荒木博行のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
読書家の書いた本は、共感も発見も多くて、読んでるだけで楽しくなってきます。
荒木博行さんの『自分の頭で考える読書』も、まさにそんな一冊。
何が楽しいかというと、なんとなく自分の中で形成されてきた読書スタイルが、「◯◯理論」や「◯◯法」といった形で言語化されているところ。
モヤモヤ漂っていたものが名前を持った瞬間って、なぜか嬉しいですよね。
本書で特に印象的だったのが、「スノードーム理論」です。
スノードームとは、お土産などでよくある、振るとキラキラと粒が舞い上がるあれです。
あのスノードームのように、知識をたくさん沈殿させていこうという発想にリスペクト!
スノードームに失礼ですが、ここま -
Posted by ブクログ
【なぜ】
【ここだけ】
戦略は論理だと考え、自分なりに納得のいく論理に基づき判断することが大事(経営戦略の理論、伊丹敬之)
【感想】
ビジネスに使えるフレームワークに関し具体事例で良い点悪い点を交えながらの説明がなされている。理解はしやすい、一方読み終えた際にはほぼ覚えてない。これがフレームワークの怖いところ。
終わりににも書かれているが、自分の納得いく論理の先に自分なりのフレームワークが作る。実は、先人が類似のフレームに落としてくれていていて、そこでその偉人の残したフレームワークを腹落ちできる。
そんなことを目指さないといけない。とおわりにに書いてあった気がする。そんな日曜日の夜。
【メ -
Posted by ブクログ
努力は、何かと言われて私は、続けることだと思っていました。タイトルからそれが正しいのかどうか知りたくなりこの本を読みました。
前半は、努力とは何かを細分化して捉え、中盤は努力によって得られる報酬について書かれ後半はこの努力と報酬をつなぐ神話について書かれています。
努力は、報われるという考えと努力は、報われないと考えを報酬という考え方でとても上手く整理されていて納得できました。
ただ、それをつなぐもの神話がイマイチでした。
イマイチの理由1つ目は、神話を9種類に無理に分けていて、差が分かりにくいところです。これは、本のボリュームを持たせるために多くしてない?って感じました。
2つ目は、神 -
Posted by ブクログ
成功から学ぶより、失敗から学ぶ方が応用が利く。勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし、とはよく言ったものだ。倒産には必ず理由があって、それを学ぼうというのが本書。だが、少し欲張り過ぎて一社一社が浅い。25社も語ろうとするとそうなるだろう。不思議の負けはなくとも、数ページで敗因を語り尽くすのは難しい。
色んな理由がある。技術的に背伸びし過ぎたり、事業転換が遅かったり、イノベーションにより淘汰されたり、単に生産性が低いままだったり。また、エンロンなどで有名なのは会計不正。不正そのものがトドメを刺すのだろうが、本質は、不正する程までに追い込まれた、そこまでの事業運営にあるため、本来はそこを -