【感想・ネタバレ】人魚の嘆き・魔術師のレビュー

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Posted by ブクログ

2作品とも、どこか絵本や民話のようなお話。この世のものとは思えない美しさに魅入られる人間。
旧仮名文字のまま収録されていて、今はほぼ使われていないような美しい言葉にどきどきする。注釈はあるが自分で意味を予測しながら読むのも楽しい。
また、水島爾保布の挿絵が美しすぎる。水島氏に関する解説も丁寧なのでとても良い。谷崎はやっぱりおもしろい。

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2022年12月11日

Posted by ブクログ

かなり良かった。丁装と挿絵が美しいだけでなく、日本語の美しさも際立っていた。「人魚の嘆き」「魔術師」どちらのお話も主人公が美しさに魅せられるお話なので、どこをとっても美しい本、という感じだった。
谷崎潤一郎は「痴人の愛」を読んだことがあったのだが、文体が古い(固い)割にスルスルと読めるのが特徴だなと思う。
実際には本の1/3程が註解と解説なのだが大満足だった。

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2023年11月03日

Posted by ブクログ

水島爾保布によるカバー画・口絵・挿絵を収録した『人魚の嘆き・魔術師』(春陽堂、1919年)を文庫で再現したもの。

若くして莫大な資産を受け継いだ中国の貴公子がオランダ商人から人魚を買う『人魚の嘆き』、美貌の魔術師が操る魔術を見に行く『魔術師』は、どちらも耽美的な作風の大正六年(1917年)の短編。仰々しい漢語が多いのが少々読みづらい。ビアズリー風の水島爾保布の絵は作風にマッチしていて、とくに肉感的な人魚が印象的。巻末の水島爾保布小伝も興味深い。

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2023年05月19日

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