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Posted by ブクログ
群れから少しはみ出してしまった人たちを描いた短編集です。
読んでいてまず感じたのは、“ちゃんと生きようとしているのに、どこかうまく噛み合わない人”への視線のやさしさでした。
仕事や人間関係の中で少し浮いてしまったり、誰かと距離を縮めたいのに上手くできなかったり、登場人物たちはみんな少し不器用です。
派手な事件が起きるわけではないのに、その小さなズレや孤独感が妙にリアルで、読んでいると昔の自分の失敗や気まずさまで思い出してしまいます。
“一匹羊”という言葉も印象的で、一匹狼みたいに格好良く孤独なのではなく、“群れにいたいのに上手く馴染めない”感じがかなり人間臭いです。
誰かとうまく繋がれない寂しさと、それでも人を求めてしまう感じがじわじわ残り、読み終えたあとに少しだけ人に優しくなりたくなる一冊でした。
Posted by ブクログ
山本幸久の短編集、どの作品の主人公も、どこにでもいそうな、人間臭い人たちばかり。そしてどこにでもありそうな話で、とんでもない不幸があったりとか、ゴールデンラッキーがあったりということは一切ない。街中にあふれている普通の話ばかりである。
が、そういうのを書かせると上手いのが、この作者。どの作品も余韻がいいねんなぁ。「この後、この人はもう人頑張りするんやろな」とか「ちょっと一息入れるんかな」ってな終わり方。
こういうのを読むとじゃ俺も、今抱えているちょっとした(でも俺にとっては少々やっかいな)問題に手を付けてみよっかな…みたいな勇気が湧く。
山本作品の常連キャラもちょいちょい出ていて、そういうお楽しみもある。
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