【感想・ネタバレ】世界「失敗」製品図鑑 「攻めた失敗」20例でわかる成功への近道のレビュー

あらすじ

■すごい会社も派手に「失敗」していた!
アップル、グーグル、アマゾン、任天堂、ソニー、トヨタ、etc……グローバル企業20社の「失敗」事例をイラストと共に徹底解説。ベストセラー『世界「倒産」図鑑』の著者が贈る、トップ企業の「失敗」をあなたの「成功」に変えるケーススタディ集。

■『世界失敗製品図鑑』20事例のラインナップ
Case01 アマゾン/ファイアフォン 自社が描いた将来像を重視しすぎて失敗
Case02 フォード/エドセル 社内的な正しさを追求して失敗
Case03 コカ・コーラ/ニュー・コーク 適切なコミュニケーションができず失敗
Case04 フェイスブック/フェイスブック ホーム 無理なチャレンジを仕掛けて失敗
Case05 グーグル/グーグルプラス 企業側の戦略を優先して失敗
Case06 ファーストリテイリング/スキップ 「プロダクトのレンズ」を外せず失敗
Case07 マイクロソフト/ウィンドウズフォン 初期段階の出遅れを挽回できず失敗
Case08 任天堂/Wii U 理想を追求しすぎて仲間を作れず失敗
Case09 NTTドコモ/NOTTV 成功体験にとらわれて失敗
Case10 ナイキ/ゴルフ用具事業 強みを活かせない隣接市場に参入して失敗
Case11 東芝/HD DVD 最初のシナリオを修正できず失敗
Case12 セガ・エンタープライゼス/ドリームキャスト
Case13 セブン-イレブン・ジャパン/セブンペイ 「自社だけが特別」思考に陥って失敗
Case14 ソニー/AIBO 経営陣の事業尺度に合わず失敗
Case15 ネットフリックス/クイックスター 反対意見が言いにくい空気に気づけず失敗
Case16 サムスングループ/サムスン自動車 経済危機に見舞われて失敗 など

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Posted by ブクログ

失敗という事象には必ず理由がある。

こうなるだろうと言う読みの甘さ、根拠のない自信、こうなったらいいと言う希望、自分達は失敗しないと言う油断。

次に繋がる失敗もあれば、繋がらない失敗もあり興味深い1冊でした。

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2025年03月08日

Posted by ブクログ

とても興味深い話ばかりでした。特に私は経営に関して明るくないので知らない話ばかりだったし、自分のこれからに役立つことをピックアップしていくと膨大な量になりました。

事例の数が多いのもとても良いと思いました。しかし、逆手に取ると詰めが甘いと感じることも人によってはあるでしょう。特にその事例に詳しい人が見たら、おそらく「そうじゃない」とつっこみたくなる箇所もあるはずです。

素人の私でもその引っかかりはいくつかありました。例えば、一つ取り上げるとwiiUの失敗事例です。失敗要因の一つに2画面によるゲーム体験を強いることでサードパーティの開発費負担が増したとありますが、反例として同じ2画面構成で大成功を収めたニンテンドーDSはなぜ成功したのか。WiiUにはハードの代表作となる目立ったキラーコンテンツがなかったと本書ではさらっと紹介していますが、本書にあるスプラトゥーンと、DSで大ヒットしたニンテンドックスや川島隆太の脳鍛える大人のDSトレーニングの差は同じキラーコンテンツでも何なのか。私は気になってしまい色々他媒体でもこの失敗事例を調べ仮説を立てることで自らを納得させましたが、こういった細部にまで本書で言及されていれば抽象と具象の幅が広がってより良い読書体験になったのではないかと思いました。

でも本書の価値を否定する材料には私にとっては全くなりません。そもそも、こういった引っかかりは常に起きるもので本書を読まなければ喚起されなかった問いです。あらゆる事例に触れて、こんなこともあるんだ、と経営や戦略の学びの輪を広げるための一歩めとしては非常に良い書籍ではないでしょうか。

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2025年01月08日

Posted by ブクログ

ある企業がひとつ新商品を出すまでの道のりから、企画、デザイン、商品化、販売戦略、そして成功から挫折、失速、撤退までの過程がきちんとまとめられていて、よくわかる本でとても参考になる。

どんな大企業でも、失敗がある。
しかもその理由が「ユーザーはそこまで求めていなかった」「販売する時期が悪かった」「自社のこだわりが強すぎる」「年末商戦までに商品や部品が足りず供給できなかった」「慢心」など、多くの企業努力の失敗の裏には意外とシンプルな理由があるように思えた。
昔あったなーという商品がこんな理由で生まれて、そして無くなっていったという、哀愁漂うドラマが知れる一冊。しかしそこは大企業、失敗をバネに新たな挑戦をし成功した商品もある。

また読みたい。

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2024年08月19日

Posted by ブクログ

ほとんどそんなのあったっけ?という製品だったけどドリームキャストだけは持ってた サクラ大戦を専用で遊ぶための機械になっちゃってたけど… たしかインターネットの機能もついていたけど一度くらいはためしたのかどうかも忘れてしまった
企業はプライドとか信念とかいろいろあって大変だなー 使う側はよっぽどその企業が好きでなければすぐ便利で安い方にいっちゃうし

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2023年09月12日

Posted by ブクログ

実例はわかりやすい。
各例題最後の「失敗でわかる3つのポイント」の一読だけでも気づきがある。

・意図のある失敗になるかどうかは、失敗時に二の矢三の矢が射れるかにかかっている
→失敗には蓋をしがちやな…腫れ物に触る感覚で見て見ぬフリ

・先行者は別軸での優位性構築が必要
→後追いの模倣は楽してたんや…差別化出来んで苦しい思ってたけど、先行者はもっと苦しいし、めっちゃいろいろ考えている
新しいコト、市場を創るんて大変なこと

他にも色々勉強になりました!

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2023年01月28日

Posted by ブクログ

最後にまとめられた章では、新しい商品やサービスを生み出す側の問題というよりも、それが出た時の世間がどうか?(=状況)に成否がかかっていると書かれている。機を観ること。そして、プランB(自分が想定しているプランAがある条件に達した時に、どういうプランへ変更するか?)を用意としておくことも大事と感じた。

最後の振り返りのコラムで、それぞれの企業がその失敗をどう後日活かしたかも言及があり、学びに変えられたか?も大事なポイントと感じた。

きっと数年経つと、楽天モバイルの事例は、取り上げられることになるのだろうな~

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2023年01月15日

Posted by ブクログ

ちょうど世代なのかもしれませんが、かなりツボに入りました。
あーあったあった!
え!?そんなエピソードが!?
みたいなものが沢山で、面白かったです。

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2022年11月18日

Posted by ブクログ

MBAで紹介されていて購入。「失敗製品」に焦点を当てているのは興味もあり、実際に中身も面白かった。けっこう知らない事例もあったが、誰もが知っている大企業でも、ユーザ視点や商品の中核的価値を置き去り/忘れてしまい、自社のビジョンに突き進んでいき、大失敗に陥る。特に新規事業では、マイワールドに陥らないために、常に第三者の目線を持つ、第三者に実際に聞いてもらうことが必須。学びもあり、著者のイラストセンスも光っていて、いい本だった。

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2025年09月23日

Posted by ブクログ

過去の様々な失敗製品について,「どういうもので」「どのように失敗したか」「なぜ失敗したか」「メッセージ」という構成でまとめられた本.
大体の振り返り本は「こうして上手くいった」が書かれているが,得てして同じようにしても成功するわけではない.個人的にも何が良くなかったのかを振り返る人があまりいないように感じており,本自体に共感.

客観的な数値で,目標に対してどうダメだったかも記載されているので納得感がある.
名だたる大企業も失敗し,ちゃんと失敗から学んでいるという「学び」がある.逆に学べていないところが淘汰されているということも...
学びパートはそこまで断じた書き方をされていないので,人によっては煮え切らないと感じるかもしれないが,そういう本ということで.

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2025年09月20日

Posted by ブクログ

有名&高評価企業の失敗例がずらり。
失敗の理由は色々あるけれど、
根底にあるのは、
「良いものを作れば売れるはず」
という慢心。
研究開発をする上で、他人事とは思えない。。。

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2025年08月03日

Posted by ブクログ

・「自社視点で描く未来」というのは、スティーブ・ジョブズの例を引用するまでもなく、時として大いなるイノベーションを生み出します。しかしその地点にユーザーを導くためには、やはり「ユーザーの眼の前に立ちふさがる課題からの開放」がセットで準備されるべきなのです
・ファーストリテイリングのスキップ:買い物する側からすれば、なるべく多くの店を回らずに済ませたい。でも欠品があると別の店に寄らざるを得なくなります。事業のプレッシャーを強く感じれば感じるほど、私達は自然と「プロダクトのレンズ」から世界を見がちになります
・「顧客起点」で考えるということは、一旦自分のビジネスを忘れて、素直に行動を見つめてみることから始まる
・ハードとソフトを高い次元で融合したユーザー価値を追求していくと、第三者が協力しにくい閉じたモデルになりやすい
・先行きが不透明な時代においては、オープン化を進め多様性を確保することが1つの鍵となる
・顧客側は、自社の特定の課題解決さえできればよいわけであり、「何でもできる」「拡張可能性がある」「将来的にデータからソリューションが見つかるかもしれない」というプレディックスではなく、より安いコストで自社の課題に最適化した小回りの利くアプリケーションを選んだのです
・イノベーティブな新製品において、企業はインキュベーション機能を果たす必要があります。売上や利益等の見える数字が出ていない状況でも、見えにくい顧客の態度変容などに目を向けながら、エコシステム全体に投資をするなど、長期的な視点でコミットしていく必要があります
・経験学習理論:具体的経験→内省的省察→抽象的概念化→積極的実践

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2025年06月15日

Posted by ブクログ

新規事業が失敗に至った原因を分析している。原因にはマクロ的な要因、ミクロ的な要因の両方があり、ビジネスの複雑性を改めて思い知った。

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2024年12月02日

Posted by ブクログ

失敗から学ぼうというコンセプト。斬新なアイデアや技術だけではダメで、時代に求められるものを安定供給すること、提供者視点ではなくユーザー目線で考えることがlessons learned でした

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2024年08月21日

Posted by ブクログ

ゆるい絵も相まって(さすがに写真を提供するとこはないかもだけど)面白かったです。意外と大手のメジャーどころの製品が多かったです。
知らない話がたくさん。あとは内部事情に関してもオープンなものもあればそうでないものもあるので、臆測になる話もあり、失敗の構造の大部分はそこにあるような気がしなくもない。懐かしいゲーム機器も。

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2023年06月30日

Posted by ブクログ

よくある成功本の逆、こういった内容の本はあまりないと思います。企業内の裏事情をよく調べられていると思います。

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2023年04月29日

Posted by ブクログ

成功事例より、失敗事例からのほうが学ぶべきことが多い。そこからいかに次に繋げるか、を早く回せるか、が勝負で、これができないところは勝てない。もっと言えば、失敗織り込み済みでトライできる体質でないと、成功に向けた変革は期待できない。ってことだな、と再認識。

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2022年12月28日

Posted by ブクログ

経営学の教科書のケーススタディ本の簡易版というところ。答えを自分で考えないでも示してくれるのでするすると読める。
強みを活かせない隣接市場に参入して失敗とか、構想に対する実行力が伴わず失敗、など言われないと気がつかないような知識が揃っている。

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2022年09月03日

Posted by ブクログ

個人的には結構おもしろかった。有名な会社なのに、全然知らん製品名あったり。
それはいらんなーと思うものもある一方、これが何で売れないのとなるような残念なものもあった。

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2022年08月28日

Posted by ブクログ

20個の事例が紹介されています。
ひとつひとつは深く書かれてないのが少し残念でしたが、この本を基に、別の書籍で深めることができると、より多くの学びがあるなと思いました。

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2022年07月29日

Posted by ブクログ

成功の裏に大失敗はつきものなんだなぁと具体的に教えられる書物でした。何をするにも勉強が必要だと感じました✏️

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2025年04月16日

Posted by ブクログ

大手の会社でも失敗した事例とともにそこから学べる教訓を教えてくれる。しかし、リスクがないところにハイリターンも期待できないため大企業でも失敗することはあるのは当然なのかもしれない。
教訓も振り返って言うならば何でも言えるので個人的には深くささらなかった。

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2025年04月08日

Posted by ブクログ

「ユーザー視点」「競争ルール」「社内不全」「事業を取り巻く力学」という視点から、その製品・サービス・事業がなぜ失敗したかを学び、新たなチャレンジに活かすことを目的として書かれた本。

取り上げられているのは主に日本とアメリカの事例で、それぞれ簡潔にまとめられているのでとても読みやすい。

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2025年02月26日

Posted by ブクログ

新規起業戦略の授業の中で参照にした本。名だたる企業も失敗から学び成長する、もしくは失敗したまま市場を去る。
どんなに優秀な経営者でさえも、時代と利用者のニーズを正しく理解しないと失敗するよ、というサンプルが、イラスト、グラフ、解説とバランスよく収められてわかりやすかった。

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2024年11月24日

Posted by ブクログ

googleやApple、セブンイレブンといった
大企業でも
ちょいちょい失敗はしてる。
チャレンジと失敗はワンセットである。

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2023年08月03日

Posted by ブクログ

「失敗」はチャレンジとも読み替えられる。
google+、ウィンドウズフォン、ドリームキャスト、AIBO、セブンペイなど20の例が紹介されている。
そりゃ失敗するわと思うものもあれば、「負けるとわかっていても戦わなきゃならん時があんのよ」ってのもあってフムフムと思う。
ユーザーニーズって何なんだろう

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2023年04月20日

Posted by ブクログ

世界の名だたるメーカーの失敗作を例とともに提示している。失敗を人は嘲笑うけど、それは結果論であって、色々なイノベーターたちの努力の結晶なのだと感じる。そんな意味で、学びのある本。

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2022年12月16日

Posted by ブクログ

内容はとても興味深く、丁寧に考察されていて面白かったです。
ただ、中のイラストが本の雰囲気に合っていないと言うか、若干稚拙な上妙に茶化すようなものばかりだったので、このイラストならない方がいいなと思いました。
イラストを手がけた方の名前が載っていませんでしたが、もし作者さんご本人なら、イラストはプロの方にお願いした方が良かったのではと思います。

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2022年10月29日

Posted by ブクログ

失敗製品の背景や失敗の原因の分析が読みやすい。
知っているものはあぁそうだったねと納得できるし、知らない製品もふむふむとすんなり理解できた。
ほとんどの企業は今も名だたる大企業として継続していることが、失敗から学ぶ事を体現しておりさすがだと思う。

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2022年10月15日

Posted by ブクログ

老舗でもチャレンジして
失敗することもあるものなのね。
でも、そのあと、失敗を活かして
また新しい製品を開発しているというのがミソ。

そういえば、いつの間にか消えていたなぁ。
WiiUとか…HD DVDとか…。

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2022年09月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

多くは僅かな条件さで「惜しい」となったものばかり
称賛されたモトローラ・GEも短期間で傾いたことを思えば近道も定石もないと思う
次世代に繋がったNewtonが無視されるのは残念

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2022年08月06日

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