青木純子のレビュー一覧

  • 湖畔荘 下
    本を読む楽しさ、物語を味わう喜びというものを堪能させてもらいました。
    様々なキャラクターの視点で話が進むにつれ提示される謎と、同時に明らかにされる秘密の数々。
    読者に最後まで緊張感を持たせながら、中だるみなくストーリーをまとめ上げたのはお見事です。
    過去を振り返る話なので、感傷的な雰囲気に満ちている...続きを読む
  • ライフ・アフター・ライフ
    引用メモ
    私たちは1度しか生まれない。前の生活から得た経験を携えてもう一つの生活を始める事は決してできないだろう。私たちは若さの何たるかを知ることもなく少年時代を去り、結婚の意味を知らずに結婚し、老境に入る時ですら、自分が何に向かって歩んでいるのかを知らない。
    ミラン・クンデラ「小説の精神」より

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  • 湖畔荘 下
    コーンウォールの匂いまで感じられるような風景描写の中で,露わになっては消えまた新たな真実が明るみに出て行く面白さに酔いしれた.うまく行き過ぎる偶然という感じもあるが,収まるべきところに収まり,不幸な事実はそのまま受け入れるとしてそれに抗った結果の温かい人々の繋がりが今になったというラスト,良かったで...続きを読む
  • 湖畔荘 下
    最後まで読んで確かに「うひゃ、そう来ましたか!」と叫んでしまった。まあ、ここまで偶然がくるとできすぎじゃない?って気がしなくもないけど・・・
  • 秘密 下
    母親が見知らぬ男を刺殺する場面を目撃した少女が大人になり、余命わずかとなった母親の過去をたどりながら事件の真相を探る。母親の青春期であった第二次世界大戦中のロンドンを舞台とした「秘密」が、少しずつ解き明かされていく。

    過去と現在を往き来しながらゆったりと紡がれる物語には、毎度のことながら魅了された...続きを読む
  • 湖畔荘 下
    モートンの思惑通り、最後のページにたどり着いたとき間違いなく私は感動しました。その前にも、謎が解き明かされていく過程は得も言われぬ快感だったことは言うまでもないですが。
    前作もそうだったのですが、過去と現在の交差しながらの語りや、彼とか彼女とかで語られることで真相が曖昧なままであるとか、そのもどかし...続きを読む
  • 湖畔荘 下
    セイディ側ではローズの親戚から新情報、アリス側からはデボラの告白と、上巻で築かれた推理が覆される所から始まる。マギー失踪事件も新たな展開。殺人と思われた事件がそうではなく、失踪と思われたのが実は…過去と現在の事件がそれぞれ正反対の様相を見せ始め、埋もれていた殺人も明らかになるという、下巻が激動の展開...続きを読む
  • 湖畔荘 上
    ミステリ作家の母親がアンチ・ホームズって面白い設定。エリナと娘達は本に浸って育ち、コールドケースに取り組む刑事セイディは、事件に取り掛かってから本に親しむようになった。モートンの小説は本当に文学への愛着を感じさせる。本作は、ナルニアと英国ミステリかな。上巻は長ぁい前振り。
  • 湖畔荘 下
    1933年、イギリス、コーンウォールの湖畔荘ローアンネスに暮らす家族に起こる事件を中心としたミステリー。
    過去と現在、過去の過去、1つの事象が多数の登場人物の視点によって見え方がかわり、その解釈によって進むストーリーが巧妙でお見事。
    1933年の事件以外にも現在、過去の謎が多く散りばめられていて読み...続きを読む
  • 湖畔荘 上
    ケイト・モートンの魅力的な作品、4作目。
    女刑事が見つけた古いお屋敷には‥?
    70年前の事件が紐解かれます。

    ロンドン警視庁の刑事セイディは、担当事件でルールを逸脱して謹慎となり、コーンウォールの祖父の元を訪れます。
    森の奥を散歩していて、湖の畔に、忘れられて眠っているような美しい家を見つけました...続きを読む
  • ミニチュア作家
    ネラ・オールトマンはアッセンドルフトの古い屋敷からアムステルダムに出てきた。裕福な商人の妻となるために。しかし迎え入れられたのは冷たい屋敷。義姉であるマーリンは冷たく、夫たるブラントは家に帰ってこない。ようやく帰ってきた夫は彼女と夜を共にしようとしない。そんな花嫁にと夫は豪華なドール・ハウスを贈り物...続きを読む
  • 湖畔荘 下
    1910年代、1930年代、2000年代を行き来する。風光明媚なコーンウォールそしてロンドンの間で物語は進む。70年ほど昔、コーンウォールのエダヴェイン家のミッドサマー・パーティの夜に息子のセオドアが行方不明になって、警察の懸命の捜索にも関わらず迷宮入りとなってしまっていた。この謎を謹慎中でコーンウ...続きを読む
  • 湖畔荘 上
    1910年代、1930年代、2000年代を行き来する。風光明媚なコーンウォールそしてロンドンの間で物語は進む。70年ほど昔、コーンウォールのエダヴェイン家のミッドサマー・パーティの夜に息子のセオドアが行方不明になって、警察の懸命の捜索にも関わらず迷宮入りとなってしまっていた。この謎を謹慎中でコーンウ...続きを読む
  • 湖畔荘 下
    初めてのケイトモートン。
    上巻の最初はダラダラしていて読みづらく面白くないなと思ってたんですが、上巻の最後あたりから急激に面白くなってきて引き込まれてしまいました。
    ラストにも衝撃を受けました。
    読後感もすっきりとして非常に気持ちの良い終わり方でした。
    上巻をざっと読んでしまったことがちょっと悔やま...続きを読む
  • 湖畔荘 下
    70年前、イギリス郊外コーンウォールの湖畔荘で消えた赤ん坊。迷宮入りした過去の事件に興味を持ったロンドンの女性刑事。過去と現在がやりすぎかと思うほど往還する。人物相関図や出来事の結び付きも、時間の経過が複雑でややこしくなってくるが、下巻になって繋がり始めると先が気になりはじめて止まらない。読み終えて...続きを読む
  • 湖畔荘 下
    章ごとに過去と現在、また複数の視点から描かれて、まさに薄皮を剥いでくように事実が少しずつ明らかになっていく。
    途中似たような体験が複数出てきて、最後はちょっとやり過ぎなんじゃ無いのーと思ったが、大人の為のお伽話なのだという解説に妙に納得。なので読後感は良い。面白かった!
  • 湖畔荘 下
    違法行為をして謹慎中の女性刑事が,ひょんなことから70年前の幼児失踪事件に首を突っ込む話.話は現在と過去を行き来し,ある家族の肖像が徐々に浮き彫りになってゆく.イシグロ的な「信頼できない語り手」とまではいえないが,それぞれの若さ故の,年齢相応の誤解と思い込みが,長い年月を経て訂正されていく過程を経て...続きを読む
  • 湖畔荘 下
    ページをめくる手が止められませんでした。下巻を1日で読むはめに。実に緻密に編まれたストーリーで、素晴らしい読み応えでした。何となくそうじゃないか、、と思っていた通りの展開になり、かえって唖然としました。一年後のロンドン、そこには愛も恋もあって、ページの上から思わずよかったね、と言いたくなったほど。読...続きを読む
  • 湖畔荘 上
    一瞬で終わるような場面も、描写がたいへん細かくて、ストップモーション見てるようです。実に濃密な文章で、これこそまさに外国文学の真髄。ミステリーとして読める幸せを実感しました。読み解いていくのにパワーいりますが、物語が動き出しているので、パワー持続し、下巻に突入します。
  • 湖畔荘 下
    面白かった!物語の文章が緻密ですんなり入りこめました。そしてなんといってもラストに唖然となりました。長い物語でしたが裏切られませんでした!