青木純子のレビュー一覧

  • 忘れられた花園 下
    過去と現在を行ったり来たり、ゆるゆると過去を辿るのかと思いきや、色んな伏線はられていて、更にそれらが実にキレイに回収されていくので気持ち良い。いやまぁ分かってしまえばそれまでなんだけど、単にこうでした、ではつまらん訳で、語り部の上手さってことなんだろうなぁ。
    けっこう登場人物は多い気もするけど、自分...続きを読む
  • 秘密 下
     読み終わってまず、ジミー(母の婚約者、恋人)はとても良い人だと思った。こんなに人間ができている人と出会えて、母は本当に良かったなあ。上巻で感じた違和感は、少しだけ当たっていたが、秘密が全て明かされた今となっては、些細な事のように感じる。
     また、最後が衝撃だっので、読後にネタバレ有りの感想をいくつ...続きを読む
  • 湖畔荘 下
    この巻の1/3ほどから、読み進める手を止めることができなくなりました。 

    人はみんな自分の経験と感覚を通して物事を見るものですが、その表現がされてるミステリーに出会ったのはこれが初めてでした。後半怒涛の謎解明は少しだけご都合感もありましたが、登場人物がそれぞれの視点で仮説をもち検証しては壁に当たり...続きを読む
  • 忘れられた花園 下
    (上巻より)

    22歳の時に、自分の子供ではないと父親に告げられ、
    婚約を解消し、それまでの人生に背を向けたネル。
    そのネルが、自分の出生を探しに訪れた秘密の花園にいた少年に、
    ネルの足取りを追ってきた孫がめぐり合う。
    ちょっとご都合過ぎると思いながらも、良かった。

    自分や祖母の過去を追う謎解き自...続きを読む
  • 忘れられた花園 上
    ネットで見かけて。

    イギリスからオーストラリアへ向かう船の中でひとりきりだった少女。
    バッドマンを恐れていた母を亡くし、弟と二人で生き抜く少女。
    祖母に預けられたまま、母親が別の家庭を持ってしまった少女。
    この三人の少女を中心に話は進むが、
    三人の折り重ねられた人生、
    いづれも波乱万丈すぎて追いつ...続きを読む
  • 忘れられた花園 上

    時代毎のストーリーが面白い

    5~6個の時代毎に進むストーリーがそれぞれに面白い。電車移動の際の暇つぶしで購入したのに、読むのを止められず読み進んでしまいます。登場人物は少なく、無駄に遠回りさせるような展開もないので、満足感がすごいです。良い作家さんを見つけました。
  • ライフ・アフター・ライフ
    第六感は前世で体験したことという解釈が面白い。
    輪廻転生。
    生まれて来た目的、今、生きている意味、成し遂げるべきものの為に、人生でいろんなことを体験している。
    点が線になる。
    虫の知らせは無視しない。
    今、生きてるっていうことが、奇跡に近い。
    精神科医も輪廻転生していた。という事は、全ての人が輪廻転...続きを読む
  • 湖畔荘 下
    ミステリ。
    上下巻合わせて700ページ超えの大作。
    流石に長くて、途中でやや飽きかけたが、この結末は素晴らしい。とても感動。
    「偶然」をここまで効果的に扱うミステリも珍しいのでは?
    「なぜ子供が消えたのか」が作品の中心となる謎だが、「なぜ優秀な乳母が解雇されたか」「なぜ使用人が死んだか」といった細か...続きを読む
  • ホテル・ネヴァーシンク
    ★5 決して沈まない豪華絢爛な〈ホテル・ネバーシンク〉世代を重ねた未来には #ホテル・ネバーシンク

    ■あらすじ
    1930年代から現代まで、三代にわたって家族経営を続ける〈ホテル・ネバーシンク〉。絢爛豪華で巨大なそのホテルは、街のシンボルとなっていた。

    しかしある時、ホテルで宿泊していた子どもが行...続きを読む
  • 忘れられた花園 下
    再読!
    三つの時代を行ったり来たり。
    闇のロンドン市中やコーンウォールの蔦に囲まれたお屋敷や庭、既視感たっぷりなのに何度ページを捲っても新しい。

    私にとって一生モノの本です。
  • 忘れられた花園 上
    再読!
    何度手にしても心を鷲づかみにされる。

    バーネット夫人も登場していたの、思い出しました。文字通り『秘密の花園』
  • ホテル・ネヴァーシンク
    日本初上陸の作家、アダム・オファロン・プライス。訳がケイト・モートン「湖畔荘」等の青木純子さんということもあって手に取りました。

    ニューヨーク近郊の山中に建つホテル・ネヴァーシンク。ホテルの関係者の視点で1950年から2010年代まで、ネヴァーシンク(不沈)の興隆から荒廃までを描いた作品。
    195...続きを読む
  • メキシカン・ゴシック
     呪われたイギリス人の古い屋敷が舞台で住人の名前がドイルなのでバスカヴィル家の犬が連想されます。途中まではドイル家の謎がどんどん深まっていくミステリー小説なのですが、謎がとけていくと徐々にきのこに取り憑かれたアウトサイダーVSノエミのホラーアクション小説になっていきます。その緩急の差もあるのですがさ...続きを読む
  • 秘密 下
    良くあるストーリーだと思って油断してるとラストまでに仕組まれた色んな仕掛けに驚く作品。第二次大戦のロンドン空襲の酷さは、コニーウィリスの作品から予備知識もあったので入り込みやすかった。単なる謎解きミステリに留まらず、家族のドラマわ70年前と現代が交差しながら描いたことも素晴らしい効果が出ている。やや...続きを読む
  • 秘密 上
    私事ばたばたで、読書ペースが激減しながら、少しずつ読み進める。 普通なら一気読みのリーダビリティで、下巻へ。
  • 秘密 下
    二作目のケイト・モートン。
    前作「忘れられた花園」と同様、現在と過去が交互に描写されながら真相に迫る物語。

    現代パートの主人公ローレンが語る母ドロシー(ドリー)の優しさと、過去パートのドリーの人間としての醜さのギャップが凄くて。正直途中から、キーとなるヴィヴィアンに幸せになってほしいと思いながら読...続きを読む
  • 秘密 下
    とても面白かったです。ネタバレになってしまうので、書きませんが、最後まで楽しめて、もう一度、読みかえしたくなります。
  • メキシカン・ゴシック
     まず一言、面白かった!

     大学へ進みたいと願うノエミの元へ、寂びれた屋敷に住むイギリス人と結婚した従姉のカテリーナから『夫に毒を盛られている。そして住んでいる屋敷の亡霊に苛まれている』という手紙が届く。父にカテリーナを連れて帰ったら、大学の進学を認めてもいいと言われたノエミはカテリーナの元へ。
    ...続きを読む
  • 湖畔荘 下
    出来すぎな感もあるけど、伏線は回収した感じ。微妙な表現ではっきりしない事もあって、もう一度読み返してみたい気持ちになる。
  • 湖畔荘 下
     ロンドンで刑事をしていたセイディはある事件で失策を犯し、祖父の住むコンウェールで謹慎することに。

     そこには打ち捨てられた屋敷があり、ここでかつて男児の行方不明事件が起こり、未解決のままになっていた。

     この事件に興味を引かれたセイディは現在の屋敷の持ち主であるアリス・ウェダインへ手紙を書き、...続きを読む