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Posted by ブクログ 2024年01月06日
美しさを究極にまで言語化すると、この小説みたいな感じになるんだろうなと思う。美しさと絶望は、少し似ている。
また作中には、美しいものを愛する者たちが多く登場する。「美しさを愛する」と言えば聞こえは良いけれど、それは、そうではない世界が受け入れられない潔癖さをも意味する。決して生き物として強いとは...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月14日
もう10年ほどの仲になる、わたしの根幹を開けっぴろげにしてみせているほど、文芸的な意味で信用している友人から、どっさりと荷物が届いた。その殆どは文具であったが、ひときわ異様な妖しさを放っていたのはこの本だった。
わたしは他人から本を贈られたことがない。本が好きだと公言してはいるが、「もう持っているか...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月24日
どうしてこの本を手に取ったのかはもう思い出せないのですが(この本が先だったのか、透明な夜の香りが先だったのか)私が「物視点萌え」を拗らせた原因になった本です。
1話数ページの短編集。こことは違う世界かもしれない、不思議で美しく独特な輪郭の短編集。
好きなのは「スヴニール」「ビースト」「ワンフォー...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月16日
12の短い物語には人形と青いリボンが必ず登場するけれど、時も、場所も、人も違っていて、様々な人としての残酷さとか尊厳とか、人生の悲しみや面白味などを浮かび上がらせてきます。青のリボンと対象的に血の色である赤も印象に残ります。どの物語も余韻が残ります。焼け野原になってしまった残骸の中からキラリと光る透...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月27日
美しく、力強く、儚い物語。
美しい文章に溺れる体験ができる。
ショートストーリーだが、それぞれの物語で人形、青い眼といった共通のモチーフがあらわれる。
人形はまさに人の形をしている。
そこに人間はさまざま感情を投影したり、同一視したり、時には攻撃性を向ける。
この物語の人間たちはどこか失感情...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月10日
千早茜さんがインタビューで言っていた。
エッセイでは本当の自分を全て書けない
小説の方が(もちろん、全て本当の自分ばかりではないけど)本音の部分を描き入れる事ができる、と言うようなお話しでした。
千早茜さんの作り出す、透明感のある世界は
幻想的であり 清々しい。
深い心の奥底の方に溜まっているも...続きを読む
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