ラブセメタリー

ラブセメタリー

594円 (税込)

2pt

「……僕は大人の女性を愛せません。僕の好きな人は、大人でも女性でもないんです」甥に対する密かな欲望を抱え、妄想に囚われ苦しむ百貨店のエリート外商・久瀬圭祐。欲望がいつか暴走するのではと恐怖し、治療を求めて精神科クリニックを訪れるのだが――。小学校教師の森下伸春は遠い昔、幼い少女に繰り返し恋をした。そんな自分の嗜好を知りつつも、ある一線を越え、欲望を解き放ち、そしてその果てに待っていたものは……。本能に弄ばれる二人の男と、その周囲の人たちの心の葛藤をリアルに描いた、異色の連作小説。BL界の巨匠・木原音瀬が挑んだ衝撃作。

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ラブセメタリー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    不快感を覚悟して読んだが、直接的な描写は少なく、当事者の苦悩や社会常識とのギャップに焦点を当てていて純文学のような読後感だった。
    著者の覚悟と題材への絶妙な距離感。それが作品の質を上げている。
    多様性のある現代では、個人の嗜癖が生きづらさに繋がることも減ったが、本作は現代でも誰にも言えない悩みとして

    0
    2025年02月22日

    Posted by ブクログ

    面白かった‥というのは憚られるけど、小児性愛という性癖に葛藤する苦悩が生々しくて引き込まれた。
    文章もスッと入ってきて読みやすい。
    誰にも救いがないし報われない。
    明確な答えもなくて読後感は重いけど、こういう作品好きです。

    0
    2023年08月21日

    Posted by ブクログ

    普通の人が意識しなくてもいいことを一生頑張らなければいけないなんて生き地獄だよなと思う。

    木原先生の本は毎回現実味があってほんとに面白い。
    エピローグ最後おもしろすぎてわらった。

    0
    2022年12月29日

    Posted by ブクログ

    触れることは罪。けれど思うことは?
    心の中は自由で、誰が本当に何を考えているかなんて分からない。連作短編の中で視点が変わるごとにそれを突きつけられる。

    0
    2025年06月07日

    Posted by ブクログ

    あなたが好意を寄せている相手に関して、その気持ちを社会的に表出したり、相手に好きだと伝えたりすることは法律的にも倫理的にも許されません。

    そんな状況想像できるだろうか?

    この作品は小児性愛をテーマにしている。
    人としてのタブーを忌避するというだけの内容では無く、その奥には人間の生き物に対してのも

    0
    2025年01月21日

    Posted by ブクログ

    人に軽くオススメできないけど読んでほしいと思った。小児性愛に対しての自分の偏見、そして当事者の葛藤と沼ってしまった人の転落…理解したくなかった感情が少しずつ分かってきてしまって、それがとても心地悪い。嫌なのに読み進めてしまうし、最近読んだどんな本よりも重たい。木原先生はこういう人間の奥底にある見えて

    0
    2024年08月06日

    Posted by ブクログ

    誰にも言えないタブーとされるマイノリティを持った二人の男性を軸にした話。覗いてはいけないものを覗いているようなそんな感覚にさせられる。

    0
    2024年05月08日

    Posted by ブクログ

    Cemetery 墓場ですか。
    ★は、どうしようか、まだ悩んでる。

    小児性愛者の鎮痛な心情を 抉ってくるんです。
    「子供に欲情する人間になりたいと願ったことはない。」と、神さえ怨みながら、自分の性嗜好を隠して、正しい社会人として生活する美しい男。
    彼は、自分の欲情を抑えながらも、本能は変えられない

    0
    2023年07月14日

    Posted by ブクログ

    初めて★の数から悩んだ。★4にしたが果たして4なのか。気持ち的には5をつけたいが、5で良いのか。
    面白かったと簡単な感想では片付けられないしんどさがあった。おすすめも簡単にはできない。はっきり言ってどこにも救いがない。でも、少しでも興味をもって、しんどさに耐えられる人。あるいは、自己コントロールがで

    0
    2023年01月10日

    購入済み

    考えさせられる

    4つの短編が書かれております。
    それぞれが違う話のようで、全て繋がっている、不思議な感覚の1冊でした。
    重たいテーマ(?)なだけに、考えさせられます。

    0
    2022年07月28日

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