荒木博行のレビュー一覧
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ビジネス書をあまり手に取った経験がない若いビジネスパーソンにおすすめ。
まず、ユーモアが漂い、とにかく読みやすい。寓話の積極的誤読、イラスト、群像劇など、読み進めてもらい為の工夫が素晴らしい。
そして、内容も、キャリア、マーケティング、戦略的思考、リーダーシップなど、ビジネス一年生の必須教養が幕内弁当のようにコンパクトかつ効率的に詰め込まれています。
個人的な観点では、成長のためのストックの大切^_^実践していないことを認識した。読書も含めて、フローだけになりがちと反省。
最後になりますが、著者は優秀な方なのでしょうが、それだけでな、明るい性格で、周囲のメンバーにエネルギーを与えることができる -
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最近、なぜ本が読めないのかとか読書に関しての本が出てきているなぁ、と思っていたところにちょっと雰囲気が違う感じの本を見つけたので読んでみた。
第一印象は知識創造社会の中で読書をすることにはどんな意義があるのかを教えてくれる本だと思った。いくつかのメタファにはちょっと分かりにくさを感じるが。例えばショートケーキのイチゴの話。イチゴをショートケーキの全体像と意味しているように解釈しそうになるが、 ショートケーキと認識する本質的な、あるいは支配的なコンポーネントがイチゴだということを比喩として伝えたいということなのだろう。
本から学び取って他分野や他領域に活用できるだけの抽象度を高める技法を確 -
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タイトルで独学の地図って書いてあるから、効率的な独学方法だと思っていたら違っていました。
学生向けではなく、社会人向けの独学についての印象が強かった。
独学についての新しい視点をたくさんもらった気がします。
内容はちょっと難しいですが、さらに歳をとった時に読んで確認した方がいいと思った一冊でした。
なお、本の中に紹介されていた本を知らなさすぎて、ちいかわの安心感デカかった...
私は独学で勉強してるつもりでしたが、知的好奇心を赴くままにしていないのが、もしかしたら躓いているポイントなのかもしれない。だって誰かの地図をなぞっているって読んでいて、痛く感じたから。
小さな疑問にも矛盾にも目が行 -
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ネタバレ主人公は新入社員として入ったサカモトが、その同期の同僚と一緒に受ける、
新入社員研修の一環で、計6回、毎週白石人事部長が講師のセッション。
そして、後半は、3年目を前に、また白石部長のセッションを、少し成長した同僚と受ける。
そうやって得た学びの内容は超盛りだくさんで、
親切な対話形式とイラストでも説明が補足されていて(かも著者ご本人が描かれているとあとで知る)、とても楽しみながら読みました。
こんな素晴らしい人事部長、出会える人は限られているので、ありがたい。
いろいろな寓話を一般的な視点や教訓に捕らわれずに解釈していく中で、
当事者の視点、というのを叩き込まれた、というか、
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過去の様々な失敗製品について,「どういうもので」「どのように失敗したか」「なぜ失敗したか」「メッセージ」という構成でまとめられた本.
大体の振り返り本は「こうして上手くいった」が書かれているが,得てして同じようにしても成功するわけではない.個人的にも何が良くなかったのかを振り返る人があまりいないように感じており,本自体に共感.
客観的な数値で,目標に対してどうダメだったかも記載されているので納得感がある.
名だたる大企業も失敗し,ちゃんと失敗から学んでいるという「学び」がある.逆に学べていないところが淘汰されているということも...
学びパートはそこまで断じた書き方をされていないので,人に -
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2章まででもかなり有意義な内容だと感じた。
・努力の階層(構造化)
・報酬の類型化
これらを知るだけでも自分の努力を振り返る貴重な材料となるはず。
今の自分の頑張りは即座の目標へと続いているのかを考える良いきっかけになったと思う。
努力と結果を結びつける過程の捉え方として『努力神話』という捉え方があるが、これは自分が努力を続けるために言い聞かせる合言葉に近いと思った。
いろんな努力神話を言語化し、認識しておくことで自己肯定感を維持することができるように思う。
自分の目標と努力の階層を見直し、何のためにどんな努力が必要なのか、そしてそれを続けるためにどんな思考を持ち続けるのか改めて考 -
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著者が提唱する「具体と抽象の往復思考」という概念から、私なりに読書の本質について考えてみた。
仕事では毎日、異なる課題に直面する。その度に一から考え直すわけではない。過去の案件から共通項を抜き出し、使えるものは流用し、固有の部分だけに集中する。営業でも企画でも、結局は過去の経験を因数分解して組み合わせ直している。
読書も同じはずだ。しかし多くの人は、本を読むことそれ自体に意味があると錯覚している。
確かに読書をすると、一時的に賢くなった気分になる。専門用語を覚え、もっともらしい議論ができるようになる。まるで自分がバージョンアップしたかのような錯覚に陥る。だが、それは機動戦士ガンダムでランバ -
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ネタバレ◯学びと考え
- 努力には、努力の階層と努力に対する神話、報酬の得られ方等の要素がある
- 階層は「量の努力」「質の努力」「設計の努力」「選択の努力」
- 設計の努力は逆算思考。選択の努力は、目標そのものを問い直し、理想自体を自分で定義して、必要な努力を決めていくこと
- 報酬は「即達成型」「ゆっくりサプライズ型」などがある。努力をしている本人は前者を意識しがち
- 努力の神話は、努力に対して報酬がどのように得られるのかのパターン。努力に比例して報酬が増えるパターンもあれば、ホッケースティックのように一定の努力を超えてから急に伸びるような努力神話 -
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学校を卒業した後も、自分が興味を持ったことや、仕事に関連して知っておいた方が良いこと等について、勉強をしてきました。
資格試験については対策講座を受講したこともありましたが、多くは関連書籍を読むなどして、独学で学んできました。
近年、おそらく社会人を対象にしていると思われる、独学に関する本を複数、書店で見かけるようになりました。
自分の学び方には見直しの余地があるのではないか?という不安もあったので、Audibleにラインアップされていたこの本を、聴くことにしました。
著者は人材育成のベンチャー企業での勤務を経て、教育関連の会社を立ち上げ、経営されている方とのことです。
独学には3 -
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なぜ学ぶかではなく、どう学ぶかに着目し、荒木さんの考えを体系的に述べた本。
どう学ぶかは、独学のための「行為」、「能力」、「土台」の3つの観点で語られる。書かれていることは、コンサマトリー(山口周)やエフェクチュエーション(中村龍太)に近いが、荒木さんのゴリゴリのラガーマン、ビジネスマン時代のエピソードが説得力を底上げする。エピソードと体系的な整理が本著の魅力だと思います。
1.独学のための行為
疑問、他者、差分がキーワード。
疑問
小学校の夏休みの自由研究が嫌い。問いに答えることを中心に学ぶので、問いを立てることに慣れていないため、自由度の高い研究が苦手。
自分の内からでた問いに答えようす -
Posted by ブクログ
・「自社視点で描く未来」というのは、スティーブ・ジョブズの例を引用するまでもなく、時として大いなるイノベーションを生み出します。しかしその地点にユーザーを導くためには、やはり「ユーザーの眼の前に立ちふさがる課題からの開放」がセットで準備されるべきなのです
・ファーストリテイリングのスキップ:買い物する側からすれば、なるべく多くの店を回らずに済ませたい。でも欠品があると別の店に寄らざるを得なくなります。事業のプレッシャーを強く感じれば感じるほど、私達は自然と「プロダクトのレンズ」から世界を見がちになります
・「顧客起点」で考えるということは、一旦自分のビジネスを忘れて、素直に行動を見つめてみるこ -
Posted by ブクログ
より良く生きるために、どのように学び、どのように整理するか、を学ぶことができた。
次の3つのポイントが良い学びとするために大事なことだと感じた。
1.心構え。日常のあらゆる瞬間を学びと捉えて、自分の心から生じる純粋な疑問を見逃さない。
2.具体化。学びとは、その経験の前後における差分であり、それを聞こえの良い一般論に逃げず、自分由来の具体論で言語化する。それが"良い"差分となる。
3.構造化。自分がいま学びたいことを原点に置いて、縦軸と横軸を設定し、対極を置いて4象限のマップ(=ラーニングパレット)として整理する。
例えば、「自分↔会社」、「現在↔将来」、「エンジニア