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Posted by ブクログ
『水のそとの何か』
毎朝ベランダの手すりに置かれる水の入ったペットボトル。猫丸先輩の強引な推論。二つの推論。
『とむらい自動車』
事故にあった八木沢君。事故現場に花をたむけた大西君と猫丸先輩。「鈴木さん」を求めタクシーの運転手たちの争い。ミドリのおばさんの陰謀。
『子ねこを救え』
1匹だけ首輪をしてもらえない子猫。虐待と思い救出作戦。個体識別。
『な、なつこ』
憧れの人に会うために吸いかけ割り大会の主宰に力を貸した新井くん。割られたスイカの謎。
『魚か肉か食い物』
大食いの早苗が突然ジャンボ・ステーキを前に逃亡。左手に隠された謎。
『夜の猫丸』
残業中の八木沢君の会社にかかってくる謎の電話。宴会中の猫丸の推論。
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4-
前作『〜推測』の解説(怪説)で加納朋子に、短編タイトルに文字りネタ縛りを課していくことの苦しさを冗談まじりに指摘されていたが、本作ではその本人の作品『ななつのこ』を元ネタにしてきたことにニヤリとさせられる。
内容も良い意味で安定しているが、いささか先が読めるものもあり、驚きは少ない。もっとも、“ルリ子さん”など登場した瞬間にオチが想像できてしまうが、これはそういう狙いなのかもしれないし、先が読めたからと言って別につまらないわけではない。むしろ安心して読める分、心が多少荒んでいるときなどに読むと、思いがけず平静をもたらすかもしれない。ああ、なんだ、作中のスイカ割りと同じ効能だ。
ところで、裏表紙に“人気シリーズ第2弾”とあるが、紛らわしいことに、これはあくまで講談社からは2作目という意味で、猫丸シリーズは先に創元から3作出ているので本作はシリーズ5作目ということになる。
Posted by ブクログ
もともと本格調の密室殺人でデビューした猫丸先輩、いつのまにか路線変更して血なまぐさくないのどかな作品のみに登場するようになってしまったというのは作者の弁である。血なまぐさくないのは結構であるが、提出される謎はのどかではないものが多い。そこがこの作者の一連の作品の魅力であろう。ちなみに今回のお気に入りはあらすじの二番目のタクシーの問題である。事故現場に次々とタクシーが迎えにやってくる。その場所に居合わせた人間は呼んでいないのに。誰が何の為にというお話である。なるほどと膝を打つ解答に感心したのだが、犯人はわからずともモデルになった場所はわかった。杉並区の○○坂であろう。犯人以外の指摘ができたのはこれがはじめての経験であった。
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小説・文芸
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