インフレ時代に勝つ!「高くても売れる」ために必要なたった一つの視点
「高くてもバカ売れ」の裏側には、必ず物語がある
こんにちは、植田仁です。
「高いから売れない」
「値上げしたら客が離れる」
そんな言い訳が通用しない時代が、ついに来ました。
物価も人件費も上がる。
それでも価格競争に巻き込まれない会社だけが、生き残る。
川上徹也さんの
『高くてもバカ売れ!なんで? インフレ時代でも売れる7の鉄則』は、
この厳しい時代を生き抜くための、まさに“生きた知恵”が詰まった一冊です。
「高い」ものが売れる理由
日本人は昔から、値段を下げて売るのが得意です。
僕自身、メーカー営業時代は「値引き」ばかりが武器でした。
でも今は、安いだけのモノなんて、どこにでもある。
ネットを開けばすぐに代わりが見つかる。
だからこそ大事なのは、「なぜ高いのに買うのか?」
川上さんは、たくさんの事例を挙げて、その理由を具体的に教えてくれます。
「物語」が人を動かす
印象に残ったのは、何度も出てくる「物語」の力です。
どんなにモノが良くても、説明が上手くても、
買う理由が弱ければ売れません。
逆に、「物語」があると値段の高さが逆に武器になる。
例えば、僕が好きな日本酒でも、
ただの「純米大吟醸」じゃ売れない。
「杜氏が米作りから仕込むこだわりの一本」
「小さな蔵が雪深い村で代々守ってきた伝統の味」
そういう背景があって初めて、「この値段でも飲みたい」と思わせられる。
「値引き」という麻薬に溺れない
起業してから痛感したのは、
値引きは最も簡単で最も危険な武器だということ。
安さで選ばれたお客様は、もっと安いところが出てきたらすぐに離れます。
川上さんの本では、そんな落とし穴をわかりやすいエピソードで教えてくれる。
価格でなく「価値」で選ばれるブランドをどう作るか。
その答えが、この7つの鉄則に集約されています。
今の時代に一番必要な経営者の覚悟
本を読みながら、
「自分の会社はどうだろう?」と考えずにはいられませんでした。
・商品にストーリーはあるか
・その価格に自信を持っているか
・スタッフ全員が同じ物語を語れるか
物が良いだけじゃもう足りない。
言葉にできない強みがあって初めて、「高くても売れる」。
だからこそ、経営者自身が一番覚悟を決めなきゃいけない。
「買う理由」を作るのがプロの仕事
この本を読み終えて、改めて思ったのは、
僕らの仕事は「物を作る」ことじゃない。
「買う理由を作る」ことなんだということ。
商品開発、接客、販促…すべてに通じる考え方です。
僕がやりたい「高くても売れる」商売
植田仁として、これからも心がけたいのは、
「物語で人を動かす」こと。
お客様の心を動かす商品には、必ず人の情熱や地域の誇りが詰まっている。
僕はこれを、全国の生産者や地域の人と一緒に作りたい。
例えば、同じトマトでも
「この農家さんがどんな想いで作っているか」まで一緒に届けたい。
それこそが、価格以上の価値になると信じている。
「高くても売れる」は誰でも作れる
最後に。
川上さんはこう書いています。
「高くても売れるのは特別な人だけの技ではない。
物語を語れる人なら誰でもできる。」
これは本当にその通りです。
値下げして苦しむより、
物語を磨いて価格を上げて、お客様に感謝される商売を。
そのヒントを、この一冊で学べました。