黄

1,629円 (税込)

8pt

島田荘司推理小説賞史上最高傑作と大評判!
聡明な盲目の少年がインターポール捜査員とともに、凄惨な〈幼児目潰し事件〉の真相に迫る!

中国の孤児院で育ち、裕福なドイツ人夫婦の養子となった盲目の少年、阿大(ドイツ名ベンヤミン)。
彼は、黄土高原で発生した六歳児が木の枝で両目をくり抜かれる“男児眼球摘出事件”に強い関心を持つ。凄惨な事件のなぜ起こったのか? 犯人は? お目付け役のインターポール捜査員・温幼蝶と母国へ旅立ったベンヤミンがたどり着いた真相とは――。
「この作ほどこちらに多くを考えさせ、また創作執筆時にも劣らない、さまざまなストーリーをこちらの脳裏に想起させた候補作は過去になかった」(島田荘司)と激賞された新たな探偵ミステリーがここに誕生!

<島田荘司推理小説賞>
2009年に創立された中国語で書かれた未発表の本格ミステリー長篇を募る文学賞。応募作は台湾、香港、中国、マレーシア、イタリアなど世界各国から寄せられる。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    第4回島田荘司推理小説賞受賞作。中国の話かと思っていたら、最初にドイツが舞台になっているところからして新鮮味がある。魅力的な物語に引き込まれ、ミステリとしての満足感も十分に与えてくれた。なかなかの傑作といっていいだろう。他の作品が邦訳されればぜひ読んでみたいと思う。

    1
    2021年05月17日

    Posted by ブクログ

    中国語で書かれた未発表の本格ミステリー長編を募る文学賞で2009年に創設された、文学賞の「第4回島田荘司推理小説賞」受賞作。

    中国の孤児院で育ち、富裕なドイツ人夫婦の養子となった盲目の青年、阿大(アーダイ)ことベンヤミン。
    中国で六歳の少年が木の枝で両目をくり抜かれる凄惨な”男児眼球摘出事件”が発

    1
    2019年10月17日

    Posted by ブクログ

    中国のミステリーが珍しくて読み始めたが、よく練り上げられた構成に圧倒された。結末が解ってもまた手に取りたくなる作品。先入観なしに読んで欲しいと思った。

    1
    2019年10月11日

    Posted by ブクログ

    生まれつき盲目の主人公ならではの小説。意味深なタイトル、描写があったにも関わらず気が付かなかったトリック。驚きを味わせてくれるミステリだった。

    1
    2020年01月22日

    Posted by ブクログ

    第4回噶瑪蘭・島田荘司推理小説賞受賞。全体的に荒削りで描き分けが甘い印象ですが、冒頭に叙述トリックが使われていることを宣言する大胆さや、既視感のあるネタの組み合わせ方に唸らされました。華文ミステリーですが違和感なく読めるのも良かったです。

    1
    2020年06月13日

    Posted by ブクログ

    みなさんのレビューで気になって読んでみた作品。
    初めて読む中国ミステリーだが、それ以上に、島田荘司先生が中国語で書かれたミステリーを対象にした賞を創設されていたことも知らず驚いた。
    この作品はその島田荘司推理小説賞の第四回(2015年)受賞作品だそうだ。

    「黃」というタイトルには様々な意味が込めら

    1
    2019年11月15日

    Posted by ブクログ

    んー、着想が新しいと言えばそうかもしれないし、本筋の謎解きは平凡であったり、読後感はまあまあかなぁ。

    1
    2019年09月18日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いい小説だった。殺人が起こるのだが、殺人が起こったかのような感じがしない。不思議な小説。冒頭の「叙述トリックがあります」に引っ張られて読んでしまうのだけど、どこにも叙述トリックはなくて、叙述トリックあるある詐欺で、ぐいぐいと読んでしまった。こんな仕掛けを小説に施すなんて! 天才か!

    1
    2020年08月19日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    始まる前に読者への挑戦があって、絶対見破ってやるぞと意気込んだのに見事に騙されました!

    まさか!
    まんまとしてやられた。

    子供時代と現代が交互に語られる形式で、ブリッジが必ず前の文と繋がりを持たせてるのが良いですね、犬は吠えないのあとに犬の鳴き声から始めるとか好きな繋ぎが大量にあります。

    メイ

    0
    2025年06月02日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    目の見えない少年が語り手&探偵役というだけで、どう物語られていくのか気になるが、読んで見ると初っ端からホームズばりの観察力を駆使した推察が繰り広げられ、面白さで読み進めることができる。
    海外ミステリではあるものの、ミステリとしては非常に国内ミステリと読み心地が似ている。
    それも新本格に近いケレン味。

    1
    2020年01月05日

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