青木純子の作品一覧
「青木純子」の「長く続けられる美しい庭づくり」「湖畔荘」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「青木純子」の「長く続けられる美しい庭づくり」「湖畔荘」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
上巻の後半からあった小さな違和が、読み始めた徐々に大きくなってくる。
国民的女優であるローレルの母の若かりし頃。
都会に憧れ、自分が設定した人物になりきって物事を進めていくその姿は、娘が大女優になる種を内包しているかのように見える。
けれど。
都会の生活に憧れ、もっと良い暮らしができるはずという野心あふれる若い娘であるだけにしては、ドロシーは身勝手なエゴイストでありすぎる気がする。
それがローレルの知っている母の姿とは、どうしても重ならない。
鼻っ柱を根底からへし折られるような、何を彼女はやらかしたのだろう。
いや、それよりも…。
母の過去を追うローレルが知りえた情報を読みながら、違う事実
Posted by ブクログ
玉ねぎの皮をむくように、少しずつ明かされる真実から目を話すことができなかった。
エプロンのポケットに入れ、ほんの少しの時間でも空けば、続きを読む。
読まずにいられない。
そのくらい、次々と現れる新発見、新解釈。
二転三転する赤ん坊誘拐事件の真相。
テンポは速いが、決して浮ついてはいない。
誰もが大切な家族を守りたかっただけなのだ。
父も母も娘たちも。
だからみんなが秘密を抱えることになり、事態は複雑を極めることになる。
ゴシック・ロマンス風に始まった物語だったけど、大河小説並みの家族小説に落ち着きましたな。
それにしても、あれがそう繫がりこうなりますか!の連続で、セイディとピーターの間に
Posted by ブクログ
読み終えて、あー良かった!幸せとちょっとの切なさが混じった心地よい読後感。戦争真っ只中の1941年ロンドンで生きる若者たち、そして母の殺人を子供の頃に目撃してしまった女優ローレルが真相を探り出す2011年が、交互に語られる。下巻の途中で、もしや?と思ったので(それが殺人の動機に十分成り得るので)、真相は割とあっさり分かったけど、逆にそれが良かったなと思うくらい。
ドロシーたちが作り上げた、温かな家族の描写も魅力的だったし、当事者が真相を知りながらも「秘密」を守り続けたんだなあと、綺麗にタイトルの回収もされた、ラストシーンもすごく良かった。ケイト・モートンの中では一番かも。