荒木博行のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
【書籍の要旨】
論理的思考力の基礎でもある構造化。
その構造化に関する思考法を
山本さんのところに届いたコウゾウというAIロボット
のかけあいで学びつつ、実践も出来る書籍。
特に実践編の広げて、上がって(目的に立ち返って)、
改めて下がって(具体を考え直す)というのは、
大事な思考の流れなので、ぜひ学んでほしい。
【主なトピックと学びになったこと】
・構造化の5P
Purpose:目的
何のために構造化するのか?
ここは
「誰が」「いつ」「誰と」「何を考えるために」
といった軸で定義するのがオススメ。
Piece:断片
具体的には何があるのか?
-
Posted by ブクログ
努力の地図
著:荒木博行
「努力」とは何か?「報酬」とは何か?
「努力」と「報酬」をつなぐ「神話」とは何か?
ということを、過去の偉人や学者、一流のスポーツ選手の発言や行動、小説や漫画などを題材にしながら構造化を行っている。無限に散らばった「努力持論」を構造化し地図を示している。
構造化された地図を手に入れると、「努力が本当に報われるか?」というモヤモヤに終止符を打てるだけでなく、今後まったく新しい目標や課題に直面した際も役立つ。再現性のある「思考と行動の道具」になるからだ。
本書の構成は以下の4章から成る。
①「努力」を構造化する
②「報酬」を類型化する
③「神話」を可視化する
④「認 -
Posted by ブクログ
努力を4つの変数、直接的効果と間接的効果、9つの神話に分けて論じるやり方はある程度成功していると思う。
行っている努力はどの立ち位置にあるのか、何を目指すべきかが構造的に理解出来る良書であると感じた。
自身量の努力と質の努力は意識して使い分けていたが、設計の努力と選択の努力は思考の中になかった。
上位レイヤーになるため、ミッションを遂行するには必要のない思考方法かもしれないが、ミッションの「そもそも」を考えるには必要かもしれない。
努力のカテゴリーに入れているけど、思考のカテゴリーのため、○○を努力するというカテゴリーには若干違和感がある。言いたい事の根幹である事、間接的努力、直接的努力を連結 -
Posted by ブクログ
とても興味深い話ばかりでした。特に私は経営に関して明るくないので知らない話ばかりだったし、自分のこれからに役立つことをピックアップしていくと膨大な量になりました。
事例の数が多いのもとても良いと思いました。しかし、逆手に取ると詰めが甘いと感じることも人によってはあるでしょう。特にその事例に詳しい人が見たら、おそらく「そうじゃない」とつっこみたくなる箇所もあるはずです。
素人の私でもその引っかかりはいくつかありました。例えば、一つ取り上げるとwiiUの失敗事例です。失敗要因の一つに2画面によるゲーム体験を強いることでサードパーティの開発費負担が増したとありますが、反例として同じ2画面構成で大 -
Posted by ブクログ
ある企業がひとつ新商品を出すまでの道のりから、企画、デザイン、商品化、販売戦略、そして成功から挫折、失速、撤退までの過程がきちんとまとめられていて、よくわかる本でとても参考になる。
どんな大企業でも、失敗がある。
しかもその理由が「ユーザーはそこまで求めていなかった」「販売する時期が悪かった」「自社のこだわりが強すぎる」「年末商戦までに商品や部品が足りず供給できなかった」「慢心」など、多くの企業努力の失敗の裏には意外とシンプルな理由があるように思えた。
昔あったなーという商品がこんな理由で生まれて、そして無くなっていったという、哀愁漂うドラマが知れる一冊。しかしそこは大企業、失敗をバネに新た -
Posted by ブクログ
寓話や絵本を引用して、グロービス(MBA)で習うクリティカルシンキングと、キャリアへの考え方をわかりやすく指南する良書。一見当たり前のことのようにも聞こえるが、実践するのは難しいことばかり。
タイトルがわらしべ長者を意味していて、誰しも藁からキャリアを作っていく、その過程でスキルをつなげていく…という意味だとは思いつきませんでした。
特に印象に残ったのは、最後の方のセッション、おおきなかぶ、すてきなさんにんぐみ、レンガ積み職人でしょうか。働く目的を忘れたすべての大人たちが読むべき本だと思います。
そして、この石川部長のように、わかりやすく若者たちに説いて自ら考え気付かせる大人になりたい、増やし -
Posted by ブクログ
「本とどう向き合うか」という問いに対する荒木マスターの考えがまとめられた本。
いままで短期的に役立つ情報を得るため、HOW TO本を読むことが多かったが、本の問いと答えを読み取り、自分で問いを立てながら解釈していく必要性を学びました。
また「本は読む人が価値を決める事ができ、同じ本を読んでも得られる教訓は異なる」と述べられており、こういった感想を書くことに対する自信を貰いました。
本を読んでも時間が経つと忘れてしまう人、表面的なところだけさらっており学びが身についている気がしない人には、「読書」という行為を見つめ直すことが出来るため、おすすめの本です。