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Posted by ブクログ
ほっこりする物語を書く方です。以前のお花屋さんの本を読んで、お花を思わず買いに行ってしまいましたが、お雛様を買いに行く気にならなかったのは良かった。あれは場所もとるし、いまの季節に飾ったら、来年まで飾らなきゃならない。
森岡人形では雛人形の頭を専門に作る頭師だ。昔ながらの手仕事だ。恭平は八代目。父はぽっくり逝ってしまい、仕事の引き継ぎがなかったので苦労した。
六代目が作った雛人形の修繕を頼まれて引き受ける。昔の雛人形は令和の今よりも大きくて貫禄がある。
ある日フィリピンパブのクリシアさんが、履歴書を片手に森岡人形を訪れた。頭師になりたいとのこと。その後順調に技能を身につけていく。
同級生の溝口寿々花が子供のモモちゃんを連れて出戻ってくる。恭平は再婚を勧められるが、彼女の真意を聞けずにいる。
Posted by ブクログ
老舗人形店で、亡き父の後を継いで若き八代目社長となった森岡恭平。
高校生の頃はボート部で、女子にも人気があったが、その頃から跡継ぎとして人形の頭作りもしており、忙しくて婚期を逃していた。
職人の高齢化も進んでいるが、良い手立ても思い付かないまま、ここまできた。
そんな折、職人たち行きつけのフィリピンパブで働くクリシアという女性が、ある職人が弟子にしてやると言ったとやって来た。
クリシアは日本の雛人形に興味を持ち、その知識もしっかりしていて、職人になりたい!という意気込みは凄かった。
そんなこんなで、人形業界や恭平の未来はどうなっていくのか…
人情味溢れる中、日本の伝統継承についても何か投げ掛けているのかな?と思わせるお話。
2026.6.11
Posted by ブクログ
このお話の舞台である鐘撞市(かねつきし)は人形の町として知られ、節句人形の製造元が多い所です。
その中で、創業180年の森岡人形の社長が、森岡恭平(もりおか きょうへい)で、八代目の当主にあたります。恭平は、鐘撞高校のボート部出身で、当時は主将、今はコーチをしています。
職人の高齢化と後継者不足により、毎年、何軒かの製造元が廃業していく中、森岡人形もその不安は例外ではありません。
そんな中、ひょんなことから、職人見習い候補が現れます。町の飲食店で働くフィリピン人女性 クリシアさんです!
お話の冒頭では、恭平のこと、鐘撞市のこと、森岡人形の職人たちのこと、ボート部のこと、町の人たちのことが、丁寧に語られます。クリシアさんが、森岡人形の門を叩くキッカケを作ったのも、ある職人さんの失敗からだったのですが、冒頭から説明を受けているので、あの人だったらさもありなん、という感じで理解できます。
雛人形は、頭師(かしらし)、着付師、髪付師、小道具師、手足師といった多くの職人の分業で作られます。それぞれが、経験がものを言う、まさに職人技の世界を持っています。だから、こだわりも強く、人間関係も難しくなります。
マンション化による住居の変化などで雛人形も様変わりしています。そして、追い打ちをかけるような少子化と後継者難。
さあ、八代目の恭平は、この苦難をどう乗り越えるのでしょうか?
クリシアさんは、男社会の徒弟制度・伝統的日本文化の雛人形製造元において、森岡人形の救世主となりうるのでしょうか?
さらに、鐘撞高校ボート部はライバル校に勝てるのか?
恭平(37歳・独身)の結婚はどうなる?
興味が尽きないお話を、お仕事小説の名手 山本幸久氏が紡ぎます。
ひなまつりの今日をきっかけに読んでみませんか。雛人形のウンチクも覚えられますよ♡
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