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「おにぎり食べたい」――日記にそう書き残して孤独死した男性は、数カ月前まで「生活保護」の対象者だった。北九州市で続発する餓死事件。役所が繰り広げる水際作戦。一方で、「怠け者が生活保護を食い物にしている」という報道も後を絶たない。明らかにされるワーキングプアとの根深い関係――。「生活保護年収四〇〇万円相当(四人世帯)>ワーキングプア」という衝撃の事実からあぶり出される真実とは? 三五〇〇件以上の相談に応じてきた専門家が、生活保護の現場から格差是正の処方箋を示す。◎若者に広がる貧困、◎自業自得、自己責任?◎九八年に社会が変わった、◎不正受給額は計72億円、◎水際作戦と受給者バッシング、◎若者が生活保護を受ける、◎額面20万円のサラリーマンと同じ、◎人生何度でもやり直しができる、◎プチ生活保護のすすめ、◎放置したときのコスト、◎入りやすく出やすい制度へ、◎支援の芽を育てるために
...続きを読むPosted by ブクログ 2011年05月02日
某ブログで紹介されていたので購入。タイトルにはワーキングプアとありますが、生活保護の周辺の話題が中心だと思います。それまではあまり生活保護について知らなかったのですが、その制度と日本の貧困の実態を知ることができた貴重な読書体験でした。
この本の中で一番心に痛かったのは第5章です。私は鈍いほうなのです...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
とても構成が上手な本。4人家族で生活保護受けたほうが年収400万で得になるケースありから始まり、○北九州方式のような受給申請切捨て、○結果、若年層が生活保護を受けられず高齢層に偏り近未来に破綻、○破綻時のデータ類、○再起機会を与える「さいたま方式」など改善例を紹介、などなど。30歳前後が年収300万...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年08月07日
生活保護を受けたいと思わないし、ワーキングプアになりたいとも思わない。
しかし、現実には、ちょっとしたきっかけでそうしたものになりうる。
今の職場では、努力したもののみが生き残り、その他は消えていくというような厳しさがあると思う。そういうのを見ていると、職業訓練のようなもので社会復帰するのは、なかな...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年12月20日
若者の貧困が広がってきているが、自己責任という形で問題は矮小化されてしまっている。 水際作戦&受給者バッシング報道で、利用しにくい。 二重基準。 ケースワーカーのやりがいのなさからの人手不足。 自立支援という使命。
この本を読んで生活保護よりもベーシックインカムの方がいいのではという思いがますます...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年07月14日
文字通り、生活保護とワーキングプアーの実態について綴った一冊。
生活保護というのは中々もらえないというけれど、著者は状況によってはもらった方が良いと言う。
そして、現行のように1度支援を受けたら永続的にもらい続けるものではなく、あくまで就業支援の一環と位置づける。
内容に頷ける箇所は多いものの、...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月03日
貧困と生活保護の問題を解決する、おそらく唯一の希望の光を提示している本。いろいろ貧困の本を読みましたが、これほど説得力のあるものは初めて。著者が、生活保護の相談員や児童相談所員などの現場体験を豊富に持っているからなのでしょう。
生活保護からの脱出を強力にサポートすることが何より大切。問題は「どうやっ...続きを読む
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