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日本各地に言い伝えられる「妖怪」から江戸・明治期の絵師・河鍋暁斎、
「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるまで令和版「妖怪談義」。
「水木しげる作品」がウケ続けているわけは?
柳田國男が『遠野物語』で描いた「河童」「山人」…
「幽霊」「妖怪」「おばけ」の怖さ
「私は京極だが、京極は私でない」のはなぜか?
目次
はじめに
第一談 世界の半分は書物の中にある
第二談 水木“妖怪”は何でできているか
第三談 水木漫画と日本の“妖怪”文化
第四談 「怪しい」「妖しい」「あやしい」話
第五談 柳田國男と『遠野物語』の話
第六談 河鍋暁斎はやはり画鬼である
第七談 幽霊は怖いのだろうか?
第八談 「ことば」と「おばけ」との関係
第九談 日本語と“妖怪”のおはなし
Posted by ブクログ 2022年09月23日
小説はすべて誤読です。(29ページ)
ネットの海で唯一神的な解釈の暴力をふりかざす人間に出会ったら、この言葉を思い出そうと思う。
書楼弔堂でもこの辺りに言及したシーンがあったように思うけれど、京極夏彦にこう端的に言われると安心する。土井善晴の「一汁一菜でよいという提案」に出会ったときと同種の。権威に...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月05日
京極夏彦さんの講演は2回だけ伺ったことがあります。
京極さんのお話は小説と同じようにとても引き込まれ面白かったので、今回そんな京極さんの講演の本が発売されたと知り、すぐに読みはじめました。
いくつかの講演でお話しされた内容が収録されており、どれも楽しく読むことができました。ただ、読んでいるとど...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月24日
あやしいどころか理路整然と明晰に、「おばけ」と「ことば」についてご教示賜りました。日本語のいい加減さこそが概念操作を高めて解釈の幅を広げる、これが「目に見えないものは、いる」と水木先生のおっしゃるところのお化けや妖怪の解釈に通じるんですね。確かに、京極さんが著作において一貫して述べておられます。葬式...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月03日
「おばけ」と「ことば」に関しての圧倒的な情報量。しかも論理的で丁寧な語り口だからとても読みやすくて内容がすっと入ってくる。これだけの内容を原稿なしで講演するなんてすごいことです。このコロナ禍の時代、アマビエのような妖怪の存在が重要になるということがよく分かる。どこかで読んだことがあるような気がするけ...続きを読む
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