青木純子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今まで出会った中で一番美しい本だった。
きらきらとした粒子のように溢れてくる言葉が、
脳内で麗しい躍動感を湛えた映画のようにうつり、
また光あふれる絵画のように映り込んでくる。
そこかしこに張り巡らされた布線を
一つ一つ丁寧に絡め取っていく心地よさはミステリーとしての読み応え充分。
それに加え、登場人物の細やかな心理描写は読み手の心に切に訴えかける。読者を物語に引き摺り込み、活字の中で踊る人物たちと共に風を感じさせ、光悦とさせ、悩ませる。
それとなんと言っても、ただただ文字を追うだけで、作品の映像が脳に入り込み心臓が苦しくなる程の緻密で美しい情景描写。
目の前にある言葉を目で追うだけで、 -
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Posted by ブクログ
母親が見知らぬ男を刺殺する場面を目撃した少女が大人になり、余命わずかとなった母親の過去をたどりながら事件の真相を探る。母親の青春期であった第二次世界大戦中のロンドンを舞台とした「秘密」が、少しずつ解き明かされていく。
過去と現在を往き来しながらゆったりと紡がれる物語には、毎度のことながら魅了された。早く真相を知りたいと急く思いと、古めいたロンドンで繰り広げられる独特な空気にいつまでも浸っていたい気持ちとが交錯する。
時代の流れに翻弄されながらも、空想癖のある少女たちの弾けるような瑞々しさ、哀しい運命と切ない余韻。秘密の内容は想像できたし、そんなに都合よく進むのかと思う場面もあるものの、古い時 -
Posted by ブクログ
ネタバレいやあー。
過去と現在が切り替わりながら、スピード感がどんどん増してくる感じが、やっぱりイイわー。
母ドロシーの謎めいた過去。
幼き日、娘ローレルは、ドロシーに会いに来た見知らぬ男を、目にするや否やお気に入りのナイフで刺殺してしまうシーンを目撃する。
なぜ母は男を殺したのか?わだかまりを抱きながら、ローレルは有名女優になるのだけど、年月が経過し、ドロシーの最期が近くなったその時、母の謎を解き明かそうと動きはじめる。
死を前にしてという、パターン的には『忘れられた花園』を彷彿とさせるけど、やっぱりワクワク。
上巻では、ミセス・グウェンドリンとドロシーの掛け合いが楽しい。
このまま、偏屈婆さん -
Posted by ブクログ
「『秘密の花園』、『嵐が丘』そして『レベッカ』に胸を躍らせたあなたに謎に満ちたもうひとつの極上の物語を。」
「ダフネ・デュ・モーリアの完璧なまでの後継者。」
とまあ、なんて扇情的な文句なのでしょう。
勢いで購入したは良いものの、時間に余裕が出来るまでは、と思って取っておいた上下巻。
読み始めたら、三人の女性たち、イライザ、ネル、カサンドラに魅了されっぱなしだった。
以下、核心ネタバレは避けていますが、割と詳しくあらすじと感想を載せているので、お気をつけて。
発端は、前途洋々だったネルの出生の秘密を、実の父だと信じ込んでいたヒューによって打ち明けられる所から始まる。
実はヒューの子で -
Posted by ブクログ
ネタバレネラ・オールトマンはアッセンドルフトの古い屋敷からアムステルダムに出てきた。裕福な商人の妻となるために。しかし迎え入れられたのは冷たい屋敷。義姉であるマーリンは冷たく、夫たるブラントは家に帰ってこない。ようやく帰ってきた夫は彼女と夜を共にしようとしない。そんな花嫁にと夫は豪華なドール・ハウスを贈り物とした。そしてそこには精巧な家具だけでなく自分たちと同じような小さな人形が送られてくる。それも細分もたがわずに似せられた人形が。このドール・ハウスの作者は自分たちの生活を覗き見しているのかとも疑われるほどに。そして作者の作ったものが自分たちの運命を暗示しだしたとき、ネラは若い何も知らない花嫁から、一
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Posted by ブクログ
いやあ、楽しい読書でした。
子どものころ読んだイギリスのお話みたいな部分と、ハーレクインみたいな部分。
「秘密の花園」の作者、バーネット夫人もちゃんと出てきます。
推理小説として考えると物足りない。
ネルの正体は、割と簡単に想像がつきます。
けれどイライザの悲しいまでに切ないローズへの友情。或いは愛情。
本当の自分を知りたいというネルの強い欲求。
過去の後悔から自分を解き放つことのできないカサンドラ。
この3人の人生が年代を超えて複雑に織りなしていく物語なのですが、この巻ではもっぱらイライザの人生について。
自分の力で生きてきた少女時代のイライザが、母の実家であるマウントラチェット家に引 -
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購入済み
長く楽しめる庭づくりの実用書
少ない手間で美しい庭を維持したい人に最適な一冊。京都の園芸家が30年の経験から編み出したローメンテナンスガーデニングのコツを季節ごとに紹介。セルフリフォーム術や手のかからない植物カタログも実用的。写真が豊富で初心者にも分かりやすく、シニアにもおすすめ。ただし、デザイン重視の庭を目指す人には物足りないかも。