青木純子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ一番の謎は予想通りでしたが、面白かったです。
過去の人物視点で語られる事は、現在の人物は自分で調べないと知りえない事で、それも、詳細まではわからない、という構成も面白いです。
それから、作中にバーネットが登場するのですが、彼女がブラックハースト荘のガーデンパーティに招かれるのが1907年。『秘密の花園』の初版発行が1911年。成程、そういう仕掛けかぁ、と。
本編にはあまり関係がないのですが、読んでいて疑問に思った事が、訳者あとがきですべてツッコまれていたので、「あ、何だ、そう思ったのは私だけじゃなかったんだ!」と、少し面白かったです。
『秘密の花園』と『茨の城』がお好きな方にはおすすめで -
Posted by ブクログ
ネタバレ描かれているのは1686年10月から1687年1月まで。
没落した名家の18歳の少女ネラ(ペトロネラ・オールトマン)が
豪商ヨハンネス・プラントに嫁ぐところから物語は始まる
ネラを顧みない夫、癖のある義妹、使用人との生活で孤独を
感じながら、正体不明の作家によるミニチュアに導かれ
彼女は成長していく
ミニチュアハウスという可愛い小物からは
かけ離れた重厚な雰囲気の漂う小説
大きなテーマにがっつりと取り組む元女優の作家さん
2作目も楽しみです、ドラマがヒットして日本で放送されないかなー…
この年代のオランダは馴染みがなくて
どうしよう…と思ったけどフェルメールが
17世紀でした(^ ^; -
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Posted by ブクログ
「そもそも我々が現実とみなしているこの世界だけが、
唯一無二の現実なのだろうか」
訳者あとがきにある作者の問い掛け、と云うこの一文に
凝縮されているのではないでしょうか。
12編からなる短編集なのですが、
どれも少しずつ関連したお話になっています。
最初と最後の2つのお話だけが、
ある世界の現実としたらそれは悲劇の様ですが。
そしてシャーリーンとトゥルーディの寝物語とした処から、
千一夜物語の様、という書評に繋がるのでしょう。
それは置いておいて。
少しずつ絡む世界と人物を1つずつ探して楽しむもよし。
世界が何処で繋がっているかに思いを馳せるもよし。
個人的には「テロメア」「予期せぬ旅」
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Posted by ブクログ
どこかシュールで幻想的な奇譚集…とでも言うのが適切だろうか。
12の短編で構成され、各話はどれも割と近所で起こっているのか、場所や登場人物が少しずつ共有されている。
話としては、どれも概ね現実的な世界を舞台にしているのだが、そのすぐ裏面にシュールレアリスティックな、あるいは幻視の中の世界がぴたりと貼り付いていて、しばしば時空の裂け目から登場人物たちのいる世界に侵入してくる。そんな具合だ。
短編によってはその異常に困惑する人物もいれば、なぜだかそれを全く意に介さずのほほんとお喋りを続ける人たちもいる。
そのような現実だか非現実だか分からない世界で繰り広げられる、やたらに饒舌な登場人物たちのお話 -
Posted by ブクログ
ネタバレある日の老人ホームでの出来事を、そこに入居する8人の老人と1人の寮母の9人の視点で描くお話。
面白いのは各人物の章が全く同じ34ページで構成されていて、それぞれの人物の同じページの同じ行が同じ時間軸になっていて、同じ時にそれぞれが何を考えていたのかが分かるようになっていること。
思考が途切れている部分は空白になっているのだけど、突然1ページ丸々空白かと思ったらうたた寝してるとか、認知症の度合いによって空白が多くなったりしていて、なかなか凝った構成でした。
1回目は登場人物ごとに読むのを基本にして、2回目は同じ時間軸を9人分並行して読む感じで読んで1冊で2度楽しめる感じでした。
ただ、こ