粉飾資本主義 エンロンとライブドア

粉飾資本主義 エンロンとライブドア

1,408円 (税込)

7pt

3.4

なぜ粉飾決算はくりかえされるのか。なぜトップの不正は止めることができなかったのか。著者・奥村宏氏は、その要因は「株式会社制度」そのものにあると指摘している。奥村氏は、「株式会社制度は、第一期・個人株主の時代、第二期・経営者支配の時代、と発展してきており、現在は第三期・機関投資家資本主義=株主資本主義の時代である」としている。そして、「第三期の特徴として機関投資家の圧力による高株価経営が株式市場、さらに株式会社そのものを投機化させ、ギャンブル資本主義の様相を呈し」ているのがエンロン事件、ライブドア事件などになってあらわれていると喝破する。本書は、最新の事件情報を羅列するのではなく、株式会社制度の歴史を「補助線」として、現在起きている事件をもう一歩深く掘り下げ、読み解くことを主眼としている。一連の事件の流れを知りたい人、また粉飾決算事件などの報道洪水に倦んでしまった人にとっても、必読の一冊。

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粉飾資本主義 エンロンとライブドア のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    レポート資料として読む。
    読みやすい。時価会計など、実際使われた手法に関する情報は多く、また、新たに知った問題点もあり、非常に参考になった。ただし、エンロン、ライブドア事件についてを詳しく知りたいのなら、他の本にあたるのが良いだろう。

    0
    2013年11月11日

    Posted by ブクログ

      エンロンとライブドアを中心に、なぜ会計不祥事が起きたのかを丁寧に解説してくれています。結局のところ、昔からあった手法が形を変えて出てきている。現在の経済実態に合わせてでてきたというところでしょうか。
      ライブドアも正直うさんくさいと思ってましたし、自社の決算書も把握していないような社長が、よく

    0
    2012年01月03日

    Posted by ブクログ

    とても分かりやすくまとめられている。
    エンロン事件への解説から、ライブドア事件の解説や、その他日米の比較やハゲタカファンドなど、
    扱う項目は多岐に渡るが、そのどれもが分かりやすい。
    ただ、逆に言えば浅く書いてあるので、深い知識は得られないかもしれない。
    ライブドア嫌いなんだろうな。。。

    0
    2012年10月21日

    Posted by ブクログ

    時価総額主義など、これまでの株価操縦経営の手法が類型別にまとめられており、わかりやすい一書である。
    但し、一定程度金融(会計知識)がないと細かな理解にはたどり着かないと思われる。
    本書と合わせて、金融関係の基本書の一読をお奨めする。

    0
    2010年07月12日

    Posted by ブクログ

    論文でMSCBについて調べて、ついでに読んでみた。
    ホリエモンが話題に上がってたのって高校生の時だから、ファイナンスのこととかよくわからずって感じだったけど、今少しファイナンスの勉強した上で読むけっこう面白いなぁと思ったり。客観的に事実だけが書かれてるわけじゃなく、ある程度結論ありきな本だから、そう

    0
    2009年11月21日

    Posted by ブクログ

    担当:Shioyama
    対象レベル:初級
    内容:
    第一章 事件は何を意味するのか
    第二章 高株価経営
    第三章 不正会計
    第四章 M&Aと「日本的買占め」
    第五章 株式投機の構造
    第六章 規制緩和に乗る
    第七章 壊し屋
    第八章 「金儲け主義」経営者
    第九章 株式会社の危機


    日本を良い意味でも悪い

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    金儲け至上主義。お金のためなら、不正経理、株価の異常な高値誘導、M&Aなど何でもありの経営哲学。この株式会社の危機的状況につて検証する一冊。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    エンロン事件、ワールドコム事件、ライブドア事件、プリンシパルエージェンシー問題、村上ファンド事件、利益相反など、近年の資本主義市場において起こった問題の理論的/歴史的背景を概観できる良書である。ある程度知識があった状態で、知識の体系化として読むのが良い。

    主な論点は以下の通りである。

    【エンロン

    0
    2016年10月16日

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