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「山本一生」の「水を石油に変える人 山本五十六、不覚の一瞬」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「山本一生」の「水を石油に変える人 山本五十六、不覚の一瞬」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
明治から大正、昭和にかけて詐欺師による政府・軍部を巻き込んだ莫大な資金詐欺を連ねたこの小説は面白い。詐欺の題目は「藁から真綿」、「水からガソリン」など国家の中心となる人物等が詐欺にあった実話である。時制は戦争へ突入しいよいよ石油・ガソリンの需要が一気に伸びる時期であり、一攫千金等を夢見た詐欺師たちはもとより専門研究者、大学教授、海軍大臣含む海軍省の将校山本五十六ら多くが騙された。それは巧妙な「手品」を使い実験を見せ、また箔がある大学教授を洗脳させ口添えなどの仕込みにも抜かりはなく、協賛金・寄付の多くは会社設立の資本に充てたが実際の生産までには至らず裁判で逮捕されている。「イカサマ」を暴くための
Posted by ブクログ
いやはやまったく驚きだ。
水から石油ができるという。
いや、もちろん、「水から石油ができること」自体に驚いたのではない。それに騙された人がいたことにだ。
一般人や企業人のみではない。帝国大学教授や海軍上層部、いわゆるエリートのお歴々までも、半ばこれを信じ込んだ。国家ぐるみで騙されかけたのだ。
時は昭和14年。太平洋戦争に突入しようとする時代である。迫る日米開戦。だが日本には圧倒的に石油資源が少ない。起死回生の策として、海軍に持ち込まれたのが、「街の科学者」と呼ばれる本多維富による「水からガソリン」発明だった。真水に何種かの「秘伝」の薬品を加えることで、石油が得られるというのだ。
時の海軍次官