【感想・ネタバレ】秘密 下のレビュー

あらすじ

1941年、第二次大戦下のロンドン、ある屋敷のメイドだったローレルの母ドロシー(ドリー)は、国防婦人会で向かいの屋敷の美しい作家夫人の手伝いをするのが生き甲斐だった。故郷の家族を空襲で失い、ひとりになったとはいえ、結婚を誓った青年もいて幸せだった。しかし彼女の運命は急転回する。ロンドンの大空襲、そして……。70年後、ローレルはあの恐ろしい事件の真相を、母の過去を弟と二人で探りはじめる。メイド時代、写真の女性、高名な作家。浮かび上がったのは思いも寄らぬ母の姿だった。モートン・ミステリの真髄ともいうべき傑作。/解説=杉江松恋

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

途中からやめられなくなって、一気読み。ヴィヴィヴィアンにも、ジミーにも幸せになってほしい。そして、「忘れられた花園」を読んだ気がする(面白かった記憶もある)が、一向に内容が思い出せず、もう一度読むことになりそう 90

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2025年11月05日

Posted by ブクログ

うわぁ....
なんて最高な終わり方。
こんなに手で転がされるようなミステリー初めてかもしれない。
ページ捲るたびに出てくる新事実に驚きが隠せない。

ケイトモートンの凄さにただただ圧倒される。

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2024年10月25日

Posted by ブクログ

上巻の後半からあった小さな違和が、読み始めた徐々に大きくなってくる。
国民的女優であるローレルの母の若かりし頃。
都会に憧れ、自分が設定した人物になりきって物事を進めていくその姿は、娘が大女優になる種を内包しているかのように見える。
けれど。

都会の生活に憧れ、もっと良い暮らしができるはずという野心あふれる若い娘であるだけにしては、ドロシーは身勝手なエゴイストでありすぎる気がする。
それがローレルの知っている母の姿とは、どうしても重ならない。
鼻っ柱を根底からへし折られるような、何を彼女はやらかしたのだろう。
いや、それよりも…。

母の過去を追うローレルが知りえた情報を読みながら、違う事実を想像してしまう。
どちらに転ぶこともありうる過去。

ドロシーがいけ好かないと言い張るヴィヴィアンは、知れば知るほど心温かい人物で、かえってドロシーの邪さが際立つ。
ドロシーを愛しながらもヴィヴィアンに惹かれていくジミー。
危ういバランスに立つ若い3人。
しかもヴィヴィアンは人妻だ。

なぜか時折体調を崩し、家に引きこもることのヴィヴィアン。
服の下に見える青あざ。
自分の未来などないと言い切るヴィヴィアン。

私の予想から外れていきそうになった時、ヴィヴィアンの夫・ヘンリーの正体が明らかになる。

すべて世はこともなしといった読後感になるとは、我ながらびっくり。
子どもの目の前で人を殺してしまったローレルの母の罪は、今更問われないのだろう。

それにしても、ヴィヴィアンの遺産分配は、問題なく行われたのだろうか。
あのヘンリーが、家以外の財産を受け取ったとしても、黙って家を出ていくとは思えないし、追い出されたとしても情報省の役人の特権を使って、遺産受取人に報復するくらいはしそうな奴なんだけど。

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2024年07月14日

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読み終えて、あー良かった!幸せとちょっとの切なさが混じった心地よい読後感。戦争真っ只中の1941年ロンドンで生きる若者たち、そして母の殺人を子供の頃に目撃してしまった女優ローレルが真相を探り出す2011年が、交互に語られる。下巻の途中で、もしや?と思ったので(それが殺人の動機に十分成り得るので)、真相は割とあっさり分かったけど、逆にそれが良かったなと思うくらい。
ドロシーたちが作り上げた、温かな家族の描写も魅力的だったし、当事者が真相を知りながらも「秘密」を守り続けたんだなあと、綺麗にタイトルの回収もされた、ラストシーンもすごく良かった。ケイト・モートンの中では一番かも。

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2024年06月10日

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 読み終わってまず、ジミー(母の婚約者、恋人)はとても良い人だと思った。こんなに人間ができている人と出会えて、母は本当に良かったなあ。上巻で感じた違和感は、少しだけ当たっていたが、秘密が全て明かされた今となっては、些細な事のように感じる。
 また、最後が衝撃だっので、読後にネタバレ有りの感想をいくつも見たが、最初から勘づいている人もおり、自分の読む力が未熟だと思った。しかし、作者が求めている読者は私のような、純粋にミスリードに引っかかってくれる人だと思うので、まあ良しとしよう。

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2024年03月11日

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良くあるストーリーだと思って油断してるとラストまでに仕組まれた色んな仕掛けに驚く作品。第二次大戦のロンドン空襲の酷さは、コニーウィリスの作品から予備知識もあったので入り込みやすかった。単なる謎解きミステリに留まらず、家族のドラマわ70年前と現代が交差しながら描いたことも素晴らしい効果が出ている。やや冗長な所もあるが、それも魅力の一つで、ラストまで読み進めたならば、素敵な読後感が待っている。

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2022年09月27日

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ネタバレ

二作目のケイト・モートン。
前作「忘れられた花園」と同様、現在と過去が交互に描写されながら真相に迫る物語。

現代パートの主人公ローレンが語る母ドロシー(ドリー)の優しさと、過去パートのドリーの人間としての醜さのギャップが凄くて。正直途中から、キーとなるヴィヴィアンに幸せになってほしいと思いながら読み進めた。
徐々に変わっていくドリーの描写も見事。ホント、途中から嫌な女性になりました笑。その分、全てを失うことになるのだけど。

最後の仕掛けは、もしかしたらと思いつつも、最後まで気が抜けず。結ばれなかった二人の切なさと、旅時の果てに幸せに逝った静かな余韻があり。良かった。

相変わらず、若干ハーレクインかなと思うけど、「過去を探る」ストーリーは随一。次作、湖畔荘も楽しみ。

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2022年08月29日

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とても面白かったです。ネタバレになってしまうので、書きませんが、最後まで楽しめて、もう一度、読みかえしたくなります。

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2022年08月28日

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母親が見知らぬ男を刺殺する場面を目撃した少女が大人になり、余命わずかとなった母親の過去をたどりながら事件の真相を探る。母親の青春期であった第二次世界大戦中のロンドンを舞台とした「秘密」が、少しずつ解き明かされていく。

過去と現在を往き来しながらゆったりと紡がれる物語には、毎度のことながら魅了された。早く真相を知りたいと急く思いと、古めいたロンドンで繰り広げられる独特な空気にいつまでも浸っていたい気持ちとが交錯する。
時代の流れに翻弄されながらも、空想癖のある少女たちの弾けるような瑞々しさ、哀しい運命と切ない余韻。秘密の内容は想像できたし、そんなに都合よく進むのかと思う場面もあるものの、古い時代とからめた作品全体のトーンがじつに魅力的。
『湖畔荘』で出会い『忘れられた花園』、本作品と出版順を無視した読書となってしまったが、このあと他の作品も読んでいきたい。

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2019年11月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いやあー。
過去と現在が切り替わりながら、スピード感がどんどん増してくる感じが、やっぱりイイわー。

母ドロシーの謎めいた過去。
幼き日、娘ローレルは、ドロシーに会いに来た見知らぬ男を、目にするや否やお気に入りのナイフで刺殺してしまうシーンを目撃する。
なぜ母は男を殺したのか?わだかまりを抱きながら、ローレルは有名女優になるのだけど、年月が経過し、ドロシーの最期が近くなったその時、母の謎を解き明かそうと動きはじめる。

死を前にしてという、パターン的には『忘れられた花園』を彷彿とさせるけど、やっぱりワクワク。
上巻では、ミセス・グウェンドリンとドロシーの掛け合いが楽しい。
このまま、偏屈婆さんと気の合うメイドのほのぼの生活が続くのかと思いきや、割とドロシーの考えることが腹黒くなってくる。

ここからの著者のドロシーの扱いには、なるほど、と思わされつつ、残りページが少なくなってきた段階で「ま、まさかっ!?」と、閃いた自分。
というか、声に出ていた。
隣の人に怪訝な目で見られた。

これ、実はジミーとヴィヴィアンがくっつくパターンじゃないのか!と。

違った。
全然違った。
あ。そのパターンねー。
……ケイト・モートンには勝てる気がしない。

ラストの、あれもこれもと真相が明かされまくるのは、賛否あるかもしれないけど、私は好き。
やっぱり物語の細部まで見られるのは、楽しい。

そんなわけで『湖畔荘』文庫化まで、待ちきれないだろうな、と予感するのでした。。。

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2019年02月02日

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大人になったローレルが
母ドロシーの謎に迫る
傑作ミステリ。
どんでん返しに
衝撃を受けた。

ハヤカワミステリマガジン
21世紀翻訳ミステリベスト第9位。

1961年。
少女ローレルは
母が突然現れた男を
刺殺するのを目撃した。

男は不審者だったため、
母の正当防衛は認められた。

しかし、ローレルには
警察には話せない「秘密」があった。

男は母に
「やあ、ドロシー、久しぶりだね」
と言ったのだ。

50年後、大女優となったローレルは
死期の近い母が語らない、
この謎に迫っていく。

物語は
1961年の事件の発端、
2011年のローレルが母の秘密を探る旅、
1940年のドロシーの少女時代、
という3つの時代を行き来しながら、
ローレルの探偵行、
母の青春時代の姿、
を描いていく。

そして、1940年代で中心に描かれるのは
母ドロシーのロンドンでの青春時代であり、
ドロシー、ドロシーの恋人ジミー、
ドロシーが働く家の向かいに住む
ヴィヴィアンとの変化していく関係である。

そして、衝撃が訪れる。

上下巻の厚さに
少女時代から始まる
ドロシー、そして、ヴィヴィアンの
青春時代が散りばめられ、
第二次世界大戦下のロンドンで
2人の人生は出会い、交錯する。

この人生を
追体験していく
ローレル。

歴史小説の重みをもって
ミステリが描かれていく。

それを読み解いていくのは
筆舌に尽くしがたい
濃厚な体験だった。

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2026年09月30日

Posted by ブクログ

上巻のあらすじには
「少女ローレルは庭のツリーハウスから、見知らぬ男が現われ母ドロシーに「やあ、ドロシー、久しぶりだね」と話しかけるのを見た。そして母はナイフで男を刺したのだ」
と書かれているけれど、真相がアレなら「やあ、ドロシー」とは話しかけないんじゃないかなあ…と、いまいち納得できないので五つ星評価にはしかねるが、心温まるハッピーエンドで読後感は良いです。

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2025年05月31日

Posted by ブクログ

すご〜くおもしろい。時代が行ったりきたりして、慣れるまで大変だか、展開と家族の愛に引っ張られて、読み進むと、どんでん返しが待っている。男の私でもよかったですが、女性ならなおさら、一読おすすめ❗️

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2021年12月18日

Posted by ブクログ

娘がある出来事をきっかけに母親の秘密を探っていく。
物語は何人かの登場人物を軸に現代から過去と交互に展開していく。
次々と母親の過去が暴かれていくのだが、最後の最後に大きな秘密が暴かれる。途中何となく展開が読めた部分もあったが、それでも最後まで夢中にさせられる。
前半は、自分にとって素晴らしい母親がもし過去にとんでもない過ちを犯していたのを知った時主人公はどう思うだろうか?などともやもやしながら読み進めていたが、そんな考えは杞憂に終わり、心地よい感動を味わえるラストだった。

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2021年05月16日

Posted by ブクログ

じっくりと、じわじわと、過去が明らかになっていくのは、ちょいともどかしいほどに、ていうか文字多いよ、なんだけども、更にはもしかしてこの展開なら最後はこうじゃね?ていう流れが分かったりするけど、それはそれとして、ストーリーに引きずり込まれてしまう。序盤はやや伏線をはるのに忙しくて、ちとだれたんだけども、頑張った甲斐があったよ。
しかしドリーさんが可愛そうというか、不憫でならんぞな、これ。最終的には一番悲惨なのはこの人だけど、特にフォローもなく、さり気なくスルーされるという、世の中厳しいものだよ。やっぱ悪いことは考えるもんじゃないわ。

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2020年12月20日

Posted by ブクログ

物語は、過去、現在、大過去と三段階に分かれて語られていく。
50年前母親ドロシーが、家に訪ねて来た男を刺殺した。それを偶然目撃してしまった娘のローレル。事件は正当防衛が認められたが、そうでは無い事をローレルは知っていた。
余命幾ばくもない母を前にして、あの時の真実を突き止めようと動き始める。
上巻は進みが遅く、挫けそうになりながらもながら読み進めると、下巻の中盤あたりから物語は加速度的に一気に進み、目が離せない展開へ。謎解き自体は割とありがちな展開だが、読後感は非常に良く胸に心地良い。

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2019年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何となく面白そうだと思って買った本だったので、最初は「過去や現在、視点さえも行ったり来たりするので、読みにくにかも、、、」と思っていたが、そんなことはなかった!

出だしから刺すのかい!と思ったけど、ドロシーの過去を考えたとしたら、そうなるよね、と

読んでいるうちに、段々とドロシーがえげつない感じになってきて、ローレルの幼少期の母であるドロシー像とはかけ離れていたのも、そもそもが違うからとも考えられるような、、、

最後の章のジミーに、何とも言えない気持ちになった

結婚してからのヴィヴィアンは、初期は少しでも楽しかったのだろうか、やっぱりそんなことはなかったのだろうか。
そんな中でドロシーの計画通りジミーと出会い、いけないと思いつつも恋に落ち、別れ際にキスをしたときの気持ちを考えると、、、そして二人の女友達が最後に会った時のこと、その時のヴィヴィアンの気持ちを考えると、、、

あれやらこれやら考えるとキリがないし、読み終わったから結末はもう分かっているんだけど、分かった上でもう一度読みたいなと思った。

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2019年03月21日

Posted by ブクログ

なかなかの読み応え。展開(流れ)や状況設定はとても良かった。ただ結構早い段階で「おち」が見えてきてしまう それでも最後まで読ませるだけの魅力はある

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2020年12月22日

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