作品一覧

  • 人間万事塞翁が丙午
    4.0
    1巻495円 (税込)
    呉服問屋が軒をつらねる東京・日本橋堀留町の仕出し弁当屋〈弁菊〉。人情味豊かであけっぴろげ、良くも悪くもにぎやかな下町に、21歳で嫁いできたハナは、さまざまな事件に出会いながらも、持ち前のヴァイタリティで乗り切ってゆく。――戦中から戦後へ、激動の時代をたくましく生きた庶民たちの哀歓を、自らの生家をモデルにいきいきと描き出した、笑いと感動の下町物語。直木賞受賞。
  • 極楽トンボ
    -
    1巻550円 (税込)
    親父はな、作家なんてお前には無理だよ、出来もしねぇヤクザな夢を追ってねぇで、まともな商売でもやれってんだよ、ひでぇこと言うじゃねぇか……。あるときは下町のトリスバー経営者、あるときは人気抜群の放送作家、またあるときはカンヌ映画祭で激賞を受けた映画監督、直木賞受賞の人気作家。さらには俳優、雑誌社オーナー、そしてアイディア商品の開発に売り込みと、多芸多才、あふれる才気をほしいままにする著者自身の人生の忘れがたき思い出をベースに描いた自伝的連作小説。
  • わかっちゃいるけど… シャボン玉の頃
    -
    1巻660円 (税込)
    テレビの笑いを決定づけた、いまなお語り継がれる黄金期の怪物バラエティ「しゃぼん玉ホリデー」。ミスター・しゃぼん玉が語る、抱腹絶倒の真実! ザ・ピーナッツ クレージーキャッツ(ハナ肇、植木等、谷啓、犬塚弘、安田伸、桜井センリ、石橋エータロー)入江美樹 坂本九 中尾ミエ クリント・イーストウッド なべおさみ 小松政夫 水原弘 勝新太郎 中山千夏 朝丘雪路 永六輔 前田武彦 大橋巨泉 野坂昭如 井上ひさし みんな出てくるのだ!

ユーザーレビュー

  • 人間万事塞翁が丙午

    Posted by ブクログ

    再読
    丙午生まれの女性視点で昭和前期の一家族を描いた自伝的時代もの
    作者のキャラクタからとっても色眼鏡掛けられて見られる本作だが
    文句なしに良くできた傑作
    笑いも悲しみも昭和の匂いも狙いすまして描かれているのに
    一切隙がなくそれでいて照れもちゃんと感じさせる絶妙な塩梅
    主人公を含めて各キャラクタへの距離感が見事
    現在の放送作家ごときには真似できない圧倒的境地

    0
    2018年10月20日
  • 人間万事塞翁が丙午

    Posted by ブクログ

    「青島幸男」の処女小説作で第85回直木三十五賞(1981年)受賞作品の『人間万事塞翁が丙午(にんげんばんじさいおうがひのえうま)』を読みました。

    「道尾秀介」作品の『向日葵の咲かない夏』読後… 良くできた作品だと感心しつつも、後味の悪さが残っていたので、心が癒される作品を読みたくなり、本書を選択しました。

    -----story-------------
    激動の時代をたくましく生きた庶民たちの哀歓を、いきいきと描き出した、笑いと感動の下町物語。
    直木賞受賞。

    呉服問屋が軒をつらねる東京・日本橋堀留町の仕出し弁当屋「弁菊」。
    人情味豊かであけっぴろげ、良くも悪くもにぎやかな下町に、21歳で嫁

    0
    2022年06月04日
  • 人間万事塞翁が丙午

    Posted by ブクログ

    第85回(昭和56年上)直木賞受賞作。昭和初期、東京下町の弁当屋に嫁いだ女性とその家族の浮き沈みを描いた作品。落語を聞くようなテンポある文章で心地よく読み通せる。野暮なことを嫌い、強がり、とぼける、江戸っ子の言動が活き活きと描写されてあり楽しめる秀作。おすすめ。

    0
    2014年06月20日
  • 人間万事塞翁が丙午

    Posted by ブクログ

    第85回直木賞。
    戦時中、青山家に嫁いできたハナの生涯。
    弁当屋を営む青山家で、夫が兵隊にとられたり、おじいちゃんが偏屈だったり、息子が悪ガキだったりする。まるでエッセイのような小説。登場する次男・幸二はきっと青島幸男本人じゃなかろうか。
    何かにつけて、周辺の人たちの言葉は粋でユーモアがあって、落語調だ。東京下町の人間関係が表われている。

    0
    2010年07月19日
  • 人間万事塞翁が丙午

    Posted by ブクログ

    時代を家族と共に駆け抜けた話。
    人生楽あり苦がもっとたくさんありですね。
    戦中戦後の雰囲気が間近に感じられた

    0
    2015年09月14日

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