荒木博行のレビュー一覧
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ネタバレ主人公は新入社員として入ったサカモトが、その同期の同僚と一緒に受ける、
新入社員研修の一環で、計6回、毎週白石人事部長が講師のセッション。
そして、後半は、3年目を前に、また白石部長のセッションを、少し成長した同僚と受ける。
そうやって得た学びの内容は超盛りだくさんで、
親切な対話形式とイラストでも説明が補足されていて(かも著者ご本人が描かれているとあとで知る)、とても楽しみながら読みました。
こんな素晴らしい人事部長、出会える人は限られているので、ありがたい。
いろいろな寓話を一般的な視点や教訓に捕らわれずに解釈していく中で、
当事者の視点、というのを叩き込まれた、というか、
そして一見知っているようで具体的に落とし込められていなかった理論的なことを、理論からではなくて自分事から入って手繰り寄せるスタイル。そして、きれいごとだけではなく、平社員のホンネをわきまえたコメントも、モヤモヤをついてくれる。
読む前よりは、少し前向き帰なれる。
主人公に比べると、私はだいぶ社会に出でからは年月が経っているけれど、ためになるかと思います。 -
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過去の様々な失敗製品について,「どういうもので」「どのように失敗したか」「なぜ失敗したか」「メッセージ」という構成でまとめられた本.
大体の振り返り本は「こうして上手くいった」が書かれているが,得てして同じようにしても成功するわけではない.個人的にも何が良くなかったのかを振り返る人があまりいないように感じており,本自体に共感.
客観的な数値で,目標に対してどうダメだったかも記載されているので納得感がある.
名だたる大企業も失敗し,ちゃんと失敗から学んでいるという「学び」がある.逆に学べていないところが淘汰されているということも...
学びパートはそこまで断じた書き方をされていないので,人によっては煮え切らないと感じるかもしれないが,そういう本ということで. -
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著者が提唱する「具体と抽象の往復思考」という概念から、私なりに読書の本質について考えてみた。
仕事では毎日、異なる課題に直面する。その度に一から考え直すわけではない。過去の案件から共通項を抜き出し、使えるものは流用し、固有の部分だけに集中する。営業でも企画でも、結局は過去の経験を因数分解して組み合わせ直している。
読書も同じはずだ。しかし多くの人は、本を読むことそれ自体に意味があると錯覚している。
確かに読書をすると、一時的に賢くなった気分になる。専門用語を覚え、もっともらしい議論ができるようになる。まるで自分がバージョンアップしたかのような錯覚に陥る。だが、それは機動戦士ガンダムでランバ・ラルが言った「モビルスーツのおかげだぞ」という状態と同じだ。道具に頼っているだけで、本当の実力ではない。本当に強いパイロットは、モビルスーツの特性を理解し、それを活かした戦い方を編み出す。読書でも同じことが言える。他人の思考をそのまま借用するのではなく、自分の思考体系に組み込んでこそ意味がある。
では、どうすれば借り物ではない自分の武器にできるのか。
それは問いを持つことだ。「これって、過去に経験したあの出来事と似ていないか?」「この理論は、別の分野でも使えるのではないか?」自分のデータベースを総動員して、新しい情報を既存の知識と照合する。そして新しい組み合わせとして保存するか、単なる焼き直しとして整理するかを判断する。
具体的には、まず本の内容を抽象化する。「要するに著者は何を言いたいのか」を一段高い視点から捉える。次に、その抽象概念を自分の具体的な経験に当てはめて検証する。そしてまた抽象に戻り、別の具体例で試してみる。この往復運動を繰り返すことで、借り物の知識が自分の血肉となる。
Pythonでライブラリから必要なモジュールを取り出して課題を解くように、読書で得た要素を分解し、自分なりに再構築する。その時初めて、読書という行為が完結する。そして確実に、一歩前に進むことができる。
この本は、読書を単なる情報収集ではなく思考訓練として捉え直すきっかけを与えてくれた。読書の真価は「読んだ後」にこそあるのだと実感している。 -
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学校を卒業した後も、自分が興味を持ったことや、仕事に関連して知っておいた方が良いこと等について、勉強をしてきました。
資格試験については対策講座を受講したこともありましたが、多くは関連書籍を読むなどして、独学で学んできました。
近年、おそらく社会人を対象にしていると思われる、独学に関する本を複数、書店で見かけるようになりました。
自分の学び方には見直しの余地があるのではないか?という不安もあったので、Audibleにラインアップされていたこの本を、聴くことにしました。
著者は人材育成のベンチャー企業での勤務を経て、教育関連の会社を立ち上げ、経営されている方とのことです。
独学には3つの階層があるとし、本書を3部構成にして、それぞれの要素を解説しています。
第1部は「行為」すなわち、「何をするか」について。
ここでは、「差分を意識する」という話が、印象に残りました。
特に、自分の興味が起点となって始めた学びについては、学ぶ前と後との差分を意識することは少ないなと、反省しました。
そしてその差分を、一般論や既知の内容で取り繕うのではなく、新たに自分の中に生じたことを具体的に表現するということは、自分自身も実践していきたいと思いました。
第2部は独学に必要な「能力」について。
著者は筋力という例えを使って、5つの能力を挙げています。
この中で「保留筋」という概念は意識していなかったので、新鮮に感じました。
わからないことは、わからないままにしておく。
自分の場合は「忘れてしまう」可能性が高いので、何か工夫を組み込んで進めていきたいと思います。
第3部は「ラーニングパレット」について。
自分が学んでいることや持っている能力について、構成する要素に分けて整理する。
そうすることで、足りないことや足したいことに、気づくことが出来そうですね。
まずは自分が今一番、力を入れて取り組んでることについて、書き出してみようと思います。
教育の分野で長年、活躍されてきた著者なだけに、学ぶということについて深く考えて書かれた内容だなあと、感じました。
そのぶん、部や章に使われている言葉の抽象度が高く、理解が難しい部分もあったのですが、自分なりに解釈して、聴き進めました。
各章の最後に紹介されている参考図書についても複数、気になったものがあったので、探して読んでいこうと思います。
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Posted by ブクログ
なぜ学ぶかではなく、どう学ぶかに着目し、荒木さんの考えを体系的に述べた本。
どう学ぶかは、独学のための「行為」、「能力」、「土台」の3つの観点で語られる。書かれていることは、コンサマトリー(山口周)やエフェクチュエーション(中村龍太)に近いが、荒木さんのゴリゴリのラガーマン、ビジネスマン時代のエピソードが説得力を底上げする。エピソードと体系的な整理が本著の魅力だと思います。
1.独学のための行為
疑問、他者、差分がキーワード。
疑問
小学校の夏休みの自由研究が嫌い。問いに答えることを中心に学ぶので、問いを立てることに慣れていないため、自由度の高い研究が苦手。
自分の内からでた問いに答えようするとき、主体的な動機が立ち現れる。
差分
2mmを削り出せ。
学びの前後で自分がどう変わったのかを洗い出す。そこに学びが存在する。
既知の一般論で学びを閉じるな。それっぽい感想で終わらせると学びが現れない。
他者
20分後に上司に本の要約を話す。その20分に全身全霊を注ぎ、乗り越えた。
他人に語ることで、学びを深める(追い込む)。
2.独学のための能力
自己批判筋:自分の中にツッコミをもつ(他者を飼う=あの人ならどうする)。
保留筋:複雑で意味がパッとつかめないコンテンツに向き合う。深い学び(例:人生とは何か?など)。
抽象化筋:一見似ていないものを結びつける力。極楽浄土、船旅の道中、人間関係。遠くて近きもの。
具体化筋:些細な違いにアンテナを立てる。行動につながる具体的事項を立てる。
表現筋:自分が考えていることを適切に表現できるようになる。自己理解の深化や他者の理解が得られる。しかし、表現は世界を感じて、表現するという順番だ。まずは世界を感じるアンテナを鋭くしたい。
3.土台
ラーニングパレット
自分の経験の中に何があるのか。名詞ではなく、動詞でキャリアを棚卸。
経験前後の差分を考える。時間を区切る。ノイズを削り落とす。
パレットをアップデートする。 -
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・「自社視点で描く未来」というのは、スティーブ・ジョブズの例を引用するまでもなく、時として大いなるイノベーションを生み出します。しかしその地点にユーザーを導くためには、やはり「ユーザーの眼の前に立ちふさがる課題からの開放」がセットで準備されるべきなのです
・ファーストリテイリングのスキップ:買い物する側からすれば、なるべく多くの店を回らずに済ませたい。でも欠品があると別の店に寄らざるを得なくなります。事業のプレッシャーを強く感じれば感じるほど、私達は自然と「プロダクトのレンズ」から世界を見がちになります
・「顧客起点」で考えるということは、一旦自分のビジネスを忘れて、素直に行動を見つめてみることから始まる
・ハードとソフトを高い次元で融合したユーザー価値を追求していくと、第三者が協力しにくい閉じたモデルになりやすい
・先行きが不透明な時代においては、オープン化を進め多様性を確保することが1つの鍵となる
・顧客側は、自社の特定の課題解決さえできればよいわけであり、「何でもできる」「拡張可能性がある」「将来的にデータからソリューションが見つかるかもしれない」というプレディックスではなく、より安いコストで自社の課題に最適化した小回りの利くアプリケーションを選んだのです
・イノベーティブな新製品において、企業はインキュベーション機能を果たす必要があります。売上や利益等の見える数字が出ていない状況でも、見えにくい顧客の態度変容などに目を向けながら、エコシステム全体に投資をするなど、長期的な視点でコミットしていく必要があります
・経験学習理論:具体的経験→内省的省察→抽象的概念化→積極的実践 -
Posted by ブクログ
より良く生きるために、どのように学び、どのように整理するか、を学ぶことができた。
次の3つのポイントが良い学びとするために大事なことだと感じた。
1.心構え。日常のあらゆる瞬間を学びと捉えて、自分の心から生じる純粋な疑問を見逃さない。
2.具体化。学びとは、その経験の前後における差分であり、それを聞こえの良い一般論に逃げず、自分由来の具体論で言語化する。それが"良い"差分となる。
3.構造化。自分がいま学びたいことを原点に置いて、縦軸と横軸を設定し、対極を置いて4象限のマップ(=ラーニングパレット)として整理する。
例えば、「自分↔会社」、「現在↔将来」、「エンジニアリング↔ビジネス」など。
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Voicyを毎日聞いているので裸眼思考の考えは共感出来る。
仕事を覚える時はゴールから逆算する思考方法やロジカルシンキングが有効である。
しかしそれ一辺倒だと限界が来る。
レンズは物事を近視眼的に見るものであり、物事を単純化しやすい。単純化した問いは単純化した解決策に終始し、本源出来な解決にはならない。
まずは観る事に集中し、五感を活用することが必要ととく。物事を保留し、記憶しておくという事との事。
マスターが人文系や美術、体感することに傾倒するのは観る事が必要ということを感じているからであろう。
例として、クリステンセンのマクドナルドの例があったが、顧客を観察することでしかでないインサイトであろう。ターゲットや数値だけをみて、いじってはいけない部分を改変して、理由なき業績悪化に陥る企業が多い。
解決策は予断なく現場を観よという事なのだろう。
アイデアの作り方と同じフレームワークのように感じた。
直線的な解決を求めてはいけないというメッセージを受け取った。
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ネタバレ独学ということについて、独自の視点から練り上げられた構造を具体と抽象をおりまぜながら伝えている。
ラーニングパレット。
何か行動する。差分に気付く。それっぽい一般論ではなく、自分の口でしか来れない学びを作り出すことが大切。
抽象化筋、具体化筋、表現筋、保留筋、自己批判筋。
自分に足りないのは、具体化筋。表現筋。
この本を読む前は、学びは体系立てて何か目標に向かってやるものという意識が強かった。そうではなく、自分でラーニングパレットを作っていくこと。自分で学んだことを構造的に理解すること。未来過去、対象自分を軸に分析すること。それが学びなんだということがわかった。
例えば、授業参観懇談会。やってみて、いろいろ反省があった。そしてそこからの差分は何か?失敗したと思うのはもっとやれたということ。でも、それと同時に見栄を気にし過ぎていること。何のための発表なのか。結局自分のため?自分ができる人間だと思われたいという下衆な感情にドン引き。
そもそもなぜ発表をこっちから消しかける?それってなんか子供はやらされ感あるし、結局自分で考えない人間を作ってるのでは?
もっと子供のためになることは何か?
懇談会に来る人を、増やすには?
効率だけにとらわれてもだめだ。答えはすぐには出ない。考え続けよう。