作品一覧

  • 飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ
    4.3
    「死にたくない。生まれてくる子の顔を見たい…」不治の病に冒された青年医師が、最後まで生きる勇気と優しさを失わず、わが子と妻、両親たちに向けて綴った感動の遺稿集。初版の刊行以来25年の時を経ても、その真摯な思いは、いまだ変わらず読む者の胸を打つ。今回、「まだ見ぬ子」清子さんの結婚を機に、夫人による新原稿を加え、装いを新たに刊行。

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ユーザーレビュー

  • 飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ

    Posted by ブクログ

    最初から最後まで号泣。

    心に残った部分を以下に覚え書きとして記す。

    …サン・テグジュペリが書いている。大切なものは、いつだって、目には見えない。人はとかく、目に見えるものだけで判断しようとするけれど、目に見えているものは、いずれは消えてなくなる。いつまでも残るものは、目には見えないものなのだよ。…

    著者が残した詩

    『あたりまえ』
                 井村和清
    あたりまえ
    こんなすばらしいことを、みんなはなぜよろこばないのでしょう
    あたりまえであることを
    お父さんがいる
    お母さんがいる
    手が二本あって、足が二本ある
    行きたいところへ自分で歩いてゆける
    手をのぼせばなんでもとれる

    0
    2016年01月11日
  • 飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ

    Posted by ブクログ

    不変。
    そして色あせない。

    絶対変わらないものがある。

    時を経ても、いついかなるときであろうと、
    世代を問わず、
    読んで感じることはみな同じだと思う。

    0
    2009年10月07日
  • 飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ

    Posted by ブクログ

    目前に迫った死を見つめながらも、

    最後まで生きる希望を捨てずに、親として、夫として

    最後の努めを果たして逝った作者。

    自らの生きた証と意志を伝え残した一作。


    子供の頃、病気をするとよくお世話になった井村医院は、

    作者の父である、井村和男先生の診療所であった。

    自分の子を亡くした悲しみを背負いながら、

    日々医師としての職を立派に成し遂げている姿には、今更ながら感動を覚える。

    0
    2009年10月04日
  • 飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ

    Posted by ブクログ

    たぶん、今までで一番泣いた本だなー。

    人間の強さとか弱さ、切なさ、痛み、優しさ、いろんなものがいっぱい詰まった本です。

    0
    2009年10月04日
  • 飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ

    Posted by ブクログ

    31歳で不治の病に冒された医師が、家族と知人にあてた遺稿集。

    筆者である井村さんの「死にたくない」という思いと、自分を愛し気遣ってくれる人たちへの感謝の気持ちがひしひしと伝わってくる。単なる闘病記に終わらず、人としての生き方についても深く考えさせられる一冊だった。

    余談だが、井村さんが亡くなったときに奥さんのおなかの中にいた「まだ見ぬ子」清子さんは、立派に成長して昨年結婚されたそうだ。おめでとうございます。

    0
    2009年10月04日

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