無理やり関係を持ったけど「良くそこまで我慢してたね〜」と和也に対する一途な気持を賞賛したくなりました。
それにしても和也!
三浦が剥いてくれた林檎食えよ〜ゴミ箱に捨てやがって!私的に題名である嫌なやつは和也だったよ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年12月17日

レビューを見てから読むと,読み手によっていろいろ思うんだなと実感。
ほぼ「和也」の主観で話が語られるので,普通に読めば「三浦」のことが嫌いで,その行動と言動全てにイライラしてることがすぐわかるけど,「本当は三浦のことが好きなんじゃ?」という気持ちで読むと三浦に対して「嫌だ」と言ってる表情はもしかした...続きを読むら少し笑ってるのかも⁈と思たりもする。だって嫌いだって至る所で思ったり言ってるのに,過去を思って泣いたり,結局は逃げ出さずに戻ってきたりしてる。読み手が恋愛ものだと思ばそう読めるし,ストーカーのように行き過ぎた一方通行な愛かと思えばそう読めるし。
だから私は和也にはやっぱり三浦への愛があって,いつの日か三浦が病気で死んでしまってあとで後悔することのないように,そばに居続けてほしいなと思いながら読んだことにしようと思う。

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購入済み

2021年09月30日

木原さんの作品レビューには「木原作品らしい」という表現がよく見受けられ、この人の作品をそれなりに読むまでは「なんだそれは」と思っていたのですが、もはや「木原作品」というのがひとつの形容詞なんだな、と腑に落ちました。

生々しさ、嫌らしさ、醜さ、痛さ、脆さ、重さ、狂気じみたある種の純粋さ、そういうもの...続きを読むで満ちている。

展開が読めるところがあったのが残念。
特に救いはない。
読後感がいいわけでもない。

こんなふうにして生きていくんだろう。

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Posted by ブクログ 2021年06月27日

木原音瀬の作品、という感じ。
フィクションであるが、リアル。BLはファンタジーという単語があるように、同性同士の恋愛を楽しく描く作品が多い中、木原音瀬作品はいつだって重い。人の目が気になるというのは、多かれ少なかれほとんどの人間が持っている感情で、いつもそれを丁寧に描きだす。だからこそ、それを描き出...続きを読むされると読んでるこっちは嫌にも重くもなるけれど、本当の人間が描き出されていて、自分の目の背けたくなるようなところを文字に起こされている感じがする。
この作品もそうで、自分の中で変わらないもの、変われないもの、好きとか嫌いだとか単純な言葉では表せない感情、それらがぶつかり合いながら、二人の男が関わっていく話。
個人的には、初回限定特典のミニペーパーに載っているSSを読んで欲しい。それで1つの形、だと思う。それを読むのと読まないのでは物語の結末の印象が変わると思う。ぜひ読んで欲しい

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購入済み

2021年04月01日

「美しいこと」といいなんて切ない結末でしょうか。ちゃんと幸せにしてくれればいいのに…
もうちょっとで杉本(受け)も三浦(攻め)の事すきだと自覚できたのに…
先生特々の雰囲気で淡々と描かれていて、三浦がどうしてもいやな杉本の感情も、拒否されても傷つかれても離れられない三浦の感情も共感出来で悲しかっ...続きを読むたです。
番外編とかでちゃんと幸せになったお二人の話が見たいです。

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Posted by ブクログ 2020年10月04日

どっちも嫌な奴…と思いながら最後まで一気に読んだ
杉本も三浦も嫌な奴、優しくないくせに優しいふりしたり、優しさを求めてるくせに攻撃的で無神経でほんと嫌、読んでる自分のずるさや汚い部分を見せられてるようでほんと嫌
でも物語の主人公たちがいい奴でなくちゃいけない決まりがあるわけで無し
最後1ページに書か...続きを読むれた三浦の気持ちが気の毒で泣いた
いつかちゃんと二人がわかりあえて報われる日がくるといいな
特典ペーパーのSSでは関係がちょっと進展してて嬉しい

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Posted by ブクログ 2020年02月22日

男同士の愛情(執着?)のお話。男同士であろうと男女であろうと、お互いの愛情の大きさは同じっではなく、必ず大小がある。一方がすごく想っているのに、片方はそうでもない場合に悲劇がおこる。愛情というものの切なさを考えさせられた本。

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Posted by ブクログ 2020年05月20日

題名のとおり嫌な話だった。小説としては面白いけど、誰も幸せにならない嫌な話。嫌の書き方がうまい。なかなか感情移入できないけど、普通じゃない感じが登場人物の魅力になる。

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Posted by ブクログ 2023年07月06日

中学時代、ふとした親切心で手を貸した同級生に人生を通して執着されていく。

その同級生は、家庭不和もあり粗暴で自己中心的。高校入学を期に、転居で離れることができたが、12年後男の病気入院見舞いをきっかけに、同居を強いられる。

腐女子属性としては、夜明け型なので、ここまで不毛だと読み苦しい。友情なの...続きを読むか、愛情なのか、嫌がらせかと思うほど。
ふと思い出したのは、安部公房「砂の女」。最後逃げ出すこともできた状況で、砂の女のところに戻っていく。そう何故そこに戻るか。何故その理不尽なまでの束縛から逃避しないのか。
不毛な愛情の混迷。

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Posted by ブクログ 2022年03月29日

どうしようもないストレスは不快になるのに、救いを探して読んでしまう。

結局三浦の思いが杉本の嫌を上回っていただけなんだろう。
罪悪感も偽善も恐怖も利用しそばにいることを許された三浦の勝利。

音瀬先生らしさはいっぱい感じたけど今回はあまり昂らなかったな。
音瀬先生の作品はいつも攻めのそれだけのあり...続きを読むのままの感情に受けが思う常識や偏見が振り回され崩れていく様が魅力的だなあと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年07月12日

「嫌な奴」はどっちだよ、というのはありつつ、主人公に同情してしまいしんどかった。嘘でも思い込みでも好きになってしまえば幸せだったかもしれないのに。

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