ぼくとおれ

ぼくとおれ

663円 (税込)

3pt

4.0

1972年9月8日。札幌の同じ病院で生まれた「ぼく」蒲生栄人と「おれ」仁村拓郎。ふたりは毎日〈スイッチ〉を押し、ちいさな選択を繰り返して、進学、恋愛、就職、結婚と、人生の地図を描いてきたが……。
40歳の男ふたりが辿った交わりそうで交わらない(!?)道筋を、昭和から平成へ移りゆく世相と絡め、巧みな筆致で紡ぎ出す。山本周五郎賞作家の珠玉作。(『地図とスイッチ』改題)
解説/大森 望

「ぼくがイメージするスイッチは鉄道でいうと分岐器だ。ターンアウトスイッチ。線路を分岐させ、電車の進む道を選ぶシステム。つまりスイッチを押すとは、ぼくがどの道筋を進むか決めること。それを繰り返して、自分だけの地図ができる。」(本文より)

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ぼくとおれ のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年08月06日

    主人公たちの一つ年上なので、物語の全ての事象が理解できて、なんだか小説を読んでいるというより、同級生の消息を聞いているような、不思議な読後感だった。この主人公たちももうすぐ50歳になる。40までは特別にセンセーショナルなことは起こらないけれども、このあとの10年もどんな人生だったのか知りたい、続きを...続きを読む

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