人形たちの白昼夢

人形たちの白昼夢

605円 (税込)

3pt

声が出なくなってしまった私は、見知らぬ相手からの招待状に誘われ、レストランを訪れる。給仕人にうながされ料理を口にすると、さまざまな情景が浮かんできて――。(「スヴニール」)荒廃した世界。空爆から身を潜め、不思議な「声」に導かれて目を開けると、自動機械人形(オート・ドール)が現れた。豪奢で美しい、暗殺用の人形に連れられて向かった先には――。(「リューズ」)『魚神』『男ともだち』の著者が贈る、リアルと幻想が溶けあうような12のショートストーリー。

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人形たちの白昼夢 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    人形と青いリボンが登場する12のストーリー。
    どれも静かで仄暗い雰囲気を纏っていて、ダークファンタジーのようにも感じる。

    以下、印象的だったお話。
    ・「スヴニール」※

    ・「ビースト」
    美しい文体で語られる神秘的な物語。
    立派な家ほどの大きさがある山の獣"マムウ"。"

    0
    2025年04月21日

    Posted by ブクログ

    人形と青いリボンが見せてくれた世界は、上品で美しいのに、儚さと残酷も配合されていて、だからこんなにも心を掴んで離さない。
    もっともっと人形たちの白昼夢を覗いてみたい。

    0
    2024年11月13日

    Posted by ブクログ

     美しさを究極にまで言語化すると、この小説みたいな感じになるんだろうなと思う。美しさと絶望は、少し似ている。
     また作中には、美しいものを愛する者たちが多く登場する。「美しさを愛する」と言えば聞こえは良いけれど、それは、そうではない世界が受け入れられない潔癖さをも意味する。決して生き物として強いとは

    0
    2024年01月06日

    Posted by ブクログ

    美しいものはなぜ哀しいのか
    全ての話が美しく刹那的でほんのりと哀しい顔を持っていた。
    静かで優しい夜のようなお話。寝る前に優しい灯りの中で読むのがぴったり

    0
    2023年10月30日

    Posted by ブクログ

    全ての編が全く異なるお話で楽しめた
    どの短編もとても壮大な物語の中のたった一部分のような気がしてこの短編の超長編作品を読みたい
    千早さんはなぜこんな想像もつかない世界を言葉に表せるのだろう
    中でもお気に入りは『ビースト』というもののけ姫を凝縮したようなお話
    何度でも読み返したい

    0
    2023年09月25日

    Posted by ブクログ

    どうしてこの本を手に取ったのかはもう思い出せないのですが(この本が先だったのか、透明な夜の香りが先だったのか)私が「物視点萌え」を拗らせた原因になった本です。

    1話数ページの短編集。こことは違う世界かもしれない、不思議で美しく独特な輪郭の短編集。

    好きなのは「スヴニール」「ビースト」「ワンフォー

    0
    2023年09月24日

    Posted by ブクログ

    「青」「人形」がキーワード。あとは「金色」ときどき「赤」。

    帯に書いてある通り、「ここではないどこか」の物語。
    ありえない。けどありえそうな 現実のようなファンタジーでした。

    全ての物語が繋がっているようで繋がっていない。繋がっていないようで繋がっている。

    0
    2020年11月15日

    Posted by ブクログ

    人形を題材に色んな物語が詰まった短編集。
    残酷なものや、不思議なもの、寂しいもの、温かいもの、色んな雰囲気の物語なので、飽きないけど好みが分かれるかも。
    どれも短めなので通勤中にサクッと読めるのが良かった。
    初めて読んだ作家さんだけど、料理の描写が好きだなー!どれも美味しそうに感じる。

    0
    2025年02月22日

    Posted by ブクログ

    短編集だけど一つ一つの物語が丁度いい長さで読み応えもあった。
    色々なテイスト(?)の物語が入っているからどんな人でも必ずお気に入りが見つかるはず。
    自分はどれもすごく面白かったしお気に入りも沢山あるけど1番のお気に入りは「ワンフォーミー・ワンフォーユー」。
    思わずメモに記録してしまったくらい最後の文

    0
    2025年02月02日

    Posted by ブクログ

    「コットンパール」
    嘘をつく女、嘘をつけない男、少女の腹話術人形、偽物の真珠、蜘蛛、首と足首。モチーフのきらめきがいい。

    「プッタネスカ」
    プッタネスカは「娼婦風」という名の辛味のトマトパスタのこと。主人公につけられたグレナデンという名前は柘榴の果汁の赤いシロップのことで、グレナデンの慕う姉貴分の

    0
    2024年11月03日

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