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「このまま忘れてもらおう」作戦に惑わされない。
偉い人が嘘をついて真っ先に逃げ出し、監視しあう空気と共に「逆らうのは良くないよね」ムードが社会に蔓延。「それどころではない」のに五輪中止が即断されず、言葉の劣化はますます加速。身内に甘いメディア、届かないアベノマスクを待ち続ける私……これでいいのか?
このところ、俺は偉いんだぞ、と叫びながらこっちに向かってくるのではなく、そう叫びながら逃げていく姿ばかりが目に入る。そんな社会を活写したところ、こんな一冊に仕上がった。(「あとがき」より)
第1章 偉い人が逃げる ―忘れてもらうための政治
第2章 人間が潰される ―やったもん勝ち社会
第3章 五輪を止める ―優先され続けた祭典
第4章 劣化する言葉 ―「分断」に逃げる前に
第5章 メディアの無責任 ―まだ偉いと思っている
Posted by ブクログ 2022年07月18日
日本人は忘れっぽいのか、優しいのか、時間が
経ったり新しい問題が発生すると、それまでの
議論されていた問題は無かったかのように忘れ
てしまいます。
メディアがそれに拍車をかけて、新しいことへ
と誘導するのも一因にあります。
だからこそ、無かったことにはさせない、いつ
までも未解決の諸問題を追求す...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月18日
少し読みにくい文章だが、内容が面白くてどんどん読み進められる。100分de名著で著者を知りタイトルで手に取ったが、日頃感じているモヤモヤがきちんと言語化されていたので、私はこう思っていたんだな、と気持ちを確認できた。斜に構えて冷笑したり、ポジティブに評価しよう、も悪いとは言わないが、怒るべき時には...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月07日
初めに白状してしまうと、自分は政治家の不祥事(特に与党)が発覚して批判が起きた時にはどちらかというとまたメディアや野党がなんか言ってら、と批判される側に同情的になってしまいがちである。従って筆者が考える「呆れることが多すぎて批判が追いつかない」と真剣に批判する立場はとっていなかったし、「冷笑系を下に...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月20日
「天邪鬼」「ひねくれ者」という呼ばれ方は、自分にとっては長らくほめ言葉だと思ってきた。
だが最近では、そういう人を「面倒くさい人」「ウザい人」として社会が忌避するばかりか、公式非公式に弾圧すらされるようになってきたと感じる。
武田氏の著書で叫ばれる「当たり前さ」は、こういう世の中で「天邪鬼」でいるこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月16日
2016年からの『文學界』で連載している「時事殺し」から選びカテゴリー分けをして掲載されている。
安倍菅政権で起こった、理不尽だったり理解不能だったり説明しないままになっている出来事を思い出すので、また怒りが湧いてくる。
しかし思い出して怒って声を上げることをしなければ権力者の思うツボだ。そのことを...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月10日
タイトルが秀逸すぎる。
コロナ禍でのオリンピックを見ただけでも、逃げた「偉い人」、たくさんいたなぁ。
どうして、謝ることができないのだろう。完璧な人はいないし、ぬる~い人権感覚が晒された日本という社会で、私も含めて愚鈍(という言葉が適切かも心もとない)な部分がたくさんある。だからこそ、指摘されたこと...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月16日
安倍政権から続く世の中の不条理、理不尽を作者が爽快にぶった切りする一冊。
読んでいくうちにそういえばそんなことあった、こんな事言っていたというのを思い出した。
最初のうちは大多数は怒るがそれが
↓
半数ほどが怒りを残す
↓
一部しかもう怒っていない
↓
大多数が忘れ結局なかったみたいな事に繋がる。...続きを読む
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