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「このまま忘れてもらおう」作戦に惑わされない。
偉い人が嘘をついて真っ先に逃げ出し、監視しあう空気と共に「逆らうのは良くないよね」ムードが社会に蔓延。「それどころではない」のに五輪中止が即断されず、言葉の劣化はますます加速。身内に甘いメディア、届かないアベノマスクを待ち続ける私……これでいいのか?
このところ、俺は偉いんだぞ、と叫びながらこっちに向かってくるのではなく、そう叫びながら逃げていく姿ばかりが目に入る。そんな社会を活写したところ、こんな一冊に仕上がった。(「あとがき」より)
第1章 偉い人が逃げる ―忘れてもらうための政治
第2章 人間が潰される ―やったもん勝ち社会
第3章 五輪を止める ―優先され続けた祭典
第4章 劣化する言葉 ―「分断」に逃げる前に
第5章 メディアの無責任 ―まだ偉いと思っている
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Posted by ブクログ
日本人は忘れっぽいのか、優しいのか、時間が
経ったり新しい問題が発生すると、それまでの
議論されていた問題は無かったかのように忘れ
てしまいます。
メディアがそれに拍車をかけて、新しいことへ
と誘導するのも一因にあります。
だからこそ、無かったことにはさせない、いつ
までも未解決の諸問題を追求するぞ、という姿
勢のこの著者には敬意を払って応援しなければ
いけません。
内容は2016年〜2020年あたりに起きた時事問
題に対する追求です。
政治やセクハラ問題、五輪実施までの道のりな
ど「あれ、そういえばあの問題って結局うやむ
やじゃん」と思い返すことが多いと思います。
忘れてはいけないのです。逃してはいけないの
です。
「明日の日本」を考え直すきっかけとなる一冊
です。
Posted by ブクログ
初めに白状してしまうと、自分は政治家の不祥事(特に与党)が発覚して批判が起きた時にはどちらかというとまたメディアや野党がなんか言ってら、と批判される側に同情的になってしまいがちである。従って筆者が考える「呆れることが多すぎて批判が追いつかない」と真剣に批判する立場はとっていなかったし、「冷笑系を下に見て、愚かな同調圧力をかけてくる」側の人間であると思う。
というわけで自分とは立場が違う人の書いた本であったが、諸問題に対する筆者の意見・批判は適切、明瞭、且つ文章としても読みやすいもので確かにと感じる部分が多かった。
民主党下野後からではないかと思うが、権力側の不祥事に寛容な意見を出すことの方が心地良い風潮(同調圧力)が少しずつ高まる中で正しく批判する姿勢を持ち続けることは重要であると改めて思わされた。
そういった役割をメディア、言論人が放棄していないか、同調圧力を助長していないかという筆者の意見には首肯する一方で、批判する人の物言いのレベルが低すぎることも批判側の意見が支持されない根本原因であると思うので、もう少ししっかりして欲しいと感じる。
その意味では筆者のように権力側の曖昧、杜撰な物言いに対して火の玉ストレートで返す姿勢には非常に好感が持て、(偉そうな表現だが)今後も期待したいと思う。
Posted by ブクログ
タイトルが秀逸すぎる。
コロナ禍でのオリンピックを見ただけでも、逃げた「偉い人」、たくさんいたなぁ。
どうして、謝ることができないのだろう。完璧な人はいないし、ぬる~い人権感覚が晒された日本という社会で、私も含めて愚鈍(という言葉が適切かも心もとない)な部分がたくさんある。だからこそ、指摘されたこと、批評されたことは、真摯に向き合うことが大事なのではないかと感じる。そして、適切ではなかったり、間違っていたりしたことは、きちんと謝る。なんか、謝ることが負けみたいな変な空気(?)が蔓延しすぎているような気がする。
武田さんが取り上げていたことで、言われてはじめてそうか!それが問題の本質だ!と気づかされることがたくさんあった。
ホイホイも熟慮もどちらも大事に、とにかく「学ぶ」姿勢を怠らずにやっていきたい。
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