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Posted by ブクログ
北海道で夫が特養に入っていて一人暮らしをする80代のおもちさんの日々。日常が淡々と綴られているといえばいえるんだけど、おもちさんの日常としてみるとそれはそれでいろいろな悲喜こもごもがあるんだな。
おもちさんは近所に息子の妻がいてよく相手をしてくれるし、東京に住む娘も時折帰ってくるし毎日2回電話をし合う仲。友達も多いし、書きものをしたり自分の好みも存分に出しながら暮らしている。糖尿病を抱えているし時々記憶がふわってなるけどいまのところ大丈夫。
最初は『おらおらでひとりいぐも』を彷彿とさせる気がして、6本の連作短編のうち2編目くらいまではおもちさんの頭のなかと現実が行ったり来たりしているのかなと思っていたけど、そうでもないようで前述のとおり淡々と毎日が描かれる。とはいえ、最後のほうにはおもちさんは自宅を離れ高齢者向けマンションで暮らすようになるんだよね。でもそれだって不承不承の転居ではなく気に入ってお引っ越ししてるし。老いというと憂いとか悲しさとか滑稽さ基調で描かれることが多いけど、こんな幸せな小説があるのはよい。
Posted by ブクログ
北海道でひとり暮らしのおもちさん、だんだん認知機能が落ちてくる本人の気持ちが見え隠れして、せつない。理解できないけど私はここにいる、いない人扱いしないでほしい。今、介護をしている訳ではないので冷静に感じられるが、当事者なら分かるけどそうもいかないと揺れるだろうな。
今、頭の中を何かが通り過ぎた、楽しい思い出、それがカタツムリの這った跡みたいにキラキラ残ってる
感情のネジ、制御するネジどちらもバカになったようで
そういうふうに感じるんだ。
いい本だったし、読むべき本だった。
それにしても金銭的に余裕がないと何もできないことは痛感する。
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