ライフ・アフター・ライフ

ライフ・アフター・ライフ

1910年の大雪の晩、アーシュラ・ベレスフォード・トッドは生まれた。が、臍の緒が巻きついて息がなかった。医師は大雪のため到着が遅れ、間に合わなかった。しかし、アーシュラは、同じ晩に再び生まれなおす。今度は医師が間に合い、無事生を受ける。同様に、アーシュラは以後も、スペイン風邪で、海で溺れて、フューラーと呼ばれる男の暗殺を企てて、ロンドン大空襲で……、何度も何度も生まれては死亡する、やりなおしの繰り返し。かすかなデジャヴュをどこかで感じながら、幾度もの人生を生きるひとりの女性の物語。ウィットと慈しみに満ち、圧倒的な独創性に驚かされる比類なき傑作。コスタ賞受賞作。

...続きを読む

ライフ・アフター・ライフ のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年05月05日

    命は儚い。
    生と死を分ける分岐点。それは、事故や病気かもしれないし、結婚や戦争かもしれない。

    「人生とはいまこの瞬間の経験を生きることなのだ。」

    読み終わっても、パリンプセストのような主人公アーシュラの人生が、まだまだループして終わらない気がする。
    とても面白かった。

    0

    Posted by ブクログ 2021年03月21日

    面白い
    重量級のボリュームなので一気に読みきるのはなかなかしんどいが中盤以降特に引き込まれた。

    何回も人生を繰り返してもおそらく正解は無い。
    どの分岐を選んでも全ての人が幸せ自分も幸福な事はなかった。

    歴史的事実を背景にしているので知っていれば面白い。スペイン風だったりロンドン大空襲だったりヒト...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年08月14日

    引用メモ
    私たちは1度しか生まれない。前の生活から得た経験を携えてもう一つの生活を始める事は決してできないだろう。私たちは若さの何たるかを知ることもなく少年時代を去り、結婚の意味を知らずに結婚し、老境に入る時ですら、自分が何に向かって歩んでいるのかを知らない。
    ミラン・クンデラ「小説の精神」より

    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年06月12日

    主人公は物語の初段で二度死亡する。
    以降.夫からのDV他の理由により何回も亡くなってしまう。過去の微かな記憶を持ちながら死んでしまう。面白い物語ではないが感動はある。
    もう一度読み返したいかと言われたら拒否するが駄作でないことは間違いない。

    0

    Posted by ブクログ 2022年07月25日

    一人の人間(1910年生まれ女)が何度も死んで何度も生き返って人生をやり直すパターンの連続。よくあるドラマとかの展開では「前回までの失敗した記憶はそのままに時間だけリセット」という、いわゆるゲームのリセットボタン形式ではなく、ただただ淡々と産まれ、いろんな理由で死んで、また初めから生まれて生きるとい...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年07月05日

    第六感は前世で体験したことという解釈が面白い。
    輪廻転生。
    生まれて来た目的、今、生きている意味、成し遂げるべきものの為に、人生でいろんなことを体験している。
    点が線になる。
    虫の知らせは無視しない。
    今、生きてるっていうことが、奇跡に近い。
    精神科医も輪廻転生していた。という事は、全ての人が輪廻転...続きを読む

    0

ライフ・アフター・ライフ の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

海外文学セレクション の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す