人形姫

人形姫

950円 (税込)

4pt

4.8

亡き父のあとを受け、森岡恭平が社長を務める森岡人形は、低迷する売上、高齢化した職人の後継者不在、果ては社長自身の婚活……と、問題が山積。そんなある日、職人たちが足繁く通うパブで働くクリシアというフィリピン人女性が、社屋を訪ねてきた。職人の一人が、酔った勢いで「俺の弟子にしてやる」と、彼女に約束したと言うのだが――。老舗人形店を舞台に繰り広げられる人情味いっぱいの、笑って泣ける人生讃歌。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    家業を継ぐと、多分それほど違和感なく決めて創業180年の人形店の八代目社長を務める森岡恭平37歳、高校時代はスポーツマンで女生徒の熱い視線を集めていたのになぜか独身の、平均年齢73歳の従業員を率いる社長業と業界団体と高校ボート部コーチの目まぐるしい生活をほのぼの描いた、ゆっくり沈む夕日の様に静かな物

    0
    2025年06月24日

    Posted by ブクログ

    優しい小説でした今回も。知らない雛人形師の話には興味深いし後継者問題もしっかり描かれてて、漕艇と人形師はまるで同じとか いいですね。もっと寿々花にモモに出てもよかったし四年半後は恭平じゃないのがズラしなのかなぁ要らんけどと思った。コロナも書かれてて未だにマスクの効果を数字にしてくれよ、ワクチン打って

    0
    2025年03月30日

    Posted by ブクログ

    山本幸久の小説は「お仕事小説」に分類されるのかもしれない。
    これまでも広告制作の会社の仲間たちや義手や義足を作る人、屋台のおでん屋さん、いろいろな仕事について小説を通して知ることができた。
    そして、小説の登場人物が別の小説にひょっこり出ていたりするのも楽しい。それぞれが全然違う世界ではなく、山本幸久

    0
    2025年03月28日

    Posted by ブクログ

     このお話の舞台である鐘撞市(かねつきし)は人形の町として知られ、節句人形の製造元が多い所です。

     その中で、創業180年の森岡人形の社長が、森岡恭平(もりおか きょうへい)で、八代目の当主にあたります。恭平は、鐘撞高校のボート部出身で、当時は主将、今はコーチをしています。

     職人の高齢化と後継

    0
    2025年03月03日

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