「努力は報われるのか?」この問いに対する答えは探す本。
読書系ユーチューバーのサラタメさんお薦めの本だったので早速読んでみた。
努力とその結果としての報酬とを体系的に分類して解説してある。かといって小難しい感じではなく、とても読みやすくすんなり頭に入ってきた。
まず、努力には「量の努力」「質の努力」「設計の努力」「選択の努力」の4類型があり、それは左から順に階層的になっている。つまり、量の努力を経て、質の努力、設計の努力へと上がっていくものである。よく「努力が足りない」と言われるのは、一般的に「量の努力」のことを指す。努力と言うのは量をこなすだけでは結果が出ないことも多いし、その場合は段階を一つ上げて、質の努力を行う必要が出てくる。
そんな感じで努力を4つの型に分けて説明してある。わかりやすい。
次に、努力の結果得られる報酬については「即達成型」「即サプライズ型」「ゆっくり達成型」「ゆっくりサプライズ型」の4類型に分けられる。目標との距離と、目標達成までの時間の2軸によりマトリクスで分類している。よく努力の結果として求められるのが、「即達成型」であり、それを指して「努力は報われるのか?」という問いが投げかけられることが多い。直接的な目標達成だけではなく、副次的な効果も含めることができれば報われないことはない、とも言える。例えばオリンピックで金メダルを目指して頑張ってきたが、叶わなかった。しかし、その頑張る姿に認められ企業CMが決まった、などである。直接的な目標達成はできなかったけど、サプライズ的な報酬を得られた場合は、報われなかったと言えるのか?と言う視点も大事とのこと。
さらに、上記の努力と報酬の類型から導き出した、9つの「努力神話」を描き出して詳しく説明してある。どれも「そういえばそうだよなあ」と納得できるものばかり。それぞれの神話にメリットデメリットがあり、使いこなすのは自分の納得感次第だ。
努力と報酬の定義について、構造的に解説してあって非常にわかりやすい内容だった。努力についての考えはもとより、わかりやすい本の作り方としても非常に勉強になる内容だった。海外本にありがちな著名人のエピソードもりもりな内容ではなく、スラムダンクなどの例えばなしを利用してあって、すんなり理解できた。4類型×4類型→9神話、なんてとても複雑な構造になりがちだけど、とても丁寧な解説がなされており、こんがらがることはなかった。
「努力は報われるのか?」
この疑問に対し一つの答えが示されている。納得できる結論だったので、読んでよかったと思う。良書。