ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
8pt
二千年以上前の前漢時代の中国。山中の名家を訪ねてきた少女は、かつてこの地で奇妙な殺人事件が起きたことを聞き、その推理を試みる。そこに新たな事件が! 不可能状況の殺人、二度にわたる「読者への挑戦」。気鋭の中国人作家による本格推理小説の新たな傑作
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
元年春に。学園モノも読みたい!翻訳を待つ…。 麻耶先生『隻眼の少女』三津田先生『厭魅の如き憑くもの』、未読なので読まにゃあ。
「忠義・忠愛とは」 ー中国の楚王は基礎を武力ではなく巫術を称え祭儀を重んじた。その命を授かる観一家に殺害異変が起きる。さらにもう一方の家族へ殺害が広がる。そこには巫女に関わる親族間での厳しい規則と躾が人を変え殺害を巻き起こすミステリー、と思いきや、犯人はさらに別人。謎を解こうとする豪族の娘葵は頭脳明...続きを読む晰で豊富な知識を持つ、だが人の心を読む、情に薄く人への愛情が欠ける性格がキーとなる。葵の目的は「邪教の普及」、それと「巫女の禁忌」にまつわる侍女の行動。 中国の古典、社形祭祈儀式、名称など難しい単語が多く出るが、歴史を語る論語、礼記、詩経、漢書など、兵を持って楚国を破った伍子胥、楚国の復興に心を砕いた屈原、共に2人は君主への忠愛から自殺している。屈原が実は女性だったと言う記述には驚愕だ。
最近話題の華文ミステリの一作。やはり人物名が覚えにくいのがつらいところ。更には推理小説ではよくある衒学要素として、膨大な漢文が引用されているのでもう大変。正直序盤は全く入り込めなかったが、後半になると少しは慣れてきて楽しめた。ミステリとしては意外性もあり、特にホワイダニットが見もの。なかなか読むのが...続きを読む難儀な本だが、華文ミステリに興味があるのならぜひ手にとって欲しい。
古代中国が舞台のミステリ。 名家で殺人事件が起こり、滞在していた利発な娘が推理することに。 前漢時代の中国。 かっては楚という国の狩り場があった地方。 国の祭祀を担った名門の観一族は、今はあまり表には出ない。それでも春の祭儀の準備は怠りなかった。 ところが当主の妹が殺され、犯人が全くわからない、あ...続きを読むりえない状況だったのです。 於陵葵(おりょうき)は、豪族の娘で、都から伝統ある祭祀の見学に来ていました。 才気あふれる勝気な娘で、観一族の少女とも何かと火花を散らすが、大人たちとも対等に渡り合って論じる。 じつは四年前にも、前当主一家が惨殺される事件があった… 読者への挑戦状も挟んだ構成の本格ミステリです。 作者は古典の専門家で、繰り出される漢籍や宗教論など、ついていけなくなりそうだが、本筋に影響がある部分には何とか食らいついて読みました。 中国歴史ドラマをいくつか見ているので、楚という国や屈原という人物は知っているし、漢の時代の衣装なども大体は思い浮かびます。 日本なら弥生時代という紀元前に、このような文化がすでにあるという。 一方で、ある意味ドラマで見る昔の中国の滅茶苦茶ささみたいなものも感じるけど~見ている人にしかわからないかなぁ?(笑) わかりやすくいうなら… 暗い部分もあるが濃くて、喜怒哀楽が激しくドラマチック? 古代中国となると、中国人にはある程度まで常識でも、日本人で理解の範囲が広い人は限られるかも。 ただ、モチーフはともかく、雰囲気や筋立ては、意外と日本人になじみのある世界。 新本格派を読み込んできた作家さんなのだろうと思わせるし、ラノベやアニメの影響もありそう。 この作品で受賞後は日本に住んでいるというのには驚きましたが、そういうことだったのかと。 気鋭の中国作家の変わった味わいを楽しませてもらいました。
古い埃の匂いが感じられる前漢時代が舞台のミステリ。読者への挑戦状付き!祭祀を司っていた貴族の観一族。豪族の長女の於陵葵が客人として訪れた次の日に一族の一人が小屋の中で殺害された。博覧強記の葵は侍女の小休を連れ観家三女の露申と過去の事件も含めて解決に乗り出すがやがて次の犠牲者が…。漢詩の解釈や古代中国...続きを読む史の薀蓄が満載でくらくらするけどそれも含めて一つの解決を指し示す手腕は見事。3人の少女が織りなす関係が現代から見ると過剰に思えるけどだからこそ結末の重さが光る。いや、現代中国人も色々過剰か。
前漢が舞台のミステリー小説とは初めて。なんだか興味深く読み進められるが、探偵役の子は好きになれない...
中華歴史ミステリっていうか完全にただの百合じゃん。クライマックスでネタバラシされてからはちょっとベタすぎる感情描写だったけど、わりと淡々と事件の描写があったり、風習の話をしていた序盤から急にむちゃくちゃ喧嘩を始める女~~!からのド重い本心全部台詞で語っちゃうラストは正直アガる。葵と小休の距離感はほん...続きを読むとにいい。
中国ミステリーということで若干の不安もあったものの そんなに違和感なくミステリーとして読めた点は良かった。 漢詩が多く出てくるのでそこで戸惑うこともあると思うけど 一番難しいのは舞台となっている前漢時代の ものの考え方・価値観を理解することかもしれない。 自分にはそこが一番きつかった。
初めて中国人作家のミステリーを読んだ。漢字が多すぎてついていけないところもあったり、主人公が侍女を虐待する場面もあってなかなか共感できなかったが物語の最後で主人公の思いがあかされるところでほっとした。ほろ苦い以上の結末で、陸氏の次の作品が読みたいと思った。
まずごめんなさい。百合は響かなかった… アニメ的少女の表現は好きだ。 前漢時代の歴史的背景や説明が長い。勿論必要不可欠だが。 それを超えたら… 読者への挑戦状。本格ミステリだ!! ホワイダニット、ダイイングメッセージの扱いが素晴らしい!! また新しい本格ミステリの時代がきたように感じた。 華文...続きを読むミステリの草分け的作品になるはずだ。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
元年春之祭
新刊情報をお知らせします。
陸秋槎
稲村文吾
フォロー機能について
「ハヤカワ・ミステリ」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
悪童たち 上
ガーンズバック変換
逆向誘拐
黄
死亡通知書 暗黒者
島田荘司選 日華ミステリーアンソロジー
時間の王
ディオゲネス変奏曲
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲元年春之祭 ページトップヘ