文藝春秋の検索結果

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  • 雌伏三十年
    3.3
    芸人、ミュージシャン、俳優、コラムニストと八面六臂の活躍をするマキタスポーツが、今度は自伝的小説で作家デビュー! 1988年、山梨から野望を抱いて上京した臼井圭次郎は、紆余曲折の末に仲間とバンドを結成する。しかしなかなか売れず、結局バンドは空中分解。おまけに女性関係や家族との間にもトラブル頻出――八方ふさがりの圭次郎に未来はあるのか!? 1980年代から2000年代にかけての懐かしのヒット曲もふんだんに盛り込まれ、ビートたけしはじめとする実在の人物も出てくる、サブカル青春漂流記。
  • 幸せのままで、死んでくれ
    3.5
    1巻1,700円 (税込)
    ●小説「幸せのままで、死んでくれ」 Author 清志まれ 水野良樹(いきものがかり)が、新たな筆名で覚悟の作家デビュー! 小説と音楽の同時リリースで贈る、かつてない物語体験。 ●主題歌「幸せのままで、死んでくれ」 Song Writing & Vocal 清志まれ Produce & Piano, Electric Piano, Organ 世武裕子 Drums 伊吹文裕 Bass 福井健太(People In The Box) Guitar 永野亮(APOGEE) Recorded & Mixed by 浦本雅史(Soi Co.,Ltd) Vocal Recorded by 熊谷邑太 Coordinated by 杉本陽里子・村上由貴 (ondo) Arrange 世武裕子・伊吹文裕・福井健太(People In The Box)・永野亮(APOGEE) Produced by HIROBA
  • むりなく、むだなく、きげんよく 食と暮らしの88話 茶呑みめし
    4.0
    忙しくても、暮らしを段取りよくまわせたら、ええやん! わたしの幸せは、このキッチンからはじまる――。 50代半ば、 自宅のキッチン改装で見つめた心晴れやかな暮らし方、 あらためて大事にしたいと思った家庭料理のことなど、 88のおいしく&お役立ちなキッチントークを集めました。 「自分らしく無理せず、命を無駄なく使い、毎日を機嫌よく」 生き方というとちょっと大げさだけど、忙しくても暮らしを段取りよくまわして、 ほんの少しの余裕を持てたら、それだけで明日が輝いてきます。 『あてなよる』『きょうの料理』で人気の料理研究家・最新エッセイ集! *** ミートソース、サワラとカブのひらひら煮、大きめキャベツと鶏だんごの炊いたん、オムレツ、鶏の照り煮など… うちの家族が本当に好きな「普段のおかず」レシピ付き
  • 人生の決算書
    3.0
    1巻1,700円 (税込)
    シンガポールのマンションを舞台にした連作小説『タンブス荘の人々』、原稿用紙数枚の中に小説の妙味を盛り込んだ『掌で掬う人生』、ベストセラー『老いの才覚』に通じる名エッセイの数々と、バラエティーに富んだ内容です。
  • スノーボードを生んだ男 ジェイク・バートンの一生
    4.2
    世界で初の出版となる「バートン物語」。 子供用のソリから開発した板でスノーボードという新しいスポーツを生み出し、自身のブランドBURTONと共にスノーボードを発展させてきた BURTONスノーボード創始者ジェイク・バートン。その比類なるパイオニア精神、遺した偉大な功績、そして彼が真っ白な新雪の上に描いた 夢の軌跡を一年に渡る密着取材から得た貴重なインタビューの数々と関係者の証言、写真から綴るノンフィクション。 藤原ヒロシ、中村ヒロキ、滝沢伸介ら日本を代表するクリエイターたちとの関係も丁寧に描かれる。 没後2年となる11月20日に合わせての発売となる。
  • 雲上の巨人 ジャイアント馬場
    4.0
    僕たちは、馬場さんが好きで好きでたまらなかった。 プロレス界のレジェンドを、誰よりも深く知る男の35年にわたる、涙と笑いの回想録。 第一章 「ジャイアント馬場」のできるまで 第二章 ドロップキックが時代を変えた 第三章 全日本プロレスのボスとして 第四章 多芸多才の人 第五章 巡業の旅は、東へ西へ 第六章 強き妻・馬場元子さん 第七章 いまは、懐かしい人たち 第八章 さようなら、馬場さん (本書「目次」より)
  • ミカエルの鼓動
    3.9
    1巻1,700円 (税込)
    この者は、神か、悪魔か――。 気鋭の著者が、医療の在り方、命の意味を問う感動巨編。 大学病院で、手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條。そこへ、ドイツ帰りの天才医師・真木が現れ、西條の目の前で「ミカエル」を用いない手術を、とてつもない速さで完遂する。 あるとき、難病の少年の治療方針をめぐって、二人は対立。 「ミカエル」を用いた最先端医療か、従来の術式による開胸手術か。 そんな中、西條を慕っていた若手医師が、自らの命を絶った。 大学病院の闇を暴こうとする記者は、「ミカエルは人を救う天使じゃない。偽物だ」と西條に迫る。 天才心臓外科医の正義と葛藤を描く。
  • ベストセラーに学ぶ最強の教養
    3.6
    1巻1,700円 (税込)
    1871(明治4)年の『西国立志篇』から2016(平成28)年の『コンビニ人間』まで――名前は聞いたことがあっても読んだことのないベストセラーはたくさんあると思います。それらのエッセンスをギュッと濃縮して、佐藤優さんが紹介してくれます。ベストセラーには、その時代の日本人の意識がよくあらわれています。42冊の本を手がかりに、日本の近現代史が見えてくる最強の教養本です。 ◎目次◎ 【はじめに】ベストセラーはなぜ「役に立つ」か? 【第1部】真の教養が身につく本 応仁の乱 バカの壁 失敗の本質 ジャパン アズ ナンバーワン テロルの決算 日本人とユダヤ人 戦艦武蔵 毛沢東語録 日本のいちばん長い日 「いき」の構造 哲学入門 歴史哲学講義 菊と刀 資本論 代表的日本人 【第2部】生きる知恵が身につく本 学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話 置かれた場所で咲きなさい 夢をかなえるゾウ 伝える力 大河の一滴 「超」整理法 ビジネスマンの父より息子への30通の手紙  外国語上達法 思考の整理学 試験に出る英単語 発想法 創造性開発のために 学問のすすめ 西国立志篇 【第3部】物語の大きな力 コンビニ人間 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 蹴りたい背中 豚の報い 不毛地帯 毎日が日曜日 塩狩峠 さらばモスクワ愚連隊 万延元年のフットボール ペスト 若い人 蜘蛛の糸 こころ 吾輩は猫である
  • 土になる
    4.3
    今、僕は自分自身と完全に一つになったような気がする。 それ以上の平安がどこにあるだろうか。 それが鳥であり、猫であり、虫じゃないか。 地に足をつけるとは、このことを言うのではないか。 土に聞くまでもない。僕が土になったのだから――。 有明海を望み、雲仙岳を見晴らし、故郷の河内につながる熊本の地で、師匠ヒダカさんの背中を見ながら畑を始めた。 日々畑に足を運び、成長する野菜たちと向き合うこと。 それは生まれてこのかた、土から遠く離されていたことに気づき、生命を取り戻していく過程そのものだった。 作ること、変化することをめぐる冒険。 作家、建築家、絵描き、音楽家などの多彩な顔を持ち、いずれの活動も国内外で高く評価される坂口恭平は、 自身の双極性障害(躁鬱病)体験から取り組む「いのっちの電話」相談員としても知られる。 ニューヨークタイムズ一面にインタビューが掲載されるなど、 その多岐にわたる活動が海外からも注目を集めている作家が、 「土になる」ことや近隣との交流、猫との触れ合いを通して、生きることを究めてゆく――。 『0円ハウス』(河出文庫)、『独立国家のつくり方』(講談社現代新書)、熊日出版文化賞受賞の『幻年時代』(幻冬舎文庫)に連なる著者の到達点。 ヘンリー・ソロー『森の生活』、現代版誕生!! 土になった坂口恭平の目玉を借りて、 僕らは日頃見えないものを目の当たりにするのだ ――土井善晴(料理研究家) 装画・口絵(16ページ) 坂口恭平
  • 墜落 「官邸一強支配」はなぜ崩れたのか
    3.7
    1巻1,700円 (税込)
    ベストセラー『官邸官僚』の続編! 「新型コロナ対策」の迷走が続くのはなぜか? 五輪、実弟、スポンサー企業…「菅利権」の実態とは? 「五輪開催」の真の責任者は誰だったのか? 安倍・菅「強権政治」の「戦犯」たち 当代随一のジャーナリストが暴く首相官邸の“闇”。
  • 死者にこそふさわしいその場所
    3.4
    1巻1,700円 (税込)
    怖いものほど見たくなる、駄目なものほど癖になる。 日常の輪郭がゆがんでとろける、奇「快」な物語たち! 折口山町に暮らすのは、どうしようもない人達ばかり。 ・セックスの回数を記録する愛人 ・徘徊癖のある妻を介護する老人 ・アパートのドアが開きっぱなしの裸男 ・朝どうしても起きられなくなってしまった女 ・困った人の面倒を見たがる聖職者 町はずれの植物園に、彼らは、吸い寄せられるようにやってくる。 芥川賞作家が織りなす、平凡なようで非凡な六篇の物語。 ●担当編集者より 住みたいかと聞かれたら答えに窮する、しかし覗き見したいかと言われたら確実に「YES」なのが、折口山町だと思います。 登場人物たちの特徴を挙げてみるだけで、もうこの町の不思議な空気が漂ってきた気がします。 ちなみに、なんとも魅力的なタイトルは、ポール・ヴァレリーの『テスト氏』の一節から。
  • お天道様は見てる 尾畠春夫のことば
    4.5
    【スーパーボランティア 尾畠さんがすべて語った!】 日本を元気にする82歳の人生とことば 2018年、行方不明だった2歳児を発見し、一躍時の人となった尾畠さん。「スーパーボランティア」はその年の流行語大賞にもなった。尾畠さんとは一体どんな人物なのか。著者が3年にわたる交流を重ねると、意外な素顔が明らかに。毎朝8キロ走り、家の庭に生えた雑草を食べ、ここ十数年は病気知らず、全国の災害地を飛び回り、毎月年金5万5千円で暮らす――超元気な尾畠さんの知られざる人生と胸に残ることば。100枚近くのフルカラー写真も掲載! 目次 はじめに 序章  奇妙な生活 第1章 最後のイワシ(幼少期編) 第2章 包丁と足袋(修業と独立編) 第3章 抱き合ってな泣いた日(第二の人生編) 第4章 奮闘500日(東日本大震災編) 第5章 守り抜いた約束(2歳救出編) 第6章 土嚢とスコップ(広島・呉ボランティア編) 第7章 眠れない日々(東海道大騒動編) 第8章 愛しき由布岳(山岳ボランティア編) 終章 母なる太陽 おわりに
  • アルゴリズムの時代 機械が決定する世界をどう生きるか
    3.9
    アルゴリズムは強力だ。しかし、落とし穴もある。 機械が入り込んだ日常で、コンピュータと人間の共存の道はあるのか!? 買い物、自動運転、医療診断、犯罪予測、裁判の判決、芸術……。 人の判断より機械の判断を優先させるべきなのか? どんな時に機械に頼りたくなる気持ちを抑えるべきなのか? その答えを見つけるために、アルゴリズムをこじ開けて、その限界を見極めよう。 数学者であり、コンピュータオタクであり、ベストセラー作家である著者による、 機械とデータの社会を生きていくための必読の書! 【ベイリー・ギフォード ノンフィクション賞最終候補作】 人の意思決定は少しずつ、機械に任されるようになっている。 だが、その機械の実体「アルゴリズム」は、どんなプログラムで、どんな狙いで、実際何をしているのか? 一方で、信じられないミスも犯すことを知っていただろうか? アイダホ州の「予算管理ツール」は、障害者助成金を無闇にカットしてした。 腫瘍を発見できるアルゴリズムは、正常な細胞までがん細胞と言い立てた。 自動運転は、いざ運転手が対応するしかなくなったときに判断を遅らせる。 テロ組織と似た名前の学会に属していた建築家は10年も米国に帰れなくなった例もある。 アルゴリズムは、思ったよりもずっと凄いが、思ったほど万能ではない。 必要なのは、何ができて何ができないかを知り、人間がアルゴリズムのどこを補い、どうやってつきあっていけばいいかを知ることだ。 本書を読めば、間違いなくその第一歩を踏み出せるはず。
  • 邪教の子
    3.8
    1巻1,700円 (税込)
    この家はまともな場所ではない。ここは邪教の巣だ。だから私たちは彼女を救い出す。『ぼぎわんが、来る』の気鋭がニュータウンを舞台に描く、戦慄のサスペンススリラー。
  • 私たちはなぜこんなに貧しくなったのか
    4.8
    庶民の生活防衛術の第一人者が見た、昭和・平成・令和のマネーの歴史。 日本人の生活はなぜ苦しくなる一方なのか。希望はどこに? 庶民が政府に騙され続けた平成経済史、「日本没落」驚愕の事実。 もくじ はじめに 第1章 危うくなった年金 第2章 30年間、納税者を騙し続けた「消費税」 第3章 なぜ、みんな「シティバンク」に騙されたのか? 第4章 日本が「劣化」した平成という時代 第5章 日本の未来は、どうなるのか あとがき
  • 決戦前のランニングノート
    4.2
    ※単行本版には、大迫傑さんが佐久長聖高校時代につけていた練習日誌に着想を得て作られた「ランニングノート」が付きますが、電子書籍版は、「ランニングノート」の記入用ページをPDFでダウンロードしていただくかたちになります。 東京オリンピックに向けて、大迫傑は日誌を付け始めた。 1月にケニアに行き、当初はオリンピック直前まで標高2400mのイテンで合宿をする予定だった。 それが、ケニアのロックダウンにより、アメリカに帰国を余儀なくされる。 東京オリンピックまでの5カ月間、ノートには揺れる思いが綴られた。 ケニアに行ったのは、様々なノイズから逃れるためだったのに、それがうまくいかない、SNSのストレス、競技以外の悩み……、日誌にはそれらの感情が赤裸々に書き留められている。 本書は、その日誌そのものである。 この日誌がなぜ読み始めたら止まらないほど面白いのか――。作者が陸上選手だからか? オリンピアンだからか? いや、大迫傑だからだ。 この本を読み進めるうちに、大迫傑というカリスマを身近に感じられる一方、尊敬の念は高まる。 稀代のアスリートが一世一代の戦いの前に残した記録として、後世に語り継がれる書になることも間違いない。 8月8日の「決戦」の前に必読の書。 でも、誰にでも「決戦」は訪れるはず。いつ読んでも、自分を勇気づけてくれる1冊である。
  • 最終結論「発酵食品」の奇跡
    3.5
    言わずと知れた「発酵仮面」こと小泉武夫先生による「くさうま(臭くて美味い)」の決定版。今回は実際に小泉先生が発酵の現場に足を運んで、思わず仰天した「奇跡の発酵食品」の中から絞りに絞った17品目を紹介します。小泉先生がその食品といかにして出会ったか、からスタートする各章は、紀行文としての魅力もたっぷり。日本国内はもとより、中国の奥地にまで出かけていきます。また、出かけた先で出会った人たちも、一癖も二癖もある魅力的な人物でした。  小泉先生が初めて出会った青森の果物の熟ずし、古文書で見つけた紙を発酵させた「紙餅」など、聞いたことがない発酵食品から、「100人がそれを食べたら、98人が気絶寸前、2人が死亡寸前になる」韓国のホンオ・フェ(エイの刺身)や、「風上で缶を開けると風下の人が気絶する」という北欧のシュールストレンミング(イワシの缶詰)など、悶絶級のものまで、いやはや読んでいるだけで臭い。それでいて、美味しそうだから不思議だ。  小泉節満載の本書は、発酵のうんちくもたっぷりあって、勉強にもなる。「口噛み酒」とは「こめかみ」の語源になった発酵で、古代、麹菌がまだ知られていなかった頃、若い巫女さんが、ごはんを口に入れ、ぐちゃぐちゃになるまで30回ほど噛んで、それを壺にぺっと吐き出す。これを貯めておくと、自然に発酵して、数週間でアルコール度数が9度以上(ビールくらい)の酒になる。小泉先生は自分の研究室で、これを実際に試してみた。伝統に則って噛むのは4人の女子大生。こめかみをしびれさせながらも、見事に古代のお酒が蘇った。
  • 警視庁科学捜査官 難事件に科学で挑んだ男の極秘ファイル
    4.0
    解明せよ! その毒物は何なのか? 黒煙はどう流れ被害者たちを襲ったのか? 閉じ込められた幼児はいつ窒息したのか? 科学捜査官第一号となり、日本の科学捜査の基礎を築いた著者が初めて明かした戦いの軌跡。 警視庁科学捜査官第1号となった著者は、全国の数々の難事件を背後から支えてきた。 地下鉄サリン事件では最初にサリンを同定、サリンを製造したオウムの土谷正実と取調べで対峙し自供を引き出した。 和歌山カレー事件では思わぬ場所からヒ素を発見、ルーシー・ブラックマン事件では暴行ビデオの解析から使用薬物を特定した。44人の死者を出した歌舞伎町ビル火災では、煙の流れを検証し、防火扉が閉まっていれば多くの人命が助かったと結論、管理者の業務上過失致死傷罪立証に寄与した。 知られざる科学捜査の真実が明かされる、まさに一気読み必至のドキュメントだ。 本書に登場する主な事件 地下鉄サリン事件 東電OL殺人事件 イラン人トランク詰め殺人事件 警視庁清和寮爆破事件 和歌山カレー事件 長崎・佐賀連続保険金殺人事件 国立療養所アジ化ナトリウム混入事件 奈良硫酸サルブタモール殺人未遂事件 ルーシー・ブラックマン事件 北陵クリニック薬物使用連続殺人・殺人未遂事件 世田谷一家4人殺害事件 新宿歌舞伎町ビル火災 川崎協同病院安楽死事件 東京駅コンビニ店長刺殺事件 福山市保険金目的放火・殺人事件 パロマガス湯沸器事故 大阪幼児死体遺棄・殺人事件 名張毒ぶどう酒再審請求
  • シチュエーションズ 「以後」をめぐって
    5.0
    1巻1,700円 (税込)
    芸術家たちは大震災にどう向き合ったか 大震災を、映画監督、写真家、演劇人、小説家はどう受け止めたか。未曾有の惨事に芸術は有効か。表現活動の最前線に相対する批評。
  • 猫がこなくなった
    4.0
    1巻1,700円 (税込)
    猫好きの友人の高平君がうちに来て、涙ながらにいなくなった猫の話をはじめた、聞けば聞くほど私が外で世話していたキャシーそっくりだった。 ついに1ヵ月経ったところで高平君は、迷い猫のポスターを貼りだした。それを作ったのは二週間目だったが、「貼ったら事実を固定化するみたいじゃん。」と思っていたのだ。レディはきっと帰ってくる、キャシーもそうだ。 果たして高平君のレディはみつかるか?(表題作) 特別に忘れがたい猫、突然伐られてしまった大きなヒマラヤ杉、賢いカラス、鎌倉の家から見えた川端先生のお屋敷、夏の明るい日差しの中で本を読むこと、隣家の物置きに住み着いた赤ん坊連れの女のひと、子猫が友人の手のなかで命を落とした夜明けまでの夜・・・ 「命において死は生きるのと平行して在りつづける」ことを証しだてる9つの短篇小説。
  • ルポ「命の選別」 誰が弱者を切り捨てるのか?
    4.3
    本書は毎日新聞のキャンペーン報道「優生社会を問う」をベースに、 担当した2人の記者が書き下ろしたものです。 旧優生保護法が改正されて四半世紀近くが過ぎましたが、 障害者への社会の理解は深まったのでしょうか? 障害者を取り巻く環境は改善されたのでしょうか? 新型出生前診断(NIPT)が拡大するのを利用した数多のクリニックの「検査ビジネス」は急成長中で、 「不安ビジネス」として社会問題化しています。 障害者施設が建設される際、いまだに周辺住民の反対運動が、最初の大きな壁となります。 そして、実の親による障害児の社会的入院、治療拒否……。 障害者入所施設・津久井やまゆり園(相模原市)での大量殺人が世間を震撼させている今日、 いまだ弱者が切り捨てられるわが国の現状を検証します。
  • 夢七日 夜を昼の國
    4.0
    ベストセラー『想像ラジオ』から7年。言葉の力を知り抜く著者が世に問う、渾身の小説集! 【夢七日】交通事故に遭い、意識不明となった木村宙太。震災後、原発で働いていた君だが最愛の妻の呼びかけにも応じられない深い眠りの中にいる。二〇一九年十一月、私は君に、日々ささやきかける。――君よ、目覚めよ。         * 【夜を昼の國】一七一〇年、身分違いの悲恋で心中し、恋人・久松と共に「書かれた世界」に放り込まれてしまったお染。歌舞伎や浄瑠璃に脚色され、名誉を傷つけられてきた彼女は今また生き返り、ネットでの中傷に立ち向かおうとする。
  • 死者との対話
    3.0
    石原慎太郎、最新短編集。 自らの老いと死を直視する作家の透徹した眼――。 作家として、政治家として活躍してきた著者も齢87を迎えた。忍び寄る死の影をも直視しつつ綴った珠玉の七編を収録。 「それで一番何に痺れて興味があるのかね」 「それは端的に俺が死ぬことだろうな」 (本書収録『――ある奇妙な小説――老惨』より) インパール作戦で多数の戦友を失った男が戦後にとった行動とは? (『暴力計画』) 死に直面する作家が自在なリズムで自己と対話する (『――ある奇妙な小説――老惨』) 末期患者と看護人の間に芽生えた奇妙な友情 (『死者との対話』) ある少女を襲った残酷な運命 (『いつ死なせますか』) 切れ味の鋭い掌編の連打 (『噂の八話』) 「これは私の一生を通じて唯一の私小説だ」 (『死線を超えて』) ヨットレースを引退した男の胸に去来するものは (『ハーバー桟橋での会話』)
  • 名門譜代大名・酒井忠挙の奮闘
    -
    五代将軍綱吉の治世―― 出世ルートから外れた、大老の嫡男が再起に挑む。 四代将軍徳川家綱の大老・酒井忠清の嫡男、忠挙。将来を約束されたはずの彼の人生は、父の失脚で、突如暗転する。 家格の降格、親族の不祥事、期待した嫡男の早世……。度重なる苦難に抗い、家の存続に奔走、時に喜び、時に悩みながらも、生涯忠勤に励んだ、ある御曹司の等身大の実像に迫る。 幕府吏僚として生きる大名の実像と生存政略! 解説・山内昌之 ※この電子書籍は、2009年6月に角川叢書より刊行された単行本の増補版として文春学藝ライブラリーから刊行されたものを底本としています。"
  • 国策不捜査 「森友事件」の全貌
    5.0
    安倍さん、なぜ『嘘』つくんですか!? 森友事件の籠池泰典氏が、初めて明かす衝撃の事実。 500ページに及ぶ独白の記録を2月19日に迫る地裁判決を前に緊急出版! 日本中を巻き込み、過去類例を見ない一大疑獄へと発展した「森友事件」。 総理夫人との密接な関係、不可解な国有地の割引売却、公文書の改ざん、担当者の自殺――数々の疑惑を残したまま、事件発生から早3年が経とうとしている。 その間、絶えず密着取材を続けてきた赤澤竜也氏は籠池氏の本心を聞き出すことに成功。 300日に及ぶ過酷な拘置所生活の実態や、昭恵夫人からかかってきた電話の中身、「身を隠せ」と指示した財務省の思惑、「日本会議」と「生長の家」との因縁、自殺した近畿財務局職員との知られざる交流など、森友事件の数々の「謎」に光を当て、その全貌を明らかにする。 【目次より】 第一章 天国と地獄 すべてはあの日から始まった 第二章 遠足気分の証人喚問と粘着的な特捜ガサ入れ 第三章 特捜検事は「すべてを告白して新たな人生を歩め」と言った 第四章 夏は灼熱、冬は極寒の拘置所生活 第五章 我いかに保守主義者となりしか 第六章 国有地8億円値引き 神風の吹いた理由 第七章 籠池家に群がり、消えていったメディア 第八章 国家を滅亡に導く公文書改ざん 第九章 政治権力の犬に成り下がった特捜部 第十章 安倍晋三というブラックホール
  • GETUP!GETLIVE!
    -
    1巻1,700円 (税込)
    話題の「声優×二次元芸人」プロジェクト! 発売即完売の1stLIVEを完全ノベル化。舞台では演じられなかった幻のエンディングも収録。 お笑いにかける青春 俺の相方が世界で一番面白い! 『俺ガイル』の渡航が描く、お笑いにかけた3組のコンビの涙と笑いと葛藤の青春物語! 東京は神田神保町のお笑い養成所SSS(スーパースタースクール)で、青春をお笑いにかける3組のコンビ。 日々学びオーディションを受け、バイトとネタ作りに追われている。コンビ間の衝突やライバルへの嫉妬など、きらびやかな世界の裏側に翻弄されながら、日本一、世界一のお笑い芸人を目指す青春ストーリーだ。 登場するのは―― 共感系幼馴染コンビ「スターダスト」上原淳也(cv:花江夏樹)・東沢楓(cv:西山宏太朗) ちぐはぐ凸凹コンビ「菊一文字」町田瀬那(cv:豊永利行)・大野虎之助(cv;石川界人) イマドキ関東芸人「6‐シックス‐」狛江一馬(cv:熊谷健太郎)・喜多見蓮(cv:阿座上洋平) LIVEは実際に3組がネタを演じ、会場の観客の投票でその後の展開が決まるマルチエンディング方式だった。本書もその形を踏襲しており、LIVEでは演じられなかったエンディングも収録されている。 イラストレーションは、由良が担当。書き下ろし表紙イラストと、挿絵3点を寄せている。 ※購入特典のキャストの手書きコメント付特製ポストカードは電子版には付いておりません。紙版のみの収録となりますので、ご注意ください。
  • 黙示録 映画プロデューサー・奥山和由の天国と地獄
    4.5
    80年代、90年代、低迷する日本映画界で一人気を吐いたスタープロデューサー、奥山和由。 名監督、名優たちとの秘話を語り下ろす! 80年代~90年代、低迷していた日本映画界にひとりのスタープロデューサーが登場した。奥山和由だ。 若くして『丑三つの村』や『海燕ジョーの奇跡』など破滅的な男の姿を描いた衝撃作で鮮烈に登場すると、一転、 のちにハリウッドでリメイクされる『ハチ公物語』というハートウォーミングな大ヒット作を飛ばす。 その後も快進撃は続き、五社英雄監督と組んだ大作『226』、ビートたけしを監督に抜擢した『その男、凶暴につき』、 竹中直人の初監督作『無能の人』、監督と対立し、自らもメガホンをとった『RAMPO』、 佐藤浩市、本木雅弘、根津甚八、竹中直人、椎名桔平が共演した男くさいバイオレンスアクション『GONIN』、 今村昌平に2度目のカンヌグランプリをもたらした『うなぎ』など話題作、ヒット作を飛ばし続けた。 35歳で松竹の取締役になるなどわが世の春を謳歌するが、突然のクーデターで松竹を追われ……と 波乱万丈、毀誉褒貶相半ばの映画人生を送る奥山が自らの作品のすべてを語る。 信じられないトラブルの数々、名監督との作品制作裏話、俳優たちの秘話などを語り下ろす。 聴き手は『あかんやつら』『天才 勝新太郎』『鬼才 五社英雄の生涯』の春日太一。 人並外れた熱量を武器に映画界をのし上がり、90年代の邦画をたったひとりで盛り上げ、 日本に映画プロデューサーという職業を認知させた男の最初で最後の語りおろし一代記。
  • 合本 義経【文春e-Books】
    4.0
    【上下巻合本版】 みなもとのよしつね――その名はつねに悲劇的な響きで語られる。源氏の棟梁の子に生まれながら、鞍馬山に預けられ、その後、関東奥羽を転々とした暗い少年時代……幾多の輝かしい武功をたて、突如英雄の座に駆け昇りはしたものの兄の頼朝に逐われて非業の最期を迎えてしまう。数奇なその生涯を生々と描き出した傑作長篇小説。
  • 量子物理学の発見 ヒッグス粒子の先までの物語
    4.3
    ギリシャ以来、物質の最小の構成単位への人類の探求は、 原子核とそれをまわる電子というモデルまでいきつく。 しかし、1912年のある日、 物理学者のニールス・ボーアは気がつく。 なぜ、電子は原子核に墜落しないのか? まったく新しい物理学が誕生した瞬間だった。 人類の極小を探る旅は、加速器というものさしを得て進歩する。 それは宇宙の始まりを解き明かす旅になった。 アメリカのフェルミ研究所で加速器を使い、 極小の世界を追い求めたノーベル賞物理学者が、 この新しい物理学の誕生から現在そして未来を綴る 【目次】 第一章 宇宙の始まりを探る旅 第二章 その時、ニュートン物理学は崩れた 第三章 世界は右巻きか左巻きか 第四章 相対性理論の 合法的な抜け道 第五章 初めに質量あれ 第六章 何もないところになぜ何かが生まれたのか? 第七章 星が生まれた痕跡 第八章 加速器は語る 第九章 ヒッグス粒子を超えて
  • FIFA 腐敗の全内幕
    3.5
    FIFA会長はスイスの本部から故国に帰国するたびに、金の延べ棒をブリーフケースにいれて持ち帰っていた。税関も外交パスポートを持つ彼をチェックできない。 資金洗浄、軍事独裁政権との癒着、韓国戦他での八百長、W杯開催地選挙、会長選挙で飛び交う実弾、放送権、マーケティング権をめぐる賄賂。 「今回のFIFA幹部一斉逮捕の端緒をつくり、ブラッターを辞任に追い込んだ男」(ワシントン・ポスト紙)一匹狼の老調査報道記者アンドリュー・ジェニングスが10年に及ぶ執念の取材のすべてを記す。
  • 戯れの魔王
    4.0
    1巻1,732円 (税込)
    甲斐駒ケ岳の山岳地帯に作業場をかまえ、鉄のゲージツ家として活動を続けてきたオレ。後期高齢者となった今は、畑に野菜を作って猿や鹿との攻防を繰り広げ、奈良のお寺から蓮の根をわけてもらい、美しい花を咲かせるのに熱中する日々だ。 そんな作業場へ、サングラスを掛けたスキンヘッドの男たちがやってきた。 「ああ、そうか。マロの一味だな」 「はい、弟子の舞踏者です」 目をやると、テンガロンハットに黒い革のコートをまとった「中央線の魔王」が、桜の木に寄りかかっていた。オレの作品のガラスの柱を舞台に使わせてほしいと言うのだ。 「クマ、一緒に踊るか」 「オレが? マロと?」 子どもの頃から歌も踊りも苦手なオレだが、マロに「ダイジョーブ、俺が演出するんだ。素直な躰ひとつ、お持ちいただけるだけでよろしいので」とまで言われて怯むのは「私に生きる才能は残っておりません」と白旗を掲げるようなものだ。・・・ こうして白塗りのメイクで、麿赤児率いる大駱駝艦の初舞台を踏む「戯れの魔王」。 母の死を看取り、蓮の花が開いて散るまでの4日間を見届けて送り火を焚く「蓮葬り」。 日本アルプス屈指の名峰・甲斐駒ケ岳の初登山に、靴ずれしながら挑みきる「アマテラスの踵」。 鉢植えの蓮を野生の多年草に戻そうと、池を掘って腰をやられた。頑丈な肉体にも老いはしのびよる。そんな作業場に仔猫が迷い込む「ささらほーさら」。 話題作『骨風』のKUMAさん、生きる実感に満ちあふれた最新小説集。
  • 新・二都物語
    5.0
    1巻1,732円 (税込)
    一九〇三年に生を受けるも生い立ちがまったく異なる二人の男が、関東大震災をきっかけに思いもよらぬ運命へと導かれる。 ジェフリー・アーチャー『ケインとアベル』を思わせる傑作大ロマン小説! ひとりは、東北の寒村の生まれの柾木謙吉。 もうひとりは、大阪の銀行家の息子で、何不自由なく育った水町祥太郎。 講義録の出版で大成功をした笠尾喜十郎の家で書生をしていた謙吉は、関東大震災当日、喜十郎の娘・華枝を、華枝の腹違いの兄・喜之が手篭めにしようとしている現場に遭遇し、勢いあまって殺してしまう。 浅草へ外出していた喜十郎一家は全員亡くなり、震災の混乱に乗じて謙吉は喜之を演じるようになった。 謙吉は、喜之が行く予定だったロンドン留学で学力や人脈を培い、帰国後、内務官僚になる。 一方、祥太郎は、ひょんなことから、映画監督や地方紙の社長と知り合い、映画制作に関わることに。 関東大震災から終戦直後までを背景に二人の男の波乱万丈の人生が、東京・大阪の“二都”から上海や満州国の首都・新京(いまの長春)までもを舞台に展開します。 笑いあり涙もあり活劇あり、そして踊りや歌も入った、まさに大衆小説の王道的傑作です。
  • お勝手太平記
    4.2
    優雅なる脱線、冴えわたる悪口 金井ファン待望、痛快痛烈な最新小説 趣味は手紙を書くこと。 「手紙の吸血鬼」と化したアキコさんが お勝手の話題を書きに書きまくった手紙、その数50通。 料理、裁縫、映画、イヤな男等々・・・・・・。 名手の文章が存分に味わえる、贅沢な書簡小説。 ちらし寿司製作騒動、不二家のフランスキャラメル、“萌え”について、 新聞の幼稚な投書について、パジャマの好み、歌謡曲の歌詞について・・・・・・ ついつい、お喋りの長くなるアキコさん。 もちろん、著者ならではの小説的企みや、映画や小説の話題(レヴュー)も満載です。
  • YouTube革命 メディアを変える挑戦者たち
    3.6
    「デジタルネイチャー時代のクリエーション、ポジティブな実例が描かれている」 落合陽一(解説) 米YouTube副社長(チーフ・ビジネス・オフィサー)が明かす 世界規模のビジネス戦略&動画時代の新しい生き方! 日本で起きていることは、まだ序章に過ぎない。 テレビ、音楽、出版、映画、広告、ジャーナリズム、政治、ビジネス……。 すべてがYouTube=「世界標準プラットフォーム」から発信される未来。 YouTube先進国アメリカのユーチューバーたちによる豊富な事例も収録。 ◎YouTubeから登場した若き作家が、全世界で2000万部売り上げる ◎スターシステムを一変させた、YouTubeの申し子ジャスティン・ビーバー ◎シニアも参戦。おばあちゃんユーチューバー、世界一有名なキルト作家へ ◎ナイキによるクリエーティブなYouTube広告が大ブレイク ◎ジャーナリズムにも進出、CNN越えを狙う ◎ストリーミングでマネタイズする方法とは?
  • 最古の文字なのか? 氷河期の洞窟に残された32の記号の謎を解く
    3.8
    ◎TEDトーク225万回再生◎ 私たちはいつ言語を獲得し、文字を使い始めたのか? 4万年前の氷河期に残された壁画の数々。 そこには牛や馬の絵とともに不思議な記号が残されていた。 ヨーロッパ全体368箇所の洞窟に残された記号を世界で初めてデータベース化。 すると記号はわずか32個に収斂された。 2400キロも離れた2つの洞窟に残された記号が一致するのはなぜか? あるいは急峻なピレネー山脈を挟んで、一致した特異な屋舎記号。 自ら52箇所の洞窟に潜って記号を採取した カナダ人女性科学者がその謎に挑む! 【目次】 ■はじめに 太古の人類が残した記号 ■第一章 何のために印をつけたのか? ■第二章 人類のはるか以前に道具を使った者たち ■第三章 死者をいたむ気持ちの芽生え ■第四章 言葉はいつ生まれたのか? ■第五章 音楽の始まり ■第六章 半人半獣像とヴィーナス像 ■第七章 農耕以前に布を織っていた ■第八章 洞窟壁画をいかに描いたか? ■第九章 欧州大陸に到達以前から描いていた ■第十章 唯一の人物画 ■第十一章 遠く離れた洞窟に残される共通の記号 ■第十二章 それは文字なのか? ■第十三章 一万六千年前の女性の首飾りに残された記号群 ■第十四章 壁画は野外にも残されていた ■第十五章 最古の地図か? ■第十六章 トランス状態で見える図形なのか? ■おわりに データベースを世界の遺跡に広げる
  • 合本 大地の子(一)~(四)【文春e-Books】
    4.9
    1巻1,760円 (税込)
    NHKでドラマ化された山崎豊子の感動巨篇「大地の子」全4巻が電子書籍の合本として登場。 松本勝男は、敗戦直後に祖父と母を喪い、妹と生き別れた。戦争孤児となった少年は、死線をさまよう苦難を経て、中国人教師に拾われ、中国人「陸一心」として育てられる。しかし、成人した一心を文化大革命の波が襲う。日本人の出自ゆえにリンチを受け、スパイの罪状で労働改造所送りに。終わりのない単調な重労働に明け暮れる日々、一心が思い起こすのは、養父・陸徳志の温情と、重病の自分を助けた看護婦・江月梅のことだった。 労働改造所から釈放された陸一心は、恩人である江月梅と結婚。中国と日本共同のプロジェクト「宝華製鉄」建設チームに抜擢された。一方、プロジェクトに協力することになった日本の「東洋製鉄」からは、松本耕次が上海事務所長として派遣される。松本は戦前、開拓団の一員として満州にわたった。しかし敗戦時妻子の生死も不明となり、傷心のまま生きてきた。戦後三十年を経て、両国で残留孤児探しが始まる──。 「あつ子、すまなかった、探し出すのが遅過ぎた」──陸一心こと松本勝男は、三十六年ぶりにめぐりあった妹・あつ子に泣いて詫びた。妹は張玉花という名で、寒村での過酷な労働の果てに、重い病いの床にあった。その頃、兄妹の実父・松本耕次は、生き別れた子どもたちの消息をつかめぬまま、奇しくも陸一心のたずさわる製鉄所建設に参加し、中国で苦労を重ねていた。 実の妹の臨終を看取り、悲嘆にくれる一心の前に、東洋製鉄の松本耕次が現れた。松本は、娘の消息がわかって駆けつけたのだ。あまりに唐突な父子の再会。一方で、宝華製鉄建設は大詰めをむかえていた。頭角を現す一心に、更なる悪意が襲いかかる……。最後に選ぶのは祖国日本か中国か。血と汗と涙の傑作巨篇!

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  • 赤い水曜日 慰安婦運動30年の嘘
    4.5
    慰安婦の証言は「真っ赤な嘘」だった。 彼女たちは性奴隷ではなく、 強制連行もされていない--。 李栄薫『反日種族主義』に続く衝撃の一冊。 慰安婦支援団体が行ってきた 〈水曜集会〉の真っ赤な嘘を、韓国人研究者が暴いた話題の書。 元慰安婦の証言から強制連行がなかったと証明する。 【著者】金柄憲(キム・ビョンホン) 成均館大学出身で、在野の歴史研究者である。 これまで反日色の強い韓国の教科書に対する批判活動を展開してきた。 特に慰安婦が日本軍によって強制連行されたと 教科書に証拠もなしに記述され、教えられていることに 疑問と怒りを感じたのが、慰安婦運動糾弾に乗り出した動機だという。
  • 葵のしずく
    3.0
    徳川慶勝、一橋茂栄、松平容保、松平定敬―― 徳川の傍流に生まれて幕末、維新の波に翻弄された 悲運の高須松平家・四兄弟。 彼らの近くにいて、激動の時代に 「生きる選択」をした女性たちを描いた物語。 新田次郎文学賞、本屋が選ぶ時代小説大賞をW受賞した『葵の残葉』に連なる作品です。
  • ウチの子の、結婚相手が見つからない! 親の代理婚活でわかった「結婚の壁」
    -
    真面目な息子、優しい娘なのに、どうして? 昭和世代の親たちにはわからない「おひとりさま」「ソロ活」が常識の子どもたちの婚活事情。代理婚活を体験した著者の衝撃レポート。
  • 星月夜 藩邸差配役日日控
    4.5
    “なんでも屋”の日々を綴る静謐な時代小説 江戸時代の総務部総務課とも言える藩邸差配役・里村が、藩邸内の厄介事から政争に至るまで、あらゆる問題を見事に解決する『藩邸差配役日日控』シリーズ2作目です。 里村五郎兵衛は神宮寺藩の江戸藩邸内の揉め事の差配役。“なんでも屋”と揶揄されるほど、揉め事や雑事が大小問わず持ち込まれますが、「誰もやらぬ…いや、できぬお役」を果たすために次女・澪の隠された出自や神宮寺藩の派閥争いを心にしまい、日々の務めに精を出します。 『星月夜』でも、家老の無骨な懐刀と御用絵師の関わりや、澪が小太刀の稽古をつけている奥女中が抱える思いなど、悩みや騒動が巻き起こります。そして、家族が巻き込まれた収賄事件の真相が明らかに…。 人が暮らす中で生まれる思いに誠実に向き合う、五郎兵衛の差配が垣間見える全6編の連作短編集です。
  • 貝殻航路
    5.0
    1巻1,800円 (税込)
    霧深い道東の街で淡く光を放つ希望の航路 北方領土を間近に望む土地に生まれ、漁師の父に育てられた主人公は、アイヌにルーツを持つ夫と結婚し釧路の街に移り住む。 アラスカからの豪華客船が釧路に寄港するというニュースの一方で、ミュージシャンの夫は行き先も告げずに家を出た。 倦んだ孤独をひとり抱えるわたしは、幼いころに父と見た貝殻島のことを思い出す。 「カイカライ。波の上面低いもの、という意味で、満潮になれば水没してしまうちっぽけな島だよ、日本では貝殻島、カイカライはアイヌ語ね」 北方領土という戦後史にひっそり佇む貝殻島の灯台、かつて海上の国境を越えロシア船に拿捕された父、静かに民族の記憶をつなぐ夫とその妹――いくつものかすかな光が敷きつめられた貝殻島への航路とは。 北海道東部、道東と呼ばれる土地の風土を細やかに描き、そこに暮らす人間の内奥に迫る野心作。 選考委員から高い評価を得た第174回芥川賞候補作。
  • ハングマン 鵜匠殺し
    3.8
    1巻1,800円 (税込)
    闇バイトの黒幕を、始末せよ。 「世の中には騙す側と騙される側しかいない。 どうせなら騙す側でいた方が、人生楽しいじゃんか」 すべての被害者の裏には実行犯がいて、 すべての実行犯の陰には指示役がいる。 その根元にいる黒幕の名は、“ショウ”。 闇に紛れたその正体は、警察さえも捉えられない。 そして、正しく裁けぬ悪人の背後には、ハングマンが忍び寄る――! 復讐代行チーム〈ハングマン〉の活躍を描く大好評シリーズ第2弾
  • 裸の王様トランプのアメリカ破壊日記
    4.5
    ああ、自由の国が壊れてしまった…… あの男が大統領として戻ってから、自由、人権、司法、立法、経済、国際関係、ホワイトハウス…あらゆるものが破壊されてしまった。そしてベネズエラまでも! 2026年の正月早々、世界を驚愕させたベネズエラ侵攻だが、その予兆はあった。 本書は、週刊文春の連載コラムをトランプの再選が決まってからの1年間ぶんを集めたものだが、2025年11月発表のコラムにはこうある。 <(大統領次席補佐官スティーヴン・)ミラーは今、ベネズエラを狙っている> <トランプ政権は同国のニコラス・マドゥーロ大統領が麻薬カルテルを運営していると主張している。もちろんマドゥーロ大統領はそれを否定し、ベネズエラの社会主義政権打倒が目的だと非難している。> 同年1月7日、ミネアポリスの住民女性が移民関税執行局(ICE)の職員に射殺された事件は、日本でも大きく報じられた。 この組織の問題点は、本書では何回も触れられている。その一つがこれ。 <(2025年)9月12日に犯罪歴のないメキシコ移民がICE職員に射殺された。ICE職員は彼が自動車をバックさせて職員を轢いたからだと主張しているが証拠映像はなかった。これでシカゴ市郊外のICEの移民拘置所前に抗議する人々が殺到、ICEは彼らにペッパーボール弾や催涙ガス弾を撃ち、抗議者や取材記者を逮捕・留置した> トランプがグリーンランドに触手を伸ばしていることについても、2025年1月の段階で紹介して、警鐘を鳴らしている。 トランプの周囲にいる人物たちもメチャクチャだ。 ICEの上部組織はDHS(国土安全保障省)だが、その長官クリスティ・ノームは、ICEなどの制服を着てライフル構えるなど、コスプレばかりしているので「ICEバービー」と呼ばれている。 2億6000万ドルもの私財を投じてトランプを大統領選挙に勝たせ、DOGE(政府効率化省)の責任者に任命されると大量リストラを断行した世界一の大富豪イーロン・マスク。 ウクライナのゼレンスキー大統領に「感謝が足りないと」と言いがかりをつけ、テレビカメラの前でつるし上げた副大統領のJDヴァンス。 厚生長官に任命された反ワクチンの陰謀論者のロバート・F・ケネディ・ジュニア。 「反トランプのデモ参加者は同じプラカードを掲げている。誰かが資金を出している」と陰謀論を堂々と展開する司法長官のパム・ボンディ。 史上最年少の27歳でホワイトハウスの報道官に就任したカロライン・レヴィットは、支離滅裂な発言のため「エアーヘッド・バービー(アタマ空っぽのお人形ちゃん)」の異名をとる。 日本からは見えにくいアメリカの姿を、現地在住の筆者が、毒舌をまじえてユーモラスに描く!
  • 杉村太蔵の推し株「骨太」投資術
    4.8
    タイゾー意外と投資で勝ってます! 政治家、コメンテーター、そして… タイゾー、じつは投資でものすごく勝ってます! 「骨太の方針(経済財政諮問会議)」を知れば 誰でも狙える!10年で資産5倍 「オルカン・S&P500は新手の貯金!」 「社会問題を解決できる企業は伸びる!」 「M&A、人材育成、造船は10倍株!」 「日経平均は8万円になる!」 タイゾーが実践! 「超」シンプルな方法で見つけた上がる株&ジャンル 20銘柄 デジタルガバメント構想/インフラ/ M&A/防衛・宇宙/AI/人材/宇宙ゴミ/米国市場/地方創生…
  • 八州の風手控え帳
    3.0
    江戸の最強バディ、ここに誕生! いつの時代も子どもから大人まで皆の心を掴んで離さない、あさのあつこの生み出す新捕物帳! ◆あらすじ◆ 「八州廻り」と呼ばれる関東取締出役の任に就く若人・一柳直四郎。最も若く新参者で、村役人にもてなしをねだる術にも、宿の値引き交渉にも通じていない。 目元の下がった色白の童顔は争いごとを好まぬが、理にかなわないことはもっと好まない。好きなものは、少し塩気のある甘い饅頭とうまいお茶。 「揉め事や争いごとは無いがいい。平穏が一番だ」と言いながら村をゆく直四郎のもとへ飛び込んできた一報、それは――「死人が出ました」。 林の中の木にぶらさがっていた首吊り死体は、どうやら自死と言い切れないようで……? 調べるうち、直四郎は巷でその名を轟かす「みみずくの銀蔵」の存在に行き当たった――。 お人好しの若同心×腕利き家人の最強主従《バディ》に魅了されること、まちがいなし!
  • 日本経済AI成長戦略
    4.1
    AIを使って、会社を爆速成長させる方法 AIでいかに稼ぎ儲けるか? 日本の「勝ち筋」はどこにある? 「経営」と「AI」の第一人者が徹底指南!「AIビジネス書」の決定版。 「この本が、日本を変えていく力になればと思う」    ──松尾豊(人工知能学者・東大大学院教授)  ・「問う力」を発揮し、“AIのボス”になれ ・熾烈を極める米中AI開発バトルの最前線 ・世界に出遅れた日本ゆえ、“リープフロッグ”戦略を ・内需&地方×AIが、巨大デジタル赤字を解消する ・人手不足なのに移民が進まない日本こそ、AI導入を ・AI武装したブルーワーカーが新しい中間層になる未来 ・AIで社会課題を解決──日本型モデルとして輸出せよ ・日本の中小企業300万社がAI革命を起こす時 ・あなたの会社、業界、キャリアはどうなる? 【目次】 序章 「DX幻想」の終焉 第1章 なぜDXで失敗したのか 第2章 AX──AIが意思決定のOSを変える 第3章 ホワイトカラーの消滅と“ボス力”の時代 第4章 ホワイトカラー生き残りの鍵はローカル×中堅・中小企業にあり 第5章 アドバンスト・エッセンシャルワーカー産業の時代 第6章 グローバル構造転換と日本の優位性 第7章 国家、企業、個人はどのようにAXを進めるか 第8章 日本型AXモデルとJPiXの挑戦 終章 1億総ボスの時代への希望と展望 巻末特別対談 (松尾豊×冨山和彦)
  • CREA Due 楽しいひとり温泉2026
    -
    CREAは「ひとり温泉」にいち早く着目し、数々の名湯・お宿の取材を重ねてきました。 今号は、目的や気分に寄り添う2026年に注目の温泉を新たに取材し、さらに今も昔も変わらぬ無二の名温泉宿や非日常に浸るリゾート、絶景を望むサウナなどを再編集。 ※このムックは雑誌「CREA」に掲載された以下の特集記事に加筆・修正、さらに新しい記事を追加し、再編集したものです。 2017年2月号 楽しいひとり温泉。/2018年2・3月号 楽しいひとり温泉。/2019年2・3月号 ひとり温泉、ひとり宿。/2020年2・3月号 だから、ひとり温泉。/2022年Summer 楽しいひとり温泉。/2024年Autumn 楽しいひとり温泉。 ●2026 注目の温泉宿 伏流水の恵みと“花壇人”のおもてなしに憩う/富士見温泉「GORA KADAN FUJI」 開湯1300年の名湯と魯山人ゆかりの美に浸る/山代温泉「あらや滔々庵」 東海道の文化に育まれた“箱根ごこち”を体感/箱根湯本温泉「界 箱根」 潮風を感じる露天風呂と幻想的な夜の海/鳴門温泉「アオアヲ ナルト リゾート」 元祖「おひとりさま歓迎」の癒しの湯宿/箱根湯本温泉「養生館はるのひかり」 ほか ●美食を叶える温泉宿へ 日本の美食の粋を極めた特等席へ 大手町温泉「星のや東京」 北陸の旬と山麓の湯の麗しい時間 山中温泉「山中温泉 花紫」 野菜と名湯で堪能するボタニカル・リトリート/湯布院温泉「ENOWA」 温泉オーベルジュ、新時代/伊東温泉「bekka izu」 ほか
  • 勝負眼 「押し引き」を見極める思考と技術
    3.8
    社長を辞める私が伝えたいビジネス最強鉄則 ABEMA、インターネット広告、ゲームなどの事業を軸に、創業以来27期連続増収を達成し、サイバーエージェントを売上高8000億円超の大企業に育て上げた藤田晋社長。直近では、「テレビの再発明」を掲げ、巨額投資を続けたABEMAの通年黒字化が射程圏に入っている。経営のみならず、麻雀も財界屈指の腕前として知られ、競馬では愛馬が賞金15億円のサウジカップで勝利、サッカーでもオーナーを務めるFC町田ゼルビアはJ1昇格初年度から優勝争いを繰り広げた。仕事も趣味もとにかく「勝負強い」経営者なのだ。 そんな藤田氏だが、2026年に自らが創業したサイバーエージェントの社長を退任することを公言している。その直前に今最も伝えたい「ビジネスの最強鉄則」をまとめたのが、本書『勝負眼 「押し引き」を見極める思考と技術』だ。 〈自らの実体験を振り返ってみると、これまでありとあらゆる重大局面で勝負に挑んできた。チャンスと見て大胆に攻めるばかりではない。必死で守ることもあった。組織のリーダーとして、むしろ守る場面のほうが多いかもしれない。麻雀では、細かなスキルや読みも大事だけど、結局は押すべき局面で押せるか、引くべき局面で引けるか、その「押し引き」が勝敗の9割を決めると言っても過言ではない。これは、ビジネスの世界にも通じるものがあると思う。〉(「はじめに」より) どの回も、単なる抽象論ではない。撤退戦の大切さと難しさ、Z世代のマネジメント術、ワインや映画を嗜むことの重要性、超トンがった企画の生み出し方、リーダーに必要な意外な条件……などが自らの経験をもとに“超実践的に”綴られている。 本書は「週刊文春」の好評連載「リーチ・ツモ・ドラ1」を加筆修正したものだが、藤田社長が自ら毎週執筆してきた。 〈なにしろ私はこの連載を本当に自分で書いている。本当に、というのは、経営者など本業が別にある人は口述筆記といって、インタビューのように答えたものをプロの文筆家がまとめるのが普通だからだ。これは別におかしなことではない。プロが書いた文章の方が読者にとって遥かに読みやすいし、本人の意向も伝わる。私も、別の連載で口述筆記をお願いしていたケースがある。でも今回は、自分で自分の頭の中を整理し、言語化したいという思いがあり、編集者に自分で書いてみたいとお願いして、毎週2400字、一生懸命書いているのだ。〉(「おわりに」より) 実は、多くの経営者や著名人も目を通しているという藤田社長の連載。トップ起業家が退任直前に綴った「渾身の13万字」は、すべてのビジネスパーソンに大きな気づきを与えてくれるに違いない。
  • エブリシング・ヒストリーと地政学 マネーが生み出す文明の「破壊と創造」
    4.2
    大人気エコノミストが放つ、本年最高のビジネス教養書! 先行きの見えない激動の時代、 歴史に立脚したマネーリテラシーが新しい知の羅針盤となる――。 資源戦争、貿易戦争、基軸通貨戦争、技術戦争という4つの軸から、 マネーがもたらす「破壊と創造」の本質が見えてくる。 ・ローマ帝国崩壊とデナリウス貨の劣化 ・異次元の金融緩和の「呪い」スペイン ・マネタリーシステムの歪みと「明治維新」 ・アメリカ関税史が示す「トランプの行動原理」 ・“すべてのバブルは崩壊する”歴史法則 ・資源をめぐるパワーポリティクス「第一次世界大戦」 ・米中シン半導体戦争 ・ガザとアメリカの中東戦略 ・基軸通貨戦争とマネーの未来……etc. 経済×地政学の歴史知が未来を照らし出す!
  • 宙色のハレルヤ
    3.8
    1巻1,800円 (税込)
    たとえままならずとも。あたたかな恋の旋律 人を好きになること。その人のなかに飛びこんでいくこと。 あんな怖いことをよくやったね自分。 「好きだ」と言ってくれる男性と結婚するも、少しずつすれ違っていく心に気づかないふりをして生活を続けようとする「私」に、海辺の別荘で出会った隣人の画家を忘れられない「私」……。 恋に落ち、人を愛することに決まったかたちなどない。 目の前の気持ちに、ただ必死に追いつこうとする人々の姿を描いた6編の短編を収録。 一筋縄ではいかない、珠玉の恋愛小説集。
  • Number PLUS「Bリーグ2025-26 公式ガイドブック」(Sports Graphic Number PLUS)
    -
    Resona Group B.LEAGUE 2025-26 OFFICIAL GUIDEBOOK 【巻頭インタビュー】 〔宇都宮ブレックス〕比江島慎「冷めやらぬ情熱」 〔千葉ジェッツ〕富樫勇樹「常勝軍団の誇り」 〔サンロッカーズ渋谷〕田中大貴「好きな仕事をやれているときに」 〔川崎ブレイブサンダース〕篠山竜青「少しずつ前に進んできた」 【B1オールスターインタビュー】 ・B1 東地区 〔レバンガ北海道〕富永啓生「今の僕に最も必要なのは」 〔仙台89ERS〕荒谷裕秀「地元に戻って感じた運命」 〔秋田ノーザンハピネッツ〕赤穂雷太「これまでよりハードに」 〔茨城ロボッツ〕ヤンジェミン「韓国での成功を超える」 〔宇都宮ブレックス〕D.J・ニュービル「プライムタイムは続く」 〔群馬クレインサンダーズ〕細川一輝「大学時代を過ごした街で」 〔越谷アルファーズ〕松山駿「慣れていけば戦える」 〔アルティーリ千葉〕大塚裕土「ゼロをイチにする挑戦」 〔千葉ジェッツ〕瀬川琉久「トラウマと向きあうこと」 〔アルバルク東京〕ザック・バランスキー「ザックタイムの始まり」 〔サンロッカーズ渋谷〕ジョシュ・ホーキンソン「スポーツと勉学と教会と」 〔川崎ブレイブサンダース〕ロスコ・アレン「知性と本能を携えて」 〔横浜ビー・コルセアーズ〕安藤誓哉「新天地で起こす化学反応」 ・B1 西地区 〔富山グラウジーズ〕宇都直輝「等身大でコートに立つ」 〔三遠ネオフェニックス〕吉井裕鷹「日本人選手はタフでなければ」 〔シーホース三河〕西田優大「周りを成長させる選手に」 〔ファイティングイーグルス名古屋〕並里成「親父の背中を見てもらいたい」 〔名古屋ダイヤモンドドルフィンズ〕今村佳太「スペシャルなチームになれる」 〔滋賀レイクス〕長谷川比源「新人王は既定路線」 〔京都ハンナリーズ〕渡辺竜之佑「最後のつもりで出し尽くす」 〔大阪エヴェッサ〕牧隼利「もう言い訳はできない」 〔島根スサノオマジック〕岡田侑大「そんなに自分を止めたいか」 〔広島ドラゴンフライズ〕三谷桂司朗「ようこそ、希望の星」 〔佐賀バルーナーズ〕金丸晃輔「元気があればシュートも入る」 〔長崎ヴェルカ〕馬場雄大「刺激をもらえるリーグになった」 〔琉球ゴールデンキングス〕脇真大「悪いときほどチームファースト」 【B1-B3 全55クラブ 完全名鑑】 【B.LEAGUE 10 YEARS TIMELINE】夢はひとつずつ現実となった 【B.LEAGUE COLUMN】 ・シーズンプレビュー ・初めてのドラフトが行われる ・歴代タイトルホルダー一覧 【特別対談】 榛葉淳(ソフトバンク代表取締役副社長執行役員兼COO) ×島田慎二(Bリーグチェアマン) 「ソフトバンクとBリーグによる最高のコンビネーション」
  • 池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21
    4.0
    累計475万部のレジェンドシリーズ最新刊 「おれたちはみんな自分を とことん安く売るようになったよな」 池袋で何件も強盗事件を起こしているトクリュウ(匿名・流動的犯罪グループ)の「池袋NO NAME」。 Gボーイズのメンバーが闇バイトの罠に嵌り、強盗の実行犯として逮捕された。 強盗の罪は重く、長期の懲役刑を受けることになりそうだ。 タカシは「池袋 NO NAME」の元締めを突き止めて罪を償わせることを決め、マコトを含めた4名を潜入捜査させることに。 しかし誰とも直接の接触を持たない元締めを見つけることは困難を極め……マコトが見つけた糸口とは? (表題作) その他「北口オーバードーズ」「池袋二丁目サウナセンター」「中板橋ルッキズム」の短編3作を収録。 時代の最先端のその先へ。 レジェンド人気シリーズ最新刊。
  • 女の子の背骨
    3.2
    1巻1,800円 (税込)
    『ハンチバック』を超える衝撃の第二小説集 芥川賞受賞作『ハンチバック』を超える衝撃の第二小説集! 「何でもいいから何かを撃ち殺したい」 難病と生きる身体から放たれる言葉が現代を撃つ。 「おねえちゃまへ。元気ですか」 筋肉の難病を患う主人公ガゼルと、同じ病気を持つ姉との関係を描く表題作に、性差別主義的な哲学者を信奉する女子大学院生が三島由紀夫原作のAVに出ようとする「オフィーリア23号」を併録。
  • 痛いところから見えるもの
    4.4
    痛いのは疲れる、そして孤独だ―― 痛みは人を孤絶させる壁。が、そこに岩清水のように滴る言葉があった。 ――鷲田清一(哲学者) ユーモラスで、しみじみせつない、はじめてみる光。 ――伊藤亜紗(美学者) 潰瘍性大腸炎から腸閉塞まで――壊れたからこそ見えるものがある。 絶望的な痛みと共に生きてきた著者がゆく“文学の言葉”という地平 ・水を飲んでも詰まる“出せない”腸閉塞のつらさ ・痛みでお粥さえ口に“入れられない”せつなさ ・オノマトペ、比喩……痛みを「身体で語る」すすめ ・女性の痛みが社会的に「軽視」されてきた理由 ・カントの勘違い、ニーチェの“苦痛の効用”…etc. なぜ痛みは人に伝わりづらいのだろう? 「痛い人」と「痛い人のそばにいる人」をつなぐ、かつてなかった本
  • 陰態の家 夢枕獏超越的物語集
    3.8
    1巻1,800円 (税込)
    20年の軌跡を味わうオリジナル短編集 空手家の男、空飛ぶ円盤譚、傀儡師と陰態のもの…… 一冊で夢枕獏のエッセンスをすべて網羅し、 その超越的な創造力を堪能することができる、 短編集・全九編。 「踊るお人形」 シャーロック・ホームズが夏目漱石を訊ねて東京に。「人形が投げ込まれると、人が死ぬ」連続殺人事件を鮮やかに解決? 「伊右衛門地獄噺」 砂村の隠亡堀の掘立小屋に暮らす伊右衛門のもとに現れた若い男。伊右衛門は暇つぶしに、かつての女房・お岩との一幕を語り始める。 「仰向けに這う老人」 小田原の山に取材にいったあとから、身長15cmほどの小さな老人をあちこちで見るようになった。彼はいつも仰向けに転んでいる……。 「空手屋稼業」 おれは空手家じゃない。空手を売る、空手屋だ。ライブハウスで空手の芸を売っている。ある日、同僚のシンガーの顔にあざが出来たことに気づいたおれは、解決に乗り出すことにした。 「陰態の家」 傀儡屋の多々良陣内は、「怖いもの」が出るという屋敷に招かれた。「それ」は大小さまざま、首がないもの、足がないもの、身体が二つに割けているものもいるという。怪異の正体とは――。 他、「空飛円盤夢始末」「便利になったものじゃなあ」「法華悟空」「贄」を収録。 ここでしか読めない、夢枕獏短編の傑作選!
  • 酒亭DARKNESS
    3.3
    話、聞いてもらえます? 全国各地の酒場の片隅でふと語られる、ちょっと不思議で不穏な話。 酒を片手にした謎解きの果てに見えてくるものとは── ・老舗の居酒屋を譲られた三代目が、 二代目から提示された奇妙な条件とは?(「跡継ぎの条件」) ・オカルト方面の才能がまったくないい男が、 ある飲み屋街で受けた「お告げ」。(「夜のお告げ」) ・「鈴が鳴ったら、風を除けろ」。 ユタ家系の親戚に渡された鈴が、ある朝、鳴った。(「風を除ける」) ・フェーン現象が起きる時には、 戸を開けちゃいけないと祖母が言う。「入ってくるから」(「曇天の店」) 著者が全国の居酒屋からインスパイアされた「居酒屋ホラー」13編+α! あらゆるタイプの「怖さ」をお楽しみください。 ※本作に収録されている13編+αのうち、「跡継ぎの条件」「昭和94年の横丁」「曇天の店」は、それぞれ2019年に電子書籍として配信した短編「跡継ぎの条件」「昭和94年の横丁」「曇天の店」と同じ作品です。ご了承のほど、お願いいたします。
  • 文春ムック 長嶋茂雄 太陽の軌跡
    -
    巨星墜つ。2025年6月3日、その訃報が流れた朝、 多くの人の脳裏にこの成句が去来した。 東京六大学で華々しく活躍し、巨人軍入団。 17年間の現役生活で打ったヒットは2471、ホームランは444。 15年間の監督生活ではリーグ優勝5回、日本一は2度達成。 だがミスターが放った光は、数字だけでは到底語り尽くせない。 引退直前のレポートから、評論、ロングインタビュー、豪華対談、座談会、証言集、 そしてノンフィクション。「文藝春秋」および「週刊文春」に掲載された傑作記事で、 昭和100年に逝った不滅のヒーローの言葉と 唯一無二のドラマを、改めて噛みしめてみたい。 【目次】 巻頭グラビア 弔辞 王貞治/松井秀喜 英雄・長島茂雄が消える日 さよなら 百恵と90番 *インタビュー&対談「ミスター、大いに語る」 インタビュー1 対談 江川卓「生まれ変わったら、投手? 野手?」 対談 村上龍「素晴しいキューバ野球」 対談 山田久志「12年ぶりの監督復帰に、熱く、激しく燃えてます」 対談 徳光和夫「10・8決戦と日本シリーズ、知られざる勝因」 対談 阿川佐和子「試練も逆風も、心で泣いて、明日は勝つ」 インタビュー2 対談 王貞治「夢のドリーム、ON対決を越えて」 対談 加藤良三「天覧試合、至福の本塁打を語る」 対談 阿川佐和子「リハビリは嘘を言わない」  インタビュー3 *証言「みんなのミスター、私だけのミスター」 私の「長島茂雄体験」、とっておきの話 座談会 ねじめ正一×南伸坊×赤瀬川源平 証言 中畑清 証言 松井秀喜 ノンフィクション 長嶋茂雄と五輪の真実
  • 沈黙を破る 「男子の性被害」の告発者たち
    3.6
    ついに被害者は語り始めた ジャニー喜多川、実父、教師、街中での被害。被害者の心と体を蝕み、時には人生を変えられてしまう性被害の実態と、差し込む光とは。 なかったとは言わせない! 性被害者の実名告白。深層ノンフィクション。 日本では長年“なかったこと”にされてきた男性の性被害。加害者は、担任教師、実父、芸能事務所社長……。 たった一人の勇気ある闘いが、重い扉を開け、闇のなかにいた被害者たちに光が差し込んだ。立ち上がり、少しずつ歩きはじめた人々の姿を追う。
  • 一撃のお姫さま
    3.6
    1巻1,800円 (税込)
    恋愛小説の旗手・島本理生の新境地! 他人からはままならない恋愛に思えても、本人たちは案外、その”雑味”を楽しんでいるのかもしれない――。 *5つのちょっと不思議な、新たなる読書体験 「停止する春」 東日本大震災から11年目。会社で毎年行われていた黙とうがなくなった。 それから私は、仕事を休むことにした。代わりに、毎日時間をかけて大根餅を作る。ある日、八角の香る味玉を作り置きした私は、着ていたパジャマの袖口を輪にして戸棚に結び、首を突っ込んだ……。 「最悪よりは平凡」 掃除機をかければインコをうっかり吸い込み窒息死させ、夫が書斎を欲しがれば娘を家から追い出す母に、「妖艶な美しい娘」をイメージして「魔美」と名づけられた私。顔見知りの配達員にはキスされそうになり、年下のバーテンダーには手を握られ、不幸とまでは言い切れないさまざまな嫌気を持て余す。 「God breath you」 女子大でキリスト教を中心に近現代の文学を教える私はある日、ほろ酔いでおでんバーから出たところを若い青年に声をかけられる。彼は、世を騒がせた宗教施設で幹部候補として育てられた宗教二世だった。 「家出の庭」 ある日、義母が家出した。西日に照らされた庭に。青いテントの中で義母はオイルサーディンの缶を開け、赤ワインを飲んで眠る。家出3日目、私はお腹に宿した子が女の子だと知る。 ほか
  • 三国志名臣列伝 呉篇
    3.7
    周瑜から陸抗まで、三国志の世界は奥深い! 勇敢な父の孫堅と兄の孫策を継ぎ、長江流域に広大な王朝を築いた孫権。 大国「魏」と対峙し、赤壁の戦いに勝利した。 周瑜、魯粛、張昭をはじめ、この「呉」の国を支えた人物に、新しい光をあてる。 1800年の時を越え、初めて見出された真実とは? 著者の長年のライフワークともいえる「三国志名臣列伝」シリーズ、堂々の完結! 目次 周 瑜(しゅうゆ) 魯 粛(ろしゅく) 張 昭(ちょうしょう) 甘 寧(かんねい) 陸 遜(りくそん) 朱 然(しゅぜん) 陸 抗(りくこう) あとがき『三国志』支流の景色
  • SUMOOOO!!  流れ流れてハリウッド
    4.0
    お相撲さんの摩訶不思議な人生双六 VOGUEでモデルデビュー、インドでスーパースターとCM共演、終いにはハリウッド映画出演。お相撲さんの不可思議人生漂流記。 だから人生は面白い! 冴えない元お相撲さんが、ひょんなことからファッションモデルになって、さらにインド映画の主役級に抜擢されて、ついにはハリウッド映画に出演してしまった嘘のような本当の話! もくじ プロローグ ようこそ、ハリウッドへ 第1章 府中の怪童 第2章 巨漢瓶底ネガティブ 第3章 大相撲力士 東桜山勝徳 第4章 日本一デカい、スーパーの店長 第5章 ひょんなことからお相撲さん、再び 第6章 まわし姿のファッションモデル 第7章 俺はパンツが欲しい! 第8章 インドに漂着したお相撲さん!? 第9章 激レアさんになっちゃった 第10章 SUMO#1 YOSHINORI TASHIRO 第11章 凸凹コンビと親子相撲 第12章 心臓が止まりそう エピローグ そしてお相撲さんは続く
  • ニンジャ 公安外事・倉島警部補
    3.7
    これが、公安の仕事。シリーズ第8弾! 公安のエース、倉島警部補の活躍を描く「公安外事・倉島警部補」シリーズ第8弾! 知られざる公安の日常、他部署の公安警察官、あるいは刑事との関係性を知ることができる【ザ・公安小説入門編】にして、チーム倉島の冴えた躍動に鼓動高鳴る短篇集。 表題作「ニンジャ」を含む全8篇を収録。 「アテンド」 美貌を誇る台湾の公安捜査官・林春美(リン・チュンメイ)が来日するとの報せが。彼女に惚れ込む西本はアテンドに手を挙げるが、彼女相手にそう簡単に事は進まず――? 「ケースオフィサー」 最近赴任したばかりのロシア大使館駐在武官・ゴーゴリの行確(行動確認)を指示された倉島。張り込みを続けると、彼はある日本人女性と接触していて――? 「ニンジャ」 「洗いたいロシア人がいる」白崎の提案からチームを編成、公安総務課の伊藤と公安機動捜査隊の片桐を借り出すことに。対象はあるパーティーに参加するようだがいかに潜入すべきか。そのとき〈ニンジャ〉が動き出す。 他5扁。 シリーズ第8弾ですが、この一冊から読んでも大丈夫。
  • 往来絵巻 貸本屋おせん
    3.6
    事件を呼ぶ本の虫・おせんが導く出版捕物帳 デビュー作『貸本屋おせん』で歴史時代作家協会賞新人賞を受賞、 業界最注目の著者による、看板シリーズ第2作! 文化年間の江戸浅草。 主人公は女手ひとつで貸本屋を営む〈おせん〉。 謎があるとつい首を突っ込んでしまう、事件を呼ぶ「本の虫」です。 表題作「往来絵巻」は、神田明神祭りが舞台。 宝くじが当たるより稀有でありがた~い、特別な「行列」を出すことになった与左衛門は、我らの偉業を絵として残そうと提案した。 金に糸目を付けず、1年待ってようやく仕上がった祭礼絵巻がついに完成。 しかし…… 絵には一人足りない人物が。消えた「あいつ」は何者だ? 〈おせん〉の推理がさえわたります。 蔦谷重三郎を巻き込んだ江戸出版界を揺るがす謎や、 〈おせん〉の父の死の真相、本仲間で絵師の「燕ノ舎」の最期……。 ちょっとビターで、心温まる、本好き必読の一冊です! 時代を超えて本好きを魅了する出版文化の豊饒さをお楽しみください。
  • 交番相談員 百目鬼巴
    3.7
    交番相談員が見抜く、警察官たちの闇と罪。 2025年度最注目の連作ミステリ短編集! 警察を定年退職し、非常勤の「交番相談員」として働いている百目鬼巴(どうめき・ともえ)。 見た目は普通のおばさんで、性格も穏やかだが、彼女には妙な噂があった。 「彼女には県警本部の刑事部長でも頭があがらない」 「現役時代には、未解決事件の捜査にあたってほしい、と熱烈なお呼びが掛かっていた」 「なぜか科学捜査の知識も豊富に有している」 半信半疑で一緒に働いていた若手警察官は、 しかしすぐにその噂が真実であることを知る。 彼女は卓越した洞察力で、目の前で起こっていることの 真相・裏側を立ちどころに見抜いてしまうのだ――。 『教場』シリーズの著者であり、 当代きっての短編ミステリの名手による、 新「警察小説」シリーズ、開幕です!
  • 闇をわたる セレブ・ケース
    3.9
    1巻1,800円 (税込)
    捜査対象は上級国民。セレブ担当刑事、現る 「上級国民」の闇を暴け! 愛車はポルシェ・カイエン、自宅は六本木の高級マンション。 セレブ出身、セレブ担当刑事が追うのは、セレブリティが吐いた嘘。 主人公・二階堂悠真の肩書は、「警視庁特別対策捜査官」。 警視総監直轄の部署……といっても、実際には「部署」ではなく「窓口」で、担当は彼一人だけ。 ある日、二階堂のもとにある女性が相談に訪れる。窃盗事件の被害届を出したいのだが、所轄の態度が気に食わないので何とかして欲しいとのこと。彼女は被害者の後妻で、元ホステスの女だった。 被害者は港区内に住む資産家・梅島。ラーメン屋の親父から、一代で巨大飲食チェーンを育て上げた“成金”で、会ってみると極めて高慢な人物。 しかも、非常に立派なウォッチワインダーがあるのに、時計が置いていない=盗まれた可能性があるのに届けて出ていないなど、怪しい面がある……。 捜査を進める二階堂の元に、今度は渋谷中央署から電話が。 なんと、総務省審議官の息子を強盗の容疑でしょっ引いたというのだ。 複雑に絡み合う二つの事件、秘められた名門一家の過去とは。 待望の新・警察シリーズ始動!
  • メルカリで知らん子の絵を買う
    4.3
    無駄づくりで人気の著者による脱力エッセイ 「私は人よりもたくさん余計なことをして生きていこうと思う」 ユニークな無駄発明で人気の著者による脱力系エッセイ集。 じっと天井を見つめ続けてみたり、幼児にまじって砂場で遊んでみたり、まだ名前のついていない行動を探してからだを動かしてみたり、着色料を溶いた水を飲んでみたり……。 じわじわとこみ上げる笑いとともに読み進めると、「余計なこと」を求める著者の心のやわらかい部分が見えてくる。
  • 追跡
    3.6
    謎が謎を呼ぶノンストップサスペンス 東京都武蔵野市で住宅一棟が焼ける火災が発生。 焼け跡からは、その家に住む志村潔(69)とその息子夫婦と見られる 男女三人の遺体が見つかる。単なる住宅火災に見えたが、 夫婦と見られる遺体の死因は焼死ではなく、 刺されたことによる失血死であった。 しかも現場からは、この夫婦の子供と見られる小学生が消えていた。 さらには、志村の経歴をたどると、“息子”がいた形跡がない。 一体この火事で死んでいたのは何者だったのか? 警察が捜査をに乗り出すのと軌を一にして、 地下組織『I』の作業員の樋口にもある指令が下される。 不可解な火災、血の繋がりのない“家族”、消えた子供の行方…… エンタテインメントを追求した、究極のノンストップサスペンス。
  • かぶきもん
    3.6
    オール讀物新人賞最年少受賞! 歌舞伎小説の新星現る ◆あらすじ 時は文化文政。江戸の芝居は華盛り。 今をときめく色男・菊五郎に芝居の現人神・團十郎が揃い咲けば、たちまちそこはこの世の極楽。 天才狂言作者・鶴屋南北の筆は次々傑作を生みだすも、金が敵の世の中で、ケチな金主とあの手この手の化かし合い! すかっと笑える歌舞伎ものがたり、始まり、はじまり~。 * 文政2(1819)年。江戸歌舞伎の二大スター三代目尾上菊五郎、七代目市川團十郎はそれぞれの芝居小屋で時期を同じくして「助六」を演じる。江戸芝居イチ「粋な男」という役どころの助六は、成田屋市川團十郎が代々演じてきた演目で、上演すれば必ず大入りになるお家芸。対して、”圧倒的劣勢”と見えた菊五郎の助六に人々はなぜか沸き立ち、團十郎の助六は途中で打ち止めになってしまう――(「牡丹菊喧嘩助六」)。 文政3年。助六で喧嘩別れしたままの團菊。「菅原伝授手習鑑」寺子屋の段で難しい見せ場を持つ松王丸を演じることになった團十郎は、なんとか菊五郎の助六をしのぐ工夫(その役者ならではの演じ方)をしたいと悩む(「ためつすがめつ」)。 文政6年。共演こそ再開したが、いまだわだかまりの残る團菊を仲直りさせようと奔走するは、立作者の鶴屋南北。「浮世柄比翼稲妻」で二人を配役するが、鞘当の場面に差し掛かると、二人はなんと舞台上で真剣を抜いてしまう(「伊達競坊主鞘當」)。――他3編 幼い頃から歌舞伎や演劇に親しみ、どっぷり浸かってきた著者が全身全霊で書き上げたデビュー作にして会心の勝負作。
  • 独裁者トランプへの道
    4.0
    アメリカ現地を取材した迫真のルポの数々 「トランプ再選までの400日」。 分断が進むアメリカのリアルを現地から報告! ドナルド・トランプ前大統領はカマラ・ハリス副大統領がアメリカ史上初の女性大統領になるのを阻止した。ヒラリー・クリントンに続いて2度目だ。 さらにトランプはクリーブランド大統領に続いて2人目の、一度下野して返り咲いた大統領になった。史上初の刑事事件で起訴されたまま当選した大統領になった。民事裁判で性的暴行犯と認定されて再選された大統領になった。議会襲撃を扇動して警察官を死なせたのに再選された大統領になった。 そんな彼をアメリカはなぜ選んだのか? そして彼はこれから何をするのか?  (本書「特別現地ルポ  トランプで始まる『シビル・ウォ―』」より) 週刊文春好評連載「言霊USA」 澤井健のイラストを完全収録。
  • 皇后は闘うことにした
    3.7
    1巻1,800円 (税込)
    結婚は「始まり」に過ぎない。今も昔も―― 「好きでもない女と結婚するのは絶対に嫌だ」「自分たちは宮家に生まれて、あれこれ苦労した」「あの女王さまでは、子どもをお産みになることは出来ないでしょう」――。   さまざまな立場に葛藤する皇族を描いた5つの短編には、読む者を圧倒する”心の内”が綴られる。これまで描かれたことのない、衝撃の短編集。 * 妹の友人に恋焦がれ、ようやく結婚目前まで漕ぎつけた久邇宮朝融王は、彼女にまつわる“ある噂”を耳にし、強引に婚約を破談にした。その後、別の宮家の子女と結婚したものの……(「綸言汗の如し」) 徳川家の若き未亡人・実枝子は、喧嘩の絶えなかった夫・慶久が妾との間に遺した子に愛情を注げず苦悶していた。思い起こせば、あの頃は本当に幸せだったのに。(「徳川慶喜家の嫁」) まもなく結婚の沙汰が下るのではないかというある日、久邇宮家の息子たちは声を潜めて話していた。「内親王はご免こうむりたい」――(「兄弟の花嫁たち」) 九条家の子女・節子は15歳の時に嫁いだ。のちの大正天皇の后(貞明皇后)である。夫は妻を顧みないにもかかわらず子ばかりが生まれ、節子は悲しみに歯を食いしばる。(「皇后は闘うことにした」) 貞明皇后の秘蔵っ子・秩父宮に嫁いだ勢津子もまた、皇后によって選び抜かれた秘蔵の嫁だった。だが、2人の間に子はできず、秩父宮も病を得てしまう。(「母より」)
  • 暗号の子
    3.8
    わたしたちは、いつまで人間でいられるのか? 新しい暗号通貨、分断のないSNS、超小型人工衛星…… 宮内悠介が迫る、8つのテクノロジーの新時代! ★掲載作品 「暗号の子」 「偽の過去、偽の未来」 「ローパス・フィルター」 「明晰夢」 「すべての記憶を燃やせ」 「最後の共有地」 「行けなかった旅の記録」 「ペイル・ブルー・ドット」
  • Number PLUS「Bリーグ2024-25 公式ガイドブック」(Sports Graphic Number PLUS)
    -
    □■巻頭インタビュー■□ 千葉ジェッツ 渡邊雄太「エースとして、リーダーとして」 宇都宮ブレックス 比江島慎「レブロン・ジェームズのように」 サンロッカーズ渋谷 ジョシュ・ホーキンソン「私たちは手強いですよ」 □■B1オールスターインタビュー■□ ●B1 東地区 レバンガ北海道 ドワイト・ラモス 仙台89ERS 渡辺翔太 秋田ノーザンハピネッツ 熊谷航 茨城ロボッツ 浅井修伍 宇都宮ブレックス D.J・ニュービル 群馬クレインサンダーズ 辻直人 越谷アルファーズ 星川堅信 千葉ジェッツ ジョン・ムーニー ●B1 中地区 アルバルク東京 テーブス海 サンロッカーズ渋谷 田中大貴 川崎ブレイブサンダース 篠山竜青 横浜ビー・コルセアーズ 須藤昂矢 三遠ネオフェニックス 吉井裕鷹 シーホース三河 西田優大 ファイティングイーグルス名古屋 笹山貴哉 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 齋藤拓実 ●B1 西地区 滋賀レイクス 野本大智 京都ハンナリーズ 澁田怜音 大阪エヴェッサ 牧隼利 島根スサノオマジック ニック・ケイ 広島ドラゴンフライズ 中村拓人 佐賀バルーナーズ 金丸晃輔 長崎ヴェルカ 川真田紘也 琉球ゴールデンキングス 岸本隆一 □■B1-B3 全55クラブ 完全名鑑■□ PLAYBACK 2023-24 SEASON B.LEAGUE COLUMN ・シーズンプレビュー ・B.革新で日本バスケはどう変わるのか? 異色トップ対談 南昌宏×島田慎二 ※電子書籍版は、紙の雑誌と内容が一部異なる場合や、掲載のないページがある場合がございます。
  • 僕たちの保存
    3.6
    1巻1,800円 (税込)
    メモリ16KBの青春がよみがえる。サブカル満載、大人のロードノベル 語り手“ゲンさん”「胃袋だけは十年前と同じで老けてないのかな」 年上の友人・武上さん「クラウドってのは、なんなの。なんか、たまに聞くけど」 その引きこもりの甥シンスケ「昭和のオタクは、足だけは丈夫なんです」 人気漫画家の亀谷さん「すごくいい話ですね」 ――新幹線、自転車、バス、テスラに乗って、おかしな一行は旅に出る。 震災被害者の形見のMSXパソコンが過去と現在をつなぎ、思いもよらぬ光が未来を照らす。 イーロン・マスクやホリエモンにはならなかった、あのとき無数にいた「僕たち」の物語。 千葉雅也氏推薦! 「何かが残る。残らないものもある。忘れられたものが回帰する。歴史とは、「どのように保存するかの歴史」だとも言えるし、文学もそのメディアのひとつだ。長嶋有の新作は、情報とモノの置き場が劇的に変わっていったこの約半世紀、すなわち「パソコン以後の世界」の本質を、静かに描き出そうとする。」
  • 男女最終戦争 池袋ウエストゲートパーク20
    3.9
    1巻1,800円 (税込)
    卑怯なアシッドアタッカーをおびき出せ! シリーズ累計450万部突破。 「池袋ウエストゲートパーク」シリーズ、記念すべき20作目 バッテリー盗難ビジネスに巻き込まれた高校生、愛国ブログに潜む闇、 真面目な会社員女性が嵌ったメンズコンカフェの罠、 そして女を憎むミソジニストによる、フェミニストへのアシッドアタック……。 今まさに起こっていること、明日起こるかもしれない事件を いきいきと刺激的に描く短篇4篇を収録。 【収録作品】 ■西池袋バッテリーブギ ■目白フェイクニュース・ライター ■乙女ロード文豪倶楽部 ■男女最終戦争
  • よむよむかたる
    3.7
    本を読み、人生を語る、みんなの大切な時間 この小説は、著者の母が参加していた読書会の風景がきっかけで生まれました。 本を読み、人生を語る。人が生のままの姿になり言葉が溢れだす。そんな幸福な時間をぎゅっと閉じ込めたい、という願いが込められた物語です。 〈あらすじ〉 小樽の古民家カフェ「喫茶シトロン」には今日も老人たちが集まる。月に一度の読書会〈坂の途中で本を読む会〉は今年で20年目を迎える。 店長の安田松生は、28歳。小説の新人賞を受賞し、本を一冊出したが、それ以降は小説を書けないでいる。昨年叔母の美智留から店の運営を引き継いだばかりだ。その「引き継ぎ」の一つに〈坂の途中で本を読む会〉のお世話も含まれる。何しろこの会は最年長92歳、最年少78歳、平均年齢85歳の超高齢読書サークル。それぞれに人の話を聞かないから予定は決まらないし、連絡は一度だけで伝わることもない。持病の一つや二つは当たり前で、毎月集まれていることが奇跡的でもある。安田は店長の責務として世話係だけをするつもりだったが、「小説家」であることを見込まれて、この会の一員となる。 安田は読書会に対しても斜に構えていた。二作目が書けない鬱屈がそうさせていたのかもしれない。しかし、読書会に参加し、自分でも老人たちと「語る」ことで心境に変化が訪れる――。
  • 嘘か真言か
    3.5
    裁判所の「中の人」から犯罪はどう見えているのか? 新任判事補と癖が強すぎる裁判官が、市内で起こる特殊詐欺事件に挑む。現代の姿を「司法」であぶりだす社会派リーガルミステリー。 日向由衣は裁判官に任官して三年目。念願がかなって志波地方裁判所の刑事部に配属された。しかし、異動が決まった直後から、直近の先輩となる紀伊真言(まこと)裁判官にまつわるさまざまな噂が耳に入っていた。しかも、そのほとんどが悪評である。 紀伊は、理系大学院出身の変わり種だが、プログラムを組むように淡々と裁判を進め、バグを処理するように有罪判決を宣告する、と言われている。そしてもう一つの噂として、紀伊は「被告人の嘘が見抜ける」というのだ。裁判所という場で、こんな非科学的な噂がどこから生まれてくるのか。 また志波地裁に赴任した由衣は、上司となる阿古部長から一つの課題を出されていた。 「紀伊真言が嘘を見抜けるか見抜け」 赴任したばかりの判事補には仕事がない。それならば紀伊の裁判を傍聴して部長の“課題”に答えるしかない。 かくして由衣は紀伊が訴訟指揮をする、窃盗事件の第一回公判に臨む――。 志波市内で連続して起こる特殊詐欺事件、一見して無関係の事実を結び付けて新たな事実をあぶり出す裁判官、新任判事補の成長……裁判所の「中の人」から犯罪はどう見えているのか? 裁判所書記官の経験もある著者だからこそのリアルな読み味が魅力の一冊。
  • イーロン・ショック 元Twitterジャパン社長が見た「破壊と創造」の215日
    3.6
    最強のCOOが語る激動の日々 その時、Twitterに何が起きたのか? 一言でい言えば、「破壊」だった――。 買収によりTwitter社に走った激震。リストラ、支払い停止、見えない方針。外資系企業を渡り歩いた著者がその時見たものとは? 【「はじめに」より】 この本はTwitter Japanの社長だった私が、イーロン・マスクによる買収完了後から退職するまでの215日のあいだに起きたこと、見たこと、聞いたことをお伝えするものです。  何が起きたのか? ひとことで言えば「破壊」でした。  多くの仲間が突然解雇され、これまで築いてきた信頼、ネットワーク、エコシステムがどんどん崩されていった。起きた感情は、戸惑い、怒りを超えた、なんとも言えないストレスフルなものでした。しかし一方で、長い目で見たときには、これは「創造」に向かっていくことなのかもしれないと思うこともありました。  Twitter社の改革は、ひとつの民間企業レベルの話を超え、いま日本に蔓延っている閉塞感を打破するうえでも、ひとつの参考になるのかもしれない。(中略)イーロンと出会うことで「このままではダメだ」という危機感を強制的に抱かされた。目を開かされたのです。
  • もう一度、泳ぐ。
    4.2
    池江璃花子、初めての著書――。 日本記録を更新し続け、2020年の東京五輪を目指していた18歳の池江璃花子は、予期せぬ病に侵され、突如としてその道は不透明となった。 しかし、不屈の精神で復活。10カ月後に退院すると、2020年3月、406日ぶりにプールに帰ってきた。 その時彼女が掲げた目標は、4年後のパリ五輪に出場すること。 本書は、その4年の間、彼女が記し続けた心の内である。 人々の目には、順調に回復しているように映っていたかもしれないが、決してそうではなかった。実際は、”18歳の池江璃花子“を超えられないことに苦しみ、涙を流し続ける日々だった。 今年3月に見事パリ五輪出場を決めたが、歩みは一歩一歩だったこと、彼女が何と闘っていたのかが手に取るようにわかる手記である。 巻頭32Pは4年間をカラー写真で振り返る。 特別収録:池江璃花子×羽生結弦対談「ただ勝利のために」 池江璃花子(いけえ・りかこ) 2000年7月4日、東京都生まれ。身長171cm。横浜ゴム所属。 3歳で水泳を始める。14歳の時、日本選手権の50mバタフライで優勝。高校1年生の時にリオ五輪に日本人最多となる7種目で出場。100mバタフライで5位入賞した。17年の日本選手権では女子史上初なる5冠に輝く。18年アジア大会で日本人初となる6冠を達成し、大会MVPに選ばれた。19年2月、白血病と診断され療養に入る。同年12月に退院し、20年8月に競技会に復帰した。21年に東京五輪に女子400mメドレーリレーで出場。23年日本大学を卒業。個人種目11個とリレー種目6個、計17種目の日本記録を保持している。
  • OSO18を追え〝怪物ヒグマ〟との闘い560日
    4.0
    藤本さんは私の釣友達で昔から羆のことは追いかけていた。 そしてついにこんな本まで。これは読むべし。――夢枕獏(作家) 2019年夏、北海道東部で、牛を次々と襲う謎のヒグマが確認された。付けられたコードネームは「OSO18」。 捕獲に乗り出した地元の男たちの数年に及ぶ闘いを描く。 <目次> プロローグ 第一章二〇一九年・夏 襲撃の始まり 第二章 二〇二一年・秋 追跡開始 第三章 二〇二二年・残雪期 知られざる襲撃  第四章 二〇二二年・夏 知恵比べ 第五章 二〇二二年秋 咆哮 第六章 二〇二三年・春 異変 第七章 二〇二三年・夏 「OSO18」の最期 「OSO18」とは何だったのか? あとがき
  • 谷から来た女
    3.7
    1巻1,800円 (税込)
    「わたしの背中、こわいですか」気高く生きる女との邂逅を描いた大人の物語 アイヌ紋様デザイナー・赤城ミワ。 彼女といると、人は自分の「無意識」に気づいてしまう。 自分の気持ちに、傷ついてしまう――。 そして、彼女は去ってゆく。忘れられない言葉を残して。 桜木紫乃の真骨頂、 静かに刺してくる大人の物語。 (収録作) 「谷から来た女」…2021年。大学教授の滝沢は、テレビ局の番組審議会でミワと出会う。大人の恋愛を楽しむ二人だったが…。 「ひとり、そしてひとり」…2004年。アクセサリーショップとセクシーパブで働く千紗は、夜のすすきのでデザイン学校の同期・ミワと再会する。 「誘う花」…1999年。教育通信の記者・譲司は、取材で出会ったミワの弟・トクシがいじめられていることに気づく。 「無事に、行きなさい」…2015年。レストランシェフの倫彦は、ミワとの将来を信じながらも、どこか遠さを感じている。 「谷へゆく女」…1982年。母を亡くした中川時江は、高校卒業と同時に、文通相手の赤城礼良を頼って北海道へ向かう。 「谷で生まれた女」…2023年。北海道テレビプロデューサーの久志木は、ミワのドキュメンタリーを撮影するが…。
  • 黄昏のために
    4.3
    1巻1,800円 (税込)
    描くことは、生きること。一人の画家の“生”を描き出す魂の小説集。 画家である「私」は、今日も独り、絵を描いている。 モチーフは人形、薔薇、動物の頭骨、階段…… 裸婦は描くが、風景画は描かない。 物は物らしく、あるべき姿を写し取る。 ふた月に一度アトリエに訪れる画商・吉野に絵を売り、 腹が減ったら肉を焼いて食べる。 秋には山で枯れ葉を集め、色を採集する。 対象を見、手指を動かす。 自分がほんとうに描きたいものを見出すまで――。 *** 「誰もがいいと思うから、絵は売れるのだ。  しかし、ほんとうは誰にもわからない。  そんな絵が、描けないものか」 ――「穴の底」より *** “究極の絵”を追い求める一人の画家の“生”を、 一つひとつ選び抜いた言葉で彫琢した、魂の小説集です。 孤高の中年画家が抱える苦悶と愉悦が行間から匂い立つ、 濃密な十八篇がここに。
  • きれいに生きましょうね 90歳のお茶飲み話
    3.8
    祝90歳! 「週刊文春」人気連載を単行本化 森繁久彌、三木のり平、市川崑……往年のスターや映画監督との交遊や、舞台に立つためにトレーニングに励み、老いと戦う日常を描く。 2024年6月21日には、草笛さん主演の映画『九十歳。何がめでたい』(原作・佐藤愛子)が公開!
  • 笑いの正解 東京喜劇と伊東四朗
    5.0
    笑って笑って66年! 舞台、映画、テレビ……。伊東四朗はいつも「そこ」にいた 粋にして骨太、スマートにして軽妙。てんぷくトリオ、電線音頭、笑ゥせぇるすまんから「おしん」の父親、白河法皇まで。 当代一の喜劇役者・伊東四朗の「むかし・いま・これから」を約百年に亘る“東京喜劇史”を軸に鮮やかに描き出す本格的評伝。 「喜劇にはあらゆる役が登場します。二枚目から老け役、女形、それこそ動物の役まで。 喜劇をやっていれば、どんな役が来ても驚かなくなりますよ。だから私は、喜劇ができれば どんな役でもできると思っているんです」(本文より) 目次 第一章東京喜劇の現在 第二章軽演劇とストリップ小屋の原風景 第三章喜劇界のパラダイムシフト 第四章「B級バラエティの王様」として疾走 第五章笑ゥせぇるすまんから白河法皇まで――演技者・伊東四朗 第六章  終わらない挑戦
  • 眞鍋の兵法 日本女子バレーは復活する
    3.5
    いざ、パリへ――“持たざる国”でも勝てる。身体能力に恵まれているとは言えない、バレーボール女子日本代表を率い、2012年ロンドン五輪で銅メダルを獲得。この夏、再びニッポンを世界に導く名将の戦略とは。現代版「五輪書」。 (本書のポイント) ・監督の視点から見た女子バレー日本代表チームのドキュメンタリー。 ・試練と成功の物語。「監督の日記」を読んでいるような臨場感。 ・女子日本代表選手たちの魅力、監督論、バレーボールというスポーツの奥深さを描く。 ・バレーボールのみならず、政治、経済、社会の停滞が続くニッポンを元気にする、復活へのヒント。 第5回WBC野球日本代表監督栗山英樹氏推薦。 「なるほど、そうか! 勝ちたい、結果の欲しい人は、何も考えず、この本をまず読んでほしい。自分の答えがはっきり見えてくるはず。 誰もが必要な自分を活かす、成功への最後のワンピース。それは何のか、真鍋監督があなたの道を示してくれます。 勝利、結果を残すことがどれだけ命をかけて向き合っていくことなのか、必ずあなたの負けじ魂に火がつきます!!」
  • 日本男子バレー 勇者たちの軌跡
    4.5
    こんなに面白い日本代表はない! 石川祐希、高橋藍、西田有志、関田誠大……雌伏の時を越えて、頂点に挑むバレー日本代表。フィクションより面白いリアルストーリー。 【目次】 プロローグ 彼らが今、ここに集った理由 第1章 石川祐希 天才少年が絶対エースになるまで 《パリ五輪予選第1日 vsフィンランド》「自分に失望しているんです」 第2章 高橋藍 “怒り”がボクを強くする 《パリ五輪予選第2日 vsエジプト》 「俺にトスを出してくれ」 第3章 小川智大/山本智大 世界のリベロ「最強のふたり」 《パリ五輪予選第3日 vsチュニジア》“魔の第3セット”を乗り越えて 第4章 山内晶大/高橋健太郎 小野寺太志 高校生から始めた“素人集団”の誇り 《パリ五輪予選第4日 vsトルコ》ブラン監督が求めるミドルの“世界基準” 第5章 西田有志 ヤンチャ少年が大人に“脱皮”した日 《パリ五輪予選第5日 vsセルビア》笑顔が戻ったオンコートインタビュー 第6章 関田誠大 藤井直伸が気づかせてくれたこと 《パリ五輪予選第6日 vsスロベニア》“遊び心”と背番号3のユニフォーム 第7章 宮浦健人 この一本にすべてを懸けて 《パリ五輪予選第7日 vsアメリカ》 覚醒するジャンプサーブ 第8章 石川祐希 キャプテンがコートで吼えるとき 《アフター・ザ・ゲーム》「失望」からの帰還 エピローグ 終わらない物語 2024年7月パリ五輪へ バレーボール男子日本代表 2022~2023試合結果
  • 小さな声の向こうに
    3.9
    現代社会でかき消されがちな小さな声に耳を澄ませる―― なにかを美しいと感じると呼吸が深くなる―― 深い感動を呼んだデビュー作『ここじゃない世界に行きたかった』から3年。 総フォロワー数15万人超のSNSで、ライフスタイルから社会に対する問題提起まで、独自の視点が人気を博す著者が贈る新世代エッセイ集! 不妊治療の日々、ポカリスエットの少女たち……大反響noteからよりすぐった珠玉のエッセイ―― ・秋の夕暮れ、桔梗の花 ・古く美しい暮らしは、なぜ消えた? ・弱った心にてきめんに効く、欲しかった言葉 ・スープストックで休ませて ・“意識高い系”おんなともだち ・“Farsickness”それは遠い場所への憧れ ・誰もが静寂の奏者となるこの場所で……etc. 現代社会でかき消されがちな小さな声に耳を澄ませると、新しい景色が見えてくる。 日常が静かに輝き出す“読むセラピー”本がここに。
  • 最後のテレビ論
    3.7
    引退を機に明かす、人気番組の舞台裏 「これは僕の、テレビ界への遺言です」 32年間続けた放送作家を辞める鈴木おさむ氏が辞めるまでの半年間で綴った、 テレビの真実とヒット番組の裏側。 「これはテレビがテーマのエッセイ本ではありません。 32年間放送作家をやってきた僕からテレビへの遺言です。 大きく変わるテレビ。 変わるしかなくなったテレビ。 今までは書けなかったことを全部書きました。 辞めるからこそ伝えたかったこと、残すべきことを。 さよなら、テレビ。 ありがとう、テレビ。」 ―― 鈴木おさむ
  • うまいダッツ
    3.7
    とある高校の喫茶部。それぞれ好みのおやつを持ち寄る四人は、 不思議な噂を耳にする。 「うまい棒一本で、世界の秘密がわかるらしい」 それはただの都市伝説か、それとも――!? ゆる部活のメンバーがたどりついた「答え」とは。 「おやつ部」のメンバーが、世界の謎にゆるく挑む。 スナックをつまむ指先が光るのは、油のせいだけじゃない、かも。 おいしく楽しく、ときどき切ない5つの物語。 うまい棒一本で、世界の秘密がわかるらしい―― 学内で囁かれる噂の真相とは?(「うまいダッツ」) おばあちゃんが失くしたブローチを探すことになったおやつ部の面々。 探し物の過程で見えてきたものとは。(「チロル・ア・リトル」) お菓子当てクイズに参加することになった四人。 果たして、その勝敗はいかに。(「バカみたいにウケない」) SNS上の友達と気まずくなってしまったメンバー。 会いたくない彼女と会いたい彼女、それぞれの理由とは。(「それは王朝の」) 学年が上がり、初めてできた後輩。 しかし彼らは全員、妙にまじめで――。(「百年の愛」)
  • 八秒で跳べ
    3.7
    1巻1,800円 (税込)
    ふたりが出会った夜から何か変わりはじめる――〈青春〉の化学反応を目撃せよ! 春高バレーの予選まであと数日。宮下景が所属する明鹿高校男子バレー部は、6月のインターハイ予選で初めて県の準決勝まで進んだ。チームを引っ張るのは、同学年の2年生エース置久遊晴。「いまのチームなら全国も目指せる」と、3年生3人が引退をせずにチームに残り、景、梅太郎らのレギュラーメンバーで、夏に敗れた全国常連の強豪校・稲村東と戦うことになるはずだった。 けれど……あの時。まずい、と思ったときにはすでに体勢が崩れ、足首から下が、ぐにゃりと曲がっていた。勝負の稲村東戦へ代わりに出場にすることになったのは、中学時代からのクラスメイト北村。実は大会後、北村が退部届を出すつもりでいたことを、景だけは知っている。だからこそ「勝手にしてくれ」と思ってしまった。そしてあの日から、何か歯車が狂いはじめる。 一方、怪我をする前夜、高校のフェンスを乗り越えようとしていた真島綾。それに驚いて自転車から転んだ景は足首を痛めていた。そのことに責任を感じているらしい真島に、景はバレー部のポスターを依頼し、連絡を取り合うようになる。圧倒的な画力で学園祭のポスターも手掛けた真島には、しょっちゅう高校を休みがちで、実は親友にしか明かしていない秘密があった。 景の側にいつもあったバレーボール、真島の側にいつもあった漫画。それぞれが楽しくて、ずっと続けてきたはずなのに、いつから苦しくなってしまったんだろう!? 自分の居場所が見つけられず、前に進めずにいるふたりの想いは交差しながらも、遂にクリスマス前夜に止まっていた時間が流れ出す――。
  • 中野のお父さんと五つの謎
    3.9
    あの文豪の、こんな謎も、お父さんが解決! 高校国語教師の父と体育会系文芸編集者の娘の“名探偵コンビ”が、 本や小説に潜む「謎」に挑む人気シリーズ第4弾。 「日常の謎」の名手であり〈本の達人〉による5編。 【収録作品】 ●漱石と月 英国留学中の漱石が〈I love you〉を〈月が綺麗ですね〉と翻訳したのは 根拠のない都市伝説のようなもの。だがそのエピソードは独り歩きして、 多くの作品に影響を与えている。 いったいどうして、〈I love you〉と〈漱石〉が〈月〉に繋がるのか……。 ●清張と手おくれ 『点と線』といえば大ベストセラーにしてロングセラー、 松本清張の代表作のひとつだが、 本格ミステリファンからは「失敗作」だと評判が悪い。 『点と線』にまつわる知られざるエピソードとは? ●「白波看板」と語り 鬼平シリーズ前に初めて長谷川平蔵が登場したのは短編「白波看板」。 この作品はかつて、三遊亭圓生が人情噺として口演していたという。 そこに見られる言葉の“改変”。 これは作家によるものか、あるいは噺家の独断か……。 ●煙草入れと万葉集 若き日の圓生の間違いを指摘した久保田万太郎。 その間違いとは、“十二煙草入れ”についてだった。 どうやらその昔、“十二煙草入れ”というものがあったようだ。 しかしいったい、十二煙草入れとはどういうものなのか?  ●芥川と最初の本 敬愛する漱石の本に使われていた書家を、自身の初めての本『羅生門』にも 起用したいと考えていた芥川龍之介。 その思いが強く表れた装丁はどういうものだったのか。
  • トヨタ 中国の怪物 豊田章男を社長にした男
    4.3
    トヨタ最大の秘密を知る男の「告白」 企業人の“業”を描く児玉博さんの今作は、トヨタの中国事務所総代表だった服部悦雄氏が主人公です。服部氏は、「低迷していたトヨタの中国市場を大転換させた立役者」であり、「トヨタを世界一にした社長、奥田碩を誰よりも知る男」であり、何より「豊田家の御曹司、豊田章男を社長にした男」として、自動車業界では知る人ぞ知る人物。トヨタをモデルにしたベストセラー小説『トヨトミの野望』の作中にも、服部氏は「中国の怪人」として仮名で登場します。 服部氏は戦争中に生まれ、27歳まで家族とともに中国にとどまりました。文化大革命では、原生林での強制労働など、日本人ならではの苦難を体験します。 帰国後、トヨタに入社。アジア地域の担当を命じられ、トヨタ中興の祖である豊田英二と上司の奥田碩の目に留まり、服部氏はみるみる頭角を現します。 実はトヨタは、中国への進出が遅れたために中国政府から自動車生産の許可が下りず、90年代に世界の他メーカーに大きく引き離され、ドン底の状態に陥っていました。奥田碩会長は、創業家御曹司の豊田章男を中国本部本部長に据え、中国市場の建て直しを命じるのですが、そこには章男が失敗すれば、豊田家をトヨタの経営から外すことができる、という奥田の深謀遠慮がありました。そこで、豊田章男が頭を下げたのが服部氏でした。奥田の最側近でもあった服部氏は、トヨタ中国事務所総代表としていかなる決断を下したのか……。 服部氏の初のロングインタビューを元に、トヨタの中国進出と、豊田家世襲の内幕を赤裸々に描いた圧巻のノンフィクションです。
  • 自刻像
    3.3
    家族、映画、事件。赤裸々な告白 「次の生き方を模索するために、過去の自分に会う旅をしました。」(著者のことば) 2020年9月に大麻取締法違反容疑で逮捕されて以降、活動を自粛してきた俳優・伊勢谷友介の語り下ろし. 映画復帰第1作となる『ペナルティループ』が2024年3月に公開されるのを前に、これまで歩んできた人生の様々な場面(シーン)について、率直に語った。 幼少時代を過ごした北海道・函館の記憶、東京芸大入学、沖縄・渡嘉敷島やインドへの旅、複雑な家庭環境、齢の離れた異母兄・山本寛斎氏との交流、映画にかける思い、東日本大震災の際の活動、そして事件について。 自ら語ったさまざまなエピソードから、ひとりの人間の像が刻まれていく――そんな一冊だ。 【著者のことば】 「個の命は種の存続の為にある」ことに気がついてから、地球上で唯一、自らの未来を壊す生物である愚かな我々人類と、その社会の変革のイメージを育み、行動に変えることが僕の人生でした。それが出来なくなった今、次の生き方を模索するために過去の自分に会う旅をしました。他人や社会のために生きるのではなく、自分のための時間の使い方を探しに、過去の自分と向き合う旅です。お付き合いいただければ幸いです。
  • Number PLUS 完全保存版 サッカーに愛された男 小野伸二のすべて。1998-2023 (Sports Graphic Number PLUS)
    4.0
    完全保存版 サッカーに愛された男 1998-2023 小野伸二のすべて。 グラビアで振り返る26年の足跡 [引退記念インタビュー] 「これからもサッカーの楽しさを伝えていく」 ●年表と写真で辿る道のり● 98-06 浦和~フェイエノールト 06-12 浦和~ボーフム~清水 12-23 シドニー~札幌~琉球~札幌 ●ルーキーイヤーと日本代表● [10番が明かす1年目の衝撃] 福永泰「18歳が背負ったもの」 [恩師からのメッセージ] フィリップ・トルシエ「小野の右足はベッカムと同等だった」 ●ナンバー傑作選● [天才のルーツ探訪] 「静岡の幸福な男たち」 [1998年Jリーグ開幕] 「その日、衝撃が走る」 [徹底追求] 「『天才』の内側」 [ワールドユース・インサイドレポート] 「我らが代表の日々」 [ナンバーノンフィクション] 「リハビリテーション 小野伸二の『再生』」 [開幕までの密着レポート] 「司令塔のままでは生きられない」 [欧州1年目の回想と日韓W杯に向けて] 「本当の自分に還る場所」 [チャンピオンズリーグがもたらしたもの] 「突きつけられた難問」 [現地インタビュー] 「ふたたびサッカーを楽しむために」 [31歳からのサッカー論] 「あの時、やめなくて良かった」 [34歳のJ2デビュー] 「小野伸二が札幌の街とサッカーを変える」 [39歳の新境地] 「いつまでもボールを蹴っていたい」 [史上最高の逸材の回想] 「ワクワクさせることだけ考えていた」 [スペシャル対談] 小野伸二×中村俊輔「似て非なるふたりの邂逅」
  • 箱根駅伝「今昔物語」 100年をつなぐ言葉のたすき
    4.0
    箱根駅伝 第100回記念 凄い本が出た! この物語があるから今があるのだ。 読めば読むほど駅伝が好きになる。 やっぱり箱根駅伝は永遠に不滅です!――瀬古利彦 中継の合間に放送される名物コーナー「今昔物語」の名言を収録した、読む箱根駅伝。
  • 河東碧梧桐―表現の永続革命
    -
    伝説の俳人/書家の画期的評伝! 上野千鶴子氏激賞! 「世界最短詩型である俳句は、日本語と格闘せずには表現たりえない。本書は『表現の革命』を論じて、真に革命的な日本語表現論だ」 正岡子規の後継者と目されながら、高浜虚子の陰に隠れ、歴史から抹殺された俳人・河東碧梧桐(1873-1937)。「有季定型」の枠にとどまることなく俳句革新の運動を続け、さらには書にも数多くの傑作を残した、その巨大な足跡を掘り起こす画期的評伝。 ※この電子書籍は2019年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 少女が最後に見た蛍
    3.7
    大好評の<仲田シリーズ>第4弾! 最高にエモーショナルな社会派本格ミステリ 「警察官になったのは、あの子の自殺に責任を感じてるから?」 未成年による事件を次々と解決に導く敏腕女性捜査員の心には かつて、唯一救うことのできなかった少女が深い影を落としていた―― 仲田の知られざる過去に迫る 大好評 <仲田シリーズ>第4弾連作集 【あらすじ】 神奈川県警生活安全課の仲田蛍(なかた・ほたる)は、 中学時代の同級生・来栖楓(くるす・かえで)と思いがけず再会する。 来栖は当時、桐山蛍子(きりやま・けいこ)という同級生をいじめており、 仲田は蛍子を楓から守ろうと手を尽くしていた。 しかし、いじめを終わらせることはできず、かえって桐山を傷つけてしまい、 最後は自殺してしまったのだった。 事の次第を聞いた捜査一課の真壁は、 自死の背後に仲田も知らない真相があるのではと感じて調べ始めると、 意外な事実が浮かび上がり――(表題作)。
  • 狙撃手の祈り
    3.6
    離婚届を置いて失踪した妻、発見された銃弾、28年前の未解決事件。 平穏な生活が一変する秘密と嘘。 東京都北区十条で楽器店を営む青井圭一。 雑誌記者の妻・沙月とは取材がきっかけで知り合った。 ある夜、妻の沙月が圭一に差し出したのは離婚届だった。 明日から一週間取材に行くから、帰るまでに答えを出してほしい――。 確かに、圭一の友人のミュージシャンの不倫スキャンダルを 沙月がスクープしたことで、最近夫婦関係はぎくしゃくしていた。 しかしそれが離婚の原因になるとは思えない。 そして一週間後、電話口で「このまま家に帰ったら、許してくれる?」という言葉を残して沙月は消息を断つ。 ほぼ時を同じくして、亡くなった圭一の叔父の遺品の中から 銃弾が発見される。叔父の友康はこの楽器店の先代で、 幼い頃に両親を亡くした圭一の育ての親でもある。 平穏な人生を送っていた叔父と銃弾が結びつかず混乱する圭一。 追い打ちをかけるように、その銃弾が28年前に起こった 警察庁長官狙撃事件に使われたものと同じ型という可能性も浮上する。 警察庁長官狙撃事件は未解決のまま公訴時効を迎えていた。 そして、沙月がこの未解決事件を追っていたことも明らかになる。 叔父と長官狙撃事件の間に何らかの関係があるのか。 もしあるとしたら叔父はどう関わっていたのか。 今回の沙月の失踪はその未解決事件の取材と関係しているのか。 この世界が今日も明日もこのまま続くだろう、そう思っていた人間が、 期せずして社会の深淵を覗くサスペンスミステリー。
  • 泣く男 古典に見る「男泣き」の系譜
    -
    男だって、泣いていいんだよ!  転んで泣く小さな男の子をみて、「泣くな、男だろ」と小声で呟く。そして、立ち上り駆け寄ってきた子を、「よしよし、偉いぞ」と頭を撫でてやる。強くあれ、雄々しくあれかしと、日本の男の子は育てられてきた。  いつからか。  日本の古典を紐解くと、英雄豪傑ほど派手に泣いている。「男泣き」という言葉もある。  そして、「なく」ことを示す字の多いこと多いこと。  啼、泣、号、呱、慟、啾、喞、これらはすべて「なく」ことを著わした字である。悲しくて泣く、大声を出して泣く、子供が泣く、遠くまで聞こえるほど泣く、声が出ず涙を流して泣く、さらにいえば,涕泣、慟哭、嗚咽、泣血、哀慟、歔欷、さめざめと泣く、めそめそと泣く……。  本書は、古典に見える泣く男の姿百態を辿りつつ、「男泣き」の実相に迫ろうという試みである。  材は主として、記紀、万葉、古今の歌集や、伊勢、平家、太平記など文学史書の類から採った。  トップバッターは須佐之男命! そして倭建命、大伴家持ときて、やや色好みの涙、在原業平、源頼政、泣きそうもない木曽義仲を経由して、楠木正成と豊臣秀吉、最後は吉田松陰でしめる。  もう、全編泣いてばかり。そう、男だって、いや、男だからこそ泣いていいんだよ、という本なのである。
  • 私は元気です 病める時も健やかなる時も腐る時もイキる時も泣いた時も病める時も。
    4.2
    「余命宣告」を受けた大人気声優が語るあの日のこと 『涼宮ハルヒの憂鬱』の朝比奈みくる役で大人気だった後藤は、人気絶頂の中、突然無期限の活動休止を発表。彼女に何が起きたのか。
  • 盲剣楼奇譚
    4.3
    吉敷竹史シリーズ 20年振りの新作長篇文庫化! 加賀百万石から終戦直後の混乱期、そして現在へと続く謎の連鎖。密室状態の中、五人の男を一瞬にして斬り殺した謎の美剣士の正体は? ※この電子書籍は2019年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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