人魚の嘆き・魔術師

人魚の嘆き・魔術師

小説・文芸
770円 (税込)

3pt

南京に住む憂愁の貴公子が、北国の冷艶にして水中の妖魔たる人魚に激しい恋をする「人魚の嘆き」、妖麗な魔術師に魅せられ欲望のままに半羊神と化す「魔術師」。大正期の耽美的な幻想譚二編。水島爾保布による美麗な挿画二十余点、カラー口絵二葉を完全収載。
〈註解〉明里千章〈解説〉中井英夫/前田恭二「水島爾保布小伝」

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内文学
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公文庫
  • タイトル
    :
    人魚の嘆き・魔術師
  • タイトルID
    :
    1245207
  • ページ数
    :
    160ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年10月31日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    19MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

人魚の嘆き・魔術師 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    なによりも挿絵が好きすぎる。うっとりする

    大正の唯美主義の、ただこの奇妙で不気味でおぞましい世界の美しさに浸るだけが目的の本が好きだ
    これでもかと散りばめられた難読熟語のことごとくが、なにかの美しさを表すことば
    美しさを表すことばってこんなにたくさんあるんだ

    宝物みたいな本だ

    0
    2026年07月23日

    Posted by ブクログ

    男女共に魅了する美しいが書かれていた2作品だった。聞き馴染みのない単語も多いけれど、言葉選びや表現がとても綺麗。

    0
    2026年06月22日

    Posted by ブクログ

    東洋を舞台ながらもエギゾチックに彩られた谷崎潤一郎の耽美小説
    ワイルドのサロメの挿絵師ビアズリーによく似た水島爾保布氏のイラストはストーリーの浮世離れした幻想的な世界を彩るのに一役を買っている
    また作者の作風から欧州コンプレックスを匂わせる描写も少なくなく、そのような当時の欧州への憧憬の世情や傾向を垣間見せる作品としても単なる和製耽美小説以上に重要なキーとなる作品とも言えると思う

    0
    2026年06月13日

    Posted by ブクログ

    谷崎潤一郎の、耽美的な短編2作。
    どちらも大正6年(1917年)の作品。
    発表当時の水島爾保布の挿画を完全収載。これが時代色もあり、妖艶な魅力で雰囲気を増しています。

    「人魚の嘆き」
    若くして莫大な財産を相続した主人公の若者は、眉目秀麗で優秀と、何ひとつ不足がなかった。
    その貴公子、当初は仲間と遊蕩にふけったが、数年で飽きてしまった。
    贅沢な屋敷に選り抜きの美女を集めて側室とし、日々その特技を披露させ、それでも退屈してしまう。
    最高に美しいもの、世にも珍しいものを求め続けるのだったが‥
    中国は清朝の時代、最盛期だった乾隆帝の次の皇帝の御世というあたりも、爛熟頽廃の気配を漂わせる設定ですね。
    貴公子は人魚の噂を聞き、魅了されて、ついにオランダ商人から手に入れる。
    この世ならぬ美しさをたたえた顔に長い髪、人ならぬ長い魚の尾。
    憂い悲しむ人魚の望みをかなえるため、最後に‥
    ビアズリー風の挿画は、人魚を曲線的に描いて、思いのほか肉感的でたくましい、野生を感じさせる姿が印象的です。

    「魔術師」
    遊興に気が高ぶり、高台から群衆の上に飛び降りる人までいる街。
    高名な魔術師は中性的な美貌。社交界の貴人も裕福な男女も魅せられて、公園の舞台に熱中し、自ら危険な役割を果たそうとする。
    現実には考えにくいが、だからこそ書いたのか‥
    魔術師の力によって、その場で半羊神となってしまうという。怪奇な変容。
    ほとんど誰も知らなかったような、難しい言葉をちりばめ、東洋西洋の神秘的なモチーフを練り込んでいく。
    こんな作品を当時の人はどう受け止めたのだろうか。

    モチーフは日本的ではないが、ある意味、歌舞伎や文楽の美麗さ残酷さと重なる面があるかも知れません。
    結末には、愛を貫く筋が1本きらっと通っているので、そこが谷崎らしいというか、後味は悪くありませんよ。
    私はエドガー・アラン・ポオが好きなので、その作品と相通じるものも感じました。

    谷崎潤一郎自身は、言葉を選び抜き、とても苦労して書いた作品だが、後に読み返した時には、苦労と後々まで残る作品かどうかは別だと思ったとか。
    耽美系の作品とはどのように生まれて、展開してきたのか、興味がわきました。
    それゆえ、中井英夫の解説も、おおいに勉強になりました。
    (26年5月31日)

    0
    2026年05月31日

    Posted by ブクログ

    今年の谷崎潤一郎。美しくてため息が出る。
    てっきり食べられちゃうのかと思ったし(人魚)、公園前の乱痴気騒ぎが異常すぎる(魔術師)。
    挿絵も多くてご褒美的な一冊。

    0
    2024年07月24日

    Posted by ブクログ

    初めて谷崎潤一郎の小説を読んだ。
    美しい日本語と文章が印象深い。
    以前読んだ小説のエピグラフに「魔術師」が引用されていて、とても気になり手に取ってみたけれど読んで良かった。

    0
    2024年07月15日

    Posted by ブクログ

    2作品とも、どこか絵本や民話のようなお話。この世のものとは思えない美しさに魅入られる人間。
    旧仮名文字のまま収録されていて、今はほぼ使われていないような美しい言葉にどきどきする。注釈はあるが自分で意味を予測しながら読むのも楽しい。
    また、水島爾保布の挿絵が美しすぎる。水島氏に関する解説も丁寧なのでとても良い。谷崎はやっぱりおもしろい。

    0
    2022年12月11日

    Posted by ブクログ

    挿画が目的で読みました。
    100年以上前の作品を、当時の挿画そのままに出版している中公文庫に感謝。楽しめました。

    この本を手に取ったのは、半月ほど前に別の文庫本で「魔術師」を読んだのがきっかけです。その際の感想は下記のとおりですが、読み直してよかったです。表紙画、扉絵だけで気分が高揚します。挿画は「人魚の嘆き」の方が良かったかな。巻末に両作品の挿画を描いた水島爾保布の小伝が収録されているのも嬉しいです。
    「人形の嘆き」「魔術師」ともに衒学的で独特の文体ですが、描かれた背景などは中井英夫による解説に詳しいです。

    『魔術師』
    デビュー7年後の大正期の作品。西洋やオリエント等々への憧れを絢爛な文章で並べ立てた幻想文学。「乙女の本棚」向きだなと思ったら、既刊でした。中公文庫版の「人魚の嘆き・魔術師」の挿絵が素晴らしいそうなので、今度見てみようと思う。

    0
    2025年09月14日

    Posted by ブクログ

    かなり良かった。丁装と挿絵が美しいだけでなく、日本語の美しさも際立っていた。「人魚の嘆き」「魔術師」どちらのお話も主人公が美しさに魅せられるお話なので、どこをとっても美しい本、という感じだった。
    谷崎潤一郎は「痴人の愛」を読んだことがあったのだが、文体が古い(固い)割にスルスルと読めるのが特徴だなと思う。
    実際には本の1/3程が註解と解説なのだが大満足だった。

    0
    2023年11月03日

    Posted by ブクログ

    水島爾保布によるカバー画・口絵・挿絵を収録した『人魚の嘆き・魔術師』(春陽堂、1919年)を文庫で再現したもの。

    若くして莫大な資産を受け継いだ中国の貴公子がオランダ商人から人魚を買う『人魚の嘆き』、美貌の魔術師が操る魔術を見に行く『魔術師』は、どちらも耽美的な作風の大正六年(1917年)の短編。仰々しい漢語が多いのが少々読みづらい。ビアズリー風の水島爾保布の絵は作風にマッチしていて、とくに肉感的な人魚が印象的。巻末の水島爾保布小伝も興味深い。

    0
    2023年05月19日

人魚の嘆き・魔術師 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内文学
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公文庫
  • タイトル
    :
    人魚の嘆き・魔術師
  • タイトルID
    :
    1245207
  • ページ数
    :
    160ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年10月31日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    19MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

谷崎潤一郎 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す