深いの検索結果

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  • 審判
    3.0
    ある朝突然、平凡な若い銀行員ヨーゼフ・Kは理由もなく逮捕される。告発の理由をつきとめようと懸命に努力するが、予審判事の前に出ても、弁護士と面談しても、教誨師と問答を交わしても誰一人、真相に触れようともしない。正体不明の貧民窟にある法廷へと不規則に呼び出される奇妙な日常、いつ終わるとも知れぬ不安な日々。結局、確かなことは何一つわからないまま……。二十世紀を突き抜け、今もなお世界の思想や文学に大きな衝撃を与えて止まない第一級の名著。
  • 君は永遠にそいつらより若い
    4.0
    身長175センチ、22歳、処女。いや、「女の童貞」と呼んでほしい――。就職が決まった大学四年生のだるい日常。その底に潜む、うっすらとした、だが、すぐそこにある悪意。そしてかすかな希望……? 芥川賞受賞作家の鮮烈なデビュー作。
  • 若き実力者たち
    3.8
    ノンフィクションの巨星、沢木耕太郎のデビュー作! 小沢征爾、市川海老蔵(のち十二代目團十郎)、唐十郎、山田洋次、尾崎将司……。1970年前後に華々しく登場し、常に時代を騒がせ、リードし続けた12人の若きヒーローたち。彼らの多くは、今も輝きを失っていない。20代半ばだった著者が若き日の彼らの実像に迫り、新たな人物ノンフィクションを確立した画期的作品。この40年の意味を今また問い直すために――。
  • パンツの面目ふんどしの沽券
    4.1
    十字架上のイエス・キリストの下着はパンツか、ふんどしか、腰巻か。幼少期に芽生えた疑問を手がかりに、長じて作家となった著者がパンツ・ふんどしをめぐる世界史的な謎の解明に挑む! 前人未到の試みとして連載中から話題騒然となり、没後、「最も米原さんらしい本」と評される、抱腹絶倒&禁断のエッセイ。
  • シリコンバレー精神――グーグルを生むビジネス風土
    3.8
    「シリコンバレーで今何が起ころうとしているのか、この目で見きわめたい。産業の大変革を身体で実感したい」。1994年10月、同地に移住した著者は、ネット革命とバブル崩壊の一部始終を目撃し、マイクロソフト帝国の変質と、リナックス、グーグルの誕生に注視する。技術と経営と投資家の幸福な結びつきと、その背後の「変化を面白がる楽天主義」を明快に、余すところなく伝えるスリリングな1冊。
  • 遠い朝の本たち
    4.1
    人生が深いよろこびと数々の翳りに満ちたものだということを、まだ知らなかった遠い朝、「私」を魅了した数々の本たち。それは私の肉体の一部となり、精神の羅針盤となった――。一人の少女が大人になっていく過程で出会い、愛しんだ文学作品の数々を、記憶の中のひとをめぐるエピソードや、失われた日本の風景を織り交ぜて描く。病床の著者が最期まで推敲を加えた一冊。
  • アマル-黎明の出雲伝説- 1
    完結
    4.0
    悠久の時を超え、伝説の巫女姫がいま蘇る!? 彼女は、大和王朝の圧政に苦しむ出雲の人々の救世主となりえるのか!? ドラマチック古代ファンタジー!!
  • 親子という病
    3.6
    すべての親子は、気持ちワルイ。親が子の幸せを願う思いは無償なのか!? 子が親を慕う気持ちに偽りはないのか!? 「家族よ、ありがとう」「ビバ!親子」というメッセージが増加する日本社会。誰もが切実に悩み、求める「幸福な親子関係」はあるのか。親子の病理の根源を探り、処方箋を提言する。(講談社現代新書)
  • ビジネスマンの精神病棟
    4.0
    男たちは家族を持ち、日々の仕事に打ち込み、日本の繁栄を支えてきた。何が原因で彼らの人生はなぜ挫折したのか? 何がきっかけで彼らの心はなぜ崩壊してしまったのか? 20年以上にわたって精神科の医師として治療を続けてきた著者が、心病める12人の不器用な男たちの人生の軌跡を描く「愛と冒険」の物語。
  • 脳の見方
    3.7
    長い進化の時間の中で、ヒトは巨大な脳を手に入れた。取り出してしまえば、柔らかそうな、丸みを帯びた、灰色の物体に過ぎないこの器官が、ヒトを知る鍵であるらしい。私たちがものを考えるとき、そこでは何が起こっているのだろうか。真実とは一体どこに存在するのか。ゲーテからウオノメまで、自在な角度から論じ、脳とは何かに迫っていく。『唯脳論』へと続くエッセイ集。
  • ケルトの薄明
    3.7
    「人間が見たり聞いたりしたものは生命の糸である」(イエイツ) 自然界に満ち満ちた目に見えない生き物、この世ならぬものたちと丁寧につきあってきたアイルランドの人たち。詩人であり、劇作家・思想家であるイエイツは、自ら見たり聞いたりしてケルト民族に伝わる妖精や超自然的な生き物たちのフォークロアを採集した。そこには、無限なものへの憧れ、ケルトの哀しみにあふれ、不思議な輝きを放ち続ける。カットにケルト美術を用い、イギリス・アイルランドフォークロア研究者による的確な翻訳で、ケルト民族の情感を生き生きと伝える。
  • バカのための読書術
    3.4
    学校は出たけれどもっと勉強したい人、抽象的な議論がどうも苦手だという人。そういう「バカ」たちのために、本書はひたすら「事実」に就くことを指針とし、インチキ現代思想やオカルト学問、一時の流行に惑わされず、本を読み勉強するための羅針盤となるべき一冊である。本邦初「読んではいけない」リスト付き。
  • 行儀よくしろ。
    3.7
    「教育論」となると、学校教育を論じることになりがちだ。しかし、世の大人にとってもっと身近な、自分がすべき教育のことを忘れてはいけない。お葬式でどういう態度をとるか、困っている人をどう助けるか…などは文化の中にあることで、その文化を継承させていく責任が大人にはある。美しい日本人を育てるための教育論。
  • 時間旅行は可能か? ――相対性理論の入り口
    3.0
    タイムマシンをつくって過去や未来へ行くことはできるのか? われわれを取り囲む時間や空間は、どうなっているのだろうか……。 時間旅行という人類の夢を追いながら、宇宙とは何かという根源的な問いに答えていきます。
  • ケータイ小説は文学か
    3.5
    なぜケータイ小説はウケたのか? ケータイ小説を文学として認め、その構造を徹底的に分析する刺激的な試み。リアルとリアリティー、二項対立の構造、作られた「本当」の気持ち、ホモソーシャル、セックスは軽いか……。小説の「読み」「書き」に起こる異変を解き明かし、現代文学の新しい境地を見出す。
  • 落語手帖
    3.0
    世界に稀有な「落語」という芸が、ひとつの頂点を極めていた昭和30年代中期。落語に淫した随筆の名手が、その楽しさを愛惜をこめて描く。客席から見た、昭和の名人たちとその芸。落語があざやかに人間を描く様。服飾や食べ物、特殊な言い方など、知っていればさらに落語鑑賞の愉しみが深くなる知識。現代の落語ファンも必読の一冊。
  • アーサー王ロマンス
    3.1
    戦いと愛と聖なるものを主題に繰り広げられる一大中世英雄ロマンス。円卓の騎士たちと聖杯探求の旅、王妃グィネヴィアと湖の騎士ランスロットとの恋、トリスタンとイゾルデの悲恋など、神秘と謎に満ちた英雄の物語の数々。そのエッセンスのすべてをきわめて分かりやすく凝縮した、アーサー王伝説の入門にうってつけの一冊。
  • 経済大転換 ――反デフレ・反バブルの政策学
    3.5
    イラク戦争以後、アメリカの一国決定主義がますます突出し、世界は「分裂と不安定の時代」に入っている。一方で、経済状況は当分の間、世界同時デフレから抜け出せそうにない。それに苛立つかのように、日本国内ではバブル待望論が絶えないが、アメリカの景気頼みの日本経済回復シナリオは非常に危うい。むしろ地方へとデフレが波及し、さらに深刻化していく恐れがある。もはや古い時代の発想は通用しない。思考および政策の大転換が必要だ。日本経済の位相を確かな目でとらえた渾身のメッセージ。
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)
    4.0
    デンマーク国王が急逝。王子ハムレットが喪に服すなか、父の弟すなわち彼の叔父は早々に母を娶り、王権を引き継いでしまう。ある日、悲嘆に沈む彼の前に父王の亡霊が現れ、自分が弟に暗殺されたことを告げる。復讐を誓ったハムレットは苦悩を重ねながらも、徐々にその実現に近づくに見えたが、しかし、叔父は彼に対しさらなる姦計を仕掛けていた……。シェイクスピア戯曲の真髄を画期的な訳文で現代に甦らせた永遠の名著。訳者自身による詳細を極めた脚注を付す。
  • スタバではグランデを買え ――価格と生活の経済学
    4.0
    スーパーで88円のお茶を、自動販売機で150円で買うのはなぜか? ケータイ料金は、なぜ複雑なのか? 100円ショップの安さの秘密はどこにあるのか? グランデサイズがお得な価値設定なのはなぜか? 身近な生活で接する価格をやさしい経済学で読み解く。価格のカラクリを知りたい消費者のための経済学入門。
  • ダメな議論――論理思考で見抜く
    3.6
    ニート問題から財政赤字、平成不況まで、いかにももっともらしい議論がメディアを飛び交っている。じつは国民的「常識」の中にも、根拠のない“ダメ議論”が紛れ込んでいる。そうした、人をその気にさせる怪しい議論を、どのようにして見抜くか。そのための五つのチェックポイントを紹介し、実例も交えながら、ダメな議論の見抜き方を伝授する。論理思考を上手に用い、真に有用な情報を手にするための知的技法の書である。
  • ユーモアの鎖国
    4.0
    戦争中には、戦死にまつわる多くの「美談」がつくられた。ある日、焼跡で死んだ男の話を耳にした。その死に「いのちがけのこっけいさ」を感じた時、数々の「美談」に影がさすのを覚えた。そして自分の内の「ユーモアの鎖国」が解け始めたのだ。戦中から今日までに出会った大小の出来事の意味を読みとり、時代と人間のかかわりを骨太にとらえた、エピソードでつづる自分史。
  • 正しい大人化計画――若者が「難民」化する時代に
    3.6
    ひきこもりやフリーター、ニートなど、自分の生き方が定まらず、あてどなく漂う若者が増えている。こうした若者の「難民」化は、本人にとっても社会にとっても決して望ましいことではない。だからといって彼ら/彼女らを非難しても意味はない。いま本当に必要なのは、若者を絶望させないための仕組みを構築することである。教育、法、労働という三つの側面からそのためのプログラムを構築する本書は、若者自身のよき生とよき社会を実現するための必読の書。
  • パラサイト・シングルの時代
    3.5
    30歳を過ぎても親元に同居して、レジャーに旅行にブランドものに、リッチな生活を謳歌する気ままな独身男女――パラサイト・シングル。今の日本には、こんな連中が1000万人もいる! 一体なぜ、こうした層が現れ、増殖したのか? 自立と苦労を厭い、現状維持を望む彼らが担う日本社会の未来像とは? 精緻な社会調査と分析をもとに、いつのまにか一大勢力となったパラサイト・シングルの実態を探り、変わりゆく現代日本人の生活と、その未来を鋭く洞察する。
  • 閉塞経済 ――金融資本主義のゆくえ
    3.7
    サブプライムローン問題はなぜ起こったのか。格差社会はなぜもたらされたのか。バブルの発生・崩壊のメカニズムと、七〇年代以降の世界のお金の流れを押さえた上で、「構造改革」と「金融自由化」により長期不況を脱する主流派経済学の限界を指摘し、日本社会の現状と将来を見据えた新しい経済学の可能性を探る。
  • コメント力――「できる人」はここがちがう
    3.5
    職場でもプライベートでも、毎日のようにコメントをすることが求められている。そんな時、切れ味がよく、自分のオリジナリティのある一言を言えるかどうかで、「おもしろい人」「できる人」だ、という評価が決まってしまうのである。この本では、優れたコメントの例を挙げ、どこがどう優れているのかを、クイズ形式で納得していくことができる。そうすることで、そのコツをつかみ、「コメント力」を意識化して磨いていくことができるのである。文庫版のための長いエピローグを付す。
  • アジア おいしい話
    3.3
    あぁなんておいしい! と舌鼓を打つ時、その料理の向こうにあるおいしさの秘密を知りたくなる。固いごぼうやにんじんをふんわりと仕上げるベトナムのおろし金、蒸し焼きには欠かせないバナナの葉、煮えた野菜とココナッツ殻のしゃもじとの絶好の相性……。アジアを旅して、あちこちの家の台所や店の厨房、市場の軒先、路上の雑貨屋で見て、聞いて、教わった、おいしさのコツ。
  • 日本のナショナリズム
    3.0
    近代日本のナショナリズムはどこで道を誤ったのか。戦前日本のナショナリズムが迷走し、暴走した原因を追究する論考。現代の東アジアにおけるナショナリズムが惹き起こしてきた領土や歴史認識をめぐる各国間の軋轢を再考察し、東アジア共同体構想を含め、ナショナリズムを超えた東アジアの未来像を展望する。
  • 辰巳屋疑獄
    3.5
    大坂の炭問屋「辰巳屋」は、正徳のころ掛屋(大名相手の金融業)も営む豪商であった。手代460人、家財200万両(現在の2000億円相当)という大企業に跡継ぎ問題が起こると、大坂じゅうの商家、江戸幕府や武士役人の世界、京の公家の世界をも巻き込む一大疑獄事件へと発展した。大岡越前守の日記に登場する史実をもとに、奉公人・元助の目を通して事件のてんまつを描く。
  • テロルの決算
    4.2
    本作はもはや伝説。沢木耕太郎の最高傑作がついに電子書籍化! あのとき、政治は鋭く凄味をおびていた。ひたすら歩むことでようやく辿り着いた晴れの舞台で、61歳の野党政治家は、生き急ぎ死に急ぎ閃光のように駆け抜けてきた17歳のテロリストの激しい体当たりを受ける。テロリストの手には、短刀が握られていた。社会党委員長・浅沼稲次郎と右翼の少年・山口二矢――1960年、政治の季節に交錯した2人のその一瞬、“浅沼委員長刺殺事件”を研ぎ澄まされた筆致で描き、多くの人々の心を震わせたノンフィクションの金字塔。第10回(1979年)大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。
  • 日本銀行は信用できるか
    3.9
    日銀の責任を問い直す。なぜデフレを怖れず、利上げを急ぐのか? もっとも信頼される学者が金融政策の病根に迫る! 日本経済最悪のシナリオ、デフレが進行している。内需も外需も総崩れの現在、政府は日銀に金融政策をまかせきりにするのではなく、インフレ目標を設定せよ。信頼の高い学者の緊急提言! (講談社現代新書)
  • ありふれた魔法
    3.5
    城南銀行五反田支店の次長・秋野智之は、部下の森村茜が担当する顧客に謝罪するため、顧客の別荘がある箱根に茜とともに向かう。その帰り、ふとしたきっかけで涙を見せた茜に、智之は胸がつまるような息苦しさを覚える。次第にお互いの距離が近づいていく二人だが……。妻子ある銀行員を主人公に、リアリズムの名手が描く、心を深く打つ恋とその人生の行方……。
  • つっこみ力
    3.5
    世の中をよくしていくために、「正しい」議論をしていこう! ってそれは大いにけっこうですけど、でもその議論、実は誰も聞いてなかったりなんかしてません? ちょっと、エンターテイメント性に欠けてない? そこで本書でおすすめするのは四角四面な議論や論理が性にあわない日本人におあつらえ向きの「つっこみ力」。謎の戯作者パオロ・マッツァリーノによる本邦初の「つっこみ力」講演(公演)会、おせんにキャラメルほおばりながら、どうぞ最後までお楽しみくださいませ。
  • 笑ってケツカッチン
    4.7
    にせの連絡電話にだまされて雑巾長靴持参で登校し大笑いされた中学時代。“瞬間湯沸器”の父に対抗してのハダシの家出? テレビ局につとめてみればここはふしぎな世界、そもそもケツカッチンとは何ぞや。時間に追われながらも友あり旅ありおいしいものあり、たくみにゆとりを作っての、ちょっとうらやましい人生。
  • 「脳」整理法
    3.6
    おびただしい量の情報やモノに囲まれ、脳が悲鳴をあげている。現代人がより賢明に清々しく生きるためには、脳をどのように使いこなせばよいだろうか? その鍵は、森羅万象とのかかわりのなかで直面する不確実な体験を整理し、新しい知恵を生み出す脳の働きにある。本書では最新の科学的知見をベースに「ひらめきを鍛える」「幸運をつかむ」「他人とうまくつき合う」「チャレンジする勇気をもつ」など切実な課題にも役立つ、脳の本質に即した〈生きるヒント〉をキッパリ教えます。
  • 戦争倫理学
    3.5
    九・一一以後、世界は戦争に向かって地滑りを起こしているのかもしれない。こうした状況にあって、ともすると人は戦争が生み出す悲惨な現実に慣れてしまい、正気を失ってしまう。まやかしの論調にのせられないためには、戦争に関する最小限の議論を知っておく必要がある。戦争抑止の道を探る戦争倫理学の試みである本書は、同時多発テロに端を発する米国の軍事行動、ロールズの原爆投下批判、憲法九条問題などの重要論点を整理しながら、戦争について冷静に考え、実りある議論を行うための重要な手がかりを与える。
  • あぶない脳
    4.0
    羞恥心がない、すぐキレる等近頃あぶない人が増えている。しかし、われわれの脳は、本来かなりあぶないものである。脳は働き者で精密だが、その分実に繊細で、構造も機能も、微妙なバランスの上に成り立っている。ひとつ間違えば、取り返しのつかないことも起こる。その一方で、適切に育み、うまく扱えば、人生を成功と幸福に導いてくれるものとなる。身近な話題をもとに脳科学の知見を敷衍、「あぶない脳」から浮かび上がる、武器としての脳科学。
  • 世界同時不況
    3.3
    2008年秋、米国を震源に発生した金融危機は、瞬く間に世界同時不況へと拡大した。100年に1度の未曾有の事態といわれる今回の不況は、1930年代の世界大恐慌から何を学べるのか? 現在、起こりつつある事象と当時の推移を緻密に分析し、さらに昭和恐慌や平成の「失われた10年」とも比較しながら、世界および日本がこの危機から脱出するための方策を緊急提言する。
  • 感光生活
    4.0
    「その日も、呼び鈴は、いつにもまして、権力的に鳴った。その瞬間、わたしは神経を逆なでされ、理由もなく押したひとに反感を抱いた」(「隣人鍋」)。日常と非日常との、現実と虚構との、わたしとあなたとの間の一筋の裂け目に、ある時はていねいに、ある時は深くえぐるような視線をそそぐ15の短篇。
  • 妻との修復
    3.4
    できる男ほど、妻とアブない。妻の機嫌をとる秘訣から、修羅場の研究まで。ストレスに苦しむ世の男性たちよ、妻という超獣と対峙し、家庭の平和を確保しよう。年代別の記念日の過ごしかた、悪妻との暮らしかたなど、読めばすぐ役立つ一冊。(講談社現代新書)
  • 癒しのランニング
    3.7
    肩が凝る、腰が痛いなど現代人特有の症状は走った方が良くなります。日常生活や仕事のストレス解消にも効果があるランニングは、今最も人気のあるスポーツです。最近ではうつ病の治療に効果がある、認知症の患者も症状の悪化がストップするなど、リハビリテーション施設なども注目をしています。本書はランニングを習慣化することで「心にパワー」をもたらすことを伝えます。「走ってみたい」と思っている方、必読です。(講談社現代新書)
  • 会社を変える会議の力
    4.5
    今日も日本中の多くの会社で、会議に対するボヤキが聞こえてくる。「時間のムダ」「資料づくりで一日が終わる」「何も決まらない」などなど。しかし実際、会議と名の付くもので、本当の会議の名に値するものは1割程度。あとはダメな会議や会議モドキだらけ。本当の会議とは問題解決の結論を出す(決める)会議のこと。会議を変えて組織を活性化させるためのヒント満載、これであなたの会議観も変わる! (講談社現代新書)
  • 排除の空気に唾を吐け
    3.9
    事件・犯罪の背景には「社会の病」がある。急速に進む「派遣切り」、餓死、無差別殺人など、事件・犯罪の背後に潜む「社会の病」は深刻化している。しかし、社会的弱者の連帯の絆は強まりつつある。日本中の悩める人よ、孤立するな! (講談社現代新書)
  • イギリス型〈豊かさ〉の真実
    3.8
    年収が低くても安心して暮らせる「福祉国家」の実情。雇用不安、経済危機、消えた年金、進む日本の社会保障制度崩壊。老後は年金だけで暮らせる、医療費・教育費は原則無料、失業保険は手厚い、誰もが安心して暮らせる「福祉国家」の実情とは。(講談社現代新書)
  • ビジネスマンの精神科
    3.5
    働く人のさまざまな精神疾患に迫る! 軽症うつが増加している。職場の「いじめ」・過剰労働などで悩む人も多い。最新の医学情報を盛り込みながら具体的な症例と精神疾患の基礎知識をわかりやすく解説。(講談社現代新書)
  • 中国経済の正体
    3.9
    成長か? 崩壊か? 世界経済への影響力、中国経済のこれからを読む入門書決定版。市場の特殊性、米中関係、環境問題、地下経済の闇など、現状から未来予想まで、最新情報・データも満載。中国型資本主義、高成長の理由と世界経済への影響力を検証する。内需主導の中国経済は世界不況から最速で回復、個人消費も飛躍的に拡大を続ける、上海万博後の成長を読み解く。(講談社現代新書)
  • 母親はなぜ生きづらいか
    3.6
    日本の「母親中心」の子育ての歴史をたどる。「子育て」要求の声が確実に強まっている。「少子化解消のために子どもを産む」「出産後は仕事に復帰」など両立不可能な期待に燃え尽きていく母親へのメッセージ。(講談社現代新書)
  • 疾走する精神 「今、ここ」から始まる思想
    4.0
    IT技術一つとってみても、米国を震源とするグローバリズムは強大な力を持つ。66億以上に人間が暮らす広い地球といえども、やがてどこもかしこも同じようになってしまうのではないか懸念もされている。だが「米国もone of themにすぎない」と気付くならば、世界は今までとは違う、多様性の宝庫=深い森に見えてくる。いま何を大切なものとして生きるべきなのか。横断する知を生きる、脳科学者が見つめた現代と未来とは。
  • 検察の正義
    3.5
    無理やり引きずり込まれた検察の世界で目にしたものは、刑事司法の「正義」を独占してきた検察が社会・経済の構造変革から大きく立ち後れている姿だった。政治資金問題、被害者・遺族との関係、裁判員制度、検察審査会議決による起訴強制などで大きく揺れ動く「検察の正義」を問い直す。異色の検察OBによる渾身の書。
  • 3年で辞めた若者はどこへ行ったのか ――アウトサイダーの時代
    4.0
    多くの会社で昭和の時代から続く風習や働き方が支配している。『若者はなぜ3年で辞めるのか?』で昭和的価値観に苦しむ若者を描いた著者が、辞めた後の「平成的な生き方」を指南する。“完全実力主義の企業で数千万円稼ぐ若者”“建築現場から人事部長に転身した若者”…、アウトサイダーたちの挑戦と本音が語られる。
  • 社会学を学ぶ
    3.3
    社会学とはどういう学問か。また、社会学を学ぶ理由は何か。これらはそのまま、「社会」とは何かという問いにつながる。本書では、著者自身の経験に即しながら、パーソンズの行為理論、マルクスの物象化論、レヴィ=ストロースらの構造主義、フーコーの言説分析、ルーマン/ボードリヤールのシステム論、柳田国男の習俗の思考、ベンヤミンのパサージュ論などを通して、これらの問いに答えてゆく。社会学の本質に迫る、渾身の入門書。
  • じろじろ日記
    3.0
    赤瀬川さんはどこでもじろじろしている。いつでもじろじろしている。すると、カラスはなぜ黒いのか、とか、函館の建物はなぜモスグリーンにぬられていたのか、とか、ニッサン・パオはなぜ「どことなく」違うのか、という大テーマがわいてきて、きっとこういうことなんだ、という答えまでわいてきてしまうのです。ヒトのこともモノのことも、今のことも昔のことも、目に飛び込んでくるものにはみんないわれがある。見ることの面白さ・楽しさを存分に味わえる極上の観察エッセイ。
  • 内部被曝の脅威 ――原爆から劣化ウラン弾まで
    4.3
    放射性物質を体内にとりこみ、長時間にわたって身体の内側から放射線を浴びる内部被曝。ヒロシマでの被曝後、六十年にわたり研究を続けてきた医師と気鋭のジャーナリストが、そのメカニズムを解き明かし脅威の実相に迫る。劣化ウラン弾などの大量使用により新たな様相を帯びる「核の脅威」に斬り込んだ、警世の書。
  • 増補現代思想のキイ・ワード
    3.5
    ドゥルーズの「リゾーム」、フーコーの「脱中心化」、バタイユの「蕩尽」、デリダの「ディコンストラクション」。80年代のニューアカデミズム、ポストモダンとは何だったのか? 世界を席捲した現代思想のキイ・ワードが、20年の歳月をへて、今よみがえる。新たに第5部を書き加えて、21世紀の思想状況に斬り込む「増補決定版」が、ここに登場! 現代思想はいま、どの地点にまでたどりついたのか。
  • 二十世紀(上)
    4.2
    二十世紀は戦争と革命の時代だったとも言える。一方で、一年ごとに見ていけば、意外にも大事件の起こった年は少ない。そんなふうに私たちは毎日を普通に生きているのだ。しかし、普通が激動に結びつくことは理解されにくい。一体、この百年で、何が変化し、何が変わらなかったのだろう? 生活レベルのことから、芸術、経済、政治まで、橋本治が、歴史の全体像を身近なものへと手繰り寄せる。
  • 希望格差社会――「負け組」の絶望感が日本を引き裂く
    4.1
    フリーター、ニート、使い捨ての労働者たち―。職業・家庭・教育のすべてが不安定化しているリスク社会日本で、勝ち組と負け組の格差は救いようなく拡大し、「努力したところで報われない」と感じた人々から希望が消滅していく。将来に希望が持てる人と将来に絶望している人が分裂する「希望格差社会」を克明に描き出し、「格差社会」論の火付け役となった話題の書。
  • 思考の補助線
    3.8
    幾何学の問題で、たった一本の補助線を引くことが解決への道筋をひらくように、「思考の補助線」を引くことで、一見無関係なものごとの間に脈絡がつき、そこに気づかなかった風景がみえてくる。この世界の謎に向き合う新たな視座を得ることができる―。「知のデフレ」現象が進む日本で、ときに怒りを爆発させながらも、「本当のこと」を知るために探究をつづける著者の、情熱的な思索の過程が本書である。自由軽快に、そして粘り強く考えるヒントを、自らの一身を賭して示す。
  • ヒトの見方
    3.3
    解剖学者の仕事はモノを見ること。じっと見ては考える。ヒトの顔はどうしてみな違うのか? ヒトにはなぜヒゲがないのか? 対象だけでなくそれを見ているヒトをも視野に入れて考える。『ヒトの見方』は、見えているモノがなにかというより、それがどう語られたかに注目するところから生まれたヒトの博物誌なのです。還元主義に陥った現代自然科学に苦言を呈し、生物進化に新解釈を導入し、昆虫採集の楽しみを語る。簡潔にして明快、現代最高の知性ならではの科学エッセイ集。
  • こころの情報学
    3.5
    情報とは生命の意味作用であり、ヒト特有の言語もその発展形にほかならない。すなわち、ヒトの“心”とは“情報”が織りなすダイナミックなプロセスなのである! それでは、機械で心をつくろうとする現代人の心とはいったい何か? 理系の知と文系の知を横断しながら、まったく新しい心の見方を提示する、冒険の書。
  • もてない男 ――恋愛論を超えて
    3.6
    歌謡曲やトレンディドラマは、恋愛するのは当たり前のように騒ぎ立てる。こういう時代に「もてない」ということは恥ずべきことなのだろうか? 「もてない男」の視点から、文学作品や漫画を手がかりに、童貞喪失、嫉妬、強姦、夫婦のあり方に至るまでを見つめ直す。これまでの恋愛論がたどり着けなかった新境地を展開する。
  • 岩波茂雄と出版文化 近代日本の教養主義
    3.5
    岩波茂雄が起こした岩波書店の興隆は、「学歴貴族」の栄光の時代に呼応しています。近代日本のアカデミズムは外来で急ごしらえであり、「前衛」という言葉で操作可能だと見抜いていたのが、岩波茂雄であり、日本のインテリの底の浅さを見抜いています。教育社会学者の竹内洋氏は、日本のアカデミズムのありようと出版産業の構造を、問い直し、解明します。一冊で二冊分の内容を持っています。(講談社学術文庫)
  • チェコスロヴァキアめぐり ――カレル・チャペック旅行記コレクション
    4.0
    故郷をこよなく愛するとともに、世界各地の多様な風景・風俗を愛したチャペックは多くの旅行記を遺している。本書は故郷チェコスロヴァキアの国内見聞記。子どもの頃から親しみ、童話の舞台にもなった風景や人々の暮らしを丁寧にあたたかく描くなかに、鋭い社会批評が挟まれる名エッセイ。イラスト多数。
  • 戦後の思想空間
    3.7
    いま戦後思想を問うことの意味はどこにあるのか。戦後民主主義を潮流とする戦後知識人の思想は、米国を中心とする世界システムのマージナルな部分として位置づけられた戦後空間の中で醸成された。しかし70年代を転回点に、米国の善意を自明の前提とした構造はリアリティを失っていく。こうした状況を踏まえて、西田幾太郎、田辺元の京都学派や和辻哲郎などによって唱導された戦前の「近代の超克」論を検証し、ポストモダンから〈戦後・後〉の思想へと転換する思想空間の変容を、資本の世界システムとの関連において鋭く読み解く戦後思想論講義。
  • ウェブ時代をゆく ――いかに働き、いかに学ぶか
    4.1
    現代は、江戸から明治に匹敵する「時代の大きな変わり目」だ。ウェブという「学習の高速道路」によって、どんな職業の可能性がひらかれたのか。食べていけるだけのお金を稼ぎつつ、「好き」を貫いて知的に生きることは可能なのか。この混沌として面白い時代に、少しでも「見晴らしのいい場所」に立ち、より多くの自由を手にするために……。オプティミズムに貫かれ、リアリズムに裏打ちされた、待望の仕事論・人生論。
  • 日本経済のウソ
    3.7
    「日本は国家破綻する」「デフレ不況は量的緩和では回復しない」「増税しても景気は良くなる」などなど、日本経済はウソだらけ! 不況から立ち直れない理由は、日本独自のおかしな定説にこそある。大恐慌からリーマン・ショック、そしてギリシャ破綻まで、世界の常識に照らしながら、日本経済のウソと真実を克明に解き明かす。
  • 統合失調症 ――精神分裂病を解く
    3.5
    「わからない病」「治らない病」として差別的に扱われてきた「精神分裂病」という名称が「統合失調症」に変わった。心が閉ざされてゆく初期段階から、対人恐怖・迫害妄想の段階を通り、発病に至るまでの経緯を解明。心・身体・社会という統合的視点から病を捉えなおす。汎精神疾患論のアプローチから、精神病理を解体する。
  • ロシアの論理 復活した大国は何を目指すか
    4.2
    混乱を極めた一九九〇年代も今は昔。プーチンという強力なリーダーのもと、原油価格の高騰や国際情勢を追い風に、ロシアは復活した。国際社会と時に摩擦を起こすロシアは「脅威」なのか。その行方を分析するには、指導者たちの決断の背後にある、独特の「ゲームのルール」を見極めることが必要だ。若き現役外交官による冷静な観察は、偏見や怪しげな裏情報を排し、われわれの現代ロシア観を新たにする。
  • 認知症 専門医が語る診断・治療・ケア
    4.4
    一度身につけた記憶や能力が失われていく認知症。いまだ根治療法はないが、治療においても介護においても、早期発見と病気の正しい知識の果たす役割は大きい。本書では、認知症のうちアルツハイマー病やレビー小体型認知症など主要な病気の特徴をやさしく解説し、病気ごとの治療とケアのポイントを紹介する。正常な物忘れと認知症の違いはどこにあるのか、若年性認知症固有の問題とは。悩んでしまう前に読んでほしい一冊。
  • 日本農業の真実
    3.8
    日本の農業は正念場を迎えている。高齢化、減反問題、農産物貿易の自由化など、難問が山積している。本書では、日本農業の強さと弱さの両面を直視し、国民に支えられる農業と農村のビジョンを提案する。農地制度や農協問題など、農業発展のブレーキと指摘されている論点にも言及しながら、近未来の日本農業を描き出す。
  • 国語教科書の中の「日本」
    3.6
    「グローバル化」と「伝統重視」という相反する二つの流れの中で大転換期を迎える国語教育は、無意識のうちに「日本」という感性を押し付ける教育装置になってはいないか? 「古き良き日本」ばかりが描かれる小中学校の教科書をテクスト分析することで、書かれた言葉の裏に隠されたメッセージを読み解く。
  • 砂の審廷 ――小説東京裁判
    4.3
    民間人ただ一人のA級戦犯として巣鴨刑務所に拘留された大川周明。下駄履きのパジャマ姿で出廷し、東条英機の頭を叩いた奇矯な行動は有名だ。だがそれは、インドやイスラームの宗教哲学を根幹とする特異なアジア主義者であり、戦前の軍部や政府指導者に影響を与えた国家主義者の真実の姿なのだろうか。精神鑑定の結果不起訴となった大川周明に焦点をあて、獄中日記、検事の訊問調書、大政翼賛会興亜総本部長の戦災日記などの史料を駆使し、東京裁判のもう一つの深層を焙りだす。
  • 景気ってなんだろう
    3.5
    景気が良くなったり悪くなったりするのはなぜなのだろう? アメリカのサブプライムローン問題が、なぜ日本の経済に影響を及ぼすのか? 景気は悪いのに、どうして物価が上がるのだろうか? デフレとは? 日銀の役割とは? 景気変動の疑問点をわかりやすく解説する。
  • 世にも美しい日本語入門
    3.9
    日本語・日本文学に造詣の深い画家と数学者による対談集。古典や唱歌・童謡から日本語のもつ美しさ、奥深さを語り合い、すべての思考・学問・教養の基地となる日本語を学ぶことの意味を、存分に伝えていく。森鴎外『即興詩人』からは文語の素晴らしさを、落語からは高度なユーモア、唱歌・童謡からは文化の継承、と様々な角度から日本語をみていく新しいタイプの入門書。
  • 死んだらどうなるの?
    4.0
    「あの世」はどういうところか。「魂」は本当にあるのだろうか。誰もが知りたい永遠の疑問を芥川賞作家で副住職でもある著者が、宗教的な観点をはじめ、科学的な見方まで縦横無尽に語りかけてくれる。読んだ後には今までと「世界」が違って見えるシンプルながらも奥の深い一冊。
  • 包帯クラブ
    3.8
    多くの人が日々生きていく中で癒えない傷を抱えている。そんな彼らの心が少しでも軽くなるようにと願いを込めて結成されたあるクラブ。そのクラブを通して感受性豊かなティーンエイジャー達は仲間と共に喜び、哀しみ、傷つき、多くの事を知り、学んでいく……。日常を生きる中で確かに存在する傷にどう対処するか、繊細でありがならも、あたたかく、そして力強く描かれる、希望と再生の物語。
  • ネットとリアルのあいだ――生きるための情報学
    3.8
    現代はデジタルな情報がとびかう便利な情報社会である。にもかかわらず、精神的に疲れ、ウツな気分になるのはなぜか。悲鳴をあげているのは、リアルな「生命」そのものでないだろうか。人間の身体と心をやさしく包んでくれるITの未来を考える。
  • 日本の国境問題 ──尖閣・竹島・北方領土
    4.0
    尖閣・竹島・北方領土。領土は魔物である。目を覚ますと、ナショナリズムが燃え上がる。経済的不利益に、自国の歴史を冒涜されたという思いも重なり、一触即発の事態に発展しやすい。戦争はほぼすべて領土問題に端を発する―。日本の安全保障を研究・分析した外交と国防の大家が平和国家・日本の国益に適った戦略を明かす。
  • 生き地獄天国 ――雨宮処凛自伝
    4.5
    プレカリアート(不安定層)問題について運動、執筆し、注目される著者の自伝。激しいイジメ体験→ビジュアル系バンド追っかけ→自殺未遂→新右翼団体加入→愛国パンクバンド結成→北朝鮮、イラクへ→右翼をやめてから現在に至るまで。息苦しい世の中で死なないために。
  • 小説家になる! ――芥川賞・直木賞だって狙える12講
    4.4
    天才教師・中条省平が、新人賞を獲得するためのポイントを明かす12の特別講義。第1部では小説のメカニズムやレトリックの技法を紹介、海外ミステリーやマンガの表現も展望する。第2部で、三島由紀夫、川端康成、フロベールなどの名作を題材に書くためのテクニックを公開する。「小説作法指南書ベスト10」付き。
  • 二〇世紀の自画像
    3.3
    二〇世紀は日本にとって、実にめまぐるしい百年間でもあった。空前の豊かさと膨大な人的犠牲という強烈なコントラストに彩られたこの世紀は、その時代を体験した人間にどのように映ったのだろうか。優れた文明批評家として知られる著者が、この百年を再考し、新たな混沌が予感される現代を診断する。
  • 憲法と平和を問いなおす
    4.2
    日本国憲法第九条を改正すべきか否か、決断を迫られる時代が近づきつつある。しかし、立憲主義、つまり、そもそも何のための憲法かを問う視点が見落とされてきた。その核心にある問いにたちかえり、憲法と平和の関係を根底からとらえなおす。情緒論に陥りがちなこの難問を冷静に考え抜くための手がかりを鮮やかに示す。
  • 地震と防災 “揺れ”の解明から耐震設計まで
    4.0
    地震の"揺れ"は、さまざまな要素が絡み合う複雑な現象だが、近年、急速に解明されつつある。震源断層とは何か。地震波はどのように発生・伝播するのか。海溝型地震と内陸型地震、それぞれの予測はどう違うのか。そして、これらの研究成果は防災にどう役立てられてきたのか。本書では、最新の研究成果とそこに至る歴史をひもとき、地震を理解するための基礎知識と、予測や耐震設計など地震対策の現状について平易に解説する。
  • スペイン旅行記 ――カレル・チャペック旅行記コレクション
    4.0
    故郷をこよなく愛するとともに、世界の多様な風景・風俗を愛したチャペックは多くの旅行記を遺している。本書は1929年スペイン周遊の際に書かれた旅行記。ラテン、イスラム、ユダヤ、ジプシー、バスク、そして闘牛やフラメンコ…様々な民族や風物の混交する面白さ美しさに魅せられた心躍るエッセイ。
  • 女は男のどこを見ているか
    3.8
    「男」と「女」のすれ違いは、日常のさまざまな場面で見受けられる。女の行動の謎は、男にとっては悩みのタネの一つでもある。では、男から見た男像と女から見た男像のズレの最大の原因は何か? 本書は、この男女の認識のズレを解明し、そのうえで、男が、智恵と勇気と愛と感謝の気持ちをあわせ持った「いい男」に成長するための「英雄体験」について解説する。すべての男性に必読の一冊。
  • 世界史の誕生 ――モンゴルの発展と伝統
    3.9
    ヘーロドトスの『ヒストリアイ』は大国ペルシアに小国ギリシアが勝利する物語であり、変化と対決を主題とした。司馬遷の『史記』は皇帝の統治権限の由来を語り、変化を認めない正当性を主題としている。この西洋史と東洋史という二つの流れを一つの世界史に統合したのが、13世紀のモンゴル帝国の建国である。ユーラシアを統一した大帝国はそれまでの政治の枠組みを壊し、現代につながる国々を誕生させた。さまざまな出来事の相互影響を記述する世界史はこのときから始まったと言えるのだ。
  • 禅的生活
    3.8
    生きにくい世の中である。不況、雇用不安などの外圧もさることながら、個人の内部に深く根差した、生きるための目標、足場の固め方までもが見えにくくなっている。だけど、しょせん人はこの身と心で生きてゆくしかない。それならいっそ、ものの見方をがらりと変えて、もっと楽に生きるための思考方法を身につけてしまおう。作家にして禅僧である著者が、禅語をもとにその世界観をひもときながら、「今」「ここ」を充実させるための様々な智慧を、坐禅なしに伝授してしまおうという画期的にしてフラチな人生指南&禅入門の一冊。
  • 風俗の人たち
    4.0
    テレクラ、女装プレイ、ダッチワイフ、性感マッサージ、ピンサロ、ホストクラブ、レズバー、チョンノマ、女装マニア、AV女優、個室割烹、SMクラブ、女性風俗ライター、投稿写真、お見合いパブ、ボディ・ピアッシング、外人ホテトル、カップル喫茶、ビデオ相互鑑賞会、ソープランド……。どうしてこんなことを思いつくのかというほど、なんでもありのアイディア商法とそこから癒しを得る客たち。90年代に隆盛を極めた性風俗産業をユーモラスにルポした現代の『今昔物語』。
  • 歴史学の名著30
    3.8
    世界と日本を知るには歴史書を読むのが良い。ところが歴史を学ばずに大学生や社会人になってしまう人も少なくない。多忙な現代人のために、紀元前の時代から二〇世紀にいたるまで、日本から中国やアジア、イスラームからヨーロッパなどで生まれた名著を厳選し、歴史の面白さを伝えるブックガイドの決定版。
  • 「できる人」はどこがちがうのか
    3.7
    今日のように社会構造が根底から揺らいでいる時代には、各自が固有の判断のもとに動くほかない。そのためには、オリジナルなスタイルをもつことが大切である。「できる人」はどのように〈技〉を磨き、上達の秘訣を掴んだのだろうか。スポーツや文学、経営など様々なジャンルの達人たちの〈技〉や、歴史の上で独特な役割を果たした人々の工夫のプロセスを詳細にたどり、新しい時代に求められる〈三つの力〉を提案する。
  • 私の猫たち許してほしい
    4.3
    少女時代を過ごした北京、リトグラフを学んだベルリンの生活、猫との不思議なふれあいや花に寄せるひそかな想い。生きるものすべてをみつめる暖かい目と、ひとそよぎの風にも自分の存在を確かめるするどい知覚力で、著者の生いたちと日常をオムニバス風につづる。直感し、認識し、理解し、愛され愛そうとするひとりの女性のすぐれた資質がみごとに表現されている。奔放なタッチで読者の心を魅了する著者のはじめてのエッセイ集。
  • からだを読む
    3.7
    自分のものなのに、人はからだのことを知らない。からだの中を見るなんて、とんでもないと思っている。そのくせ「人体はよくできていますね」などと言う。よくできているのなら、なぜ喉にモチを詰まらせて死んだりするのか。生きるために必要な食べるという行為によって、これまた不可欠の呼吸を妨げて死ぬ。そんなバカなことがあるものか……。口からはじまって肛門まで、知っているようで知らない人体内部のディテールを多彩な図版とともに綴った医学エッセイ。養老流解剖学入門。
  • 沈黙博物館
    4.0
    耳縮小手術専用メス、シロイワバイソンの毛皮、切り取られた乳首……「私が求めたのは、その肉体が間違いなく存在しておったという証拠を、最も生々しく、最も忠実に記憶する品なのだ」――老婆に雇われ村を訪れた若い博物館技師が死者たちの形見を盗み集める。形見たちが語る物語とは? 村で頻発する殺人事件の犯人は? 記憶の奥深くに語りかける忘れられない物語。
  • なぜかすべてうまくいく 1%の人だけが実行している45の習慣
    3.6
    なぜかはわからないけど、やることなすこと全部うまくいく──。そんな「すべてがうまくいっている1%の人」と、「何かがうまくいっていないその他99%の人」の違いはどこにあるのか?本書では、両者を分ける「45の分岐点=ほんのわずかな習慣の違い」を、歯科医師、セラピスト、コーチとして6万人以上の悩みに接してきた著者が徹底解明。

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  • 「自分だまし」の心理学
    完結
    3.4
    自分のミスは「仕方ない」、他人のミスは「たるんでいる」。人は無意識のうちに自分に都合よく情報を歪めて認識する、これが「自分だまし」なのです。この心理を正しく理解し、上手にコントロールできれば、公私にわたり物事がうまく運べるようになるのです。この本で「だましのリテラシー」を身につけましょう。
  • 『クロック城』殺人事件
    3.6
    終焉をむかえつつある人類の世界。探偵・南深騎(みき)と菜美の下に、黒鴣瑠華(くろうるか)と名乗る美少女が現れた。眠り続ける美女。蠢く人面蒼。3つの時を刻む巨大な時計。謎が漂うクロック城に2人を誘う瑠華。そこに大きな鐘が鳴り響いたとき、首なし遺体が次々と現れた。驚愕のトリックが待つ、本格ミステリ。(講談社文庫)
  • 福島原発事故 県民健康管理調査の闇
    3.9
    未曾有の原発事故により放出された大量の放射能。住民の健康への影響を調べる福島県の調査の裏で、専門家、行政担当者たちは一体、何をしていたのか。秘密裏に会議を繰り返し、事前に調査結果に対する評価をすりあわせ、議事録までも改竄――。一人の記者が、“闇”に立ち向かい、調査報道でその実態を明らかにする。

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  • ルポ生活保護 貧困をなくす新たな取り組み
    4.0
    現在、生活保護受給者は全国平均で八〇人に一人。雇用、教育、年金制度など社会のさまざまな矛盾が貧困の連鎖を生み、厳しさを増す地方財政がその困難な生活に拍車をかける。しかし今、生活保護こそを貧困から抜け出すステップにしようとの動きが生まれている。自立プログラムの「先進地」釧路など数多くの例を引きながら、経済偏重に陥らない、本来の自立とは何かを問い、貧困をなくすために何が必要かを探る。
  • 孫の力 誰もしたことのない観察の記録
    4.2
    ニホンザルにも孫がいる。しかし、サルのおばあさんは孫を特別な存在としてとくに意識することはない。だが、ヒトはちがう。孫と祖父母とのつながりには、単なる生物的な関係をはるかに超えた、社会的・文化的な意味が隠されている。本書は、ニホンザルやアイアイの生態を研究してきた研究者が、その手法でみずからとその孫を観察した貴重な記録である。かつて孫だった人、これから孫を持つことになるすべての人へ。
  • 都知事 権力と都政
    3.8
    都知事は首相より強い権力者と言われる。首相が頻繁に交代するなか、もう一つの政府とも言える都知事は原則四年間変わらない。一三〇〇万の都民を背景に、GDP世界第一〇位以内の実力を持つ東京都は、日本で突出した力を持ち国政に影響を与え、また公害をはじめとする新たな問題と格闘してきた。本書は、都知事のもと、国家の一歩先を走ろうと試行錯誤した歴史を辿りながら、大都市東京の実態と可能性を明らかにする。
  • チョコレートの世界史 近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石
    3.6
    カカオは原産地の中米では飲み物であると同時に薬品であり、貨幣にもなった。ヨーロッパに到来したときも、この珍貴な実の食用について激論が交わされたが、一九世紀にはココアパウダーや固形チョコレートが発明・改良され、爆発的に普及する。イギリスの小さな食料品店だったロウントリー家もまた、近代的なチョコレート工場を作り、キットカットを開発、世界に販路を拡大するが…。ヨーロッパ近代を支えたお菓子の通史。

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