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Posted by ブクログ
顔馴染みのミーナから猫の世話を頼まれた「俺」。
約束通り餌をやりに行けば、ソウルにいるはずの飼い主が殺されていた。
事件を担当した刑事の茂木から、猫を飼うのに必要なものを教えてもらう「俺」。
かくして、猫の世話をしながらミーナを殺したやつを「俺」は捜し始める。
「俺」もすっかり年を取り中年どころか初老のおじさんになっていた。
そんな「俺」が慣れないながらも猫の世話をし、しかも癒されている図はなかなか微笑ましいものだった。
若い頃とは違って無理のきかない年齢なのに、相変わらずやってることは無茶が多い。
真相に迫っていく粘りも変わってはいないけれど。
何気なく話をし、どうでもいいことで笑いあう。
ちょっとした知り合い程度では相手のことなんてわからない。
「俺」が見ていたミーナと、見えていなかったミーナはまるで別人だった。
でも、これほど極端ではないけれどけっこうありそうな気はする。
無意識にでも、相手を選んで見せる顔を変えているって、多かれ少なかれきっと誰でもしてること。
それにしても猫は怖い。
飼い主の仇を取ろうとしたんだろうけれど、猫の執念は凄まじい。
そういえば、犬が祟るってあんまり聞かないような・・・。
結局猫はこれまでどおり「俺」のところに居つくようだし、次回の登場を楽しみにしよう。
Posted by ブクログ
そろそろだな。
作者、東氏も意図しているんだろうな。
連載当初、二十代の探偵が、今じゃ、50代半ば。
よくぞ、ここまで進めたものだと感心する。
本作の中で、次回あたりから、新シリーズに繋げるのかと思わせる布石が憎い。
ススキノの街を移動焼鳥屋から見るという。
情報屋としてやってゆくのかな。
例の松井を主人公にして。
ただ、相変わらず海外の探偵ものと同じように、着ているスーツ、装いに着いてのディテールは欠かせないな。
フィリップマーロウとはいかないけども。
派手さはないが、滲み出る中年の哀愁というものを感じさせる一冊でした。
次あたりで、完結かな。
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