青木純子のレビュー一覧
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時系列は異なるが、緩やかに繋がりのある世界を舞台にした十二の短篇集です。
内容は、言葉遊びから、家族ドラマ、バディもの、ホラー、SF等々、多種多様となっており、更には、それぞれの物語がひと癖ある展開で楽しめましたが、個人的にはやや引き気味の視点が多かったのが気になり、物語の好き嫌いもありました。
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懲りにこった謎解きや何重にも絡む人間関係の複雑さを売りにし、結局読書を終えた後には疲労感と確かに読んだという記憶しか残らない本が多い中、風のようにさっとやってきて印象に残る本書は良かった。もったいつけずに言いたいことだけ書きました、って感じで清々しい。話の内容は単純で理解しやすく、故に文筆力が試され...続きを読むPosted by ブクログ
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短編12作。ジャケ&タイトル買い。
その物語は、確かに着地したけれど、どこへ弾んで飛んでいくのかわからない楕円のボールのよう。いわゆる方向性はこの多面的(ひょっとしたら円形)な世界には通用しない。段々その不確実さに慣れ、安定を伴い面白さが沸々とわいてくる。
どこがどう面白いかはわからないけれど、気が...続きを読むPosted by ブクログ -
シュールという表現がピッタリなゆるく繋がった連作短編集。
神話や古典ネタがたくさん出てくるけど、西洋の方は普通にこういう知識を持っていて、この手のネタを楽しんでいるのだろうか。
これが日本verだったら、私はちんぷんかんぷんな気がするのです。
(ラッキーなことに、ギリシャ神話やヒンズー神話、エジプト...続きを読むPosted by ブクログ -
ゆる~く繋がった連作短編集。
この人にはこんな過去があったのねとか、それはこの人のせいだったのね!とかそんなニヤニヤが止まらない。
幻想的というのではなくて、なんか不思議な世界が舞台になっていて、絶対にあり得ないんだけどどこかでこっそりあり得ていそうなそんな世界。
何よりもこのタイトルの付け方と、...続きを読むPosted by ブクログ -
「奇想小説」の部類に入るんだろうが、読み心地は悪くなく、短いお話同士のゆるやかなつながりを楽しんだ。エキゾチックで、少し残酷で、これもまた「千夜一夜物語」に連なる語りといえる。Posted by ブクログ
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現実と非現実が交錯する短篇集。
それぞれの短篇のひそやかなつながりも心地いい。
ファンタスティックなのに、妙にリアルで身近な感情が描かれているように思う。各短篇の冒頭に捧げられた、オウィディウスや聖書などからの引用もいいし、全体にヨーロッパ的な香りがあるように思う。
「テロメア」、「大いなる無駄」、...続きを読むPosted by ブクログ -
ゆるくつながる12の短編。
洋酒の利いた高級チョコレートの詰め合わせを一箱食べたような読後感。
ごちそうさまでした。Posted by ブクログ