谷崎潤一郎犯罪小説集

谷崎潤一郎犯罪小説集

495円 (税込)

2pt

仏陀の死せる夜、デイアナの死する時、ネプチューンの北に一片の鱗あり……。偶然手にした不思議な暗号文を解読した園村。殺人事件が必ず起こると、彼は友人・高橋に断言する。そして、その現場に立ち会おうと誘うのだが……。懐かしき大正の東京を舞台に、禍々しき精神の歪みを描き出した「白昼鬼語」など、日本における犯罪小説の原点となる、知る人ぞ知る秀作4編を収録。

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谷崎潤一郎犯罪小説集 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年07月10日

    乱歩が谷崎を日本のエドガー・アラン・ポーと高く評価したのも納得。『私』が書かれたのがクリスティの『アクロイド殺人事件』の5年前というから驚き。まさしく日本のミステリー小説の先駆者と言っていい。

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    Posted by ブクログ 2019年03月17日

    期待以上の面白さ!谷崎文学らしい艶かしさもあるし、ミステリー要素もばっちり体験できる。うーん、好きだ。

    全作品魅力的だけど、しいて一番を選ぶなら『私』かな。
    一言で言ってしまえは、読者=私=…なところにトリック要素があるんだけどそのプロットがさらに狂気を醸し出してる。昭和の文学だけど、文章も読みや...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年02月11日

    谷崎潤一郎、おもしろい!
    一気に引き込まれてしまいました。
    短編4作品。秀作揃いに唸らされます。
    大正時代の風情が趣深い。
    オススメの一冊です。

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    Posted by ブクログ 2014年07月10日

    表紙の絵に惹かれて購入

    どれも聞いたこともない作品だったが
    粒ぞろいで大変に楽しめた

    ねとねとじめじめしたいいタニジュン

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    Posted by ブクログ 2024年04月14日

    「谷崎潤一郎」といえば、明治・大正・昭和の三つの時代に活躍した、『痴人の愛』『春琴抄』『細雪』などの代表作で知られる、文化勲章も受けた日本を代表する文豪のひとりでしたね。(1965年に鬼籍に入られています)

    本書『谷崎潤一郎 犯罪小説集』には、以下の4作品が収録されています。
    ・柳湯の事件(191...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月28日

    谷崎潤一郎が実は推理小説、ミステリーらしきものをいくつもしたためており、しかもそれがどれも秀逸らしい、と知り手に取った一冊。
    収録されている4篇ともキャリアの序盤、100年と少し前に書かれたもので、やたらと"気違い"などという言葉が登場し、マイノリティやハンディキャッパー、あるい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月16日

     文豪が書いた犯罪小説集。プロパビリティの犯罪を扱った「途上」、信用できない語り手を扱った「私」といった、後の探偵小説に繋がる作品という形で面白かった。

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    Posted by ブクログ 2023年11月01日

    江戸川乱歩にも影響を与えた谷崎潤一郎の文学作品。
    何年も前から書かれているはずなのに恐ろしいほど読みやすい、なぜこんな文章が書けてしまうのか。ミステリ、謎、推理が大好きな人もそうでない人も平等に人権を与えてしまう谷崎潤一郎が1番すごいです。

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    Posted by ブクログ 2023年04月04日

    江戸川乱歩の「D坂の殺人事件」での会話で谷崎潤一郎の「途上」を完全犯罪と言っていたので見てみたがほんとに偶然に偶然を重ねた必然的な事件で驚いた。
    こんな執念深さをもつことに恐怖すら感じた。

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    Posted by ブクログ 2023年01月15日

    高校生の時に読んだ「富美子の足」に
    衝撃を受けて以来、久しぶりに谷崎潤一郎作品を読んだ。
    (メインタイトルの「白昼鬼語」は
    そんなオチ?と思ってちょっと消化不良...)

    とにかく女性の描き方に並々ならぬ作者の拘りを感じる。
    女の滑らかさ、白さ、美しさ、など
    人一倍女性に執着してたんだろうなと改めて...続きを読む

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