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Posted by ブクログ
理由もわからないままトラブルに巻き込まれ、いつものことがけれどやくざから追われるはめになった「俺」。
かつてススキノを席巻したモンローから、久しぶりの連絡を受けた「俺」は、面倒がりながらも結局は手を貸すことになる。
過去から這い出てきたような女の存在は、「俺」を思いもよらぬ事態へと引きずり込んでいく。
あるのかないのか、まるで信憑性のない蜃気楼のような「印紙」を追い求め、入り乱れる人間たち。
損得勘定で動く彼らには、真実はいつまでたっても見えないのだろう。
自分たちの見たいものしか目に入らないし、自分たちの信じたいものしか信じないのだから。
何ごともほどほどがいい。
過ぎたるは及ばざるがごとし。
モンローは過ぎた美貌が仇となって、自分自身も周りも振り回され続けた一生だったように思う。
光に害虫が集まるように、モンローのもとには負のエネルギーが集まってしまったのかもしれない。
モンローは幸せだったのだろうか?
幸せになることが、幸せでいることが、幸せでいつづけることが、怖かったんだろうか?
「俺」の後悔が、切なく哀しい。
Posted by ブクログ
シリーズ1作目「探偵はバーにいる」に登場したあのモンローから、四半世紀ぶりに「お願い。助けて」と言うメールが来たところから周囲が慌ただしくなり、それから最後までハラハラしながらも懐かしくなったり悲しくなったりする話だった。
とにかくモンローと一緒になって追っ手から逃げようとする前半と、大切な人を守ろうと戦う後半で流れが一気に変わっていて飽きない。
消えた少年もそうだったけど、誰かを守ろうとする時の主人公〈俺〉が格好良い。
事件の解決法はなかなか気持ちの良いものだったけど、その後に判明する事件のその後と、真相があまりに悲しい。心に残る名作です。
Posted by ブクログ
あー、モンローかぁ。そうかぁ。
そうくるかぁ。
長く続くシリーズで実際にも同じ時間がたっているのが
リアリティがあるなぁ。
「俺」もいちいちネットカフェに入るんなら
携帯持てばいいのに・・・となるけれど。
そこが「俺」らしさ。
いい加減だし、悪いことばっかりしてるけど
意外ときちんとしていて
意外と真面目、なんだよなぁ。
人に対しては。
中年のデブの便利屋だけど、
いい味出してきてますなぁ。
聞潮庵のおばあちゃん達には長生きしてほしいなぁ。
これまた、いい味だしてます。
モンローの人生の後半は
悲しくて、切ないことばっかりだった、というわけではないのかしら
あまりに最期が哀しい。
モンローの描写で
スタイルの良さが顔が老けたのを際立たせるとか
25年前なら可愛かった仕草。。。とか
中年おばさんへの容赦ない描写に
現実を感じる。
やっぱり、そうなんだぁ。
若く見えるとか美魔女とか言うけど
んー、やっぱりそう見えてんだなぁ。
聞潮庵のおばあちゃんになるまでの間の
素敵な歳のとり方って
どっかに見本がないかしらねぇ
と、つい、そこに食いついてしまう私。
Posted by ブクログ
ススキノ探偵シリーズ11作目。
1作目に出てきたススキノで断トツNO.1デリヘル嬢「モンロー」が再登場する。
当時から25年が経過。
心身ともに落ちぶれたモンローに若干ショックを受ける。
しかしそれはあくまでも輝かしい過去を知っている主人公・「俺」の描写であり、他の登場人物からは『美人』『綺麗』と言わている。
細かい部分ではあるが、
そのフォローの仕方というか、さりげない表現力にやたらと感心した。
もちろん物語自体も面白い。
シリーズお馴染み・桐原や種谷の活躍、夕張でのカーチェイス、北海道からの脱出・・・。
いよいよ50歳を越えた主人公・「俺」が今後どんな活躍をするのか、
次回作はまだ刊行されていないが、楽しみ。
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