ユーザーレビュー 飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ 井村和清 最初から最後まで号泣。 心に残った部分を以下に覚え書きとして記す。 …サン・テグジュペリが書いている。大切なものは、いつだって、目には見えない。人はとかく、目に見えるものだけで判断しようとするけれど、目に見えているものは、いずれは消えてなくなる。いつまでも残るものは、目には見えないものなのだよ。...続きを読む… 著者が残した詩 『あたりまえ』 井村和清 あたりまえ こんなすばらしいことを、みんなはなぜよろこばないのでしょう あたりまえであることを お父さんがいる お母さんがいる 手が二本あって、足が二本ある 行きたいところへ自分で歩いてゆける 手をのぼせばなんでもとれる 音がきこえて声が出る こんなしあわせはあるでしょうか しかし、だれもそれをよろこばない あたりまえだ、と笑ってすます 食事が食べられる 夜になるとちゃんと眠れ、そして又朝が来る 空気をむねいっぱいにすえる 笑える、泣ける、叫ぶこともできる 走りまわれる みんなあたりまえのこと こんなすばらしいことを、みんなは決してよろこばない そのありがたさを知っているのは、それを失くした人たちだけ なぜでしょう あたりまえ Posted by ブクログ 飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ 井村和清 不変。 そして色あせない。 絶対変わらないものがある。 時を経ても、いついかなるときであろうと、 世代を問わず、 読んで感じることはみな同じだと思う。 Posted by ブクログ 飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ 井村和清 目前に迫った死を見つめながらも、 最後まで生きる希望を捨てずに、親として、夫として 最後の努めを果たして逝った作者。 自らの生きた証と意志を伝え残した一作。 子供の頃、病気をするとよくお世話になった井村医院は、 作者の父である、井村和男先生の診療所であった。 自分の子を亡くした悲しみを...続きを読む背負いながら、 日々医師としての職を立派に成し遂げている姿には、今更ながら感動を覚える。 Posted by ブクログ 飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ 井村和清 たぶん、今までで一番泣いた本だなー。 人間の強さとか弱さ、切なさ、痛み、優しさ、いろんなものがいっぱい詰まった本です。 Posted by ブクログ 飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ 井村和清 31歳で不治の病に冒された医師が、家族と知人にあてた遺稿集。 筆者である井村さんの「死にたくない」という思いと、自分を愛し気遣ってくれる人たちへの感謝の気持ちがひしひしと伝わってくる。単なる闘病記に終わらず、人としての生き方についても深く考えさせられる一冊だった。 余談だが、井村さんが亡くな...続きを読むったときに奥さんのおなかの中にいた「まだ見ぬ子」清子さんは、立派に成長して昨年結婚されたそうだ。おめでとうございます。 Posted by ブクログ 井村和清のレビューをもっと見る