小説 - ほのぼの作品一覧

  • 黙の部屋
    4.0
    黙、黙、黙、おまえはいったい誰だ――? 古物商の店先で偶然見つけた1枚の奇妙な絵。美術雑誌の編集長・水島純一郎はその謎の画家、石田黙(もく)に魅せられ、ネットオークションや関係者を訪ね歩くうちに、不可解な事件に巻き込まれていく。誘拐、監禁、そして謎の招待状。虚実の皮膜を往還する叙述トリックの名手が、練達の筆で描く美術ミステリー!
  • 黙約の凍土(上)
    値引きあり
    4.0
    老齢のロシア人元武器商人ボリシャコフが長く疎遠になっていた息子ユーリーからの連絡を受けて向かった先は、シベリア北東部アナドゥイリの寒村だった。 そこには、1962年のキューバ危機の際、ソ連によってひそかに設置されたサイロと二基の核ミサイルが今も眠っているのだ。 一方、オプ・センター長官チェイス・ウィリアムズは、イランから米国への亡命を希望するガセミ准将の尋問を行なうなかで、彼の亡命の裏に何か大きな策謀が隠されていることを察知し、メンバーに周辺調査を指示する……。
  • 木曜生まれの子どもたち 上
    完結
    4.0
    美しく才能にめぐまれたクリスタルは,バレリーナをめざす少女.でも,舞台で賞賛されるのはなぜか,放ったらかしで育った弟のドゥーンばかり――自意識に葛藤する姉と,孤独をかかえながら才能にみちびかれる弟.困難にぶつかりながらダンサーを目指す二人の十年間.『バレエダンサー』として愛された物語の新訳.

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  • 木曜日だった男 一つの悪夢
    3.7
    この世の終わりが来たようなある奇妙な夕焼けの晩、十九世紀ロンドンの一画サフラン・パークに、一人の詩人が姿をあらわした。それは、幾重にも張りめぐらされた陰謀、壮大な冒険活劇の始まりだった。日曜日から土曜日まで、七曜を名乗る男たちが巣くう秘密結社とは何なのか? そしてミスター木曜日とは誰なのか? 探偵小説にして黙示録でもある、幻想ピクニック譚、胸躍る新訳でついに登場!
  • もしかして ひょっとして
    3.7
    バスケ部の雰囲気が最悪になったのはなぜ? 長年勤めてくれていた家政婦さんは、なぜ辞めてしまったのか? 会社の同期は罠にはめられたのか? 友人がどうしても猫を隠さなければいけなかった理由とは? 部屋で亡くなっていた叔父さん。何があったのか? あの日隠した、胸の痛み。計り知れない、あの人の心の中。秘密が明らかになるとき、人生が少し、輝き始める。日常の謎解きの魅力がたっぷり詰まったミステリー短編集。
  • もしもし下北沢
    4.0
    1巻550円 (税込)
    知らない女と心中してしまったお父さん。なぜ? 残されたお母さんと私は、新しい人生を始めようと思った――下北沢で。 人と街が織りなす愛おしい物語。ばななワールドからの贈り物。「この街に来てから、私はどんどん素直になっていく」 イラストレーター大野舞による連載時の美しい挿絵を収録(電子版のみ)
  • もしも料理店
    3.4
    1巻1,485円 (税込)
    今日のメニューは? 美味ショートショート。 路地裏にたたずむ“OGATA”という看板を掲げたお店――通称、「もしも料理店」。 その日やってきたのは、仕事のプレッシャーに悩む男性だった。彼の話をじっくりと聞いたシェフはこう言う。 「じつはちょうど、お客様にうってつけの食材が入ってきたところなんです」 取り出したのは、なんと30センチほどの大きさの“オフロード車”だった。 「こちらは、山の中を走っていたという、若い自動車です。こちらをお召し上がりいただきたいと思います」 シェフは自動車をさばき、調理し、見事な一皿に仕上げた。半信半疑で食べた男性は、野性味あふれる美味しさに驚く。そして、その胸にはひとつの思いが去来する――。 突拍子もない食材を、意外な料理に作り上げてしまう、ちょっと不思議な料理店。少し疲れた身体も、なんだかむしゃくしゃした気持ちも、その一皿が癒してくれる。自動車、月、公衆電話にトランペット。さあ、今日のメニューは……?  料理監修は、さわのめぐみさん(ものがたり食堂/Nami Zaimokuza)。 お腹も心も満たしてくれる、美味しいショートショート、11編の詰め合わせ。
  • moja
    3.8
    1巻1,155円 (税込)
    主人公の女の子は毛深いのが悩みの中学二年生。体の毛は服を着てしまえば、とりあえず隠れてしまうのでぱっと見たところ、周りからは何も苦労していない幸せな女の子だと思われているが、心のなかは将来を悲観する絶望的な悩みでいっぱい。たかが毛、されど毛。悩める乙女の明日はどっちだ!?
  • モダン
    4.1
    モダン・アートの聖地、ニューヨーク近代美術館――MoMA。ピカソ、マティス、ルソー、ワイエスなど20世紀絵画の巨匠たちの作品が綺羅星のごとく並ぶこの美術館を舞台に、アートを愛するさまざまな人の夢や苦悩、人生の決断を描く。アート小説の名手たる著者の真骨頂にして、もっとも都会的な短編集。
  • モッキンポット師の後始末
    4.0
    1~2巻550~726円 (税込)
    食うために突飛なアイディアをひねり出しては珍バイトを始めるが、必ず一騒動起すカトリック学生寮の"不良"学生3人組。いつもその尻ぬぐいをさせられ、苦りきる指導神父モッキンポット師──ドジで間抜けな人間に愛着する著者が、お人好し神父と悪ヂエ学生の行状を軽快に描く笑いとユーモア溢れる快作。
  • 持ってこなかった男
    4.5
    1巻1,760円 (税込)
    四国の片田舎で、青春パンクを聴く友人を蔑みつつ、クラスメイトから舐められていた内気な少年が、ノルマを払わずに東京のライブハウスに出られるようになるまで。錯綜する自惚れと卑屈、飛び交う値踏みされる目線とする目線。物語になり切れない物語……。今の時代において「売れる」とは何か、「才能」とは何かを、結果として問うことになる、等身大より少し低めな自伝的小説。
  • 最も危険な場所(上)
    値引きあり
    4.5
    1951年、州警察巡査部長アール・スワガーの親友サム・ヴィンセントはある人物の消息調査の仕事を引き受けた。サムが調査に赴いたのはミシシッピ州ティーブズという黒人町。そこにある有色人種用の刑務農場は、一度入ったら生きて帰れないと黒人犯罪者のあいだで噂されている所だった。到着早々、彼は地元保安官に不当逮捕される。だが、後からやって来たアールの助けでサムは脱出に成功した。一方、あとに残ったアールの方が追手に捕まり、看守と囚人の双方から凄絶な暴行を受けることになった。

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  • もっと悪い妻
    3.5
    1巻1,700円 (税込)
    妻の貌を、男たちは知らない。 男たちの身勝手さを、一行で打ち砕く桐野文学の極北! 夫公認のもと、元恋人と自由な時間を過ごす妻を描いた 表題作「もっと悪い妻」など、計六作の短編を収録。 「麻耶は大事だと思っている人が他にいるの?」 「いるよ。男でも親友になれるよ」 「それはそうだろうけれど。困ったな」 (「もっと悪い妻」より) ネット上で〈悪妻〉と批判されることに悩む バンドのヴォーカルの妻を描いた「悪い妻」。 妻と離婚した後、若い女性にしつこく迫る 壮年の男性の哀歓を伝える「武蔵野線」など、 男と女のカタチを切り取った現代の「悪妻論」。 西加奈子さん(作家)推薦 不幸な「悪い妻」は許されるが、 満たされた「もっと悪い妻」は断罪される。 「妻」という呪いと、 「妻」を理想化する社会へのしたたかなカウンター。
  • モデルに聞いたこわい話~学校編~
    5.0
    小~中学生の女の子の関心の高い、学校にまつわるお化けや心霊体験などのこわい話を、人気モデルなどから聞いてまとめた新しい怪談小説です。人気占い師・阿雅佐によるこわい話の心理テストや特製おまもりなど、本編以外にも楽しめる企画満載です。
  • 元猫又ですが、陰陽師の家で猫のお世話係になったら婚約することになりました。
    4.0
    大正十年。女学生の琥珀はハチワレ猫の案内で、ある屋敷にたどり着いた。実は琥珀は父から猫又の生まれ変わりだと言われており、半信半疑ながらもどこか懐かしさを覚える、猫の沢山いるその四季島家に入ってしまう。縁あって猫のお世話係として働くことになり、なぜか大の猫嫌いの当主の陰陽師・御影と、持ち込まれる怪異に挑む。やがてある過去が明らかになり――。ほろりと泣けてキュンとする? 大正あやかし&猫まみれ小説。
  • モニター越しの飼育
    3.8
    美しい女性教師・加納凛は両親に厳しく育てられた影響で普段は控えめな生活を送っているが、たまにエロティックな下着をつけ自撮りをするという密かな気晴らしを楽しんでいた。しかし突然、凛のパソコンに、見知らぬ人物から、密かに撮りためていた自分の淫らな写真が送られてくる。さらに淫らな自撮り画像を送るよう命じる【鈴木】と名乗る男にいやいやながら従いつつも、次第に凛は心を許してゆく。そんなある日、凛は学校で携帯を紛失してしまい、同僚の石黒という男に携帯の中の写真を見られてしまう。脅されて何回か関係を持った凛だったが、ついに関係を拒否すると、逆上した石黒は、凛の写真を全世界へ発信してしまう。すべてを失った凛から鈴木へ送った『会いたい』というメッセージ。凛が彼のもとを訪れると、そこに待っていた人物は意外な姿で……。切ない男女の思いが交錯する、エロティックホラーサスペンス!
  • ものいふ髑髏
    3.5
    金貸しを営む銭法師の喜久五郎という男が墓所の近くを歩いていると、衣の裾にしゃべる髑髏が食いついてきた。その口車に乗り大儲けを企てるが、恐るべき復讐に遭い……(「ものいふ髑髏」)ほか、登山事故の入院先で体験した奇妙な出来事や、暴漢に襲われた男が垣間見る悪夢など、平安朝物語から日常に潜む恐怖や不思議現象まで、怖くて妖しい物語10編を収録。
  • モノから学びます 今日がもっと好きになる魔法
    完結
    4.0
    一人で暮らしはじめて、私はやっと私になれた 【「一日一章ずつ読んでる」「大好き」「読みおわるのが惜しい!」とSNSで感動の声!】 〈しゃもじ〉〈コーヒー〉〈アボカド〉…。身の回りにあるモノをみつめれば、自分をもっと好きになる。韓国で爆発的人気のイラスト〈モノ〉エッセイ! 【一日一章ずつ読んで下さい。何気ない毎日がきっとあなたも愛おしくなる。】 ・傷ついた人間関係は、古い〈玉ねぎ〉の皮を剥くように癒やす ・〈しゃもじ〉を水に濡らすたびに思い出す、亡き祖父の教え ・食べ終わった〈アボカド〉の種を育てるということ ・二度目の〈コーヒー〉は、その日の体調に合わせて ・友人へのおみやげは〈すいか〉の種の気配り ・誕生日プレゼントだった〈オリーブオイル〉と〈生理用品〉 ――貧しくても一人でも、日々の生活と向き合って、私はここ(ソウル)で生きていく。 自分を好きになるというのは決して簡単なことじゃないけれど 昨日の自分よりも今日の自分を もっと好きになりたいという強い気持ちがあるはず。 日々の変化をモノを通じて感じることができたら。 そんなふうに、明日に向かって生きていきたいのです。(「はじめに」より) 一人で暮らしはじめて、私はやっと私になれた。――しゃもじ、コーヒー、アボカド。身の回りのモノに耳を傾ければ、今日の自分がもっと好きになる。読めば優しい気持ちになれる、ソウル発の大人気イラストエッセイ。
  • ものがたり ゆんぼくん 1
    5.0
    1~4巻440円 (税込)
    「ゆんぼ」という変わった名前をつけられた男の子。そのお母さんと、友達や飼い犬たちが織りなす名作叙情マンガ。
  • ものがたり洋菓子店 月と私 ひとさじの魔法
    3.8
    仕事も恋愛もぱっとしない岡野七子がたどり着いた、住宅街の洋菓子店「月と私」。そこには、お菓子にまつわる魅力的なエッセンスを引き出して、物語としてお客に届ける「ストーリーテラー」がいた――。さまざまな悩みを抱えてお店を訪れた人たちは、ストーリーテラーの語る物語と、内気だけれど腕利きのシェフが作る極上のお菓子に心解きほぐされていく。心を甘くやさしくときめきで包み込んでくれる、おいしい連作短編集。
  • 物語る
    3.3
    語りが交錯し、閃きが生まれ、文字になる。 千原ジュニアの新境地。 作家、放送作家の樋口卓治さんを相手に、TVや舞台では聞けないエピソードを語り、セッションを重ね物語になっていく。語りの過程はジュニアさんのYouTube「千原ジュニアYouTube」で毎週公開! ・駐車場に置かれたベビーカー、誰がなんのために? ・車のAIアシストが余計なことをしてしまう状況って? ・気が利くと自認する後輩がやらかして……。 ・家を建てる幸せ×恐怖=?
  • もの語る一手
    3.7
    将棋は、決断のゲームである。無数の選択肢から、一手を選ぶ。 将棋は、明快なゲームである。残酷なまでに白黒がはっきりとつく。 しかし、単純な「結果」にたどり着くまでの間に、無数の思いが凝縮されている。 だからこそ、将棋は物語の宝庫なのだーー。 超豪華執筆陣による「決断」をテーマにした傑作将棋小説アンソロジー。 青山美智子「授かり物」 「俺、東京に行く。漫画家になるんだ」 二十歳の天才棋士と同じ日に生まれた、平凡な我が子。初めて知る息子の夢に戸惑う芳枝だったが――。 葉真中顕「マルチンゲールの罠」 将棋の強さにだけは自信があった。 思い出話をきいてくれ。 あの日、俺は頼まれたんだ。 「天才」かもしれない少年を、この道場から追い出してほしいと――。 白井智之「誰も読めない」 名人戦、第五局。一日目の対局が終わり、ひと息ついた挑戦者が、 拉致された。連れ去った人物は、挑戦者に頼んだ。 ある殺人事件の犯人を見つけてほしい――、と。 橋本長道「なれなかった人」 元・天才棋士の青柳は、アマチュアとしてプロ棋戦を勝ち上がってきた段という男と対局する。彼は、青柳が三十年前に奨励会から蹴落とした相手だった。因縁の再戦を前に、二人がした約束とは。 貴志祐介「王手馬取り」 「両家の父が結婚式に来なかった」 井上家で未だに残る謎を解決するのは、元真剣師を名乗る老人で―― 芦沢央「おまえレベルの話はしてない(大島)」 奨励会員の息子を持つ男性が自己破産申請にやってきた。担当する弁護士の大島は自分も元奨励会員で事情もよく分かり、あと一歩のところまで順調に手続きが進んでいたが――。 綾崎隼「女の戰い」 「朱莉さんって銀みたいな人ですよね」 数少ない女性奨励会員として奮闘する倉科朱莉の、苦悩と成長の日々。 奥泉光「桂跳ね」 菅原香帆の日録に記された、将棋を通じた友との交歓の日々。 桂跳ねに込められた、友人の悲愴な決意とは。
  • モノクロの街の夜明けに
    4.2
    1989年,ルーマニア.独裁が続くこの街で,高校生のクリスティアンは密告者になった.自由を夢見る17歳は,東欧諸国の民主化を伝える海外ラジオに耳をすませ,任務を逆手にとって,世界に真実を知らせようとする――抑圧された人々の祈りが,ついに国を動かすとき.革命の希望と痛みを描く,渾身の歴史フィクション.

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  • モノノ怪 鬼
    3.0
    戦乱の時代。常人離れした体躯と武勇を持つが、実際は心優しき乙女の小梅。そのあまりの強さから「鬼御前」と異名をとっている。その小梅と山で恋に落ちたのが、帆足鑑直。玖珠郡帆足郷の若君だ。二人の父親はかつては手を組んでいた当主同志なのだが、訳あってお互いをけん制しあっている。帆足孝直の父は帆足郷の当主で山間の小領主として苦労が絶えない生活を送っており、息子はその苦労を間近で見ていた。小梅の父は古後摂津守で、玖珠郡の盟主として人望はあるが、一方で小賢しい策を弄しがちだ。小梅は鑑直と結婚するが、島津軍が攻めてくる。「鬼道」と自ら呼ぶ妖の術を操る僧は人々を惑わし妖怪たちが跋扈し始めたその時――薬売りが現れ、モノノ怪を斬る! 「モノノ怪」スピンオフ時代ものシリーズ第2弾!
  • 物の怪
    3.7
    鬼払いの秘祭を取材するため、植物写真家の猫田夏海は、生物の知識に精通した<観察者(ウォッチャー)>鳶山久志らとともに、瀬戸内に浮かぶ現代アートの島――悪餌(おえ)島を訪れた。その夜、ご神体として“鬼の腕”が収められた神社で、神事の準備をしていた女性が宝物の刀で惨殺される! 洞窟に潜む羅刹の正体を、生物探偵が解き明かす! 異才・鳥飼否宇の真骨頂!!
  • モノノケ踊りて、絵師が狩る。 ―月下鴨川奇譚―
    3.5
    江戸末期の絵師・月舟が描いた妖怪画には、本物が封じ込められているという。そして現代。月舟の子孫・詩子は、美大に通う学生だが、もうひとつの顔があった。散逸した月舟の妖怪画を探し、憑きものを落とす家業を継いでいたのだ。幼馴染みの青年・七森が持ち込んだ情報によると、月舟の絵を所有する画廊のオーナーが足を火で炙られるような痛みを訴えているらしく?【目次】一 猫又/二 ろくろ首/三 面霊気/四 鬼女/結 無題
  • もののけ寺の白菊丸
    4.1
    数えで12歳となった白菊丸は、母と離れて勿径(もっけい)寺へと入った。さる貴き方の落胤である白菊丸は寺で修業し、ゆくゆくは僧侶となるのだ。始まった寺での日々。同じように預けられた稚児たちと一緒に学び、幅広い教養を身に着けていく白菊丸は、ある日、先輩稚児たちに声をかけられた。曰く、勿径寺の宝蔵には力ある物の怪たちの骸が封印されている。新しく寺に入った者は、胆力を鍛えるため、夜中にひとりでその宝蔵に行かなければならない、と。新人いびりとも知らず、その夜、白菊丸が宝蔵を訪れるとそこには白い毛皮をまとった物の怪がいて…。稚児たちがつぎつぎと騒動に巻き込まれるなか、和尚には何やら隠し事があるようで?
  • もののけ物語
    4.0
    招き猫、古い人形たち、銅鏡。見初め魅入られ、なぜか頼られ……。気づけば妖しいモノにかこまれる加門七海のにぎやかな日常。驚異と笑いに満ちたエッセイ集。
  • もひとつ、がんばっていきまっしょい
    値引きあり
    4.0
    1巻438円 (税込)
    「一人前になるまで、帰らんけん!」高校を卒業し、カメラマンを目指して上京した悦子。あれから十年あまりが経って、挫折を抱えた悦子は、初めて松山に帰省する――。悦子をはじめとする女子ボート部五人の「あれから」を描く、切なくも元気が出る長編小説。映画化、ドラマ化に続き、2024年アニメ映画化された傑作青春小説『がんばっていきまっしょい』続編。
  • モビィ・ドール
    4.0
    東京から南へ二百二十キロ。太平洋に浮かぶ巌倉島は、イルカの棲む島として知られている。平和なこの小島で、動物行動学者・比嘉涼子は環境保護NPOの一員として、イルカの生態調査に従事していた。だがその平穏な日々は、突然出現したシャチの群に破られる。島のイルカたちを救うために、一頭のシャチ=モビィ・ドールへの追跡が始まった……。海に生きる生命を鮮やかに描く海洋小説の傑作。
  • モモコとうさぎ
    4.7
    モモコ、22歳。就活に失敗して、バイトもクビになって、そのまま大学卒業。もしかして私、誰からも必要とされてない――? 現代を生きる若者の不安と憂鬱と活路を見事に描きだした青春放浪記!
  • 燃ゆるとき
    4.2
    1巻902円 (税込)
    わずか4パーセントの生存率といわれるノモンハンの激戦を生き抜いた森和夫は、「どんな苦労も苦労のうちに入らない」と、築地魚市場の片隅に従業員4人で起業した。商社の横暴、ライバル起業との特許抗争、米国進出の苦難を乗り越え、東洋水産は、「マルちゃん」のブランドと「赤いきつね」のCMで知られる大企業へと育つ。「運命共同体」を経営理念に、創業以来社員と共に歩んだ経営者の情熱と成功を実名で描く、経済小説の傑作。
  • 新・燃ゆるとき ザ エクセレント カンパニー
    3.6
    1巻726円 (税込)
    「サンマル」のブランドで知られる大手食品メーカー東邦水産は、サンマル・INCを立ち上げ、即席麺の米国市場に進出した。長年悩まされた赤字からもようやく脱却し、第二工場も稼働を開始するが、セクハラ問題、ユニオン対策など、従業員の文化の違いに直面する…。山積する問題に、「事業は人なり」の理念で臨んだ結果は、米国市場トップシェアの獲得だった! 市場原理主義を標榜する米国で、日本型経営の成功を描く力作長編。
  • 森から来た少年
    3.9
    井上順さん絶賛、米国1位の傑作サスペンス。  ある日忽然と姿を消した、いじめられっ子の女子高生ナオミ。冠番組も持つ豪腕弁護士のヘスターは、ナオミの同級生である孫のマシュウから、彼女の行方を捜してほしいと相談を受けた。何かを隠しているようなマシュウの態度を訝しみつつも、ヘスターは孫のために尽力を約束する。そんな彼女が協力を仰いだのは、幼い頃にたった独り森で育ったという過去を持つ、謎多き天才調査員ワイルド。しかし二人の捜索は予想外の過去をあぶり出し、やがて巨大な闇へと辿り着く――。  主役二人の秀逸過ぎるキャラクター、全く先の読めない展開、衝撃の事実……アメリカで刊行されるや、主要メディアで軒並み初登場1位を獲得。過去作品はNetflixで次々に映像化され、世界にその名をとどろかせエンタメ界を牽引する大ヒットメーカー、ハーラン・コーベンによる傑作サスペンス!  解説は芸能界きっての海外ミステリ小説ファン・井上順さん。 (底本 2022年1月発行作品)
  • 森のシェフぶたぶた
    3.8
    森の中に建つ人気のオーベルジュ(=泊まって食事を楽しむレストラン)、ル・ミステール。そこには、泊まった人にしかわからない「謎」があるらしい。ちょっと変わった名前のシェフが、四季の美味しい料理で出迎えてくれるというけれど……? 中身は心優しい中年男性、外見はぶたのぬいぐるみ。山崎ぶたぶたが大活躍。読めば元気になれる、大ヒット・ファンタジー!
  • 森のなかのママ
    4.0
    画家だったパパの突然の死から五年。浮き世離れしたママと、美術館に改装した家で暮らす大学生のいずみ。離れの間借り人、渋い老人の伏見に恋しているが、伏見はじめ美術館に出入りする男たちはみなママに夢中だ。ある日、放映されたパパのドキュメンタリー番組に、パパの愛人が出演していた……。なにが起ころうと否応なしに続いていく人生と渡り合うために、ママがとった意外な行動とは――。
  • 杜の都であやかし保護猫カフェ
    3.0
    1巻803円 (税込)
    東京での社畜生活に疲れ、杜の都・仙台から少し離れた港町の実家でニート生活を送っていた美琴は、散歩の途中で保健所に連れていかれそうになっていた猫を助ける。アレルギーを持つ母のため、家で飼えない美琴は、商店街に開店したと聞く「保護猫茶房・猫又」へ……。そこにいたのは、妖しいほどの美貌を持つ青年店主・透真と、もふもふ白猫の銀之助。実は、この保護猫カフェには、ある秘密が隠されていた! しかも、美琴は「猫にまつわる力」を見込まれアルバイトとして働くことになり――。ひと癖もふた癖もある保護猫たちと、さまざまな事情を抱えたお客様。猫たちのしあわせな“ニャン生”のため、本日も「保護猫茶房・猫又」営業中です!
  • 森へ行きましょう
    3.8
    川上弘美さんの恋愛と結婚を描いた長編小説。一気読み必至の傑作です。 主人公は1966年ひのえうまの同じ日に生まれた留津とルツ。このパラレルワールドに生きるふたりの女性は、いたかもしれないもうひとりの「自分」。それは読者のあなたのもうひとりの「自分」かもしれませんし、留津とルツの恋人や夫も読者のあなたのもうひとりの「自分」かもしれません。 主人公の2人のように「いつかは通る道」を見失った世代の女性たちのゆくてには無数の岐路があり、選択がなされます。選ぶ。判断する。突き進む。後悔する。また選ぶ。進学、就職、仕事か結婚か、子供を生むか……そのとき、選んだ道のすぐそばを歩いているのは、誰なのか。少女から50歳を迎えるまでの恋愛と結婚が、留津とルツの人生にもたらしたものとは、はたして―― 道は何本にも分かれて、つながっていて、いつの間にか迷って、帰れなくなって……だからこそ「人生という森は深く、愉悦に満ちている」。
  • モンスター・パニック!
    4.3
    『WORLD WAR Z』で世界のホラー・ファンを唸らせた才人ブルックスの新作モンスター・スリラー 映画製作進行中! 作家マックス・ブルックスのもとに届いた手記。それはレーニア山噴火後、廃墟となって発見されたエココミュニティの住人が残したものだった。未だ原因が明かされていない集落全滅の真相とは? 武器も食糧もないひとびと。地面に刻まれた人間そっくりの巨大な足跡。闇にひびく咆哮。森の中に散乱した動物の死骸。そして牙を剥いて襲い来る凶暴な群れ。傷だらけになった人間たちの反撃、果たして成るか? 偽ドキュメンタリー形式の衝撃作。
  • モーテル0467 鎌倉物語
    3.0
    あの夏が終わるとき、ぼくらの青春も終わる 夏でも秋でもない今、夏が終わる瞬間。ぼくたちの引きのばされた青春も終ったのだろうか――モーテル0467は江の島を望む七里ヶ浜の丘にある。本当の名前は「七里ヶ浜ホテル」。祐介が、亡くなった父の後を継いでこのホテルの支配人になった頃、古い洋館の看板は剥げ落ちて、残されたのはHOTELの文字と0467-22-○○○○という電話番号だけだった。しかも、Hの文字はMと見分けがつかない。以来、ここは、「モーテル0467」と呼ばれるようになった。 祐介の”恋人未満”の同級生洋子、姉の七里、飲み仲間の俊也と健太、バーの主人・徹。そして長期滞在者の梅ばあさんに、ある日突然飛び込んできたハワイ帰りのおっさん竜二、家出してきた美女・詩織。どこかわけありな人たちを、湘南の四季を背景に生き生きと描いた傑作長篇小説。  解説は小説家の亀和田武さん。

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  • モーニングサービス
    3.3
    1巻1,320円 (税込)
    浅草は観音裏、昭和の香りを色濃く残す喫茶店「カサブランカ」。美味いコーヒーと亭主夫妻の人柄に惹かれ、今日もまた、風変わりな客たちがやってくる。芸者の大姐さん、吉原の泡姫、秘密を抱えた医大生……それぞれの複雑な事情がカップの湯気に溶け、そっと飲み干せば少し力が湧いてくる。疲れた心がじんわり温もる人情連作集。

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  • やがて訪れる春のために(新潮文庫)
    3.9
    入院中の祖母から、庭の様子を見てきてほしいと頼まれた村上真芽(まめ)。彼女が目にしたのは、荒涼とした景色だった。花が咲き誇った庭に、しっかり者の祖母に、いったい何が起きたのか? 庭を復活させようとする真芽は、怪しげな隣人や家の売却計画など様々な困難に直面するが、幼なじみたちの力を借りながら奮闘する。バラ、クレマチス、ミントなど植物が彩る庭を舞台に描く、あなたのための物語。(解説・岩田徹)
  • 焼肉ドラゴン
    4.0
    1巻572円 (税込)
    万国博覧会が催された1970(昭和45)年。高度経済成長に浮かれる時代の片隅。 関西の地方都市の一角で、ちいさな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む亭主・龍吉と妻・英順は、静花、梨花、美花の三姉妹と一人息子・時生の6人暮らし。 失くした故郷、戦争で奪われた左腕。つらい過去は決して消えないけれど、“たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる”それが龍吉のいつもの口癖だった。 そして店の中は、静花の幼馴染・哲男など騒がしい常連客たちでいつも賑わい、ささいなことで、泣いたり笑ったり--。 そんな何が起きても強い絆で結ばれた「焼肉ドラゴン」にも、次第に時代の波が押し寄せてくるのだった--。伝説の舞台を演出家自ら映画化&小説化!
  • 893(ヤクザ) - 米国人オタク、日本「YAKUZA」の世界でのし上がる -
    3.0
    ハリウッド映画化計画進行中! 今や日本の「YAKUZA」は、「忍者」や「アニメ」に並ぶ世界的人気コンテンツに。 手に汗握るハードボイルド・アクションと、大爆笑コメディが完全融合した「理屈抜きに面白い」エンタメ小説の極北! 米国の田舎ネブラスカ州出身のオタク青年、トミー・ケントはヤクザに憧れて来日する。 だが、わらじを脱いだ新宿・歌舞伎町の組には任侠道のかけらも残っていなかった。 シノギといえば、「アワビの密漁」「スイカ泥棒」「AV出演」など、しょぼいビジネスばかり……。 落胆したトミーは小指を詰め、昔ながらのヤクザが現存するという“修羅の国”北九州へと向かう。 青い目のIT世代ヤクザが世界最強の武闘派集団、「富拳一家」を築き上げた立志伝の始まりである。 【目次】 イントロダクション 1章 ネブラスカの田舎オタク、ヤクザ映画にハマる 2章 四文字熟語の刺青が2人の人生を動かす 3章 歌舞伎町…金髪パンチパーマ…組の看板…テキヤとの出会い 4章 「部屋住み」からの出発 任天堂と任侠道 5章 「シノギ」はつらいよ ITスキルで起死回生 6章 修羅の国・北九州へ!古きよき極道の世界 7章 IT頭脳戦で抗争に決着を そして愛との葛藤が 8章 第二のラボ・武器倉庫 リボルバーと仮想通貨 エピローグ……そしてプロローグ 【著者プロフィール】 H.K.Desanto(原案) アメリカ人。コンテンツ関連会社で働くクリエイター。 カンヌ映画祭出品の映画プロデューサーや、オリジナルコミックのメジャーアニメ化など活躍の幅は広く、アメリカエンタメ業界でのコンテンツ原案創作は数多い。 白崎博史(文) 作家・脚本家。 主な作品として、映画『はやぶさ/HAYABUSA』(20世紀フォックスの脚本、小説『約束のとき』(ダイヤモンド社)、『HERO』(フジテレビ系)のノベライズなどがある。 発行:ワニ・プラス 発売:ワニブックス
  • 薬師と魔王(上) 永遠の眷恋に咲く
    3.7
    元リケジョ、異世界で運命の恋に落ちる――。 薬の研究者として働く佐藤星奈は、気がつくと異世界に迷い込んでいた――! なんとか薬師「セーナ」としての生活を始めたある日、行き倒れた男性に遭遇する。絶世の美しさと、強い魔力を持ちながら病弱なその人は、魔王デルマティティディス。 漢方医学の知識と経験を見込まれたセーナは、彼の専属薬師となり、忘れ難い特別な時間を共にする。そうしていつしか二人は惹かれ合い……。  元リケジョの天才薬師と美しき魔王が織りなす、運命を変える溺愛ロマンス、開幕! 「魔法のiらんど大賞2021」小説大賞・異世界ファンタジー部門《特別賞》受賞作
  • 役職定年
    3.3
    1巻814円 (税込)
    生命保険会社・永和生命では、70歳までの定年延長を目指している。 一方人事部の加納は、高齢者のやる気のなさに手を焼いていた。 彼らは朝早く出社するものの、仕事もせずにふらふらと社内をさまようことから、“妖精さん”と呼ばれていた。 上長に命じられ、“妖精さん絶滅作戦”に乗り出そうとした矢先、会社を揺るがす大問題が発生してしまう。
  • 夜光亭の一夜 宝引の辰捕者帳ミステリ傑作選
    3.8
    幕末の江戸。神田千両町に暮らす岡っ引の辰親分は、御用のかたわら福引きの一種である“宝引”作りをしていることから、“宝引の辰”と呼ばれていた。親分は不可思議な事件に遭遇する度に、鮮やかに謎を解く! 殺された男と同じ彫物をもつ女捜しの意外な顛末を綴る「鬼女の鱗」。謎の画家が残した吉祥画を専門に狙う、怪盗・自来也の真意を探る「自来也小町」。美貌の女手妻師・夜光亭浮城の芸の最中に起きた、殺人と盗難事件の真相を暴く「夜光亭の一夜」。ミステリ界の魔術師が贈る、それぞれの事件関係者の一人称視点から描かれた傑作13編。【収録作】「鬼女の鱗」/「辰巳菩薩」/「江戸桜小紋」/「自来也小町」/「雪の大菊」/「夜光亭の一夜」/「雛の宵宮」/「墓磨きの怪」/「天狗飛び」/「にっころ河岸」/「雪見船」/「熊谷の馬」/「消えた百両」/編者解説=末國善己
  • やさしいため息
    3.4
    社会人五年目で友人なし。恋人は三ヶ月前に出て行ったばかり。そんな私の前に四年間行方知れずだった弟・風太がリーゼントの緑くんと共に現れた。突如始まった、弟との奇妙な共同生活。そんな風太は毎夜、なぜか私の「観察日記」を付け始めたのだが…。短篇「松かさ拾い」を併録。『ひとり日和』に続く、芥川賞受賞第一作。
  • やさしい猫
    4.5
    家族三人で暮らしたい、 ただそれだけの望みを叶えるのが こんなに難しいなんて シングルマザーの保育士ミユキさんが心ひかれたのは、八歳年下の自動車整備士クマさん。娘のマヤも面倒見のいいクマさんに懐いて、すったもんだはありつつも、穏やかな日々が続くはずだったのに……。 出会って、好きになって、ずっと一緒にいたいと願う。 そんな小さな幸せが突然奪われたのは、 クマさんがスリランカ出身の外国人だったから。 〈ハラハラしてます〉〈ラストがよかった〉〈知らないって恐ろしい〉 読売新聞連載中から反響続々 中島京子の長編小説最新刊
  • 屋敷神様の縁結び~鎌倉暮らしふつうの日ごはん~
    4.0
    わしがそなたたちの縁結びをしてやろう ちびっ子屋敷神様と鎌倉のお屋敷で、ハレの日膳から罪なお夜食まで、おいしい共同生活!? 鎌倉の理想のお屋敷で管理人を始めた、デザイナーの芽郁。変わった条件は、その藤ヶ谷家の屋敷神様をお祀りすること。ある日、思いつきでお供えした料理が消え、現れたのは子どもの姿の屋敷神・慈雨。芽郁の心づくしの料理に力を得た慈雨は、偏屈な藤ヶ谷家現当主・蒼一郎の将来を案じ、芽郁との仲を取り持つと言い出して!? おひとりさまアラサー女子×男子+ちびっ子屋敷神様のおいしい暮らしを召し上がれ! ゆうこ・装画
  • 安岡章太郎短篇集
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    安岡章太郎(1920—2013)は,1950年代に登場した戦後文学を代表する作家.短篇小説の名手として知られる.戦時下での青春の挫折,軍隊での体験,敗戦直後の占領下,戦後の日常生活… ユーモアとペーソスに溢れた繊細な文章で,人の心の襞を描き出した.新しい時代の到来を告げた清新なデビュー作「ガラスの靴」から円熟期の作品まで14篇を収録.

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  • やすらいまつり
    4.0
    「やすらい花や――」春の京都に響く踊り子たちの掛け声、囃子(はやし)と笛の音。玉村修(たまむらおさむ)はかつて過ごした地にやって来た。決して拭(ぬぐ)えぬ罪の意識を抱えながら。残酷なほどに運命を変えた女に再会するとも知らず……(「やすらいまつり」)。京都の祭りの裏側で激しく燃えさかる欲望の炎。京女の情念と男女の愛憎を、艶やかに優美な筆致で描いた表題作含む6編の官能短編集。
  • 夜想曲
    3.8
    1巻1,320円 (税込)
    オルゴール修復師・雪永鋼のもとに、遺産相続の話が舞い込む。いちど修理を引き受けたことはあるものの、直接会ったこともない洋服量販店の創業者が、所有しているオルゴールすべてを遺贈する、というのだ。理由がわからず、戸惑う鋼のもとに、相続放棄を唆す脅迫状が届く――。壊れたオルゴールが、鋼の手によって失われた音楽を取り戻したとき、奏でられた真実とは? 清廉な筆致で静かな感動を呼ぶ、傑作本格推理。
  • やっかいな食卓
    3.9
    1巻1,485円 (税込)
    69歳大型新人の滋味溢れる家族「食」小説。 「義母さん、うちの子に食べ物を与えないでください」 「孫にごはんを食べさせて何が悪いんだい」 3人の子どもを育てながら、外交官の妻として世界各地を渡り歩いてきた高畠凛子。夫に先立たれ、独身の長男と暮らしていたものの、その長男も突然の事故死――。しかし気丈で好奇心旺盛な凛子は得意の料理を楽しみながら忙しい日々を独り楽しんでいた。 一方、凛子の次男・健の妻であるユキは、フードスタイリストとしてのキャリアアップを目指してめまぐるしく働いている。不登校気味の息子は気になりつつも、家事は分担・効率化すべき、家の食事は簡素でよしという信念で、あくまでも仕事優先の毎日。 ある日、健が凛子とユキそれぞれに提案する。「みんなで一緒に住まない?」。 気ままな生活が脅かされるのを危惧する凛子。義母との相性は最悪だと自認しているユキ。苦し紛れにまとめ上げた折衷案は「一緒に住むけれど、食卓は別々」。 一つ屋根の下に暮らし始めた4人に早速、「やっかいな」事件が勃発。二つの食卓は衝突しながら、徐々にその境界線を危うくしていくのだった……。 多彩で魅力的な食のシーンも充実した、珠玉の一皿のような傑作家族小説。
  • 八つの顔を持つ男
    3.0
    都内の出版社に勤務する松本正幸、50歳。妻と一男一女のごく平凡な家庭を営む。――彼は田舎に住む年老いた両親の行く末を案じ、また浪人中の息子の進路で悩む父親でもある。そしてまた、地域住民との親睦を図りつつ、部下の女性と秘かに不倫を愉しむ顔も持つ。様々な「顔」を持つ男の実体は……? 「企業」「恋愛」「家族」小説としても味わえる奇妙な連作長編。
  • やっとかめ探偵団と殺人魔
    3.4
    〃見知らぬ男が、見知らぬ家で自殺する〃――名古屋は中川区の一角で、どえりゃー事件が発生した。たちまち、波川まつ尾(74歳)が営む駄菓子屋には、情報屋・婆ちゃんたちが押し寄せ、蜂の巣をつついたよう。さらに、恐怖の連続殺人魔が出現。まつ尾をリーダーとする姥桜探偵団は、町内探索に飛びだした……。名古屋を知るための生きた教材。清水ワールドの原点!
  • やっぱりミステリなふたり
    3.8
    薬剤師夫婦がシチューで毒殺。が、各々の皿の毒が異なり夫婦互いに殺し合ったかに見えた事件の真相「皮肉な夕食」。交通事故で男が死亡。しかし彼が撥ねられる直前に青酸カリを服毒していた謎「死ぬ前に殺された男」。最愛の夫が殺人の重要参考人に指定された狼狽と困惑「容疑者・京堂新太郎」など〝氷の女王〟景子と新太郎が大活躍する傑作7編。
  • 谷中レトロカメラ店の謎日和
    3.8
    東京下町の風情残る谷中にたたずむレトロカメラ店・今宮写真機店。中古のクラシックカメラを専門に扱っている三代目店主の今宮龍一とアルバイト山之内来夏の元には、さまざまな客が謎を運んでくる。カメラの修理も得意とする今宮は「修理の基本は観察です」と言い、鋭い観察力と推理力で次々と謎を解いていく――。数々の魅力的な名機とカメラを愛する人々が織り成す、心温まる連作ミステリー。
  • 谷中レトロカメラ店の謎日和 思いをつなぐレンズ
    3.8
    東京・谷中の老舗カメラ店「今宮写真機店」で起こる不思議な騒動の数々を描いた短編ミステリー集<谷中レトロカメラ店の謎日和>シリーズ第三弾! キヤノネット、ハッセルブラッド、アンソニー、ニコノスⅡ、プラウベルマキナ……クラシックカメラの数々と、登場人物たちが織り成す人生模様が彩を添える、カメラ・ミステリーです。
  • 谷中レトロカメラ店の謎日和 フィルム、時を止める魔法
    4.0
    東京・谷中で三代続く今宮写真機店には、魔鏡に消えたカメラを探す男、スパイカメラを求める女性など、クセのある客ばかりが訪れる。認知症の老人が遺した写真や、何度も壊れてしまうカメラの謎など次々に舞い込む問題を、三代目店主の今宮とアルバイトの来夏が鮮やかに解決していく。ニコンF2、ライカM3、ハンザキヤノン……魅力的なクラシックカメラの名機とともに贈るシリーズ第二弾!
  • 柳鼓の塩小町 江戸深川のしょうけら退治
    3.0
    深川にある柳鼓長屋に住んでいるお七は怪異に滅法強く、「えいや」と塩を投げるだけであやかしを退散することができる。そんなお七についた渾名は『柳鼓の塩小町』。ある日、お七のもとに、長屋の住人で元忍びの鉄之助が番屋にしょっぴかれたという報せが入った。どうやら最近江戸を騒がせている盗賊団『しょうけら』の一味だと疑われたらしい。そして、その盗賊団には、なにやら厄介な怪異が絡んでいるようで――
  • 柳橋物語
    3.6
    「この物語、年代を問わず全ての女のためにあるのかもしれない。そして、本気で女を愛せる男たちのためにも」(あさのあつこ・巻末エッセイより)。「待っているわ・・・・・・」明日上方へ旅立つ男からの告白に幼い感傷で応えてしまったおせんが、その一途さゆえに歩むこととなった苛酷な生涯を描いた恋愛小説の傑作「柳橋物語」、万年補欠とも称すべき武家の四男としての人生を堂々とまい進する青年とその家族の物語「ひやめし物語」、あまりの世間しらずに幽霊たちもたじたじ・・・・・・講談調の滑稽譚「風流化物屋敷」。人間の諸相を巧みに、鮮烈に描き出した三篇を収録。(エッセイ/あさのあつこ、編・解説/竹添敦子)
  • 家鳴り
    4.0
    妻が際限なく太っていく─。失業中の健志を尻目に、趣味で始めた手芸が世間の注目を集め、人気アーティストとなった治美。夫婦の関係が微妙に変化するなか、ストレスとプレッシャーで弱った妻のために健志が作り始めた料理は、次第に手が込み、その量を増やして…(「家鳴り」)。些細な出来事をきっかけに、突如として膨れ上がる暴力と恐怖を描いたホラー短篇集。表題作を含む7篇を収録。
  • 谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題
    値引きあり
    3.5
    下町情緒あふれる谷根千にある、鰯専門の居酒屋。看板娘(?)のつみれの元に謎めいた相談が持ち込まれる。困り果てて頼った開運グッズ店の店主・竹田津は、お好み焼きを食べたり猫を構ったり、寄り道ばかりしながらも、鮮やかに謎を解き明かす!?
  • 山内一豊の妻の推理帖
    3.3
    「ご亭主殿は、一国一城の主になるおかたです」織田家馬廻役で禄高五十石にすぎない山内一豊を内助の功で出世させた妻・千枝。「賢妻」は実は名探偵でもあったのだ! 織田、豊臣、徳川と天下人が入れ替わり、裏切りと密約が横行する戦乱の時代。次々と起こるお家の一大事を、閨の交わりの後に生まれる妻の名推理で、一豊は解決に導く。鯨流歴史ミステリの真骨頂!
  • 山口恵以子のめしのせ食堂 ~こころとお腹を満たす物語と「ご飯のおとも」~
    3.9
    【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 「ご飯のおとも」が小説になるなんて。 食堂と酒をテーマにした『食堂のおばちゃん』『婚活食堂』『ゆうれい居酒屋』など、シリーズベストセラーを生み出した小説家の山口恵以子さん。このたび、「ご飯のおとも」が登場する10編の新作を書き上げました。東京の片隅で夜だけ営業する「めしのせ食堂」。今宵も元デパート勤務の女将が用意するアツアツのご飯に味噌汁、そして全国から取り寄せた自慢の「ご飯のおとも」を目当てにお腹と心を満たそうとさまざまな客が訪れます。小説に登場する40品は「ご飯のおとも」専門家の長船クニヒコさんが取り寄せも含めて詳しく紹介しています。 小説の一例 第二話[ふりかけ]二十五年の逃亡 第三話[海の幸]女の分かれ道 第五話[佃煮]ハートと胃袋 第六話[海苔と昆布]ハッピーの兆しはすぐそこ 第七話[おかず味噌とラー油]心変わり ほか全10編 「ご飯のおとも」の一例 [ふりかけ]ぶっかけ海苔めし/しそわかめ [海の幸]鮭ルイベ漬/さばのドライカレー [佃煮]磯くるみ/ピリカラ青のりの佃煮 [海苔と昆布]邦美丸の塩海苔/えびすめ [おかず味噌とラー油]ごぼう肉みそ/サクサクしょうゆアーモンド ほか全40品 ※この作品はカラーが含まれます。
  • 邪馬台国殺人紀行 歴女学者探偵の事件簿
    3.5
    美人歴史学者の静香、ひとみ、東子(はるこ)の女子三人は、吉野ヶ里遺跡の古代墓で、知人の考古学者の死体を発見。しかも死体近くには邪馬台国の所在を示す金印もあった。未知の殺人犯と、日本史上の一大論争の二つの謎に遭遇した三人は、安楽椅子探偵の手法をもって犯人を推理する。事件終盤、露天風呂でひらめいた真相とは――。トラベル歴史ミステリー三編を収録。

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  • ヤマダ一家の辛抱(上)
    3.6
    1~2巻596円 (税込)
    お人好しの父、頼もしい母、優等生の長女、今時の女子高生の次女。ヤマダ一家は、ごくごく平凡な四人家族。だけど、隣人たちはなぜか強烈で毎日振り回されてばかり。抱腹絶倒の傑作家族小説。
  • 山田錦の身代金
    値引きあり
    3.8
    一本百万円の日本酒を造る烏丸酒造に、脅迫状が届く。金を払わなければ、田んぼに毒を撒くというのだ。だが、世界一の評価をもつ田んぼに対して、要求は僅か五百万。犯人の狙いは何なのか。さらに捜査の過程で、酒蔵の杜氏が不審な死を遂げていたことが判明する。そんななか届いた新たな脅迫状。そこには、新聞広告に“あること”を載せろとあり……。
  • 山田錦の身代金
    4.0
    1巻1,056円 (税込)
    『天津風の田に毒をまいた。残りの山田錦が惜しかったら、五百万円用意しろ』 烏丸酒造に届いた一通の脅迫状。 見れば一本百万円を超える純米大吟醸酒の元となる田の一角が枯らされていた。 捜査の過程で浮上する、杜氏の死にまつわる事件の疑惑。 そして、脅迫犯が突きつける、前代未聞の要求とは——。 密室の謎とアリバイ崩しに挑む、菌も大活躍の発酵醸造ミステリー。

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  • 山猫クー
    3.3
    1巻1,144円 (税込)
    猫好きの姉妹と犬好きの男、3人で暮らす幸福な日々は突然終わった。過去を乗り越えられない男女の前に、ある日突然かわいい山猫が現れて……山猫クーとの日々が愛することを教えてくれた。 50万部突破のベストセラー『犬と私の10の約束』原作者が 構想10年の時を経て贈る、世にも美しい物語。 忘れないで、きっとあなたにもいる大切な人のこと。 読めば会える、あなたの大切な人に。
  • ヤマネコ・ドーム
    3.7
    1巻2,090円 (税込)
    アメリカ兵と日本人女性との間に生まれたミッチとカズは、ママに引き取られて暮らすことに。また、ママのいとこの子であるヨン子とも幼馴染みであった。ある日、オレンジ色のスカートをはいたミキちゃんという子が池で溺死する事件が起こる。彼らは成長し、それぞれの人生を歩み始めるが、数年に一度、オレンジ色の衣服を身につけた若い女性が殺害される事件が起こり、彼らは過去の記憶に苛まれるのだった……。
  • 山の上の家事学校
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    離婚して一年。荒んだ生活を送っていた幸彦は、ある「学校」を紹介される。そこには様々な事情を抱える生徒たちが通っていた――。忙しすぎて“生活”が後回しになっている、大人たちへの応援歌!
  • 闇にあかく点るのは、鬼の灯か君の瞳。
    3.3
    闇の中で光る緋色の双眼の持ち主・タケル。彼は少年の姿のまま、永遠に近い時を生き続けるのだ……。それは運命の相手を追い続ける、長い長い旅路。せつなくも美しい、少年たちの別離と邂逅の物語!
  • 闇塗怪談 醒メナイ恐怖
    3.7
    生きた人間を窒息死させて作ったデスマスクの呪い。 所蔵した男の行く末は…(「コレクター」より) 2019年竹書房怪談文庫売上1位(「闇塗怪談 解ケナイ恐怖」)。 圧倒的人気を誇る「闇塗怪談」シリーズ、怪談セールスマンこと【営業のK】の本当にあった怖い話‼ 表の顔は、金沢市に実在する塗料会社のごく普通のサラリーマン。 裏の顔は、夜な夜な地元の怖い話を綴る人気ブロガー。 怪談セールスマンこと【営業のK】の最新書き下ろし実話怪談! 金沢市中心部の事故物件。夜、その部屋で死んだ男の子がそっと布団に入ってくる…「怪異の真相」、 能登地方のある家では夜の爪切りを固く禁じている。久々の帰省でつい切ってしまった男は…「爪切り」、 ヘビ神の恩恵を受けるために生贄を用意する一族。名前にとある漢字の入った者が供物になるのだが…「ヘビの加護」、 遊んで捨てた女の霊に祟られた男。僧侶の教えに倣い、藁人形に自分の皮膚を張り付け呪いを躱そうとするが…「身代わり」他、 とびきり怖い話だけを収録!
  • 闇の聖杯、光の剣 北斗学園七不思議2
    4.0
    秋の文化祭をひかえ、新聞部のアキ、ハル、タモツは、新聞制作コンクールのための企画に頭を悩ませていた。目下調査中の七不思議のひとつ「記念博物館の謎」もなかなか進展がない。そんな中、三人に奇妙なおまじないの話をした女生徒が失踪した……。魔女、人狼、暗号、複雑怪奇な建物、そしてドイツ第三帝国の秘密まで絡み出し、彼らにさらなる危機が迫る! 謎が謎を呼ぶ、大好評学園ミステリー第2弾!

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  • 闇より暗き我が祈り
    4.0
    「このミステリーがすごい!」海外編第1位作家のデビュー作! 白人の父と黒人の母を持つ私立探偵ネイサンは牧師殺害事件の調査に乗り出す。彼は事件の鍵を握るUSBを手に入れたことで命を狙われ……
  • やむにやまれず
    3.6
    時は、過ぎてゆく。何かを成し遂げても何ひとつなさなくても。青春を遠く離れ、その間に何かを得、多くを失った。そんな記憶の断片からなる18の物語は、いまだ胸に残る希望の欠片(かけら)と諦観の間で揺れている。豊かなユーモアとペーソス、やせ我慢と自嘲、感情と論考、それらに昭和の匂いが織り込まれた上質の短編集。(講談社文庫)
  • 弥生、三月
    3.6
    『同期のサクラ』『家政婦のミタ』『過保護のカホコ』など数々の大ヒットドラマを生み出した稀代の脚本家・遊川和彦監督、 波瑠×成田凌主演で話題の映画を、オリジナルエピソードをまじえ完全小説化! ずっとどこかであなたのことが好きだった―― 運命で結ばれた二人の30年を 3月だけで紡ぐ激動のラブストーリー 高校時代、互いに惹かれ合いながらも親友のサクラ(杉咲花)を病気で亡くし、 想いを秘めたまま別々の人生を選んだ弥生(波瑠)と太郎(成田凌)。 子供の頃描いた夢に挑み、それぞれ結婚して子供が生まれ……。 しかし人生は順風満帆ではなく、ふたりは運命の渦に翻弄されていく。 交通事故でプロサッカー選手生命を断たれ、家族と別れた太郎。 災害に巻き込まれて配偶者を失った弥生。 絶望のなか、心の中で常に寄り添っていたのは互いの存在だった。 そして30年の月日を超えて届いたのは、亡き親友・サクラからのメッセージ――。 昭和、平成、令和と時代をまたぎ、 運命に翻弄されながら、 それでも運命を信じたふたりの30年。 3月31日、物語のラスト、人生の意味に涙する――。 ●●●映画版 2020年3月20日(金)公開!●●● 全国東宝系ロードショー
  • 和らぎの国 小説・推古天皇
    4.8
    『利生の人 尊氏と正成』で日経小説大賞を受賞した天津佳之氏の受賞第一作は6世紀末に即位した史上初の女性天皇、第33代、推古天皇を主人公に、この国の精神のなりたちに迫る野心的な作品。神代から始まる『古事記』はこの推古天皇の時代で終わっており、まさに日本が神話から歴史に移る時代の物語です。「和を以て貴しと為す」初の成文法・十七条の憲法、「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す」との国書を中国の皇帝に捧げた初の遣隋使、氏姓によらない朝廷内の官僚の序列を初めて示した「冠位十二階」……朝廷が次々と国家体制を整える改革を断行したのは、推古天皇の御代でした。摂政・聖徳太子が主導し、政治を安定させるべく仏教の興隆を進めるなか、激動する東アジアとの関係を巡って生じた軋轢をも融和させる女帝の祈りに、人々は神代の昔から続く、この国に在る真心を見ました。和らぎの国とは、はたして――奇しくも昨年2021年は聖徳太子の1400年忌にあたり、この作品にも登場する聖徳太子創建の法隆寺はじめゆかりの寺院で盛大な法要が営まれ、大阪と東京の美術館・博物館では聖徳太子をめぐる特別展覧会が開かれたばかり。本作には、聖徳太子の伝説をめぐる、あっと驚く仕掛けも隠されています。
  • 遺言歌
    3.5
    1巻1,870円 (税込)
    眠れ、わが魂よ。永遠の自由のなかで、眠れ——。生と死を見据えながら、波瀾万丈の人生を歩み、2020年12月、惜しまれつつこの世を去った天才作家、渾身の私小説!初の単行本化。
  • 憂鬱な10か月
    3.5
    誕生の日を待ちながら、母親のお腹のなかにいる「わたし」。その耳に届く、愛の囁き、ラジオの音、そして犯罪の気配――。胎内から窺い知る、まだ見ぬ外の世界。美しい母、詩を愛する父、父の強欲な弟が繰り広げる、まったく新しい『ハムレット』。サスペンスと鋭い洞察、苦い笑いに満ちた、英国の名匠による極上の最新作。
  • 遊園地ぐるぐるめ
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    田中さんの作品を見て青山さんが物語を執筆し、その物語を読んで田中さんがさらに作品を作成した、楽しさに満ちた連作短編小説
  • 誘拐された犬
    3.8
    きわめて優秀だが、猫がらみの理由で警察犬訓練所を卒業しそこなった大型犬チェットと探偵バーニー。ふたりが今回受けた依頼は、伯爵夫人の愛犬でドッグショーのチャンピオン犬警護だったが、つい、おやつの横取りという快挙に出て、即クビ。その後、夫人が愛犬とともに誘拐されてしまう! 事件を取材していたバーニーの恋人で新聞記者のスージーも失踪。なにが起きているのか? 貧乏探偵と犬力全開のチェットの黄金コンビが再び実力を発揮する、犬好き用リトマス試験紙ともいうべき、犬ミステリの大傑作!
  • 夕方らせん
    3.8
    わすれかけてしまいそうな日々の中で、ふと思いかえし、流れの中に立ち止まって、「あの気持ち、あの気持ち」とつぶやくと、まわりからだんだん遠くまで、ゆっくりと波が静まってゆき、間違わない方向の石が輝いて見えた。それに足をかけ、次に飛び乗り、進んで行く。困ったときは、遠くを見よう。近くばかりを見ていると、迷うことがあるから―静かにきらめく16のストーリー。初めての物語集。
  • 優雅で感傷的な日本野球
    3.9
    一九八五年、阪神タイガースは本当に優勝したのだろうか――イチローも松井もいなかったあの時代、言葉と意味の彼方に新しいリリシズムの世界を切りひらいた第一回三島由紀夫賞受賞作が新装版で今甦る。
  • 優雅なのかどうか、わからない
    3.8
    1巻1,324円 (税込)
    Casa BRUTUS連載、待望の単行本化! 48歳にして再び独身になった主人公、匡(ただし)は、吉祥寺にある古い一軒家を老婦人に借り受け、自分好みに改装を始める。気楽な一人暮らしは、順調に滑りだすが、かつての恋人、佳奈とばったり再会。佳奈は、父親とふたりで同じ町に住んでいた……。 「気ままな一人暮らし。うらやましいかぎりだなあ。これを優雅と言わずして、なんと言う」。まわりにそう言われることに違和感を覚えつつ、佳奈との関係を取り戻したいと願う匡だが、彼女の父親は認知症となり、いつしかその介護に巻き込まれていく。自分の家と行ったり来たりの生活は、さらに思わぬ展開となり、どう暮らしたいのか、誰と生きたいのかの選択を否応なく迫ってくる---。 かつて妻や息子と暮らした代々木のマンション、一人になって借り受けた、井の頭公園に接した古い一軒家。吹き抜け、窓、灯り、テラス、暖炉、キッチン……随所にあふれる細かい家の描写が、物語に柔らかな深みを与えている。 流れるような美しい文体で描かれる、松家仁之の、新しい小説世界!
  • 勇気凜々
    3.7
    雇われの身で終わるつもりはない――武田光司は「10年にひとりの逸材」といわれた放送局を退職、妻子とも別居した。台湾との取引には失敗したが、持ち前の粘りと人脈を活かし自転車業界で独立。イトーヨーカ堂での販路を開拓し、経営者として人間として成長していく。働く人すべてにエールを送る実名企業小説。
  • 勇気をくれたこのひとこと関西弁やで
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 読者の熱い支持を受けているディスカヴァーの定番シリーズに、番外編が登場しました。日本全国にいらっしゃる関西弁ユーザーのみなさんから寄せられた、非常に気持ちのこもった言葉の数々。デザインも関西テイストにしてみました。
  • 夕暮れをすぎて
    3.8
    巨匠キングが贈る不思議と感動の物語 ごく普通の人々の人生に訪れる不思議。切ない悲しみの待つ結末、あるいは血の凍るような恐怖。巨匠の才能を堪能できる最新短篇集
  • 夕子ちゃんの近道
    3.9
    風呂の攪拌(かくはん)棒を人にあげたがる女、鋸(のこぎり)を上手に使う娘、北の湖を下の名前で呼ぶフランス人、そして空気の抜けるような相槌をうつ主人公……。自覚のない(少しだけの)変人たちがうろうろと、しかし優しく動き、語りあう不思議なユートピア。柔らかな題名とは裏腹の実験作でもある、第1回大江健三郎賞受賞作。(講談社文庫)
  • 夕ごはんたべた?
    4.0
    1巻1,199円 (税込)
    尼崎の下町で皮膚科を開業する中年医者、吉水三太郎。子供たちは、学園紛争の後遺症で、いまだに内ゲバにまきこまれたり、高校を中退してシンナー遊びに走ったり。それに一喜一憂する妻の玉子。そんな中で、杓子定規な校長や無責任な親子関係論をブツ教育評論家に腹を立てながら、人生の喜びを味わっていく三太郎博士の眼を通して、本当のやさしさとは何かを考えさせるユーモア長編。
  • 有罪弁護 負け弁・深町代言
    3.8
    息子を無罪にしてください――深町の元に持ち込まれたのは、LSDを摂取して男を撲殺した青年の弁護だった。無罪にするには心神喪失を訴えるしかない。深町は事件を調べるなかである事実に辿りつくが、被害者の娘を見て心は揺れる。本当に無罪にしてよいのか。一方、苦悩し法廷に立つ深町を傍聴席から見つめる一人の男がいた……。
  • 友情だねって感動してよ
    3.9
    1巻1,408円 (税込)
    優等生で日和見主義の「僕」とガールフレンドの吉川、人形の〈はるちゃん〉と会話するクラスメイト・湯浅の一筋縄ではいかない友情関係を描いた表題作をはじめ、三人の男女が紡ぐ“あの頃”の全て。20代の著者が執念で描く、いま、そこに確かに存在する若者たちの情動と煌めきが詰まった、生傷だらけの全6篇。
  • ゆうぞらビール 〈新装版〉
    4.1
    海辺のあやしい洞窟でホームレスとシェアハウスしたり、酔っ払って防波堤に寝転んで夜空のUFOを見物したり、河原でキャンプしていたら鮎を30匹も食べるハメになったり……どうもおかしなことばかり起きるベストセラー作家・森沢明夫の若かりし頃。さすらいのバイク旅や悪友たちとのアウトドア遊びなど、バカ笑いと哀愁に満ちた珍事件と怪事件の数々は、読み出すと笑いが止まらない。『あおぞらビール』に続く青春乾杯エッセイの第二弾、新装版で登場!
  • 夕映え天使
    3.7
    東京の片隅で、中年店主が老いた父親を抱えながらほそぼそとやっている中華料理屋「昭和軒」。そこへ、住み込みで働きたいと、わけありげな女性があらわれ……「夕映え天使」。定年を目前に控え、三陸へひとり旅に出た警官。漁師町で寒さしのぎと喫茶店へ入るが、目の前で珈琲を淹れている男は、交番の手配書で見慣れたあの……「琥珀」。人生の喜怒哀楽が、心に沁みいる六篇。

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  • 夕べの雲
    4.1
    何もさえぎるものない丘の上の新しい家。主人公はまず"風よけの木"のことを考える。家の団欒を深く静かに支えようとする意志。季節季節の自然との交流を詩情豊に描く、読売文学賞受賞の名作。
  • 夕焼け小焼けで陽が昇る
    3.5
    西洋の美味に憧れ鶏で試みた和製フォアグラ、「馬抜き流鏑馬」「競鶏」ほか珍奇なゲーム開発競争、自然界の蛋白源を用いた保存食作り。寝食を忘れ、精魂を傾け、知恵を絞り尽くして次々にクリエイトする馬鹿馬鹿しくも真剣な遊びの数々。昭和30年代の福島・阿武隈山地を舞台に描く笑いと涙の自伝的小説。(講談社文庫)
  • 幽落町おばけ駄菓子屋 異話 夢四夜
    4.1
    優しかった飼い主が死に保健所に連れて行かれそうになったところを逃げだした、一匹の黒猫。空腹で街をさまようも家の中の飼いネコだった彼にエサも居場所も見つからない。心ない人間たちの投石の的にされ大けがを負い行き倒れるが、優しい声に導かれるように目を覚ましたのは、古びた日本家屋の中だった。そこは、「幽落町」といい彼を助けたのは、水脈と名乗る美しいひとだった。「幽落町」シリーズの人気キャラクター猫目ジローと水脈さんとの出会いを描いた『第一夜 であいのはなし』『第二夜 だれかのために』。浮世で罪を重ね普通の生活には戻れなくなった、元医師の続きは方相氏の忍とともに全国人助けの旅に出た。その旅先で遭遇した恐怖の一夜『第三夜 あつまったもの』。水脈はジローや真夜と誘い合わせ“ある人”に会うため「華舞鬼町」にやってくるが、持参したお土産をカワウソの子どもにあげてしまう。そこに声をかけてきたのは、新聞記者だという怪しい男だった『第四夜 かぶきちょうへ』。
  • 幽落町おばけ駄菓子屋
    3.7
    大学入学と同時にひとり暮らしを始めることになった僕。有楽町の物件に入居するはずが、着いた先はなぜか「幽落町」……。そこは妖怪たちが跋扈し、行き場を見失った幽霊がさまようトンデモナイ町だった。

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